基本情報
ボーダーコリーの基本情報
- 性格
- 賢い(頭がいい)、甘えん坊、優しい(愛情深い)、活発(やんちゃ)、プライドが高く警戒心が強い
- 大きさ
- (体重)12~20kg
(体高)46~56cm - 毛色
- ブラック&ホワイト(白と黒)、レッド&ホワイト(赤みがかった茶色と白)、チョコレート&ホワイト/ブラウン&ホワイト(濃い茶色と白)、ブルー&ホワイト(青みがかった灰色と白)、トライカラー(白・黒・茶)、ブルーマール(青みがかった灰色のまだら模様に白)、ライラック&ホワイト(薄い栗色に白)、クリーム&ホワイト(淡い黄色と白)など
- 寿命
- 13~17歳
値段
- ペットショップ:28万~52万円
- ブリーダー :25万~34万円
- オス:35万~52万円
- メス:29万~46万円
- ブラック&ホワイト :29万~53万円
- レッド&ホワイト :40万~50万円
- チョコレ-ト&ホワイト:47万~50万円
- ブル-&ホワイト :60万円前後
ボーダーコリーの値段の相場は30万~40万円前後です。
性別による値段の違いは、やや女の子のほうが価格が安い傾向にあります。しかし、毛色やその他の条件によって上下する可能性があります。
毛色は「ブラック&ホワイト」が主流で価格は29~53万円と幅広いです。次いで「レッド&ホワイト」「チョコレ-ト&ホワイト」が40万円前後となっています。
その他「ブル-&ホワイト」「トライカラー」「ブルーマル」「マーブル」など、珍しい毛色になると値段は45万~60万円前後になることもあります。
ボーダーコリーを少しでも安く迎え入れたい場合は、ブリーダーから直接お迎えするほうが良さそうです。
ただしその場合、動物愛護法により、購入前に対面による事前説明が義務付けられているため、必ず一度は犬舎に訪問することが必須になります。そういった点も踏まえながら、子犬の迎え入れ先を検討していきましょう。
ルーツと歴史
ボーダーコリー は8世紀後半から11世紀頃にかけて、ヴァイキングがイギリスへ持ち込んだトナカイ用の牧畜犬がルーツといわれています。
牧羊犬としてイギリスの羊毛生産を支える重要な存在であったボーダーコリーは、全犬種で最も知能が高い犬種という研究結果が出ているほど賢いです。
また運動性能や訓練性能が高いことから、牧畜犬や訓練犬、ショードッグとしてだけではなくアジリティ、ディスクドッグ競技、ドッグダンスなどのドッグスポーツを楽しめる犬種としても人気が高いです。
ちなみにボーダーコリーの名前の由来は、スコットランドの国境近くで飼育されていたという説やボーダー地方で活躍していたからなど諸説あります。
特徴
初心者
✓身体能力も知能も高いが、初心者にはオススメできない犬種。
牧羊犬と知られるボーダーコリーは、身体能力も知能も高い犬種です。
しかし、頭を使い体を存分に動かす時間を多く作ってあげないとイタズラをしてしまうケースもめずらしくありません。
しつけや飼い方を間違えると手がつけられなくなってしまう可能性も。初心者や、自宅でのんびりわんちゃんと暮らしたい方には、向いていない犬種だといえます。
性格
✓愛情が深く家族思い。素直で情に厚く飼い主に一途。
とにかく家族が大好きなボーダーコリー。家族に対してとても愛情深く温厚な性格をしています。
また、人間の指示にしたがって動くことが大好きな犬種で、飼い主に対して一途すぎるくらい従順です。
学習能力
✓学習能力が高く優秀。ストレスによるいたずらに注意。
全犬種の中でもトップクラスの知能を誇るボーダーコリー。
学習能力も高いため、教えたことは何でも吸収してくれます。性格も家族に対して従順のため、しつけに困ることはほぼないでしょう。
ただし、正しいしつけと毎日の運動を行わないとストレスでイタズラが絶えなくなってしまうことも。整合性の取れたしつけをきちんと行い、毎日しっかりと運動を行ってあげるよう心がけましょう。
お手入れ
✓比較的手間がかかる。定期的なブラッシングとシャンプーは必須。
ダブルコートを持つボーダーコリーは抜け毛が多くブラッシングが不可欠です。
