犬の種類と分類方法について
日本犬
日本犬には、秋田犬、柴犬、日本スピッツ、ジャパニーズ・チン(狆)、北海道犬・四国犬・紀州犬・甲斐犬の8犬種が知られています。このうち狆と日本スピッツを除いた6犬種が国の天然記念物に指定されています。
国の天然記念物に指定されているのはこれら6犬種に「越の犬」を加えた7犬種ですが、越の犬は純血種が途絶えてしまいました。ちなみに四国犬はもともと土佐犬と呼ばれていましたが、土佐闘犬との曖昧さを回避するために四国犬へと改名されました。
日本犬は身体能力が高く、飼い主に非常に従順であるという特長があり、素朴さや勇敢さが日本人特有の気質にも繋がるとして、海外でも人気が高まっています。
飼い主以外の人間には非常に神経質で、番犬として昔から重宝されてきました。
ティーカップ・プードルや豆柴など
下記の一覧にも書いてありますが、ティーカップ・プードルや豆柴はJKCなどの団体からは犬種として認められていません。これらは本来、スタンダードとなる基準よりも小さい個体であって、血統的には決して優良とは言えないためです。
悪質なブリーダーの中には敢えて少なめに食事を与えるなどして、ティーカップ・プードルや豆柴として販売しているケースもあります。そんな個体はただの栄養失調に過ぎませんので、購入を検討する際には十分に注意しましょう。
犬のグループ分けについて
ここでのグループ分けは本場イギリスのKC(ケネルクラブ)によるグループ分けを基準にしています。各国によってグループ分けが微妙に異なることもあります。
例えば、KCではガンドッググループとされている犬種は、アメリカのAKCではスポーティンググループに分類されますし、KCのユーティリティグループはAKCではノン・スポーティンググループに分類されます。
またAKCには、KCにはないハーディンググループという分類もあります。牧畜などに欠かせない牧羊犬は、KCではワーキンググループに含まれますが、AKCではハーディンググループとして分類されています。
KC(イギリス)による分類
- ハウンドグループ
- ガンドッググループ
- テリアグループ
- ユーティリティグループ
- ワーキンググループ
- トイグループ
AKC(アメリカ)による分類
- スポーティンググループ
- ハウンドグループ
- ワーキンググループ
- テリアグループ
- トイグループ
- ノン・スポーティンググループ
- ハーディンググループ
JKC(日本)による分類
- 1G-牧羊犬・牧畜犬
- 2G-使役犬
- 3G-テリア
- 4G-ダックスフント
- 5G-原始的な犬
- 6G-嗅覚ハウンド
- 7G-ポインター/セッター
- 8G-7G以外の鳥猟犬
- 9G-愛玩犬
- 10G-視覚ハウンド
犬の種類について
ひとくちに「犬」と言ってもその種類は様々で、購入にあたってもそれぞれに値段も異なります。
犬の種類はグループ分けされている
犬の種類は細かく分けると非常にたくさんありますが、それぞれを大きくグループ分けすることもできます。
- ハウンドグループ・・・主にテリア種以外の狩猟犬です。鹿やキツネなどの獣の狩猟に利用されていた犬種です。
- ガンドッググループ・・・主に鳥猟で活躍した犬種です。獲物の居場所を教えたり、ハンターの仕留めた獲物を回収することを主な仕事としていた犬種です。
- テリアグループ・・・小害獣を駆除するのに活躍した犬種です。
- ユーティリティグループ・・・ボストン・テリア、ブルドッグ、ダルメシアンなど、狩猟犬としては使えないとされた犬種が分類されている場合が多く、貴族などの愛玩犬として繁殖された犬種もこのグループに属しています。
- ワーキンググループ・・・人の作業を補佐する犬種のことで、賢く忠実な犬種が多く、警察犬や救助犬などがこのグループに属しています。
- トイグループ・・・本来は大型犬であったものを飼育しやすいように小型化した犬種や、室内飼育に向いている犬種が属すグループです。
なぜ同じ犬種なのに値段に差があるの?
