【犬のジャックラッセルテリアって?】特徴や性格や飼い方・値段図鑑
私の中のジャックラッセルテリアのイメージは、とっても活発で元気な犬。むちっとした体つきにもとっても愛らしさを感じます。皆さんはどうでしょうか?今回はジャックラッセルテリアの犬種情報、歴史や性格、しつけ・生活について徹底解説します。
ジャックラッセルテリア図鑑
ジャックラッセルテリアの歴史
ジャックラッセルテリアの起源は1800年代中頃、イギリス南西部のデヴォン州に実在したジョン・ラッセル牧師により生み出された犬種です。
牧師でありながらキツネ狩りの愛好家でもあったラッセル牧師は、近所の牛乳屋が連れていたトランプ(Trump)という雌のテリアの雑種を譲ってもらい、トランプにテリア系や小型のハウンド系を掛け合わせて、キツネ狩りに特化した現在の「ジャックラッセルテリア」の原型を作り出しました。
ラッセル牧師は1873年に設立されたイギリスのケネル・クラブ創設にも関わりましたが、見た目重視のドッグショーではなく、本来の目的である狩りのフィールドでこそ評価されるべきとの理由から、自ら作出したこの犬種をケネルクラブに登録すること拒んだため、イギリス原産でありならが、イギリスの公認犬種として登録されていません。
ジャックラッセルテリアの誕生の歴史を辿ってみましょう。
ジャックラッセルテリアが誕生したのはイギリスでした。1795年生まれのイギリスの牧師ジョン・ラッセル氏は少年時代から狩りをたしなんでおり、狩りを共にする馬や犬の訓練、ブリーディングに強い興味を持っていました。
ラッセル氏が大学生のとき、散歩中にトランプというテリアに一目ぼれをし、即座に買い取り連れて帰ります。
大学を出て牧師となった後も狩りにでることが多く、その中でトランプを元として犬の交配を行い、狩りをする人々の相棒の役割を担う犬種を作り出しました。
狩りをする人々に人気の犬種となったラッセル氏のテリアでしたが、ラッセル氏は品評会などへの出場は行わず、公認犬種としての登録も行いませんでした。
彼の死後、ラッセル牧師が繁殖させたテリア種はさらに2種類に分かれました。体高が高く、よりスクエアな体格に近いものが「パーソン・ラッセル・テリア」として、また体高が低くわずかに体長が長いものが「ジャック・ラッセル・テリア」で、オーストラリアに渡って改良が進みました。
ジャックラッセルテリアが国際的な犬種団体FCIに公認されたのは2000年、日本で公認されたのは1995年、アメリカでは現在も非公認です。(パーソンラッセルテリアのみ公認)
ジャックラッセルテリアの大きさ
ジャックラッセルテリアは、オス・メスともに体高25~30cm、体重5~6kg程度で小型犬に分類されます。
JKC(ジャパンケネルクラブ)では、体高5cmに対して1kgを標準としています。
(体高25cmの犬の体重は5kg、体高30cmの犬の体重は6kg)
生後8~10ヶ月頃の体重を維持できるのが理想です。
筋肉質な体つきで引き締まっており、太い四肢をもっています。体高よりも体長が長いのが特徴です。
ジャックラッセルテリアの種類
ジャックラッセルテリアの毛質は、3種類のタイプが存在します。毛質の違いで見た目が大きく変わるので、魅力もさまざまです。共通点は3種類ともにダブルコート(オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二重構造)の犬種です。
【スムースコート】
毛の長さは数ミリ~1㎝程度で、短くすべすべしたスウェードのような触り心地です。全体的に見た目がすっきりしています。3種類の毛質で一番抜けやすいです。
【ブロークンコート】
短い毛と長い毛、固い毛と柔らかい毛が混在した毛質です。3種の中で一番毛量が多い毛質です。体の一部だけ長さが違うなど、個性的な違いがでるタイプです。
【ラフコート】
柔らかい毛質でウェーブがかかっている3cmを超える長毛タイプです。
ジャックラッセルテリアの色
ジャックラッセルテリアの毛色は、ホワイトが優勢でなければならず、ブラックあるいはタン(赤茶色)のマーキングがあるのがスタンダードです。毛色は4種類に分かれます。
