トイプードルの性格
トイプードルは初心者の方でも飼いやすい犬種であり、ペットショップやブリーダーからは間違いなくおすすめされることでしょう。では、なぜ飼いやすいとされているのでしょうか?その理由の一つとして、トイプードルの性格の良さが挙げられます。
トイプードルは小型犬であり見た目が可愛いのはもちろんのこと、元気いっぱいで社交的、さらに温厚な一面も兼ね備えているため、他の犬種とすぐに仲良しになることが出来ます。人のことも大好きで、飼い主以外にもすぐにその愛嬌を振り撒きます。
トイプードルの特徴
トイプードルは近年「テディベアカット」で爆発的な人気を博し、多くの人を魅了してきました。そんなかわいらしいトイプードルを飼う前に、トイプードルの性格や種類、毛色や体重などの基本的な知識を身に付けておきましょう。
次にトイプードルは「頭がよく賢い」という点です。全犬種の中で一番頭がいいと言われるボーダーコリーの次に賢いと言われていますね。頭がいいということは、しつけが非常にしやすいということになります。初心者にとってこれは重要な特徴です。しかし、逆に自分が得する悪いことなどもすぐに覚えてしまうため少しだけ注意が必要ですが、他犬種と比べると比較的気楽にしつけをすることができます。
体臭や抜け毛が少ない
さらに、トイプードルは体臭も少なく、ふわふわの被毛はシングルコートなので抜け毛もほとんどありません。毛が多く抜け毛がないトイプードルは、さまざまなカットを実現できます。定番の「テディベアカット」から、まんまる姿が可愛らしい「アフロカット」など、他の犬種にはできないトリミングのスタイルを楽しめるのです。
このように、家庭犬として最適な特徴を数多く持っているトイプードルは、初めて犬を飼う人にとってベストな犬種だと言えます。
また、トイプードルの基本的な性格とは別に、「レッドは穏やかな性格」、「ブラウンはマイペース」、「シルバーはとっても甘えん坊」など、バリエーション豊富な毛色によってもそれぞれ性格が異なるという特徴もあります。※毛色については後ほど説明します。
プードルの種類
次に、プードルの種類について解説します。
JKC(ジャパンケンネルクラブ、日本畜犬団体)は「背中から地面までの高さ(体高)」を基準としてプードルを区分しており、トイサイズやミディアムサイズなどの名称を付けています。
プードルのJKC公認サイズ
スタンダードプードル | 体高 45~60cm |
---|---|
ミディアムプードル | 体高 38~45cm |
ミニチュアプードル | 体高 28~38cm |
トイプードル | 体高 24~28cm |
※さらに、JKC非公認である「タイニープードル」「ティーカッププードル」も存在します。
同じプードルといっても、スタンダードプードルとトイプードルでは、親子以上に大きさが違う場合もあるので、プードルの種類によって飼育するスペースや飼い方も当然違ってきます。それぞれのプードルに合った飼い方をしてあげたいですね。
公認されているトイプードルの毛色
トイプードルの毛色に関してですが、JKCの公認カラーだけでも11色もあり、現在「レッド」が一番人気です。
- レッド
- ブラック
- ホワイト
- ブルー
- グレー
- ブラウン
- カフェオレ
- アプリコット
- クリーム
- シルバー
- シルバーベージュ
このように毛色のバリエーションはとても豊富で、各毛色ごとに魅力や特徴は様々です。さらに、2色以上の毛色を持つ「パーティーカラー」と呼ばれるトイプードルも存在するため、その魅力はまさに無限大です。※JKC公認カラーは単色のみ
体形は3種類ある
次に、トイプードルの体型について。犬も人と同じように、生まれ持ってくる体型には個体差があります。脚や胴体の長短は一匹一匹異なっているんですね。お顔の可愛さや毛色の可愛さももちろんありますが、体型の可愛さで我が子を選ばれる方も少なくはありません。
ですので、トイプードルの体型にも大きく分けて以下の3つの種類があることを覚えておきましょう。
ドワーフタイプ(脚が短く胴が長い)
近年人気を増してきているのがドワーフタイプのトイプードル。「体長」よりも「体高」のほうが短い体型を指します。要するに、「脚が短くて胴が長いトイプードル」のことですね。脚が短い分、骨が太く見えるのも大きな特徴の一つ。ドワーフタイプはテディベアカットがよく似合う体型ですので、見た目の可愛らしさや愛らしさを求めている方と相性がいい体型と言えるでしょう。