同一の犬種であっても、その値段はバラバラです。一般的には、人気の毛色であったりといった部分で価格が決められています。また、小型犬の場合はメスの方が人気があるため、価格設定もオスより高めになっているケースがほとんどです。
その他、血統の違いであったり、全体的に顔とカラダのバランスなどによっても値段が変わってきます。
高いから良い、安いからダメということは一概には言えませんが、一定の基準に照らし合わせて値段設定されているということは間違いありません。
下記の価格はあくまでも参考価格です。必ずその価格で販売しなければならないという決まりがあってのものではありませんし、その通りの価格で購入できるというわけでもありません。地域やお店によって価格設定はバラバラですし、逆にその価格よりも低く購入できる場合もありますので、注意してください。
ペットショップで売られている粗悪な個体がブリーダーの優良犬種よりも高額であったりすることもありますし、Sランクに至っては時として信じられない高額で取引されることもあります。Sランクであれば3桁は当たり前だというくらいに考えていいと思います。
ここに挙げたSランクに関しての価格はあくまでも現在把握できている目安の最低価格となっています。一般的に価格を表示していないブリーダーも多く、また犬種によっては海外から輸入するということにもなります。親犬がJKCチャンピオンなのかインターナショナルチャンピオンなのかによっても価格は変わってきます。
直接ブリーダーと連絡を取らなければ正確な価格は分かりませんので、「最低このくらいは必要なんだな……。」という程度に見てください。ほとんどの犬種ではSランクの下限や上限が不明ですが、血統によっては100万円を軽く超えるものも少なくありません。貴重な血統であればあるほどブリーダーも手元に残したがるはずですから、一般価格よりも遥かに高額になることは避けられません。
あ行
アイリッシュ・ウルフハウンド
アイルランドの国犬としても知られています。体高は犬の中でも最大を誇り、狼から身を守るために飼育されてきたという歴史があります。狼に立ち向かうほどの勇敢さを持っていますが、性格は穏やかで家庭犬として向いています。ただし、ペットショップではほぼお目にかかれません。
- ペットショップ標準価格
- ―
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
アイリッシュ・セッター
被毛は異なりますが、イングリッシュ・セッターと体型が似ている犬種。鳥猟犬としてイングリッシュ・セッターと並ぶ人気があります。アメリカのAKCや日本のJKCではレッドの被毛しか認められていませんが、本場イギリスのKCではレッド&ホワイトが認められています。
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~30万円前後
- ブリーダーSランク
- ―
秋田犬
日本犬の中で唯一の大型犬がこの秋田犬です。日本原産7犬種のひとつで、天然記念物に指定されています。猟犬や闘犬としても活躍した歴史がありますが、現在ではその「ブサカワ」が人気を集めています。自治体によっては特定犬種として制限を設けているところもあるので、注意しましょう。
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 70万円前後~
アフガンハウンド
その名の通りアフガニスタンが原産です。狩猟犬としてだけでなく、ヨーロッパではショードッグとしても活躍しました。猟犬でもあるので飼育するなら毎日運動を欠かさないことが大事です。猫のように独立心が強い犬種ですが、活発な一面も持ち合わせています。
- ペットショップ標準価格
- 15万前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 17万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後
- ブリーダー標準価格
- 25万円以上~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 14万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 17万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 17万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 12万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで80万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 40万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 50万円前後~
- ブリーダーSランク
- 百数十万円~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円以上~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 40万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円以上~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 12万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで25万円以上~