【ホワイト&タン】
ホワイトをベースに顔や体の一部にタン(赤茶)が入ります。ジャックラッセルテリアの定番カラーです。タンの濃さは赤茶色~クリーム色と個性がでます。
【ホワイト&ブラック】
ホワイトをベースに顔と体の一部に黒が入る毛色です。成長するとタン(赤茶色)が出て、トライカラーになることもある毛色です。る成長してもホワイト&ブラック2色のままのジャックラッセルテリアは希少と言われています。
【トライカラー(ホワイト&タン&ブラック)】
ホワイトをベースに顔や体の一部にタンとブラックが入る毛色です。色の混ざりかたには個体差があります。このような3種類の毛色を一般的に「トライカラー」と呼びます。
【ホワイト】
タンやブラックが一切混じることのない、ホワイト1色の希少カラーです。
成長とともにタンやブラックが混ざることが多く、ホワイト1色のジャックラッセルテリアはとても希少と言われています。
ジャックラッセルテリアは色々な犬種と交配されてきた経緯があり「公認された雑種」と言われるくらい、毛質や毛色など子犬の頃から成犬になったときの姿を判断するのは難しい犬種と言われています。
どのような見た目になっていくのか、成長が楽しめる犬種とも言えます。
ジャックラッセルテリアの病気
ジャックラッセルテリアのかかりやすい病気をいくつか紹介します。
【白内障】
老犬が発症しやすい白内障ですが、ジャックラッセルテリアは他の犬種と比べて、非加齢性白内障(若年性白内障)を発症しやすい犬種のひとつです。加齢による白内障よりも症状の進行が早いのが特徴と言われています。
目の水晶体が白く濁っていることに気づいた時点ではかなり進行しているため、早期発見できるように動物病院で定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。
【レッグ・ペルテス・パーセス病(大腿骨骨頭壊死)】
太ももの骨と骨盤を連結している大腿骨頭への血行が阻害され壊死してしまう病気です。
大腿骨が成長する時期の1歳未満の小型犬に発症することが多く、場合によっては手術が必要な場合があります。脚を引きずったり、脚を持ち上げて歩くなど、股関節周辺に痛みが出て触られるのを嫌がります。はっきりとした原因は不明で遺伝が関連していると思われます。
【膝蓋骨脱臼(パテラ)】
膝にあるお皿のような骨が外れてしまう病気です。
症状は4段階に分けられ、グレード1は日常生活にあまり支障はありませんが、グレード4になると常に脱臼した状態になり歩行が困難になり手術が必要になります。
原因は「先天性」の膝関節周囲の遺伝的形成異常によるものと、「後天性」の交通事故や高所からの落下などによるものです。
【クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)】
副腎皮質ホルモンの過剰分泌により起こる病気です。
プードルやテリア種が好発犬種(かかりやすい犬種)とされ、5歳以上の中年期~高年期で発症が多いと言われています。または副腎皮質ホルモン製剤の多量投与が原因の場合や、副腎腫瘍が原因の場合もあります。
左右対称の脱毛、多飲多尿、腹部が膨らむ、皮膚症状や、息苦しさなどが症状としてみられます。
自然発生の場合は症状を抑える薬を生涯投与する必要があります。副腎皮質ホルモンの投与が原因の場合は投与を止めることで自然に治ります。
病気になると費用面でも心配なことが増えてきます。活発なジャックラッセルテリアの場合はケガの心配もありますので、何かあったときの備えとしてペット保険に加入することをおすすめします。
成犬での保険料は約2,000円~3,000円が相場でしょう。ただし加入時の年齢や補償内容によって保険の価格も変わるので、さまざまな種類のペット保険を比較してみましょう。
ジャックラッセルテリアの寿命
ジャックラッセルテリアの平均寿命は13~16歳といわれています。犬種全体で見ても寿命は長めで、長生きの傾向にあります。