ハイオンタイプ(脚が長く胴が短い)
スレンダーでどこでもスラッと画になるのがハイオンタイプのトイプードル。「体長」よりも「体高」のほうが高い体型を指します。ドワーフタイプとは真逆の「脚が長くて胴が短いトイプードル」のことです。見た目ですぐにわかるような華奢で綺麗な体型ですので、見た目の美しさや可憐さを求める方と相性がいい体型と言えるでしょう。
スクエアタイプ(互いのバランスが良い)
四角くバランスがいいという意味のあるスクエアタイプのトイプードル。「体長」、「体高」どちらも同じくらいの長さを持つ体型を指します。「脚も体もちょうどいいトイプードル」ということですね。ドワーフやハイオンの中間にあたる体型ですので、両方の特徴を持つと言われているようです。もしもトイプードルの体型で悩んだときには、バランスのいいスクエアを目安にすると良いでしょう。
トイプードルのミックスも人気
トイプードルは毛色や体型も様々なのですが、近年特に人気なのが、トイプードルのミックス犬です。ミックス犬とは、純血種同士を掛けて生まれた犬のことです(上の画像はトイプードル×ヨークシャーテリアのヨープーです)。組み合わせ次第で見た目も性格も千差万別。また、ミックス犬には優性遺伝という特徴もあります。
優性遺伝とは、異なる純血種同士の交配で起こる現象で、それぞれの劣性遺伝をカバーし合うということがあるそうです。そのため、多くのミックス犬は、それぞれの犬種特有の遺伝的疾患が起こりにくく、性格的にも問題が改善されたわんちゃんが多いようです。
このようなことから初めて犬を飼う方にも、トイプードルのミックス犬は比較的おすすめかもしれません。ただし、犬種によっては組み合わせの悪いものもあり、先天的な疾患の出やすいわんちゃんもいるので、組み合わせについては事前にきっちり調べておきましょう。
平均体重と推移
次に、トイプードルの体重についてです。
トイプードルの平均体重は3~4kgと言われています。これはあくまで分類上の平均です。人間がそうであるように、それぞれ基本となる体重は違います。愛犬の現在の体重が適正なのかどうかを以下の体重推移グラフを参考に把握し、肥満からくる病気や怪我の予防をめざしましょう。肥満などの症状は寿命の長さにも影響が出てきます。
トイプードルの寿命
トイプードルの平均的な寿命は、基本的には14~17歳であり、これは人間の年齢で言うと、70歳ほどになります。最近ではドッグフードの成分の改善や医療技術の進歩などから、今後更に犬が長寿化する傾向にあります。しかし同時に、高齢による病気のリスクも増加するため問題になってきています。愛犬にはいつもでも健康で長生きしてもらいたいですね。
- トイプードルのレッド 毛色による性格と特徴
- トイプードルのブラウン 毛色による性格と特徴
- トイプードル、ラブ(黒)&ハッピー(白)♪愛犬自慢!
- シルバーのトイプードルの性格や特徴
- トイプードルのクリーム 毛色による性格と特徴
- トイプードルのブルー 毛色による特徴
- トイプードルのグレー 毛色による特徴
- トイプードルのアプリコット
トイプードルの値段
まずは、価格について。トイプードルの子犬値段は平均として10~20万円ほどと言われています。また、特別なケースですがドッグショーのチャンピオンの子犬だと、80万円などの高値で販売される場合もあります。
オスに比べてメスの方が高くなる傾向にあり、毛色の人気度や希少価値によっても高くなります。さらに、近年では小さい犬のほうが人気が高いということで、サイズの小さいティーカッププードルなどは特に高価になるようです。それとは逆に、噛合せに異常がある場合やでべそ、ミスカラー(白の毛が混じっている)などの理由から値段が下がることがあります。
事前に適正な値段について調べておいて、もし値段が適正価格よりも安い場合はその理由を販売元に確認するようにしましょう。
トイプードルの仔犬選びは、どんな子を選べばいいか本当に悩みますよね?
もちろん、トイプードルの子犬はそれぞれ体の大きさや性格も違いますし、できるだけ健康ないい子を迎えたいものです。では、どんな点に気をつけて迎え入れればいいのでしょうか。
オスとメス、どちらを選べばいいの?