- ペットショップ標準価格
- 14万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありでも20万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 16万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- 優良血統同士の両親で30万円~、
血統によっては90万円前後~(個体によっては200万を超える) - ペットショップ標準価格
- 12万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで30万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで30万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 35万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- スタンダード-16万円前後、ミニチュア-10万円前後、カニンヘン-18万円前後
- ブリーダー標準価格
- スタンダード-20万円~、ミニチュア-25万円前後~、カニンヘン-22万円前後~
- ブリーダーSランク
- スタンダード・ダックス(スムース)両親賞歴ありで40万円前後~、個体によっては100万円前後
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- ―
- ブリーダー標準価格
- 100万円~数千万円
- ブリーダーSランク
- 1億円以上
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで50万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 24万円前後~
- ブリーダーSランク
- 100万円前後(個体によっては200万円を軽く超える)
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 35万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 14万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで50万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 17万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親の賞歴にもよるが50万円前後~(個体によっては300万円前後もあり)
- ペットショップ標準価格
- 10万円前後
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ペットショップ標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- ―
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで50万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 17万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 10万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで30万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 16万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 12万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダーSランク
- 60万円前後~(個体によっては軽く100万円を超える)
- ペットショップ標準価格
- 17万円前後
- ブリーダー標準価格
- 30万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
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- パグの性格や特徴、オススメのブリーダー
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- ペットショップ標準価格
- 10万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 18万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで60万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで40万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 14万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで50万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 13万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- 両親賞歴ありで30万円前後~