正式な記録ではありませんが、ジャックラッセルテリアの最高齢は21歳だと言われています。
ジャックラッセルテリアに長生きをしてもらうためには、日々の生活習慣の中で、飼い主が健康管理を行うことが基本です。
年齢や健康状態に合った食事を与えたり、毎日の散歩など十分な運動を心がけましょう。ジャックラッセルテリアにとって、運動は肥満を予防するとともに、ストレス解消にも重要です。
また定期的な健康診断を受けさせることで、病気の早期発見、早期治療につながりますので、かかりつけの動物病院を決めておくことも大切です。
ジャックラッセルテリアの性格
ジャックラッセルテリアは活発で好奇心旺盛、遊びが大好きな元気いっぱいの犬種です。
キツネ狩りの猟犬として作られたルーツを持つ犬種らしく、高い運動能力を持ち、勇敢で反応性が高く、吠えやすい性質を持っています。小動物を見ると追いかける習性があるので注意が必要です。
その反面、ジャックラッセルテリアは犬の中でも頭が良い犬種です。
学習能力に優れ、理解力もあるのでしっかりしつけをすれば、飼い主の指示に従って行動することができるようになります。
判断力もあるので飼い主の力不足を見抜くと、指示を無視したり、格下と見なした人の指示には耳を貸さないこともあります。まずは飼い主として信頼関係を作ることが大切です。
特徴を理解した上で、家族として迎え入れればジャックラッセルテリアと活動的で楽しい生活を送ることができるでしょう。小さい子どもの遊び相手にもなってくれます。
ジャックラッセルテリアの飼い方
ジャック ラッセルテリアの運動量
ジャックラッセルテリアはとてもパワフルでスタミナのある犬種です。小型犬ですが、大型犬と同じくらいの運動量が必要です。
1日の散歩の目安は朝と夕方の2回、1回あたり60~90分以上必要と言われています。
毎日の散歩のほかに、休日は広い公園やドッグランに連れて行って思いっきり走らせてあげましょう。フリスビーやボールを使った遊びもおすすめです。
ジャックラッセルテリアと床について
ジャックラッセルテリアは室内でも走ることや、ジャンプすることが大好きなので、フローリングなど滑る床で関節を傷めることも少なくありません。滑り止めシートを敷くなどの工夫で関節を守ることができます。
思わぬ事故を防ぐためにも、、室内でボールなどを使用して激しく遊ぶのは注意が必要です。
ジャックラッセルテリアのしつけ
ジャックラッセルテリアはとても賢く理解力もあるので、一貫性をもたせたしつけと、飼い主として毅然とした態度を示すことが大切です。
また「叱る」のではなく、上手にできたら「褒める」を繰り返すのがポイントです。褒められることで飼い主を信頼し期待に応えようとします。
【トイレトレーニング】
子犬期から始めると飲み込みが早いです。
ポイントはトイレサインを見逃さないことと叱らないことです。
ジャックラッセルテリアはかなり行動が素早いので、ソワソワして周りのニオイいを嗅ぎだす様子(トイレサイン)がみられたらタイミングを逃さずにすぐにトイレに連れていくことを繰り返し行います。上手にトイレで排泄できたらしっかりほめましょう。
トイレシートを重ねて敷いている場合、穴掘り行動でシーツをボロボロにして遊ぶこともよくある行動です。トイレシートはしっかり固定するなど、遊ばないように工夫しましょう。
【噛み癖】
しつけは家に迎え入れて生活になれてきた状態(1週間くらい)から始めるのが理想です。
ジャックラッセルテリアは、家具などを噛んで壊してしまうことが多い犬種です。
できるだけ小さいうちから噛んでいいものといけないものを教えてあげましょう。
しつけが済むまでは、留守番時はサークルに入れるなど工夫しましょう。
危険な電気コード等には噛み防止用の塗布剤の使用も効果があります。それと合わせて、噛んでも良いおもちゃやガムを与えてあげましょう。
ジャックラッセルテリアの手入れ