トイプードルを飼う事が決まったら次は、オスとメスのどちらを選ぶかで迷われる方も多いかと思います。
オスは甘えん坊でやんちゃな子が多く、メスにはおとなしく落ち着いた子が多いと言われますが、これらの特徴は絶対的なものではなく、あくまで傾向としてのものですので、参考にする程度にしておきましょう。
同じ犬種でも、それぞれの子犬によって性格はもちろん健康面も異なります。ペットショップやブリーダーから子犬を購入する際には、その子の性格や健康状態をチェックすることが大切です。
ブリーダーから迎え入れる
次に、トイプードルの購入先についてです。一般的には、ペットショップで購入する場合の方が多いかもしれませんが、最近ではトイプードル専門のブリーダーから直接仔犬を迎えるという方も増えてきています。
それぞれの犬種に特化したブリーダーの情報や、ブリーダーの口コミ情報など、今はネットで調べることもできるので、ブリーダーから購入することを検討してみてはいかがでしょうか。
里親になる
その他に里親になるというパターンもあります。トイプードルはその人気ゆえに、多くの方がペットとして飼っていますが、中には様々な事情で飼う事ができなくなり、里親を探すケースが増えているようです。トイプードルは比較的高価な犬種なので、「どうしても飼ってみたいが予算的に難しい」という場合には、里親になるのも一つの選択肢かもしれません。
しかし里親として譲り受ければ、子犬ではない可能性も高く、もしかすると病気を持っていることもあるかもしれません。一度飼い主と離れ離れになってしまったわんちゃんに、二度と同じ思いをさせないよう、決断はよく考えてからにしてみてください。その上で、家族に迎えられれば、きっとそのわんちゃんも幸せになれると思います。
トイプードルの飼い方
いくら飼いやすい犬種とは言っても、犬の飼い方や育て方を飼い主が学ぶことは必要です。
シャンプーや毎日のケアを怠ると病気になることもあり、間違ったしつけのせいで問題犬にもなってしまうこともあります。わんちゃんと楽しい毎日を過ごすためにも、基本的な飼い方についての知識は持っておきましょう。
初めてわんちゃんを飼う場合は、愛犬が何を考えているのか、困ったら誰に相談すればいいのか、わからないことがたくさんあると思います。日々なんとなく世話をするのではなく、悩んだり困ったりした時は、必ず相談・解決しましょう。それがお互い楽しく幸せに暮らす秘訣にもなります。
しつけ
まずは重要なトイプードルのしつけに関することを書いていきます。
初めに行いたいしつけはトイレトレーニングです。犬の粗相の問題は後を絶えず、もしかしたら他人にも迷惑をかけるかもしれないことなので、一番はトイレのしつけから行うようにしていきましょう。※トイレのしつけに関する詳しい解説は下にリンクを貼っておきます。
そこから徐々に、ハウストレーニング、社会化、コマンドなどの大まかなしつけをひとつひとつ丁寧に行ってください。途中であきらめず、愛犬とあなたとのペースで進めていきましょう。
犬をしつけるなんて可哀想と思う方もいますが、しつけは犬と家族の関係を良好にするだけでなく、他人やわんちゃん自身の怪我や事故の防止にもつながるのです。間違ったしつけはわんちゃんも飼い主も不幸になってしまうので、しつけはしっかりと進めるようにしましょう。
お散歩の時間や頻度
次に、お散歩についてです。トイプードルにとってお散歩は重要な運動になります。理想的な散歩時間は1時間程度です。一日に必ず30分は散歩をするよう心がけてください(30分の散歩を二回に分けても大丈夫です)。
トイプードルとお散歩していると、その可愛い容姿から声をかけられることも多いことでしょう。そんなトイプードルとのお散歩は楽しいものですが、お散歩中に気をつけたいことや、トラブルなど困り事も以外と多いんです。散歩に関するしつけもしっかりと行うようにしましょう。散歩に関しての情報は下部にある記事を参考にしてください。
病気のケア
...犬と暮らすということは幸せなことばかりではありません。犬は人と同じように病気にもかかります。犬種によってかかりやすい病気は異なりますが、中でもトイプードルはとてもデリケートで病気やケガをしやすい犬種です。そのため、飼い主はトイプードルがかかりやすい病気やケガなどを把握しておく必要があります。事前にどんな病気やケガになりやすいか知ることで予防になるだけでなく、もしもの時に早急な対応・処置をすることができます。
トイプードルは「目」「皮膚」「膝」の病気にかかりやすいと言われています。ですので、しっかり生活環境を整えてあげたり、最寄りの動物病院のチェックしたりなどは事前に行っておくようにしてください。健康が何より一番ですし、未然に防ぐことができることもあるので対策はしておきましょう。
動物病院の治療費は高額です。突然の医療費の負担でも安心して治療に専念できるように、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
スタッフが厳選した、トイプードルの一押しブログです。 実際にトイプードルを飼っているオーナーさんの生活やテクニックをチェックしてみましょう。
トイプードルと素敵な毎日を
トイプードルは飼い主に従順でこころ優しい犬種です。とてもおりこうさんなので、あなたが伝えたいことも、伝え方さえ合っていれば必ずいい子に育ちます。これから迎え入れようという方は、精一杯の愛情を持って接してあげてください。現在トイプードルを飼っている方は、これからもお互いの環境がより快適になるように努めてください。
あなたの生活がトイプーによっていつもよりも豊かになることを、心より願ってます。では、トイプードルと一緒に健康的で素敵な毎日を過ごしてください。