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 20万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- ―
- ブリーダー標準価格
- 80万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
- ペットショップ標準価格
- 15万円前後~
- ブリーダー標準価格
- 25万円前後~
- ブリーダーSランク
- ―
アメリカン・コッカー・スパニエル
映画によって日本でも人気が出た犬種です。毛量が多いため手入れに時間を割けない方にはおすすめできませんし、運動量も豊富なので、運動管理にも気を使う必要があります。ただし、世界的な基準で見ると「コッカー・スパニエル」という呼称は「イングリッシュ・コッカー・スパニエル」が一般的となっています。犬種としてはほぼ同じ犬種なのですが、ここでは近年日本でも人気が出てきていることから、アメリカン・コッカー・スパニエルを取り上げました。
イタリアン・グレーハウンド
「イタグレ」の愛称でも知られ、グレーハウンド系の犬種では最も小型の犬種です。ヨーロッパでは貴族のご婦人用に飼育されてきた歴史があります。この犬種は寒さにめっぽう弱いため、冬季は必ず洋服を着せることが必須です。体臭が低く、抜け毛も少ないため、家庭犬として人気が高まっています。
イングリッシュ・セッター
「セッター」と名の付く犬種は他にもいますが、単純に「セッター」と呼ぶ場合はこのイングリッシュ・セッターです。優美な姿形は世界中から多くの人気を得ています。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
「ウェスティ」という愛称でも人気が高い犬種です。毛色が純白であることが重視される犬種で、剛毛な毛質であることが尚良しとされています。陽気で家庭犬としての素質も併せ持っています。
ウェルシュ・コーギー
日本では「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」が有名ですが、ウェルシュ・コーギーには「カーディガン」という種類もあります。ペンブロークはしっぽが短く、カーディガンはしっぽが長いのが特徴です。優しくやんちゃな性格で、牧羊犬らしく賢く勇敢な一面があります。イギリスKCではワーキンググループ、アメリカAKCではハーディンググループに分類されます。
エアデール・テリア(大型犬)
カワウソ猟に用いられていた犬種です。テリア系犬種の中でも一番大きな犬種としても知られています。穏やかな上に忍耐強い性格を有しており、家庭犬としても日本で人気が出てきています。
オールド・イングリッシュ・シープドッグ
イギリスKCではワーキンググループ、アメリカのAKCではハーディンググループに分類されます。牧羊において主に羊を護衛することを主な仕事としていた犬種です。ちなみに「オールド」とは言っても、犬としては比較的浅い歴史を持つ犬でもあります。人の言葉への理解力も高く、家庭犬にも向いています。
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か行
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
近年、日本でも人気が高まってきた犬種です。ちなみに、この犬種は心臓病のひとつである「僧帽弁閉鎖不全症」を発症しやすい犬種としても有名で、飼育にあたっては、血統の中に病歴があるかどうかをチェックすることも必要です。
グレート・デン
猪狩りで使用されていた犬種で、チベタン・マスティフが原種とされています。体高は犬の中でもトップクラスで、大きければ大きいほど評価が上がる犬種です。温和な性格で飼育もしやすいのですが、あまりにも大きいため日本では飼育を制限する自治体もあります。「大きい=危険」という単純な発想には同意したくありませんが、飼育の際には「特定犬種」として指定されていないかどうか確認してから購入した方が無難です。
グレート・ピレニーズ
ピレネー山脈で牧羊犬として活躍してきた犬種。また、狼や熊などから羊を守る役目も担っていました。イギリスや北欧を中心に人気が高い犬種で、日本でも一時期ブームとなった経緯があります。ただし、超大型犬のため、飼育スペースの確保やしつけも大切なポイントとなります。
ゴールデン・レトリバー
日本では「レトリバー」としての発音が定着していますが、発音としては「リトリーバー」が正しい呼び方となります。日本でも人気のある犬種で、家庭犬としてだけでなく、麻薬の調査犬や盲導犬としても活躍します。穏やかな性格も特徴で、猟犬よりも愛玩犬としての飼育が主流となっています。
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さ行
サモエド
ソリ犬や番犬、狩猟犬としても活躍した犬種で、別名「シベリア・スピッツ」。真っ白でもふもふな被毛が魅力です。警戒心の強い犬種ですが、温厚な性格で飼育しやすいのが特徴です。ちなみにこのサモエドと他犬種とを掛け合わせて小型化したのが日本スピッツやポメラニアンだと言われています。「サモエド・スマイル」でも人気の犬種です。
