シェルティの性格
性格
- 賢い
- 判断力がある
- 活発
- 感受性が強く神経質
- 服従性が高い
- 責任感が強い
- 警戒心が強い
- 優しい
牧羊犬として活躍するシェルティは、服従心があり、主人の命令や状況を判断して理解する賢さを持っています。
一方、羊を守ろうとする責任感と警戒心が強いあまり、若干神経質な一面も持ち合わせています。警戒心の強さからよく吠えるので番犬に適していると言われてていますが、活発で人と遊ぶことも大好きな優しい性格をしています。
シェルティの特徴
大きさ(体重/体高)
大きさ
- 体高:オス 37cm前後、メス 35cm前後
- 体重:オス 10kg前後、メス 9kg前後
- 中型犬
シェルティは、オスの方がメスよりやや大きめで、小型犬に分類されることが多いですが、大きさは個体差によりばらつきがあるので稀に中型犬に分類されていることもあります。
小型と中型の線引きは、一般的には体高と体重10kgがラインになっているようです。シェルティは、成犬の体重がちょうどそのボーダーラインに体格をしているため、分類の仕方に違いが生じるようです。
一例ですが、メスの生後2ヶ月~12ヶ月までの体重の推移は、平均して下記のようになっています。
シェルティの体重推移
生後 | kg(キログラム) |
---|---|
生後2ヶ月 | 2.6kg |
生後3ヶ月 | 3.6kg |
生後4ヶ月 | 4.8kg |
生後5ヶ月 | 5.5kg |
生後6ヶ月 | 5.8kg |
生後7ヶ月 | 6.2kg |
生後8ヶ月 | 6.5kg |
生後9ヶ月 | 6.6kg |
生後10ヶ月 | 6.7kg |
生後11ヶ月 | 6.8kg |
生後12ヶ月 | 6.7kg |
被毛(毛色/毛質)
毛の種類
- ブラック&ホワイト
- セーブル(茶色)
- トライカラー(ブラック&ホワイト&タン)
シェルティは、首回りから胸にかけ、ふんわりとした襟巻のような飾り毛があります。この毛がシェルティのトレードマークとなっています。飾り毛はメスよりオスの方が毛量があり、シェルティをより一層華やかに見せています。
シェルティの被毛はダブルコートなので毛の密度も濃く、抜け毛は多めの犬種です。シェルティの毛色はバリエーション豊富で、ブラック&ホワイト、セーブル(茶色)のほか、トライカラー(ブラック&ホワイト&タン)と呼ばれる3色の組み合わせなどがあります。
他にシェルティは、ブルーマールやバイブルーと呼ばれる珍しいものもあります。この毛色は特定の遺伝子によって発生するため比較的珍しい毛色となっていて人気がありますが、個体数は多くありません。
シェルティには目の色がブルーの個体が存在します。片目のみに現れることが多く、ほかの犬種ではあまり見られない珍しいものです。ただし、この色の個体は遺伝子的な要因で誕生した色のため、病気や障害の原因になりやすいとも言われています。
体の特徴
シェルティの体つきは筋肉質で、胸が張り出していています。腹部は引き締まっていて、均整のとれた美しいボティラインとなっています。
シェルティの頭部は上から見ても横から見ても長く、耳からマズルにかけてシュッと先細りになっています。大きめの立ち耳は、耳先が前方に折り曲がったものが理想的なシェルティとされているので、矯正によりその形に近づけることもあるようです。
シェルティの子犬の価格
価格
- 15万円台から25万円台
シェルティの一般的な販売価格は、15万円台から25万円台くらいが相場のようです。10万円を切るシェルティもいる一方、前述の珍しいブルーマールカラーのシェルティなどは、40万円代になる場合もあるようです。
また親犬などの血統により、値段に大きく違いが出てきます。またシェルティに限ったことではありませんが、一般的にはメスの方が価格は高めの傾向にあるようです。
シェルティをブリーダーから迎えるには
シェルティはペットショップでも比較的購入しやすい犬種です。しかし、ペットショップでも見つからない場合はブリーダーから購入する方法もあります。
ブリーダーはペットショップを通さない直販となるので、比較的安価で購入できるメリットがあります。また、親の病歴や性格を知ることもできます。ブリーダーによっては、子犬が産まれる前に予約可能なところもあるようです。
シェルティのブリーダーは、数は多くありませんが日本各地に点在しています。自分の家に近いブリーダーから探してみるもの良いでしょう。
