老犬がハァハァと息が荒いのは暑いから?
老犬が舌を出して、ハアハアと荒い息をしているのを見かけることも多いかと思います。
お散歩の後や、はりきって遊んだ時、特に夏など気温の高い時期には、特に走ったわけでもないのに、息が荒くなることもあります。
このような場合は、体温の調節のために自然と行われていることなので、病気が原因なわけではありません。
犬は、人間と違って、全身の皮膚から発汗することで体温を下げるということができない生き物なので、犬にとって、呼吸とは体温調節のための非常に大切な手段となるのです。
老犬が暑さや運動で息が荒くなったときの対処法
老犬の息が荒いという状態が、病気が原因ではない場合には、涼しい場所に移動し、たっぷりと水分を補給して安静にしていれば、しばらくすれば、自然と呼吸も落ち着いてくるはずです。
もちろん、いつまでも炎天下に居たり、水分の補給などが適切に行われない場合には、熱中症になってしまうケースもあります。
特に体力の低下している老犬の場合には、お散歩の前半で息が荒い状態になった時には、帰り道がさらに辛くなってしまうことでしょう。
そのような際には、途中でしっかり休憩をとったり、歩く距離を見直すことも必要かもしれません。
ただし、これまでの散歩と全く違うコースに変更したり、急に距離を短くした場合には、わんちゃんのストレスにもなってしまう可能性もありますので、注意が必要です。
気温の高い時間帯を避けることによって、わんちゃんの息が荒い状態になるのを避けることができるのか、それとも、距離や運動量に問題があるのかを、しっかり見極める必要があるでしょう。
そして、特に老犬の場合には、決して無理をさせないように、飼い主さんが気を付けることが大切です。
▼「老犬の症状」について知りたい方はこちら
老犬の息が荒いのは病気が原因である場合
体温調節のために息が荒い場合ではなく、他に病気などの原因があるケースもあります。
特に老犬では、具合が悪いと、息が荒いという症状になって現れることが多いようです。老犬が普段と違って苦しそうに息が荒い状態になっている時や、呼吸が速くて浅い場合、また咳をしているような際には、病気の可能性も考えるべきでしょう。
老犬の息が荒い状態になる病気として、主なものに、心臓疾患、腹膜炎、フィラリア症、などの病気が挙げられます。
また、肺や気管に異変が起きている場合にも、息が荒い症状が起こることがあります。人間でも、喘息などの病気では、深く呼吸することが難しくなります。
呼吸が浅いということは、肺や気管に何らかの異変が起きているというサインでもあるのです。
いつもはお散歩好きなわんちゃんが、息が荒く、歩くのを嫌がったりする場合には、老犬の場合、何か体に不調を感じていることのサインの可能性が高いので、そのような時には無理をさせず、注意深く観察することが大切です。
また、呼吸が速い訳ではなく、むしろ、遅い呼吸の場合でも、苦しそうにしている時には、緊急を要する場合もあります。
それは、喉に異物が詰まっているようなことが考えられるからです。
また、中毒症状のケースでも、息が荒いような状態になることもあるので、わんちゃんが何か、毒性の高いものを誤って口に入れてしまった可能性がないか、注意しましょう。
室内に置かれている観葉植物のなかには、毒性の高いものもありますので、わんちゃんが口に入れると危険です。
また、痴呆の症状が進んだり、視力や臭覚の低下によって、思いもかけないものを食べてしまうことがあるかもしれませんから、室内であっても、少しでも危険性が感じられた場合には、あらかじめ、わんちゃんの近くに置かないなどという対策をしておくことが大切です。
ユーザーのコメント
30代 女性 まみ
一度、息が荒くグッタリしてることがあり、病院に連れて行ったら「もうだめです」と言われてしまい泣きながら家に連れて帰ってゆっくり看取ろうと思ってたら、家に着いてしばらくしたらドックフードを嘔吐しました。
それから呼吸が落ち着き、元気に回復したのを覚えてます。
老犬は今まで大丈夫だったことも大丈夫じゃなくなることも多くなってくるので注意が必要ですよね。……それにしてもそこの動物病院は今考えると本当最低!
30代 女性 TIKI
記事にあるように、苦しそうにしていたり、呼吸が荒い状態が続く時はすぐに獣医さんへ連れて行った方がいいと思いました。
30代 女性 チョコママ
定期的な健康診断時も獣医師からおすみつきの健康体ではありますが、8歳とシニアになったので、万が一の何らかの疾患の場合に早期発見できるよう、「いつもと違うな」という事には、気をつけてあげたいと思います。
女性 かーゆママ
暑い時期には外に出さず、風通しの良い涼しい場所で過ごさせるようには心がけているのですが、若い頃とは違い体温の調節機能の低下もあるのではと考えています。
また我が家ではうんちやおしっこの状態をお散歩の際によく見て(以前血尿が出て病気が発覚したのでそれ以来気を付けるようにしています)、日々の体調の変化は良く観察しているほうだと思っていたのですが、何らかの病気や異物を食べてしまったかもという考えはありませんでした。
今後は、もっと空調の管理や普段わんちゃんが過ごしている周りの配置物にも気をつかい、安心安全な環境でより健康で楽しい時間を一緒に過ごせるように配慮する必要があるのだと再認識することが出来ました。
女性 ゆん
30代 女性 komanu
記事のように、「老い」「病気」ももちろんありますが、老犬の呼吸が速くなったり、逆に弱くなったりと安定しなくなる時は、「死期」が近づいている可能性もあります。
それでも、個体によって様々なので、すぐに亡くなる犬もいれば、何ヶ月も長生きする犬もいますので、呼吸の不安定を感じたら、老犬と共に暮らしている飼い主さんは少なからず心の準備ができるのではないでしょうか。
14歳のコーギーちゃんは今も元気ですが、癌を患っているので、その影響もあるのかもしれませんね。
また、「よだれ」の変化も見逃すことはできません。犬のよだれには、体温調節や水分量の調節を整える働きも兼ねているので、暑いとハアハアするのと同時に、よだれもたくさん出ます。異常な量や匂いがキツイよだれは呼吸と同時に気にしてチェックしておきたいところです。
女性 もふころ
高齢になると体温調整が上手くできなくなるのでそのせいかと思います。
50代以上 女性 匿名