サルーキ
(写真元:アニマルフォトhttp://anijan.net/photo/index.html)
ウサギやキツネなどの狩猟に用いられた犬種です。細身でスピーディな外観に惚れ込む根強いファンもいます。体臭も少なく性格も穏やかなのが特徴です。
シー・ズー
イギリスのKCではユーティリティグループですが、アメリカのAKCではトイ・グループに分類されます。家庭犬としては日本でも昔から親しまれている犬種でもあります。これまで、愛玩犬御三家とも呼ばれたマルチーズやポメラニアン、ヨークシャー・テリアよりも体が強く、飼育しやすいという特徴もあります。
シェットランド・シープドッグ
「シェルティ」の愛称でも知られる犬種です。イギリスKCではワーキンググループ、アメリカAKCではハーディンググループに分類されます。牧羊犬として古くからイギリスで飼育されてきた犬種で、日本でも人気です。
柴犬
同じ日本犬でありながら、秋田犬とは異なるルーツを持ちます。元々は、信州柴や美濃柴といった系統がありましたが、現在ではそうした血統を持つ柴犬は存在しません。さらに、ペットブームに伴って無神経な交配が繰り返され、柴犬自体の質もかなり低下しています。海外でも人気の高い犬種で、海外のブリーダーも増えています。ちなみに柴犬には「豆柴」と呼ばれる個体もありますが、ティーカップ・プードルと同様に犬種としては認められていません。
シベリアン・ハスキー
番犬やソリ犬などとして飼育されてきた犬種で、一時期日本でも大ブームとなりました。戦時中にはアメリカの救助犬としても活躍しました。シベリアン・ハスキーにとって日本の夏特有の気候はかなり堪えるため、飼育環境には十分に注意が必要です。
ジャーマン・シェパード
イギリスのKCではワーキンググループ、アメリカのAKCではハーディンググループに分類されます。シェパードというのは「羊飼い」を表す言葉で、ジャーマン・シェパードもドイツの牧羊犬として誕生しました。戦時中は軍用犬としても使用され、現在では警察犬としてもその能力を発揮します。頭が賢く、従順な性格を持ち合わせた犬種です。
ジャック・ラッセル・テリア(パーソン・ラッセル・テリア)
ジャック・ラッセル・テリアもパーソン・ラッセル・テリアも近縁種ですが、その分類は非常に困難です。元々、同一の犬種であったとされています。現在ではイギリスのKCは体高によって両者を分けていますし、アメリカのAKCではジャック・ラッセル・テリアという呼称ではなく、パーソン・ラッセル・テリアに統一しています。日本のJKCもKCと同様にサイズで分類しています。日本ではパーソン・ラッセル・テリアよりも、ジャック・ラッセル・テリアの方が人気があります。(※下記の価格は全てジャック・ラッセル・テリア)
ジャパニーズ・チン(狆)
日本で座敷犬として飼育された初めての犬種で、日本原産の犬種として海外の団体に認められた初めての犬種です。元は小型のスパニエルだと言われており、中国→朝鮮を経て日本へもたらされたのではと言われています。現在の狆の姿は、イギリスで改良されたものです。
スタンダード・プードル
日本では小型のトイ・プードルが人気ですが、そのスタンダードモデルなのがこの犬種です。体臭も少なく換毛期がないため、被毛が散って部屋が汚れるということもありません。ミニチュア・プードルやトイ・プードルよりも温厚な性格で、家庭犬としても向いています。
セントバーナード
超大型犬としては日本でも知名度の高い犬種です。スイスのアルプス山中の農場で働いていた犬種で、優しい性格のため家庭犬にも向いています。
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た行
ダックスフント
(スタンダード/中型犬・ミニチュア/小型犬・カニンヘン/超小型犬)
胴長短足の代表格でもあるダックスフントは、主に穴熊の狩りに用いられた狩猟犬です。毛質もスムース、ワイヤー、ロングなどの種類があり、スタンダード・ダックスではスムースが基本です。家庭犬として初心者でも飼いやすい犬種です。
ダルメシアン
日本でもよく見かける犬種であり、映画でも人気を博したことでも知られます。イギリスのKCではユーティリティグループ、アメリカのAKCではノン・スポーティンググループに部類されています。ただし、昔は狩猟犬としても知られていました。母性本能の強い犬種で、性格も温厚です。尿道結石を引き起こしやすい犬種でもあるので、体調管理にも注意が必要です。
チベタン・マスティフ
史上最高値となる2億円(一部では3億円とも言われる)という値を付けたことでも知られる高級犬種です。チベット原産のこのチベタン・マスティフはライオンのようなたてがみが特徴です。多くのワーキンググループ犬種の始祖とも言われています。
チャウ・チャウ
高額な犬種として知られるチベタン・マスティフとサモエドとの交配で生まれたと言われる中国原産の犬種です。日本でも昭和の頃から人気がありましたが、飼い主以外には攻撃的な一面を見せることもあります。警戒心も強く、驚かせると噛み付いたりということも少なくありません。暑さにも弱く飼育には気を使うため、初心者には向きません。
チワワ
愛玩犬(トイ)の代表格とも言われるのがチワワ。貴族のご婦人方のためのペットとして進化してきました。チワワの祖となる犬はメキシコのテチチと呼ばれる犬だと言われています。ちなみに全犬種の中で最も小さい犬種でもあります。膝蓋骨脱臼を起こしやすい犬種なので、飼育管理にも注意しましょう。
