犬の性格は同じ犬種でも異なる!
犬を飼っている人ならばもちろん知っていると思いますが、その子によって性格もまったく違います。 犬種によって「人懐っこい」「やんちゃ」「好奇心旺盛」「おっとりしている」などの特徴は言われていますが、同じ犬種でもまったく違う性格の場合も多いです。例えば、近年人気犬種の筆頭となっているトイプードルは元気で人懐っこい子が多いと言われていますが、中には人見知りな子や大人しい子もいます。
性格は子犬の頃に作られる
では、犬の性格はいつ形成されるのでしょうか?
私たち人間の場合もそうですが、犬も子犬の頃に性格が決まると言われています。もちろん、その子の両親にあたる犬の性格が遺伝として受け継がれることもあります。しかし同じ両親から生まれた子でも、性格の違いが歩き始めの子犬の頃に現れるようになるのです。
同じ両親から生まれていても、好奇心旺盛で何にでも積極的にチャレンジする子や臆病でなかなか積極的に行動できない子など、180度違った性格になる場合もあるのです。
犬の性格診断をするには?
すべての犬の性格に個性があるというお話はしました。すでに犬を飼っている方は、自分の愛犬がどのような性格であるかは把握していることでしょう。
しかし、これから飼おうと考えている人が引き取り先でその子の性格を把握するには、そこのブリーダーさんやスタッフさん達に聞くしかありません。短時間で相手の性格を正確に判断するということは人間相手であっても難しいものです。ですが、飼う前に家族の一員になる子の性格を知っておきたいという人は多いでしょう。
そこで今回は簡単な方法でその子の性格がわかるテストをご紹介します。こちらのテストは生後5~7週目の子犬を対象にしたテストです。
犬の性格診断が可能なキャンベルテスト
このキャンベルテストというのはウィリアム・E・キャンベル氏が提案しているテストで、5つのテストを行うことでその子犬の性格を大まかに知ることができるというものです。
このテストでは
- 社会生活に対する興味
- 人についてくる性質
- 束縛時の支配性
- 社会生活での支配性
- 持ち上げられた時の支配性
など、一緒に暮らす上で重要となってくる要素を確認できます。
犬の性格診断テストのやり方
次の5つのテストを行い、それぞれdd、d、i、s、ssの中から近いものを選びます。最後にどの結果にどれくらい当てはまったかによって診断結果が変わってきます。
1つ目のテスト
離れた場所に子犬を座らせ、飼い主さんはしゃがんだ状態で手を軽く叩きます。
- dd…尻尾を上げながらすぐに近づいてきた後、飛びつき手を噛む。
- d…尻尾を上げながらすぐに近づいてきた後、前足を出す。
- s…尻尾を下げながらすぐに近寄ってくる。
- ss…尻尾を上げながら躊躇いがちに近寄ってくる。その後飛びつき、手を噛む。
- i…まったく近寄ってこない。
2つ目のテスト
このテストでは子犬の周りを歩いてみてください。
- dd…尻尾を上げながらすぐについてくる上、足を噛む。
- d…尻尾を上げながらすぐについてくる。足にまとわりついてくる。
- s…尻尾を下げながらすぐについてくる。
- ss…尻尾を上げ、躊躇いながらついてくる。
- i…まったくついてこない。立ち去ってしまう。
3つ目のテスト
こちらは少々可哀想に感じてしまいますが、子犬を優しく仰向けにし、胸の辺りに軽く手を置いて30秒間動けないようにします。
- dd…足をバタバタさせながら激しく暴れ、噛む。
- d…足をバタバタさせながら激しく暴れる。
- s…暴れた後、静かになる。
- ss…静かにしている。手を舐める。
4つ目のテスト
まず子犬を自分の正面に座らせてください。座った状態で30秒間、背中や首、肩を優しく撫でてあげてください。
- dd…飛び上がって、前足を出したり、唸ったり、噛む行為をする。
- d…飛び上がって前足を出す。
- s…体をクネクネさせたり、手を舐める。
- ss…ひっくり返ってしまう。手を舐める。
- i…どこかに行ってしまう。
5つ目のテスト
子犬の胸の下に手を入れて、床から少し離す感じで30秒間持ち上げてください。
- dd…激しく暴れ、噛んだり唸ったりする。
- d…激しく暴れる。噛んだり唸ったりはしない。