特に換毛期は抜け毛が増えるためこまめに行ってあげましょう。
細身に見えますが14〜20kgと意外に大きいため、小型犬と比較するとお手入れは大変です。日常的に、しっかりとお手入れをしてあげてください。
抜け毛
✓抜け毛が多く1年中ブラッシングが必要。
ダブルコートかつ体も大きいため抜け毛が多く、1年中ブラッシングやシャンプーをする必要があります。
ブラッシングは小まめに行ってあげましょう。シャンプーは月に1〜2回程度行うのが理想です。
におい
✓お手入れをしっかりと行えば、体臭はほとんど気にならない。
体臭がきつい犬種ではないため、月に1〜2回程度のシャンプーと毎日のブラッシングを行ってあげれば問題ないです。
抜け毛対策も兼ねて、ブラッシングとシャンプーは小まめに行ってあげましょう。
吠える
✓ストレスが溜まると吠えやすくなる。毎日の運動としつけが大切。
ストレスによって吠えやすくなります。
ストレスを溜め込まないために、毎日しっかりと運動し、引っ張り合いやボール投げなどのコミュケーションを取りながら遊んであげましょう。
また、小さい頃から頭を使う遊びを行いしつけをしっかりと行うことが大切です。
怠るとお利口とは真逆の、手が付けられない困った犬になってしまいますので十分に注意をしてください。
人見知り
✓家族には愛情が深い。他人や他犬には興味を示さない一面も。
人に対して愛情深い性格をしているため、気心の知れた人間や家族には愛想良く振る舞ってくれます。
一方で他人や他犬に対しては興味をあまり示さない子や、他の犬種に対して攻撃的になってしまう子もいます。
人見知りをする子は少ないでしょうが、個体による性格の違いを見極めて対処してあげましょう。
子供との生活
✓子供との生活も問題はないが、体が大きいため遊ぶときは注意。
家族に対して深い愛情を示すボーダーコリー。飼い主を守ろうとする気持ちが強いため、子供との生活も問題はないでしょう。
ただし、体が大きく力も強いため小さいお子様と遊ばせるのは少し危険な場合も。幼児がいる場合は十分に気をつけてください。
性格
知能が高く、きびきびと動く活動的なボーダーコリーは、「一緒に楽しくお出かけできそう!」と常に人気がありますが、牧羊犬としての道を歩んできたルーツからくる独特な性格のクセも持っています。
しかし、そのちょっとした曲者ぶりがボーダーコリー一筋の飼い主さんたちを生み出してきたポイントでもあり、これからご紹介するこの犬種の魅力です。
判断力に優れて賢い
飼い主さんの指示を理解して覚える賢さや従順さは犬種の中でも随一で、飼い主さんに指示されなくても自分がすべきことを行おうとする判断力もあります。
しかしその分どんどん自分で状況判断を行い、好き勝手に行動してしまうこともあるため、飼い主さんは「この人についていく」と愛犬から思われるような、信頼を勝ち取るトレーニングを行うことが大切です。
活発で作業意欲が高い
牧羊犬として体力・持久力を求められてきたため、体を動かすことが大好きです。
障害物競技(アジリティ)などのドッグスポーツや知育玩具のような頭を使う遊びも楽しんで行う犬種のため、「おすわり」などの単純なコマンドの練習だけでは物足りなさを感じる子もいるかもしれません。
ボーダーコリー本来の賢さと活発さを発揮できる遊びや運動を取り入れることで、毎日生き生きと暮らしてくれるでしょう。
家族への愛情は深いが見知らぬ人には警戒心強め
ボーダーコリーは大好きな飼い主さんを1番に考えるタイプの犬種です。
家族の存在や飼い主さんと一緒に行う作業を優先することが多く、見知らぬ人や犬、家族の中でも優先したい人以外にはそっけない態度をとることもあるほどです。
家族には優しく、自分の領域を犯そうとしてくる相手には警戒心を持つこともあるため、幼い頃から人や犬とたくさん触れ合って過ごす経験を持たせましょう。
毛色
ボーダーコリーの毛色はバラエティに富んでいて、多くの人がイメージする2色の毛色だけでなく、3色やまだら模様、縞模様まで細かく分けると、日本で認められているだけでも35種はあります。