また、シェルティをすでに飼っている人に、ブリーダー情報を教えてもらうのも良いかもしれません。ネットにもシェルティ紹介サイトがあるので、そこから評判の良いブリーダーの情報を得るのも手段です。
シェルティの里親になるには
シェルティを飼いたい場合、里親制度を利用する方法もあります。里親募集の専門サイトがあるので、全国の里親募集情報をチェックすることもお勧めします。子犬にこだわらなければ、シェルティに出会える確率も上がるでしょう。また、シェルティのミックス犬も考慮に入れればより出会いの可能性は広がります。
ただし募集が見つかったとしても、移送の問題などから里親に応募できる人の地域が限定されてしまう場合もあります。シェルティの里親になるには、まず近隣の動物保護センターや動物愛護団体、自治体にある里親募集制度や地元の保健所などにも目を向け、出会える可能性の範囲を広げてみると良いでしょう。
里親を探している犬はブリーダーやペットショップで購入する犬とは違い、何らかの事情により手放されたということです。犬それぞれに様々な背景があるのでしょう。里親を希望する場合は、それらの犬の過去と向き合い、最後まできちんと生活を共にできるかどうかをしっかり判断してから決めなくてはなりません。
シェルティの飼い方
環境
シェルティは密集したダブルコートの被毛に覆われているので、暑さには特に注意しなくてはいけません。室温管理には十分注意するようにしましょう。
シェルティの快適温は、人の快適温度とほぼ同じです。留守中もエアコンを入れる、風通しの良い場所で留守番させる、冷感マットを置いてあげるなどの配慮をしてください。
シェルティは家族と遊ぶことも大好きです。室内遊びの際は、関節を痛めないようにカーペットを敷くことや、ペット専用の滑り止めつきマットを敷くなどしましょう。
シェルティは縄張り意識が強いので、部屋が広いと縄張りとして警戒する範囲も広いと捉えてしまいます。すると、自分の縄張りを守ろうと神経過敏になり、物音や人影にも過剰に吠えてしまいます。
サークルやケージを用意し、その中にベッドやトイレ、食事場所を作っておくと、留守番の時や来客時も安心してその中で過ごさせることができます。狭くて安心できる自分の場所を用意してあげましょう。
運動
身体の大きさの割に体力があるシェルティは、1日に1時間以上の(1日2回30分程度)の散歩が必要です。運動好きなので、運動不足になるとストレスがたまります。外で存分に遊んであげてください。
シェルティは主人の命令により行動することを喜び楽しむ犬種です。ボールやフライングディスクなどを使ってたくさん運動させながら、様々な指示を出してみてください。主従関係を意識させる遊びを取り入れることが、シェルティの欲求に応えてあげることになります。
また、シェルティはフサフサの被毛のため、肥満・痩せすぎなど、体格の変化に気付きにくい点があります。日頃からスキンシップをとり、ボディチェックを欠かさないようにしましょう。
しつけ
シェルティは子犬の頃のしつけが特に大切な犬種です。羊を危険から守り、自分に従わせるための強い性格が裏目に出ると、どんどん攻撃的になってしまいます。
またシェルティは頭が良い分、自分の立場が上だと思わせてからでは、飼い主さんもコントロール不能となってしまうでしょう。このため子犬のうちから、はっきりとした主従関係を作るようにしてください。
訓練性の高い犬なのでトレーニングは大好きです。基本的な芸から教えていくことで、命令にもきちんと従える素晴しい犬に変化していきます。良いことをたくさん褒めて伸ばしながら信頼関係を築いてください。
シェルティは、動いている物を追いかけようと突然走り出す危険性があります。また、興奮して人の足に噛みつく、他の犬に激しく吠えることがあります。これらは全て、牧羊犬としての気質ですが日常では抑えさせなければなりません。
このためにも主従関係をはっきり認識させておきましょう。また、散歩前には万が一に備え、リードや首輪のチェックを必ず行いましょう。
餌
活発なシェルティーには運動と食事、睡眠のバランスが大切ですが、子犬の時期は意外に神経質な面があり、食が細くなってしまうこともあります。食欲が落ち気味の時は、トッピングや、食感を変えるためにフードをお湯でふやかすなどして変化を持たせて与えてみましょう。
成犬になると、食欲旺盛になります。与えるだけ食べてしまう危険性もあります。適正体重を超えないよう、フードは指定された量を必ず守るようにしましょう。
シェルティはアレルギー性皮膚炎にかかりやすい犬種でもあります。新しいフードを与える場合は、反応が出ないか様子を見ながらにしていきましょう。