- s…暴れた後静かになり、手を舐める。
- ss…静かになり、手を舐める。
犬の性格診断結果
このテストでは、ddが多いほど支配性が高く、ssが多いほど従属性が高い犬だとされています。
「ddが2つ以上+dが1つ以上」
支配性がとても強いため、とても扱いが難しい犬である可能性が高いです。初めて犬を飼う人は上手く扱えない可能性があります。
「ddが1つ+dが3つ以上」
先ほどよりは支配性が強くないものの、並以上の支配性を持っているため少々扱いが難しいです。
「sが3つ以上」
一般的な飼い犬に相当する性格だと言えます。初めての方でも飼いやすい性格の子でしょう。
「ssが2つ以上」
とても従順な性格の子である一方で、厳しく叱ると恐怖心を持ってしまいやすい一面もあります。叱る時は怒鳴ったりせず、低く優しい口調でダメだということを教えてあげましょう。
「iに当てはまった」
一般的な飼い犬に近い性格だと言えますが、それに加えて1つでもddが当てはまった場合には主従関係を厳しく躾ける必要があります。甘やかしてばかりいると、立場が逆転してしまう可能性がありますので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もちろん、このテストで確実にその子犬の性格がすべてわかるわけではありません。しかしひとつの目安にはなるでしょう。
また、中には「初対面でいきなりこのテストを行うのはちょっと…」という内容のテストもあるように感じたかもしれません。しかし2番目や4番目のテストならば、試すことが出来るのではないでしょうか。
ぜひこれから犬を飼い始めるという人は、ブリーダーさんなどに許可を頂いた上で可能なテスト内容を試してみてはいかがでしょう。
ユーザーのコメント
30代 女性 38moto
犬種ごとの大まかな性格の違いはネットや文献などで知ることができますが、その子犬独特の性格は飼ってみないとわからない部分です。飼う前にある程度の性格をチェックすることで心構えができますね。
テストをしながらしつけをしていくこともでき、コミュニケーションを取ることもできる一石二鳥ですね。海外では他にも色んな種類の子犬性格テストが存在しているので、飼う側の希望通りの性格を持つ子犬を見つけやすいようです。
うちの愛犬の子犬の頃を思い出してテストしてみました。ほぼ当たっていました。成犬になってからでは性格が形成されているので、子犬限定のテストなんですね。
このテストで当てはまった診断結果に、効果的なしつけ方法も記入されているととてもいいと思います。
女性 くま
何代もわんちゃんを飼ってきてしつけが得意な家庭もあれば、初めて飼ってみようという少ししつけに自信のない家庭もあると思います。
そういったときに、それぞれのおうちに合わせて性格の合うわんちゃんを選ぶ参考になるのはすごく助かりますね!
最初に相性のいい子と出会えることで、これからのしつけがスムーズにいきそうな気もします。
私の家にはもう犬が1匹いるので、その子との相性も考えて穏やかめの新入りの子を選んであげたいなと思っています。
さりげなく実行しやすい診断方法もあったので、次にわんちゃんを飼うときには、ぜひ参考にさせていただきたいです。
20代 女性 あめたま
勿論、好奇心旺盛で嫉妬深いという一面も確認されますが、基本的には大人しく扱いやすい部類に入ると思います。
よって、犬の性格診断テストを行い、愛犬の大まかな性格を理解する事はワンちゃんとの信頼関係を深める為のひじょうに有効的な方法だと感じられました。
個体差によるワンちゃんの性格は、ブリーダーの元でお迎えしない限り不透明で分かりにくいですが、テストを行う事によって飼い主の不安も解消する事が出来ると感じられました。
躾指導を行う際にも性格テストの診断結果を有効的に使う事が出来るので、犬を飼う初心者の方には是非、実践して貰いたいと考えました。
女性 patata
30代 女性 あお
その子の生まれ持つ性質や性格で躾方法も変わって行く事は人間の子育てと全く変わりがなく、育てる楽しさがありますよね。
このテストで分かったことを基準として育てていく、愛しさも倍増します。
うちのワンコでテストしてみたところSSが二つ以上だったので当てはまりすぎて笑ってしまいました。