トイ・プードル
プードルのサイズの中で最も小さいのがトイ・プードルです。「え?ティーカップ・プードルじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、本来ティーカップ・プードルという犬種は認められていません。個体の小さなものを敢えてそう呼んでいるだけなのです。トイ・プードルは、毛色によって価格も様々で、特に茶系の被毛は高値となる傾向にあります。活発でありながら性格が穏やかで、飼育しやすい犬種です。
ドーベルマン
ドーベルマンと聞くと、獰猛で怖いといったイメージを持っている日本人も多くいますが、実は従順で愛情の強い犬種です。ただし、幼犬の頃からのしつけも重要となるため、初心者には向きません。
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な行
日本スピッツ
元々、無駄吠えの多い犬種として知られていましたが、現在では無駄吠えの少ない犬種へと改良されました。飼い主には従順ですが、人見知りする傾向も見られます。体質的にも丈夫なため、飼育しやすい犬種でもあります。ちなみに公認されている毛色は純白のみです。
ニューファンドランド
「ニューファン」の愛称でも知られ、主に水難救助犬として活躍しました。指の間を良く見ると、水かきのような被膜があるため、泳ぎも得意です。穏やかな性格で人懐こいため、家庭犬としても人気があります。
は行
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
犬に詳しくない人が見ればセント・バーナードとも間違えやすい犬種です。スイスの山間部で活躍した牧畜犬で、働き者としても知られています。飼い主にも忠実で性格は温厚です。
パグ
2,000年以上の歴史を持つ古い犬種です。暑さや寒さに弱いため、飼育管理には気を配ることが大切です。性格は頑固で嫉妬心が強いと言われていますが、その風貌は多くのファンを惹きつけます。
バセットハウンド
耳が垂れ、足が短く胴長、それでいて頭でっかちな外観が特徴のバセットハウンド。穏やかな性格で知能も高いという特徴があります。飼い主には忠誠心を持ってくれるので、飼いやすい犬種として日本でも人気があります。
パピヨン
あのマリーアントワネットもパピヨンを好んだと言われています。パピヨンはフランス語で「蝶」という意味があります。元々は垂れ耳の犬種でしたが、立ち耳のものが生まれるように交配が重ねられたという歴史があります。ちなみに垂れ耳の犬種は「蛾」と呼ばれたそうです。小型で日本の住宅でも飼いやすい上に、体臭も少なく手入れがしやすいため、昔から人気のある犬種です。
ビーグル
ウサギ狩りに使用されていたハウンドグループ最小の犬種です。体格もしっかりしているのが特徴で、とても人懐こい性格が魅力です。アメリカではとても人気が高く、日本でも飼育数が増えています。
フラット・コーテッド・リトリーバー
一昔前までは日本ではそれほど知られていなかった犬種ですが、近年では飼育数も伸びています。飼い主に忠実な性格で賢いというリトリーバー系特有の飼いやすさを兼ね備えた犬種です。その名の通り、すらっとした被毛が特徴です。
ブル・テリア(スタンダード/大型犬・ミニチュア/小型犬)
究極の闘犬としてブル・ドッグとテリアとを掛け合わせて誕生した犬種です。ただし、現在では家庭犬用に改良されています。特にホワイトのブル・テリアは人気が高く、「白い騎士」とも呼ばれています。
ブル・マスティフ
イギリス貴族の番犬として用いられていた犬種である「マスティフ」の小型化を目指してブルドッグとの交配で誕生したのがブル・マスティフです。番犬として交配された犬種のため、気性の荒さを併せ持った犬種です。頑固なためしつけも難しいので、初心者には向きません。
ブルドッグ
闘犬として知られていたブルドッグは、現在では日本でも良く知られている犬種です。ちなみに独特の外観は牛に噛み付いても呼吸がしやすいように改良された結果です。性格は優しく、冷静沈着な一面もあります。ただし、暑さに弱いため夏場の飼育には気を使う必要があります。
フレンチ・ブルドッグ
闘犬としてイギリスで交配されてきたブルドッグとは違い、フランスで交配された犬種がフレンチ・ブルドッグです。性格は温厚で愛情深いのが特徴です。
ペキニーズ
中国発祥の犬種ですが、祖先はヨーロッパの小型スパニエルではないかと言われています。性格はどちらかというと猫っぽい性格で、自尊心の強い「犬らしくない犬」としても知られています。
○べドリントン・テリア(小型犬)
カワウソやイタチなどの狩りに使用されていた犬種で、その昔は闘犬種としても知られていました。家庭犬としての資質も十分な魅力を備えます。日本ではまだ歴史の浅い犬種なので、ペットショップでも滅多にお目にかかれません。日本国内でも恐らく100頭はいないとも言われています。
ポインター
イギリスにおける猟犬の最高傑作とも言われる犬種で、力強く美しい姿が魅力です。飼い主にもよく懐き、穏やかで賢い性格です。無駄吠えの少ない犬種としても知られています。
ボーダー・コリー
イギリスのKCではワーキンググループ、アメリカのAKCではハーディンググループというグループに分類されます。牧羊犬として活躍した犬種で、運動量も豊富なので運動管理にも注意が必要です。フライングディスクなどの競技でも有名な犬種です。
ボクサー