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お手入れ
シェルティは、ダブルコートの被毛と、長く美しい胸周りの毛が特徴的です。この美しいけを維持するために、ブラッシングをこまめに行ってください。
また、換毛期になると、非常に抜け毛が多くなります。抜け毛をそのままにしておくと、皮膚病の原因にもつながります。この時期は毎日ブラッシングするようにしてください。
シェルティにトリミングは必要ありません。普段もピンブラシで毛並みを整えるブラッシング程度で十分ですが、週1回程度はスリッカーやコームを使って飾り毛や、毛の量の多いお尻部分の毛玉やもつれを防ぎ、邪魔な部分はカットするようにしましょう。
シェルティは個体にもよりますが、垂れ耳の犬もいます。垂れ耳の場合は、立ち耳に比べて通気性が悪く汚れも溜まりやすいので、耳の汚れにも注意しましょう。
シェルティの寿命
寿命
- 12~14年
シェルティの平均寿命は12~14年と言われています。ボーダーコリーが13歳~16歳、ラフコリーが14歳~16歳とされる中で、シェルティはやや短命な印象を持ちます。ですが比較的健康体な犬種ですので、先天的な疾患を持っていなければより長生きすることが可能です。
シェルティがかかりやすい病気
CEA(コリー眼異常)
シェルティーは先天的に目の病気にかかりやすい犬種で、代表的な眼病が「CEA=コリー眼異常」です。
この病気は失明の原因になっており、遺伝的な要因があります。大体生後5~6週の赤ちゃんのうちにコリーアイの診断がされるので、ブリーダーの元にいる間に発症しているかどうかがわかるのですが、症状が隠れたままの場合もあります。
症状が見られなくても、親の遺伝を譲り受けている場合もあるので、子犬の頃から目のチェックは常に行い、異変を感じたら早めに検査を受けるようにしましょう。
皮膚炎
シェルティは皮膚の病気も多い犬種です。シェルティの遺伝性疾患のひとつに「家族性皮膚筋炎」という病気があります。皮膚に炎症を起こす場合と、食べものを噛むための咀嚼筋などの筋肉に炎症を起こす場合があります。また、炎症を起こした場合は、鼻の先や目の周りなど、主に顔面に脱毛を起こすことが多いようです。
また「コリーノーズ(または日光性皮膚炎)」と呼ばれる皮膚病の発症が多く見られます。日光が当たる鼻先から鼻筋にかけて赤みが現れ、脱色や脱毛が起こる症状です。悪化するとかさぶたになり、そこを犬が舐めたり掻き壊したりすることで潰瘍ができ、ひどい場合は鼻の先の形状が崩れてしまいます。
股関節形成不全
シェルティの子犬に多い、先天的な股関節の病気です。先天的に亜脱臼を起こした状態で成長し進行していくことで関節炎を起こし、不安定な股関節になってしまいます。
股関節形成不全は、軽度から重度まで様々です。おすわりができない、腰を振るような歩き方など、明らかに不自然な動きが見られる場合は注意が必要です。
鼻腔腫瘍
シェルティーが発症する悪性腫瘍の中でも多いのが「鼻腔腫瘍」です。初期の段階では一般的なアレルギー症状のように、くしゃみや鼻水、目やになどの症状が出てきます。やがて鼻血が出て呼吸も息苦しそうになります。この病気は鼻に腫瘍ができるので、顔のバランスが崩れてくるなど、見た目にも変化が現れます。
治療方法には放射線治療もありますが、可能な病院は限られています。症状の進行状況にもよりますが、外科手術が多く選択されているようです。
熱中症
ダブルコートのシェルティにとって、夏の暑さは大敵です。特に熱中症には注意しなくてはいけません。熱中症は家の中にいてもかかることがあるので、水分補給や室内環境には十分配慮し、気温の高い時間に、運動のさせ過ぎなどにも注意が必要です。
シェルティの歴史
シェルティの別名「シェットランドシープドッグ」という名前は、スコットランドのシェットランド諸島にいる牧羊犬が元になったことから付けられたと言われています。
シェットランド諸島は牧草があまり育たない環境で家畜が小さかったため、家畜のサイズに合わせてラフコリーを交配させて小型化させたのがシェルティになったようです。
シェットランド諸島は離島で、ほかの地域から非常に離れていた為、イギリス本土へ持ち込まれたのは19世紀初頭でした。当初、シェルティは、シェットランドコリーと呼ばれていたのですが、コリーの愛犬家達からは、コリーと認知されず現在の名前となったそうです。