品種を確立する時に「毛色よりも牧羊犬としての能力優先」で進められたため、全体で白色が優勢に出すぎた毛色でなければボーダーコリーの毛色として認定されてきたのです。
ブラック&ホワイト
日本で「ボーダーコリーと言えば」でまずイメージされることが多い、黒色をベースにして、首元や胸、足などに白色が入る2色の毛色が「ブラック&ホワイト」です。
額から目、口元にかかる部分をブレーズと呼び、この部分と首周りにぐるりと1周囲むように白い毛が入り、顔の両サイドや背中・胸と黒い毛がはっきり区切られ、コントラストがよく分かる模様が美しいとされています。
レッド&ホワイト
赤みがかった茶色と白色の組み合わせである「レッド&ホワイト」も、日本では人気の毛色です。
ブラック&ホワイトのコントラストに比べ柔らかい色の組み合わせのため、瞳がくっきりと印象的に映えることが多く、優しい印象の見た目になります。
チョコレート&ホワイト(ブラウン&ホワイト)
その名の通り、チョコレート色に見える濃い茶色と白色の組み合わせを、「チョコレート(ブラウン)&ホワイト」と呼びます。
レッドが明るい茶色であるのに対し、チョコレートと呼ばれる茶色はより深みがあって落ち着いた色に見えます。
ブルーマールのように、マール遺伝子によってまだら模様になることもあり、その場合は「チョコレートマール」と呼ばれます。
ブルー&ホワイト
ブルーマールのようにまだら模様にならず、青みがかった灰色と白色が2色でくっきりとわかれている毛色は「ブルー&ホワイト」です。
ブラック&ホワイトの黒が薄まり柔らかい印象になりますが、レッド&ホワイトよりもクールな印象になることが多いでしょう。
トライカラー
黄みがかった茶色(タン)が加わり、3色で構成される毛色を「トライカラー」と呼びます。
一般的なトライカラーは白・黒・茶色の「ブラック&ホワイト&タン」で構成され、ボーダーコリーのバイカラー(2色のみの毛色)のイメージを一新する少し珍しい毛色です。
マール(まだら模様)や他のバイカラー(2色)の毛色にタンが入り、ブルーマール&タン、ブルーホワイト&タンなどと呼ばれる毛色もあります。
ブルーマール
青みがかった灰色がまだらに表現されるマーブル模様が「ブルーマール」という毛色です。
マールとは、メラニン色素を作らせないマール遺伝子が働くことにより現れる模様で、まるで大理石を思わせる模様として常に人気があります。
しかしマール遺伝子を持つ犬同士の交配は、先天性疾患の誘発や死産を引き起こす可能性が高まるため、ブルーマールの子犬を迎え入れる時には親犬の確認も重要です。
ライラック&ホワイト
薄い栗色はライラックと呼ばれ、日本では「イザベラ」という分類名で有名な毛色です。
ライラックには白との2色構成である「ライラック&ホワイト」はもちろん、マールやタンが入ってさらに複雑な毛色になることもあります。
カフェオレの優しい茶色をイメージするような、レッドやチョコレートとは異なる珍しい色味です。
クリーム&ホワイト
淡い黄色であるクリーム色(イエロー)と白色の「クリーム&ホワイト」は、ボーダーコリーの毛色の中でもかなり明るい色味の組み合わせです。
白色との境目もはっきりとした色である黒色や茶色、灰色とは一線を画し、一目ではボーダーコリーとは思わないほどです。
お手入れのアドバイス
ボーダーコリーの被毛は長いため、毛玉やもつれ防止にこまめなブラッシングが必要です。特に換毛期は毎日しっかりと死毛を取り除いてあげてください。
毛は長いですが、一定の長さ以上に伸びることはないため、トリミングサロンでのヘアカットが必要ということはありません。
ですが、お尻の穴周りの清潔を保ったり、足裏の毛による転倒防止などのために、部分的なカットを含めたトリミングはおすすめです。
もつれや毛玉防止のブラッシングはこまめに
ロングコートのボーダーコリーは、長さのある被毛がもつれたり毛玉になる前にブラッシングで整えてあげる必要があります。
