老犬の病気と毎日の健康管理

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老犬の病気と毎日の健康管理

犬は人間よりとても早く年を取ります。かわいい愛犬もいつの間にか老犬に!!その時にあわてないように、老犬との生活と最期について書いていきますね。

犬

犬の寿命

犬は人間よりはるかに短い寿命の生き物です。そして、それはどうにも止められないものです。以前記事で書きましたが、犬は体の機能が10年ほどで壊れるようになっています。

しかし、栄養状態の良さと医学の発達で、寿命はかなり伸びています。犬の大きさによって若干の開きはありますが、17,8歳は珍しくなくなりました。人間と同じように、犬も高齢化が進んでいます。

老犬になってもかわいい家族であることには変わりないと思います。

いつから老犬?

犬

犬の大きさによって若干の差はありますが、平均的に7~8歳でシニアの仲間入りです。もちろんいきなりがくんとさまざまな老化現象が出るわけではありません。犬自身も、もちろん飼い主も気がつかない程度にゆっくりと老化していきます。

そして、飼い主が「あれ、なんかうちの子いつもと違う?」と疑問を持つころは12~3歳ではないかなと思います。

けれども10歳を超えたら十分老犬として扱い、段差を支えてあげる、食器を台に乗せて食べやすくしてやるなど、いろいろいたわってあげてください。

老犬の食事について

犬

食事に関する老化現象として、歯周病や胃腸の不具合があります。市販のドッグフードでシニア用がありますが、あまりお勧めできません。

歯周病ですと、歯茎などが痛くなるので硬い物を咀嚼することを嫌がるようになります。そうなると柔らかい食事ということで、老犬用半生フードを用意される方もいると思います。

しかし、あまり咀嚼しなくていいための半生フード、実はドライフードより含有水分はかなりあります。そして、水分が多いと腐りやすいのでドライフードより防腐剤がたっぷり使われています。

また、開封して食べさせるまで柔らかさを保つために保湿剤もたっぷり使われています。そして、見た目を良くするために合成着色料も使われています。

犬は色盲だと言われているのに、なぜ着色する必要があるのでしょうね。

そのような化学物質をたっぷり含んだ食事を摂らせていると、老化によって弱ってきている肝臓にますます負担をかけることになります。

そして、そのような化学物質は発がん性が疑われるものもあります。犬の身体を壊す食事はやめましょう。

また、老犬になると動きも緩慢になり、運動量が若い時と比べてぐっと減ります。

そうなると「食事から摂るエネルギー>消費エネルギー」となり、肥満の原因となります。そのためシニア用のドライドッグフードは油脂を削ってカロリーを減らしています。一見、いいことのように見えますが、これもよくありません。

なぜなら、皮膚や毛づやに必要な油脂までカットしてしまっているからです。食べさせ続けると、皮膚が乾燥してフケが出たり、毛がパサパサになってしまったりします。

また、老犬は消化吸収能力も落ちてきます。食べても身にならなかったりすることもあります。そのような時はどうするか。手作りご飯が一番です。

人間の赤ちゃんの離乳食のように小さく、柔らかく、細かくしてあげる食事を作ってあげてください。

手作りが難しい、ドッグフード以外食べさせたくないという飼い主の方は、シニア用ではないドッグフードをふやかしてあげてもいいです。

私は手作りに移行するまでは幼犬用のフードをふやかして食べさせていました。まったく問題ありません。

老犬になって起きうる可能性のある病気とその対処法

白内障の犬

老犬になるとあちこち体に不都合が出ます。ほんの一部ではありますが、対処法など知っておくと便利です。

白内障

人間にもある目の中の水晶体が白濁していく病気です。現在犬に関しては、治療として白濁した水晶体を取り除き、人工のものを入れるという手術があります。

しかし検査や手術費用などで25万~かかると言われています。

そして、若年性の白内障でなければ白内障になるのは基本的に老犬なので、老犬に全身麻酔などのリスクの高い手術はあまりお勧めできません。

そして何より、犬は人間より目に頼って生活をしていませんので、極端な話、両目を失っても生活はできます。

また、手術以外に完治はありませんが点眼薬によって進行をやや緩やかにすることはできます。

遺伝性の網膜萎縮と同じように、徐々に視力を失っていくので犬自身はそこまで不都合に感じることは少ないと思います。

また、一気に両目が白内障によって視力がなくなるということはごくまれなので、片目が見えている状態で生活することもできます。

完全に両目の視力を失っても、段差、家具など犬に気を使ってあげていれば、そこまで大変な病気ではありません。

関節痛

老化現象により、関節や体の節々が痛くなるのは犬も一緒です。

しかし犬は人間よりはるかに痛みに強く、痛みには3日程度で慣れてしまう動物なので、痛がる時は相当であるということを認識しておいてください。

関節の痛みであれば、病院で「リマダイル」という骨関節炎鎮痛剤があります。

こちらは関節痛に非常に効果的な薬ですので、痛みを取ってあげるという形で5日間程度使うことも有効です。

ただし、どの薬に対してもそうですが、薬は副作用があるということを覚えておいてください。特に長期にわたって使用した場合出ることが多いです。ですから早めに関節をフォローするようなサプリメントなど、病院で相談してみてください。

