バーニーズマウンテンドッグの性格と大きさ、寿命や飼い方、しつけから子犬の価格まで

バーニーズマウンテンドッグの性格

バーニーズマウンテンドッグは、温和で優しく、とても愛情深いです。大きい見た目と裏腹に、非常にかわいい性格をしています。我慢強く落ち着きもあるので、子供とも上手に遊ぶことができるでしょう。

またバーニーズマウンテンドッグは、飼い主さんの感情を察知した上で、自分で考えて行動することができる聡明さも兼ね備えています。人を慕う気持ちがとても強く寂しがり屋なので、飼い主さんとのコミュニケーションが取れないことがストレスになることがあります。

バーニーズマウンテンドッグの特徴

大きさ（体重/体高）

バーニーズマウンテンドッグは、大型犬に分類されており、生後12カ月までの間に体重が一気に増えていく傾向にあります。具体的な体重推移を見てみると、生後2カ月の時に約9.3kgだった体重が、生後6カ月で一気に約33.1kgになり、生後12カ月には約38.6kgにまで増えていきます。

個体差があるので、全てのバーニーズマウンテンドッグに当てはまるわけではありませんが、生後2カ月から生後12カ月までの間に、4倍から5倍ほど体重が増えていくことを想定しておきましょう。

被毛（毛色/毛質）

バーニーズマウンテンドッグの被毛は、ダブルコートで長毛です。絹のように美しく艶やかな毛質をしており、ストレート、もしくはゆるいウェーブがかかっています。

毛色は、ブラック・ホワイト・タンのトライカラーです。バーニーズマウンテンドッグの足や頬、目の上、胸に濃いめのタンのマーキングがあります。また胸部には、ホワイトのマーキングがあり、すべてのマーキングは左右対称に配置されていることが理想とされています。

体の特徴

バーニーズマウンテンドッグは、頑丈でどっしりとした体型をしています。もともと荷物を運ぶ仕事をしていた犬種のため、体には筋肉がしっかりとついています。アーモンド型で垂れたような美しい目をしており、顔立ちはいつでも穏やかです。

またバーニーズマウンテンドッグのマズルは中ぐらいの長さ、耳は垂れ耳で、長くて太い尻尾は、下にまっすぐと垂れ下がっています。最近は、バーニーズマウンテンドッグのミックス犬も見られるようになり、その場合、両方の親犬の良いところを引き継いだ体の特徴を持つ傾向にあるようです。

バーニーズマウンテンドッグの寿命

バーニーズマウンテンドッグの平均寿命は、7歳から11歳くらいと言われています。他の大型犬と比べて寿命が短いことで知られており、急死するバーニーズマウンテンドッグも少なくありません。

「3歳までは若犬、3歳から良犬、6歳から9歳までが老犬、それから先の時間は、神様からの贈り物」。スイスには、バーニーズマウンテンドッグの寿命が短いことを表現した、このようなことわざがあるほどです。

しかし、すべてのバーニーズマウンテンドッグが短命とは言い切れません。現在の状況は確かめられませんでしたが、25歳という最高齢の記録を持つバーニーズマウンテンドッグがいたという事実もあるようです。

短命な犬種としてしられているバーニーズマウンテンドッグですが、生活に気をつけることで、平均寿命以上に長生きをしてくれるかもしれません。

バーニーズマウンテンドッグの子犬の価格

バーニーズマウンテンドッグの子犬の平均販売価格は、おおよそ30万円から70万円くらいと言われています。親犬がドッグショーでチャンピオンを取っている場合は、特に値段が高くなる傾向にあります。

また、バーニーズマウンテンドッグの毛色や毛質、顔立ちや体のバランスなどの容姿によっても、値段が上下するようです。

バーニーズマウンテンドッグに限らず、販売店やブリーダーによっても、それぞれ子犬の販売価格の相場には差があるので、飼い主さんの希望に合ったバーニーズマウンテンドッグの子犬を探してみてください。