また、夏本番を迎える前と冬前に換毛期を迎えると、上毛と下毛の2層構造のうち、保温性の調節機能としての役割を果たす下毛が多く抜け替わるため、抜け毛対策としてもこの時期は毎日しっかりと死毛を取り除いてあげることが皮膚を良好に保つためのポイントです。
毛をかき分けるように持ち上げながら、長毛のブラッシングにぴったりなスリッカーブラシで絡んだ毛や抜け毛をとかします。
この時にブラシを強く皮膚に当てると、細いピンが並んだスリッカーブラシでは皮膚を傷つけたり、愛犬に痛みを与えてしまうため、毛の生えている向きに沿ってブラシを動かしてあげると良いでしょう。
仕上げにコームと呼ばれる櫛で毛の流れを整えると、ロングコートが美しく保てます。
短毛のスムースコートであればもつれや毛玉の心配はないため、柔らかいゴム製のラバーブラシで優しくマッサージするようにブラシをかけるか、換毛期以外は蒸しタオルなどで全身を拭くお手入れでも十分です。
トリミングサロンでは毛を整えてもらおう
ボーダーコリーの毛は一定の長さ以上に伸びることはないため、あえてトリミングサロンでヘアカットが必要になる犬種ではありません。
しかし、排泄物による汚れや足の裏の肉球の間に生えている毛など、気づかぬうちに付着しやすい汚れや滑りやすさを減らすために、部分的なカットを含めたトリミングを依頼するのがおすすめです。
特にロングコートは、胴体や顔周りの毛はそのままに、足周りやお腹側、お尻の毛など、ボリュームがあると土やウンチ、おしっこがつきやすい部分だけ短めに整えるようなカットをしてもらうとお手入れが楽になります。
夏はふさふさとした豊かな毛が暑そうに見えて、「サマーカット」と呼ばれる全身を短く丸刈りするカットをしたくなるかもしれませんが、皮膚に直接日光が当たるのを防いだり、虫が寄りつかないようにする役割もあるため、すきバサミなどでボリュームダウンさせる程度に留めておく方が良いでしょう。
爪切りで爪の伸びすぎを防ぐ
活発に運動することが大好きなボーダーコリーであれば、地面と接するうちに自然と爪が削れていきますが、足の着き方に癖があったり、老犬期の筋力低下や病気で運動量が減ると、爪が削れないまま伸びることが増えます。
犬の爪の中には血管や神経が走っていて、爪を切らない期間が長くなると一緒に伸びてきてしまうため、どんどん切れる場所が先端のみになっていき、長い状態のままで爪を維持するしかなくなってしまいます。
長い爪は地面に当たって歩きづらく、毛足の長いカーペットなどにも引っ掛かりやすくなるため、転んだりつまずいたりして怪我をする元です。
愛犬を立たせた状態で手足を後ろ側に軽く曲げ、肉球が見える状態で犬用の爪切りを使ってカットするか、愛犬がリラックスできるよう横になっている時になでたり声をかけながら切ってあげましょう。
1日ですべての爪を切ると、時間もかかって愛犬が嫌になってしまう可能性も高いため、飼い主さんが爪切りに慣れないうちは、前足と後ろ足それぞれで日を分けて切ってあげるのもおすすめです。
歯磨きで歯の摩耗や折れをチェック
ボーダーコリーの中には、牧羊犬としての習性から、フリスビーやボールを投げてもらってキャッチする遊びが好きな子も多いはずです。
しかしここで注意しておきたいのは、何度も夢中で噛んでいるうちに歯が摩耗したり折れてしまって、神経が見えてしまうほどの状態に陥ってしまうことです。
この状態になるとむき出しになった神経から細菌感染を引き起こすこともあるため、噛む遊びが好きなボーダーコリーは、日頃の歯磨きケアの時によく注意して見てあげましょう。
最初から歯ブラシでゴシゴシと擦ると愛犬もびっくりして嫌がってしまうため、慣れないうちは飼い主さんの指で歯を触ることから練習し、奥歯まで一通り触れても平気な顔をしてくれるようになってから歯ブラシ練習をしてみてください。
歯ブラシで口元や歯にタッチされた後、飼い主さんからほめてもらったり、ご褒美のおやつがもらえれば、「歯ブラシで歯を磨く=良いことが起こる」と理解してくれるようになりますよ。
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