大人しい性格で怖がりなのは女の子だからかと思っていましたので目から鱗の結果に関心しています。
ワンコにとっては余計なお世話かもしれませんませんが、人間とペットが上手に共存していく社会を作っていくためには多くの人々の理解が必要なので、こういったテストをうまく活用してしていけたら、今よりもっとより良い関係性が築けるかもしれませんね。
女性 lovedogdog
それにしてもこれすごいですね! 飼う前の判断材料になりうるかもしれませんね。
例えば、集合住宅だからおとなしめの性格の子がいいとか、他の犬種もいるからすぐになじめる元気で明るい性格がいい!とか。 お店で何気なく、できそうですね。
犬も嫌がるような行為ではないので、、
たぶん、犬種によっても性格の違いはかなり大きくあるんじゃないでしょうかね。
まわりに子犬さんいないかなー。テスト試してみたいなとww
でも、おうちに来てしまえばどんな性格の子でも愛しくて愛しくて、この子が一番!ってなるんでしょうけどね^^
女性 シュナ
女性 ドン
女性 みかん
30代 女性 ハッピー
うちの子も小さい頃から噛み癖があったり、何かと苦労したのでそこはddだったのかもしれませんね。
女性 Chika
40代 女性 しばあらし
おやつと紙コップを2コ用意します。ワンちゃんから2mくらい離れたところで向き合い左右両側に紙コップを置き、マテをします。マテが出来ないワンちゃんはもう一人押さえておく人に手伝って貰います。紙コップの片方にワンちゃんが見えるようにおやつを入れます。ワンちゃんの名前を呼んでアイコンタクトしたら、おやつの入ってない方の紙コップを指差して、ヨシの合図をします。
さて、我が家のワンちゃんはどちらの紙コップに行くでしょう?飼い主さんの指差す方に行くコは依存型、おやつのある方に行くコは自立型です。
依存型のコは人の意図を読み取る能力に長けていて、飼い主さんを信頼しているワンちゃんでしょう。
自立型のコは盲導犬など、自分で考えて行動することのできる能力をもったワンちゃんでしょう。
どちらが良い悪いではなく、ワンちゃんの能力をのばすのに役立てるテストです。うちの柴ワンコは依存型でした~。入ってない紙コップを倒すと、すぐにもう片方をなぎ倒しましたあはは。
50代以上 女性 すー
30代 女性 すみれ
秋田犬飼育経験者やトレーナーさんに優しい子、大人しい子とよく褒められてます。
初めての場所で子鹿のようにふるえたり、ジャックラッセルテリアに追いかけられて私の後ろに隠れたりと大きさの割に可憐です。
子犬を探しているときにこのテストの事は知らなかったのですが、とにかく抱っこしたり少し離れた所から呼んでみたり色々やりました。なるべく、落ち着いた子が良かったので。その中で今の子が1番寄り添ってくれる感じだったので決めたのですが、間違ってなかった!!大正解でした!!良き相方です。
犬種以上に個別の性格の判断は必要だと思うので良いテストだと思います。
40代 女性 匿名
家の人以外(他のワンコにも)には全く寄り付かず.私としては、家庭犬として、彼女に幸せな思いをさせてあげたいとしつけ教室や、犬の幼稚園に入れたり社会化をちょっとでも身につけさせたいと、経験させました。
今は一歳を過ぎ、少しづつ落ち着いて来ました。まだまだ怖がりですが、手がかかる分一緒にいろいろ乗り越えてきて、絆も深まったかな?と思います。元の性格は変わらないけど彼女の個性だと思って受け入れています。
50代以上 女性 母
40代 女性 匿名
我が家のワンコは歴代無駄吠えはしないです。初代はスピッツでしたけど
必ず30秒ひっくり返して落ち着くまで押さえ込みはやります
人間のが上だと教える為
あとチャイムのピンポン連打 笑
アパートだと出来ないかもですが、初めの頃はよく吠えて近所迷惑でしたが
ピンポン押して吠える→ドア開けて飼い主だとわからせる 覗く程度
吠えなかったら行って撫でて褒めるを何十回もやるうちに犬は飽きて興味が無くなる
誰が来ても大丈夫になりますのでオススメです
無駄吠えが無くなれば怒られる事もないと理解させるまで躾頑張って下さい
お陰で我が家のワンコ達は庭に泥棒が入った時もカーテン越しに尻尾振ってましたので躾が良いのか悪いのか困った事もありました。
50代以上 女性 めーちゃん