ジャックラッセテリアの被毛は3種類ともにダブルコート(オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の二重構造)のため、大量に抜ける換毛期があります。さらにアンダーコート(下毛)が柔らかいため1年中抜け毛が多い犬種としても知られています。
【スムースコート】
毛の長さが1cm程度と短いためトリミングの必要がなく、シャンプーも楽だと言われていますが、3種類の毛質の中で一番抜け毛が多いのがスムースコートです。
ブラッシングは毎日が基本です。ゴム製のラバーブラシで撫でるようにブラッシングしましょう。
【ブロークンコート】
長毛と短毛が混ざった毛質で、3種類の中でも毛の量が一番多いタイプです。スムースコートほどではありませんが、短毛が混ざっているため抜け毛はやや多めです。
ブラッシングは毎日、スリッカーブラシやピンブラシで落ちきっていない抜け毛を取り除き、絡まりがないかコームで確認しましょう。
長毛が混ざっているので定期的にトリミングサロンでカットしてもらうことをおすすめします。
【ラフコート】
3種類の中で抜け毛は少なめですが、長毛でウェーブがかかっているため絡まりやすいので丁寧なお手入れが必要です。毎日のブラッシングで毛の流れを整えるように、スリッカーブラシで毛の絡まりを取り除きます。力を入れすぎると皮膚が傷ついてしまうので、優しくブラッシングしましょう。
長毛なので定期的にトリミングカットが必要です。3種類の中でカットスタイルが楽しめるのもこのタイプです。
ジャックラッセルテリアの食事
【フードの与え方・量・回数について】
子犬のころは消化器官も十分に発達していないので必要量を1日3回に分けて与えます。
6ヶ月頃を目安に1日2回にしましょう。
ドッグフード選びのポイントは、穀物を使っていないグレインフリー、良質なタンパク質を多く含んでいる、原材料がきちんとわかる、人工添加物を使っていない、などです。
基本は、年齢や体型、健康状態に合ったドッグフードを適切な量を守って与えることが重要です。おやつの与えすぎや、人間の食べ物を与えるのは控えましょう。
ジャックラッセルテリアの値段
ジャックラッセルテリアの平均相場は10~30万円です。
ペットショップの値段相場は10~25万円程度です。仲介業者や店頭販売時のコストが上乗せされた価格設定になります。
ブリーダーの値段相場は10~30万円程度です。ペットショップより相場が高いのは血統のよい子犬が多いためと考えられます。
ジャックラッセルテリアの相場は購入場所の違いの他に、「血統」「性別」「毛色」「模様の入り方」でも異なります。
ドッグショーのチャンピオンの子犬は高額になる傾向があり、40万以上になることも珍しくありません。
性別ではオスよりメスの方が1万円~2万円ほど値段が高い傾向があります。子どもを産めることやオスより産まれてくる率が低いことが考えられます。
毛色によっても値段に差があります。 スタンダードなホワイト&タンの相場は10~25万円、ホワイト&ブラックの相場は15~25万円、トライカラー相場は20~35万円、ホワイトは希少なため相場不明です。
毛質による価格の違いはないようですが、片目だけまわりの毛色に色がついている毛柄をアイパンチと呼びますが、アイパンチがあるジャックラッセルテリアが個性的で人気が高いため値段も高くなる傾向があるようです。
ジャックラッセルテリアのブリーダー
ブリーダーを探すには下記をご利用ください。
地域 | 都道府県 |
---|---|
北海道 | 北海道 |
東北 | 青森県 岩手県 秋田県 宮城県 山形県 福島県 |
関東 | 東京都 神奈川県 千葉県 埼玉県 茨城県 栃木県 群馬県 |
甲信越・北陸地方 | 山梨県 長野県 新潟県 富山県 石川県 |
中部・東海地方 | 静岡県 愛知県 岐阜県 三重県 |
関西・近畿地方 | 大阪府 兵庫県 京都府 滋賀県 奈良県 和歌山県 |
中国地方 | 岡山県 鳥取県 島根県 山口県 |
四国地方 | 愛媛県 香川県 高知県 徳島県 |
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