老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識

【獣医師監修】老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識

いったい、犬はいつから「老犬」になるのでしょうか。小さかった子犬の頃を覚えてる飼い主から見たらなかなか実感がわかないかもしれませんが、確実にわんちゃんも歳を取り、次第に体の不調や病気などを抱えていきます。愛犬の老化と向き合い、最後の時まで幸せに過ごしてもらえるよう、飼い主として必要な知識を身につけておきたいですね。ここではそんな老犬のお世話の仕方や、心配な病気などについて紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

老犬とは?基本的な考え方

老犬が睡眠をとっている

人間もそうですが、犬も当然のことながらある程度の年月を過ごすと、「老犬」として扱われます。「シニア犬」や「高齢犬」とも言われていますね。
人のおじいちゃんおばあちゃんと同じように、老犬になると生活スタイルに変化が現れるため、若かったころとは違うことをしていかなければなりません。例えば、いままでやってきた数々の世話の仕方も適切なものに変えたり、食事も徐々に体にあったものに変えたり、散歩も昔ほど長い距離は歩けなくなるため控えめにしたりなど、私たちがしてあげられる範囲で最大限の介護をしていく必要があるんです。

可愛らしい仔犬だった愛犬も、いつか必ず「老犬」になるときがやってきます。そんな時に慌てないためにも、老犬についての基本的な知識を頭に入れて、愛犬との生活に役立てていきましょう。

何歳からが老犬?

まず大前提として、犬は何歳から老犬と捉えられるようになるのかを知っておく必要があります。
人間は60歳半ばあたりで「定年」を迎えますね。60代半ばと言えば、体になんらかの弊害(筋肉の衰えや内臓器官の劣化など)が如実に表れてくる年齢です。 そう、これは犬も同じなんです。あなたの愛犬も犬年齢で65歳あたりにさしかかったら「老犬」として捉えていかなければなりません。

一般的に老犬とされる年齢は
「小型犬や中型犬で生後11年目~生後12年目」
「大型犬で生後8年目~生後9年目」

というのが平均的です。あくまで目安の年齢ですが、まずはあなたの愛犬の年齢と照らし合わせてみて、老犬かどうかを判断してみてください。

老犬を飼うのに必要な知識とは

老犬を介護するにあたり、それに沿った知識は不可欠なものになってきます。

  • 老犬とはいったいどういった状態なのか
  • 老犬を介護する際に必要なことはいったい何なのか
  • 老犬にはどんな症状が現れ、どんな病気にかかりやすいのか
  • 老犬になった愛犬にしてあげられることは何か

など…。犬を飼う上でいずれ必要になるこれらの知識。「うちの子はまだ仔犬だから…」といった悠長な考え方は捨てて、いまのうちに老犬のあり方や老犬との暮らし方、老犬についてのあらゆる情報を頭に入れておきましょう。

老犬によく見られる行動

たそがれる老犬 まずは、老犬によく見られる行動というものを知っておく必要があります。老犬には、食欲の低下や、意味もない徘徊などの行動も見られてくることがあります。「痴呆」のような状態とも言えますので、それに準じたお世話などが必要になってくるのです。対策のためこれらの記事をチェックしておきましょう。

老犬に対する介護(お世話)

寝そべる老犬

生まれたばかりの子犬を人の手で導いてあげなければならないことはたくさんありますが、老犬にも人の手を貸してあげなければならないことがいくつかあります。身体が悪くなっていく老犬の介護は必要不可欠であり、生活をサポートする飼い主にはそれなりの知識を身につける必要があるのです。

老犬の介護で一般的に注意したいことといえば、

  • 散歩などの運動のサポート
  • 食事の与え方や分量
  • 様々な病気のトラブル
  • これらを踏まえた全般的な健康の管理

などが挙げられますね。あなたはどのくらいできていますか?
下記の記事では基本的な老犬の介護に関する情報を掲載しています。老犬に必要な介護の正しい仕方、老犬の健康管理方法などを今一度チェックしておきましょう。