バーニーズマウンテンドッグをブリーダーから迎えるには

バーニーズマウンテンドッグをブリーダーから迎える場合は、いくつか注意すべきポイントがあります。バーニーズマウンテンドッグは遺伝的な疾患が多い犬種なので、専門知識をしっかりと持ち、正しく繁殖を行っているブリーダーを選ぶことが大切です。

バーニーズマウンテンドッグのブリーダーを選ぶ際には、親犬の健康状態や兄弟の情報、飼育環境やワクチン接種の有無などをしっかりと確認しましょう。中には、金銭だけを目的に、むやみに小型化したり、繁殖を繰り返したりするブリーダーもいるようなので注意が必要です。

関東や関西はもちろんのこと、数は多くありませんが、全国的にもバーニーズマウンテンドッグのブリーダーがいくつかあるので、飼い主さんが信頼できるブリーダーを選びましょう。

子犬販売情報｜みんなのバーニーズ・マウンテン・ドッグブリーダー

バーニーズ・マウンテン・ドッグ 犬の出産情報・子犬販売｜dogoo.com

バーニーズマウンテンドッグの里親になるには

バーニーズマウンテンドッグを家族に迎える方法の中に、里親という選択肢があります。保健所や動物愛護センターなどの他に、民間団体によって保護されているバーニーズマウンテンドッグの里親を募集していることもあり、インターネットで情報を入手することができます。

大型犬を飼育したことがない飼い主さんが、バーニーズマウンテンドッグを飼い続けることができなくなり、保護されているケースも少なくありません。

里親を募集しているバーニーズマウンテンドッグに出会った時は、保護されている理由や遺伝的な疾患の有無、噛み癖などを確認してください。再び手放すことのないように、しっかりと飼うことができるか慎重に考えてから迎えましょう。

バーニーズ・マウンテン・ドッグの里親募集情報｜ペットのおうち

バーニーズ｜里親募集｜ジモティー

バーニーズマウンテンドッグの飼い方

環境

スイス原産のバーニーズマウンテンドッグは、寒さに強いですが、暑さには弱いため外飼いには適していません。体が大きく番犬としての能力もあるため、外飼いのイメージがあるかもしれませんが、室内飼いをおすすめします。

特に、夏の温度管理には気をつけなければいけません。室温が23℃くらいでも、湿気が高いと呼吸が荒くなることもあります。夏場は、熱中症も発症しやすいので気をつけましょう。また、人との関わりが好きな性格なので、室内飼いでも、常に家族と触れ合えるような飼育環境を用意すると良いでしょう。

運動

バーニーズマウンテンドッグの散歩は、可能であれば1日2回、1回に30分から40分程度が目安となり、大型犬の平均的な散歩回数・時間と比べても、特別多いわけではありません。

ただし、散歩コースについては意識する必要があります。バーニーズマウンテンドッグは、野山をかけまわり羊の見張りをしたり、荷車をひっぱったりする役割を担ってきた犬種なので、本来長い時間をかけて長距離の散歩を行っても問題はありません。しかしそれでは飼い主さんが大変になり、毎日続けることが難しくなります。

そのためバーニーズマウンテンドッグの散歩は、時間や回数よりも内容を重視して行ってください。平坦な道よりも、起伏のある道や階段などの、運動量が必要なコースを選ぶように意識すると良いでしょう。

しつけ

バーニーズマウンテンドッグは、非常に力が強い犬種なので、飼い主さんの指示にしっかりと従うように、子犬の時からしつけを行う必要があります。従順で聡明なので、しつけは比較的しやすいでしょう。

バーニーズマウンテンドッグは繊細な部分があるので、しつけを行う時は、コミュニケーションを取り、褒めることを意識して行うと効果的です。

なお、バーニーズマウンテンドッグに留守番のしつけを行っておきましょう。なぜならバーニーズマウンテンドッグは寂しがり屋なので、留守番に慣れていないと、ストレスを感じて家を散らかしてしまうかもしれません。

バーニーズマウンテンドッグが、サークル内で安心して過ごせるようにしつけを行っておき、留守番をする時は、サークルに入れるようにすると良いでしょう。

餌

バーニーズマウンテンドッグの個体差やドッグフードのカロリーの違いもあるため、食事量に関しては一概には言えませんが、食欲が旺盛で、肥満になりやすい傾向があるので、しっかりと食事の管理を行う必要があります。