ドイツ原産の犬種で、働き者・忍耐強い・飼い主に従順といった特徴を持っています。ちなみにボクサーという名称はイギリス人が名付けたとされ、闘犬の際に立ちあがって戦う様がボクシングのようだったためそう名付けられたとする説と、横から見ると箱のように見えるからそう名付けられたという説などがあります。
ボストン・テリア
その名が示す通り、アメリカ原産の犬種です。ブルドッグとイングリッシュ・テリアなどを掛け合わせて誕生しました。掛け合わせの関係で「テリア」という呼称が付いていますが、KCではユーティリティグループ、AKCではノン・スポーティンググループに属します。
ポメラニアン
愛玩犬としてチワワと並んで知名度の高い犬種です。他のスピッツ系犬種と同様に、このポメラニアンの元祖もサモエドだと言われています。イギリスのビクトリア女王が好んだ犬種としても有名です。
ボルゾイ
ロシアで狼を狩る目的で使用されていた犬種です。もちろん現在は狼狩りに使用されることはなく、鑑賞目的で飼育されることがメインとなっています。温厚な性格ですが、時として攻撃的な一面を見せることもあるため、初心者には向きません。
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マルチーズ
日本でも家庭犬として人気の高いマルチーズですが、犬としての歴史も3,000年を超えると言われています。狩猟などを目的に小型化されたというわけでもなく、当初から愛玩犬として飼育されてきた珍しい犬種です。
ミニチュア・シュナウザー
イギリスのKCではユーティリティグループですが、アメリカのAKCではテリアグループに分類されています。スタンダード・シュナウザーやミニチュア・ピンシャーなどとの交配によって誕生したと言われています。飼い主への忠誠心も高く、慎重で注意深い性格も併せ持っています。天候に対しても耐性が強いため、家庭犬としても人気の高い犬種です。同じシュナウザー類では、スタンダード・シュナウザーやジャイアント・シュナウザーといった犬種もあります。
ミニチュア・ピンシャー
「ミニピン」の愛称で日本でも人気が高まっている犬種です。見た目がドーベルマンのようなので、ドーベルマンを小型化した犬種だと勘違いされる人も多くいますが、ドーベルマンよりも古い歴史を持っている犬種です。比較的飼いやすく、飼い主にも従順です。
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ヨークシャー・テリア
「ヨーキー」の愛称でも知られ、日本の家庭犬の中でも人気の高い犬種。マルチーズなどの配合によって誕生したとされ、元々はネズミ駆除を目的に飼育されていました。愛玩犬としてのイメージが定着していますが、とても運動量のある活発な犬種でもあります。
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ラブラドール・リトリーバー
ゴールデン・リトリーバー同様に穏やかな性格で、子供や女性でも扱いやすい犬種として世界中で愛されます。海外での人気も高く、イギリスやアメリカでは絶対的な支持を集める犬種でもあります。反抗性が低いため、盲導犬など介助犬としても知られます。
ロットワイラー
知能が高く、国内外にも多くのファンがいる犬種です。比較的近寄りがたい印象を受ける犬種ですが、家庭犬として飼育するのであればそれほど危険もありません。ただし、非常に高額な犬種としても知られ、日本での飼育数もそれほど多くありません。所ジョージさんが飼育していることでも知られています。
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ワイマラナー
その昔、ドイツの一部貴族の間だけで独占的に飼育されていた犬種です。ドイツ国内でも入手が難しく貴重な犬種でした。運動量も豊富なため、散歩も必ず毎日が基本ですし、運動管理にも時間を割くことが求められます。
終わりに
人気犬種などはネット販売ではたった数万円程度で販売されているものもあります。
血統にこだわることに何の意味があるのか?と疑問を抱く人もいるでしょう。しかし、血統にこだわることは大切なことでもあります。
ブリーダーから購入する犬は、よりスタンダードに近い個体で、ブリーダー自身もその犬の健康状態や性格をすべて把握しています。仮に健康に不安のある仔犬であった場合でも、どのような持病を持っているか?といったこともしっかりと説明してくれます。購入希望者としては、細かい点まで把握できますし、納得した上で購入することができます。
何よりその犬種のプロフェッショナルですから、アドバイスも適切です。犬自体の身元もハッキリとしていますし、親や兄弟についても知ることができます。
先にも書きましたが、粗悪な犬なのにペットショップでは高額で販売される犬もいます。市場で仕入れて親がどんな犬なのかも分からない、しかも色素が薄くて黒目でなければならない犬種なのに瞳が青い――、鼻が黒くなければならない犬種なのにレバー色――、掛け合わせが悪くてあり得ない毛色をしている――。そんな犬が「可愛いから」という理由だけで高額で販売されることの現実には違和感を拭えません。
どんな環境で育って親はどんな犬なのか、遺伝的に病気はあるのか健康なのかということを知るならブリーダーから購入した方が圧倒的に安心です。ここではブリーダー価格がペットショップ価格よりも高めに記載してありますが、もちろんブリーダーの元にはペットショップよりも安価で健康な仔犬だってたくさんいます。犬を飼いたいと思ったら、まずはブリーダーからの購入を検討してみましょう。