また、足元がおぼつかなくなってきた、歩きにくくしている場合ですと歩行補助器具があります。老犬であっても散歩は必要です。わずかな時間でも構わないので、気分転換に連れて行ってあげてください。

やせ

老犬で食べても食べても太らない。太らないどころか痩せていく。

そのような場合は、胃腸の消化吸収能力がかなり衰えてきているので、消化しやすい食事、栄養価の高い食事を用意してあげてください。

元気でものすごい食べるのに痩せていく、ということはもう体が栄養を受け付けない状態になっていますので、ある程度覚悟を決めておいてくださいね。

痴呆

残念なことに、犬にも認知症はあります。

昼夜逆転の生活になったり、狭い所に入り込んで出られなくなったり、同じところを徘徊したりと様々な行動を取ります。

特に柴犬系の犬に多く出ていましたが、近年老犬が増えたせいか、どの犬種でも起こりうる症状です。

対処としては、昼間構ってやったり、庭や土のにおいがかげるような場所でひなたぼっこさせてりと、昼間に刺激を与えるようにします。

また、徘徊して足にもつれて転んでどこかぶつけてしまうことがありますので、仕事に出るなど見ていられないときは、サークルに入れておきましょう。

ただし若い時のように鉄製のサークルですと転んで頭をぶつけると大怪我してしまうこともありますので、段ボールなどで囲って、角ができないように丸く作ります。

また、転んでもいいように床はジョイントマットなど滑りにくく、転んでもけがをしないようにしておきましょう。

サプリメントの使用に関して

人間にもさまざまな栄養補助食品があるように、老犬用にも栄養補助食品があります。代表的なもので、関節系統を補助してくれるものがあります。

犬によって食べる、食べない、合う、合わないがありますので、病院で相談しましょう。サプリメントは薬ではありませんから、飲んですぐ劇的な効果は出ません。

長く続けて「あれ、最近痛がらないな」程度の効果です。効果を過信しないようにしましょう。

暑さ寒さも苦手に

犬

老犬は若犬と比べて、夏場や冬場も苦手になります。

特に犬は北方系の生き物なので、暑さは苦手としていますが、老犬になるともっと気を使ってあげてください。

夏場はエアコンを使ったり、冷たい水が飲めるようにしてあげたり、毛足の長い犬であればすいて毛量を減らしてあげたりしましょう。

まだまだ元気であれば、間違ってもサマーカットにしてはいけません。

毛は断熱材の役割を果たしますので、夏場の暑さ、地面からの照り返し、エアコンによる冷え過ぎから身を守ってくれます。

ただし、寝たきりなどの老犬であれば、日常生活に支障のないように短く刈り込むことも必要です。

また、冬の寒さも苦手になります。毛足の短い犬であれば、服を着せてあげるのもいいでしょう。犬は地面が暖かいと寒がらないので、ふかふかの毛布やホットカーペットなどを使ってもいいでしょう。

安楽死について

犬

諸外国では何の抵抗もなく受け入れられているのが、安楽死です。

日本ではまだかなりの抵抗がありますよね。

しかし、老犬が病気の痛みなどで非常に苦しんでいたら、安楽死も選択肢の一つに入れていいのではないでしょうか?たまに、死ぬのを見るのが辛いからと、愛護センターに持ち込む非情な飼い主がいます。

犬は死ぬまで大好きな飼い主のそばにいたいのに、離れ離れになって殺されてしまう犬は気の毒です。

ちなみに愛護センターでは(だいぶ数が減ったとはいえ)殺処分で、窒息死です。犬は苦しんで死にます。

病院で行われる安楽死は、致死量の麻酔薬を打ち、文字通り眠るように苦痛もなく亡くなります。しかし病院によっては行わない方針のところもあります。

病気で苦痛に苦しむ犬を支える事、苦しみから解放させるために安楽死させる事、どちらを選んでも正しい、間違っているということはありません。

またどちらを選んでも、辛く悲しいことだと思います。しかし、その辛い決断だからこそ、他人の意見に左右されないでほしいのです。

おわりに

冒頭でも書きましたが、犬は人間よりはるかに短い寿命を持った生き物です。その短い犬生を楽しんで生活させてやりたいと思います。

老犬になると、あまり遊ばず寝てばかりだし、介護も始まるしで大変ですが、やっぱり愛犬はかわいいです。

これは私の師からの受け売りなのですが、「(犬が)死んだ時にああすればよかった、こうすればよかった、と後悔しないように(犬が)生きている時に一生懸命世話してやりなさい。介護してやりなさい。本当に一生懸命やった時は、(犬が)死んで寂しいけれども後悔はしない。」まさに至言だと思います。

犬を飼った以上、老犬になっても愛情を注いで、亡くなる時までかわいがっていきたいですね。

▼老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識についてもっと知りたい方はこちら
老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識一覧

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