また、バーニーズマウンテンドッグはお腹を壊しやすいので、便がゆるい場合は、餌をふやかすなどして消化しやすいように対策をとりましょう。

お手入れ

バーニーズマウンテンドッグはダブルコートで抜け毛が多いため、毎日ブラッシングなどのお手入れを行う必要があります。年に2回、春と秋は換毛期に当たり、特に抜け毛が多くなります。

バーニーズマウンテンドッグは本来、トリミングを行う必要がない犬種ですが、夏の暑さ対策や抜け毛対策で、サマーカットにする飼い主さんもいるようです。

体も大きくお手入れに時間と手間がかかるので、無理をせずトリミングサロンを利用するのも良いでしょう。トリミングサロンでアンダーコートのみを処理するだけでも、自宅でのお手入れが楽になります。

バーニーズマウンテンドッグがかかりやすい病気

股関節形成不全

股関節形成不全は、股関節が不安定になり亜脱臼を起こす病気です。成長に伴って進行していくことが多く、関節炎を起こすこともあります。バーニーズマウンテンドッグのような大型犬は、股関節形成不全の発症リスクが高いと言われています。

股関節形成不全は、不自然な体勢で座ったり、跳ねるように歩いたりする症状が見られます。軽症であれば、体重管理を徹底する他、股関節への負担を減らす生活を心がけることで悪化を防ぐことができるでしょう。一方で、症状が重くなると手術が必要なケースもあります。

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胃捻転

胃捻転は、大量のガスにより大きく膨らんだ胃が捻じれる病気です。バーニーズマウンテンドッグのような胸の深い犬種が発症しやすい病気の1つなので注意しましょう。初期症状として吐き気や、頻繁なゲップなどがあげられます。放っておくと数時間で死に至ることもある危険な病気なので、症状が見られたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

胃捻転の明確な原因は分かっていませんが、早食いしたり1回の食事量が多すぎたりすることで、発症のリスクが高まるようです。また、食後の激しい運動も、胃捻転のを引き起こす危険があるので避けてください。

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がん

バーニーズマウンテンドッグの死因の中で腫瘍は大きな割合を占めます。バーニーズマウンテンドッグは、血管肉腫や組織球腫などの腫瘍を発症するリスクが高い犬種です。

腫瘍の症状は種類によって様々ですが、腫瘍の症状が進むと、運動が好きだったバーニーズマウンテンドッグが、動くことを嫌がるようになったり、疲れやすくなったりすることがあるようです。

腫瘍は発見が早いにこしたことがありません。。症状が出にくい病気なので、定期健診を必ず行うようにしましょう。

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バーニーズマウンテンドッグの歴史

バーニーズマウンテンドッグ(Bernese Mountain Dog)という名前は、スイスにあるベルンという原産地にちなんでつけられた名前です。スイスでの呼び名である、「ベルナー・ゼネンフント」を英語読みにして、「バーニーズマウンテンドッグ」と呼ばれるようになりました。

バーニーズマウンテンドッグの歴史はおよそ2,000年以上前から続いており、護衛犬や牧畜犬として活躍するだけではなく、荷車を引く仕事も行っていました。

しかし、輸送手段が発達したことに加え、第二次世界大戦が起こったことにより、バーニーズマウンテンドッグは絶滅寸前にまで追い込まれてしまいます。

その後、バーニーズマウンテンドッグの愛好家の努力により、改めて繁殖されるようになり、現在では世界中に名が知られるようになりました。なお日本の愛好家の間では、「バーニーズ」という愛称で親しまれています。

まとめ

寿命が短いことで知られるのバーニーズマウンテンドッグですが、他の犬種にはない愛情深さがあり、飼い主さんや家族に大きな幸せを与えてくれるでしょう。

バーニーズマウンテンドッグを飼う時は、寿命以上に長生きしてもらうためにも、食事量や運動量、かかりやすい病気を意識した毎日を過ごしましょう。バーニーズマウンテンドッグについての知識を持った上で、家族として大切に迎えてもらえればと思います。