老犬がご飯を食べないときの対応

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老犬がご飯を食べないときの対応

老犬がご飯を食べないという状況は多く、その原因が年齢による食欲の低下だと思い込んでしまう飼い主さんも結構いらっしゃるでしょう。しかし、老犬がご飯を食べないという状態は必ずしも年齢によるものではなく、もしかすると何かの病気の前兆かもしれません。そのサインを見逃さないためにも、ご家庭でできる簡単なチェック方法、またその時の食事選び、様々な「老犬がご飯を食べない」ケース、などについてお伝えします。

老犬がご飯を食べない原因

老犬がご飯を食べない場合、大きく分けて、病気ではないケースと病気のケースがあります。

もちろん病気でない場合は、そんなに問題にはなりませんが、特に病気の場合は慢性的な病気が多く、また完治しないものも多いですから、何よりも「早期発見」が重要になります。

ですので「老犬だからご飯を食べない」といって、なんでもかんでも年齢のせいにするのではなく、早めに対応してあげることで、ワンちゃんにとってもより快適な老犬生活を送ることができるようになります。
そこはぜひしっかりとワンちゃんをチェックしてあげるようにしてください。

老犬がご飯を食べない時は要注意

ワンちゃんも年を取ると食が細くなったり、食欲にムラがでることがあります。

「うちの子もすっかり老犬で、あんまりご飯を食べないのよ」とおっしゃる飼い主様も、結構いらっしゃることでしょう。

また同じように「老犬だからご飯を食べないんだな」と、わんちゃんに食欲が無い時は、すべて年齢のせいと考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
しかし、老犬がご飯を食べない理由が、年齢による食欲の低下の他にあった場合、大切なワンちゃんの命に関わることがありますので、きちんとご飯を食べない理由を見つけてあげることが大切です。

犬

病気ではない「老犬がご飯を食べない」ケースについて

では、病気と関係のない「老犬がご飯を食べない」ケースとはどういうことでしょうか?
それには、老犬になった時の体の変化を考えていただく必要があります。

老犬になるとたくさんの体の変化が起こりますが、特に食事と関係するのが「代謝の低下」です。

代謝とは体が生きていくために行う活動ですが、それにはエネルギー、すなわち食事からのカロリーが必要になります。

それが老犬になると、運動量が減ったり、あるいは筋肉量が落ちたり、場合によっては内臓の機能も多少低下してきますので、それに応じて代謝量も少なくなるため、体に必要なカロリーも徐々に減っていきます。

そうするとワンちゃんは本能的にカロリー摂取を控えるようになりますので、一見「ご飯を食べなくなった」ように見えます。

また、私の病院にいらっしゃる飼い主様からのご相談で、実際にあった話なのですが、老犬になって動きが少しおとなしくなると、ご飯を食べるときも、今まではがっついていたワンちゃんが、穏やかに食べるようになることがあります。

それを飼い主様が「食いつきが悪くなった」「ご飯を食べなくなった」と勘違いしてしまうケースもあります。

しかし、上記のような代謝の低下や、食べ方の変化においては、病気での食欲低下と大きく異なるところがあります。

それは「ほとんど体重が落ちない」という点です。

もちろん筋肉量が落ちると必然的に体重も落ちるのですが、基本的には数カ月単位で緩やかに、しかも数%程度の減少がほとんどです。

もちろん体重が落ちないワンちゃんもいます。

ですので、「老犬がご飯を食べなくなった」ときには、まずは体重チェックをしてみることをおすすめします。

もちろん、体重が落ちていないからといって、必ずしも病気ではないとは言い切れないのですが、一つの目安になると思います。

病気が疑われる「老犬がご飯を食べない」ケースについて

では、病気が関係する食欲低下の場合はどうでしょうか。

病気といっても、実に様々な病気が食欲低下を引き起こしますので、ここですべてを解説するのは非常に難しいです。

ですが、老犬に多い病気としては、心臓や腎臓の機能低下、甲状腺ホルモン(主に代謝を司るホルモン)機能の低下、歯周病、がんなどがあり、いずれも何かしら「ご飯を食べない」以外の症状を示すことが多いため、老犬がご飯を食べないなぁと感じたときには、他の症状がないかしっかりとチェックすることをおすすめします。