シェルティが日本に上陸したのは昭和30年代です。ラフコリーに憧れを抱いていた日本人にとって、コリーは大きいので飼育スペースを確保できないといった問題点がありました。シェルティはコリーより小型という点で歓迎され、現在では国内で人気の高い犬種のひとつとなっています。
コリーとシェルティの見分け方
左:シェルティ
右:コリー
コリーとシェルティは区別がつかないとよく言われますが、ストップという部分に大きな違いがあります。ストップとは日本語では額段といい、前頭部から鼻筋にかけての部分をさします。
このストップの角度(傾斜)が、緩やかなのがコリーで、はっきりと傾斜しているのがシェルティです。また、鼻から頭部にかけての長さのバランスも、シェルティの方がきゅっと詰まった感じに見られ、全体にコンパクトな印象となっています。
まとめ
シェルティは初心者にも比較的飼いやすい犬と言われています。牧羊犬としての気質が強すぎると困ることもありますが、子犬の頃から良い方向に伸ばしてあげると、大変賢い優しい犬となります。
主人として認められ、心から信頼を寄せてくる姿に喜びを感じられるのもシェルティを飼う魅力のひとつと言えるでしょう。信頼関係をしっかり築き、よきパートナーになってくれるような素晴らしいシェルティに出会えるといいですね。
ユーザーのコメント
30代 女性 Chappy
この写真では大きく見えますが、コリー犬の3分の一の大きさなんですね♪
飼い主に忠実なところは、見た目で本当によくわかります。子犬の頃の柴犬っぽい感じも、また可愛いですよね♪
20代 女性 こなつ
あの〝凛〟とした表情、すごく大きい体をしていそうなのに中型犬と小型犬の間の大きさ…
子犬の時なんて本当にかわいいです!完全にぬいぐるみです…
なのに守ってくれるほど強いところもあるなんて…素敵なわんちゃんです!
50代以上 女性 匿名
1才の子は落ち着きがなく人の話を聞くどころか、名前を呼んでも知らん顔。
なんでも破壊する困った子です。
同じ犬種でも全く違う性格です。
しつけ次第と言われるかもしれませんが産まれ持った性格が大きいと思います。
うちの子も最初の子が落ち着きのない子だったら2頭目は飼わなかったと思います。
女性 匿名
40代 女性 匿名
50代以上 男性 ESL
10代 女性 アポロ
女性 白川
家族以外には懐きにくい点は番犬にも向いていると思います。
シェルティには二つのタイプがありますね。イギリスタイプは比較的小柄で華奢です。アメリカタイプは見た目の美しさを重視したタイプになっています。日本で多いのはアメリカタイプの方ですね。被毛はとても柔らかく、飾り毛も豊富です。
シェルティのブルーマールは「マール遺伝子」と言いマイナス要因を持つ遺伝子です。聴覚や視覚などに障害が出やすいので調べておく必要があります。親犬がどちらもマール遺伝子を持つ場合、子犬はダブルマールとなりさらに遺伝子に問題を抱えた犬種になってしまいます。珍しいカラーが生まれるからと、こういった不適切なやり方は悪徳ブリーダーに多いと言われています。
シェルティやコリーには、特に気を付けなくてはいけない薬があります。フィラリア予防薬の成分である「イベルメクチン」はコリー系の犬には禁忌とされています。脳が影響を受けやすく中毒症状が表れたり、副作用が強く出やすくなってしまいます。獣医さんなら理解していると思いますが、心配なときは念のため確認してから飲ませるようにした方がいいです。
20代 女性 マロンありがとう
そう思わせるような、普段から本当に本当に家族想いの子でした。優しい心をもって後輩犬の小型犬とも仲良くしてくれ、人間のような感情を持った子だと思ってました。シェルティを飼えば、こんなにも家族のことを大好きになってくれ優しい犬がいるんだということを実感すると思います!
40代 女性 ロデコ
セーブル&ホワイトのイケメンです。
遊びは大好きでよく遊びますが、抱っこをすると途端におとなしくなります。
皆様の情報を参考に育てていきたいとおもいます!
50代以上 女性 匿名
40代 男性 匿名
20代 女性 てとまる
女性 アップル
40代 男性 トムトム
50代以上 女性 ドリーム
女性 ポポ
50代以上 女性 匿名
1才の頃は手がつけられないほどの暴れん坊だった子ですが、3才になりだいぶ落ち着いてきました。女の子ですが体重が16キロあり、手脚が長くよくコリーの子供?と聞かれます。
最近のシェルティは10キロ以下の子がほとんどみたいですが、うちの子のように大きくなる子もいます。小型犬のつもりで飼うと大変です。
シェルティは子供の時より大人になってからのほうが可愛いです。