老犬になったら気をつけたい病気や症状

病気を患っている老犬

犬も人と同じように、歳を重ねていくと身体の節々に「ガタ」がきます。様々な病気にかかりやすくなってしまったり、身体を支える骨や筋肉が衰えてしまったりなど、生物である以上、老化による問題は避けては通れません。
ですので、ある程度老犬がかかりやすい病気のことや、病気の可能性がある症状を押さえておくと、いざという時に非常に役立つことでしょう。

病気を患っている可能性が高いと思われる症状としては、

  • 呼吸がいつも以上に荒くなっている
  • 不自然な咳をし始める
  • 歯ぐきや舌の変色など、口内に異常がある
  • ご飯を食べようとしない
  • 散歩に行きたがらない(起き上がろうとしない)
  • 嘔吐に異常がある(慢性的な嘔吐や混血など)
  • 排泄に異常がある(慢性的な下痢や混血など)

これらが挙げられます。もちろんこれ以外にもいつもと違った行動や症状をしめすことがあります。こういった症状の場合は、大きな病気(ガン)などの可能性もあり得るのですぐにでも動物病院で診察してもらいましょう。

また、老犬になると分離不安の傾向が強くなり、孤独を感じたとき小刻みに震えたり鳴いたりすることがあります。ですので、時間があるときはなるべく老犬と一緒にすごすようにしてあげるとストレスに繋がりにくくなりますので、できる範囲で対応してください。
対処法や考え方などが掲載されている記事を張っておきますので、こちらも確認しておきましょう。

また、老犬は若い犬に比べてケガや病気をしがちなのは歴然たる事実です。そこで、経済的不安を解消したり、愛犬の健康をさらに維持できるようにするため、老犬でもペット保険に加入することをお勧めしています。
老犬でもペット保険に入れるの?という疑問もあると思いますが、実は入れます。↓こちらで犬種と年齢を選んでいただくと、その年齢でも加入できるペット保険の一覧が出てきますので、ぜひご活用ください。

愛犬のペット保険料は?

犬種
年齢

老犬におすすめの食品やサプリメント・グッズ

食事中の老犬

老犬の生活をサポートする際に重要になってくるのが、食事などの犬用品の改善ですね。
若かったころたくさん与えた餌や、活発に登った階段、身に付けていた犬用品。
これらが老犬にとってはとても苦しいものになっているという可能性も考えなければなりません。老犬に合った食事や、それに見合ったグッズを選ぶようにすると老犬の身体に負担がかかりにくくなります。

ですので、あなたの愛犬にはどういった食事が合うのか、どういったグッズが負担をかけないかを吟味する必要があります。こういったものには「合う」「合わない」が確実にありますので、ネットや店舗などでいろいろな老犬用の餌・グッズの情報に目を通してみてください。
下記の記事では、老犬用に作られた餌のレビューや、老犬用に設計されたハーネスなどのグッズレビューの情報を掲載しています。すべてをカバーしているわけではないのですが、ある程度の参考にはなりますので良かったら読んでみてください。

その他、老犬についての様々な情報

振り返る老犬

老犬と暮らすことは、決して楽なことではありません。愛犬の介護への疲労感が溜まってしまったり、愛犬の死に耐えなければいけなかったり…。
そんなとき、私たち飼い主はどうしたらいいのか?正解はわかりませんが、いくつかの考え方を紹介したいと思います。

また、老犬に関連している資格や施設のことについて書かれている記事も張っておきますので、ぜひお読みください。

老犬を飼うということ

ゆっくり眠る老犬

「犬」という生き物は痛みなどに強いといわれており、飼い主にも従順で心やさしい生き物なので、老犬になっても痛みを隠したり、我慢したりすることがあります。変化に気付きにくいこともたくさんあります。
今一度、老犬の行動ひとつひとつに注意を払って観察してみましょう。どこか痛がったりしていませんか?体調が悪そうに見えませんか?なんらかの病気の症状は出ていませんか?

老犬の体調を管理し治療に導くことが出来るのは飼い主であるあなたしかいません。生活の改善をしてあげられるのもあなたにしかできません。これは揺るぎない事実なのです。
「最後の最後まで元気な姿でいてほしい。」「いつまで経っても病気にかからないでほしい。」
こういったことをただやんわりと考えているだけではなく、老犬に対する考えと知識をしっかりと身につけておきましょうね。

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