老犬がご飯を食べないときのチェック方法

そのチェックポイントですが、今、ご家庭で使いやすい指標があります。

「TeamHOPE」という獣医師組織が提案している「ウェルネスチェックシート」というものです。
https://www.teamhope.jp/activity/wellness

ウェルネスチェックシート

このチェックシートでは、ご家庭でチェックできるワンちゃんの症状をまとめていますので、普段からの健康チェックとしても使えますし、今回のような「老犬がご飯を食べない」というようなときのチェックシートとしても活用できます。

また、TeamHOPEに賛同している動物病院もこちらで検索できますので、
https://www.teamhope.jp/approval

TeamHOPE

チェックシートで異常を見つけた場合には、かかりつけの先生や上記の賛同病院にご相談なさることをオススメします。

また、体重減少に関しては、ワンちゃんの体の大きさは様々ですので、体重の実数で考えるのではなく、「何%、体重が減少した」というように、体重の割合で考えるようにしてください。

特に減量しているわけでもない場合、10%以上の体重減少は注意が必要です。

病気が疑われるときには?

老犬の病気の場合、多くが「病気がゆっくりと進行」し、「完治しない」ものが多く、初期症状だけでは病気の診断がつかないことが多いです。

また、いずれも早期の治療を行うことで、完治はしなくても老犬に負担なく、元気な状態を維持させる治療が可能です。

ですので、なるべく早く動物病院で診断をつけてもらうようにしましょう。

その際には、ほとんどの場合で血液検査やレントゲン検査、超音波検査、尿検査といった、ワンちゃんにはあまり負担のかからない検査を一通り実施する「スクリーニング検査」を行うところが多く、中には病気が1つだけでなく複数見つかることもあります。

その後の治療については、スクリーニング検査の結果に基づきますが、腎臓や心臓の機能低下、あるいは甲状腺ホルモンの機能低下のような病気であれば、毎日のお薬が必要になります。

また場合によっては療法食を使うこともあります。

また、がんや歯周病などでは、手術による治療が必要になることもあります。

もちろん手術の場合はほとんどが全身麻酔になりますから、老犬における全身麻酔のリスクも考えなければなりません。

さらにはこのような検査や治療となると、それなりに費用もかかりますので、そういった準備もしておく必要があるでしょう。

もちろん、動物病院によって治療方針は様々ですし、また飼い主様の方針によっても、いろんな治療方法を選択することができますので、十分にかかりつけの先生とご相談いただき、場合によってはセカンドオピニオンを利用することも考えてください。

老犬がご飯を食べないときの食事選び

老犬

さて、実際に老犬が食べない場合、みなさんは様々な工夫をしていると思いますが、その中でも食事選びについて、アドバイスさせていただきます。

よく「ドッグフードは食べないけど、ジャーキーは食べるのよ」というお話を聞きますが、実はフード代わりにおやつを与えるのは要注意です。

もちろん栄養的な問題もありますが、一般的におやつはフードに比べると消化性が悪いものが多く、食べない=消化機能が落ちている状態で食べ続けると、消化不良を起こしてしまう可能性があります。

また同様に、普段から食べなれていないものも同様に消化器症状を引き起こすことがありますので注意が必要です。

もし、ワンちゃんの状態がそこまで悪くないのであれば、普段のドッグフードにごく少量、好きなものをトッピングする程度なら大丈夫かもしれません。

あるいは動物病院用の消化性の高いドライフードやウェットフードであれば、消化器症状のリスクを低減できます。

また、手作りであれば、水分たっぷり、脂分は少量のもの、例えばササミなどであれば(鶏アレルギーがなければ)、使えるかもしれません。

いずれにしても、普段の食事内容も関係しますので、かかりつけの先生に相談の上、使うようにしてください。

最後に

老犬の「ご飯を食べない」という状況は、多く見られるものではありますが、上述のように中には病気の症状である可能性もあります。

ですので、老犬は定期的に健康チェックを行い、また普段からこまめにかかりつけの先生とコミュニケーションを取って、異常があれば早めに見つけて、対処してあげることが重要です。

「たかが食べない、されど食べない」特に老犬の場合は、早め早めの対応をくれぐれもお願いします。

▼老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識についてもっと知りたい方はこちら
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