老犬介護の辛さ
わんちゃんとの毎日は、人生に喜びや感動を与えてくれる、大変意義のあるものですよね。
そんなわんちゃんと、毎日同じように時間を過ごしていると思っていても、犬と人間では歳を取るスピードが全く違います。彼らはあっと言う間に、私たちの年齢を追い越していくのです。
人間と犬の年齢換算
一般的に犬の1年は人間の7年に相当すると言われていますが、実は単純に7倍するのではなく大きさや犬種によって何倍にするかが異なるのです。
イギリスのBBCニュースに掲載された「犬種別の年齢換算法」をご紹介します。
年齢を換算できる電卓も載っているので、自分のわんちゃんの年齢を入力してみてはいかがでしょうか?
犬が1年で、人間で言うところの何歳ぐらい歳を取るのかをざっくりとまとめてみました。
0歳~2歳まで
小型犬:12.5歳
中型犬:10.5歳
大型犬:9歳
3歳以降
3歳以降になると歳をとるスピードが早くなります。犬種によって異なりますが、大体1年に4.3〜13.4歳の歳を取ることになります。
小型犬
ミニチュアダックスフンド:4.32歳
チワワ:4.87歳
中型犬
ラブラドール・レトリバー:5.74歳
ゴールデンレトリーバー:5.74歳
大型犬
ジャーマン・シェパード・ドッグ:7.84歳
この年齢換算を見ると、本当にあっという間に老犬になることがわかります。
気がついたら、ある日突然介護が必要な状態になって、今までのわんちゃんとは違った姿に困惑する飼い主さんも多いですね。
老犬介護に直面した時
「昨日までジャンプができたのに……」
「何もないところで転ぶようになった」
「粗相をしてしまう」
など、歳を取ってできないことが増えていきます。
眼や耳の機能が衰え、足腰が弱るため少しの段差でつまづいたり、あちこちにぶつかったり、目が離せなくなります。
わんちゃん自身も戸惑いますが、飼い主さんもわんちゃんの老いを感じて不安になったり悲しくなったりと不安定になってしまうことも。
周りに相談する人もおらず、1人で介護をしていく辛さは並大抵のものではありません。
床ずれができないように夜中でも定期的に寝返りを打たせたりと、精神的な疲れだけではなく体力面でも負担は大きいのです。
人間の介護疲れがよく話題になりますが、人間に比べて犬の介護は軽く見られてしまうのが現状です。
飼い主の体調不良
老犬介護が長期になってくると、飼い主さんのストレスや疲れ、辛さを1人で溜め込んでしまい、ノイローゼ気味になる飼い主さんはとても多いです。
排泄のお世話などで外出することがほとんどできない、夜鳴きや徘徊などで夜も眠れず寝不足が続く、そしてイライラして罵声を浴びせたりしてしまい後から後悔して自己嫌悪に陥る……それが続いていくと、犬にとっても飼い主さんにとってもよくない状況なのは明らかです。
老犬介護で飼い主さんがノイローゼや体調不良になり、お世話ができず『保健所や動物病院での安楽死が頭をよぎる』という状態にまで追いつめられる前に、ストレス解消・気分転換の方法を考えてみましょう。
溜め込まないためのストレス解消法
犬の床ずれ防止(床ずれ)ベッド・クッション 小型犬(S)用 犬介護・老犬介護用のマット(老犬/高齢犬/シニア犬 対応) ドッグダイナー
老犬介護のストレスを溜め込まないためには、どのようなストレス解消法があるでしょうか?
- 家族で介護の役割を分担する
- ペットシッターなどを利用して、自分の時間を作る
- 介護用品を利用して介護の負担を最小限にする(床ずれ防止マット、介護用ハーネス等)
- 老犬ホームなどの施設で短期間預かってもらう
- 老犬デイケアなどを利用する
- 老犬相談室等で相談する
- ネット上のコミュニティに参加してみる
- 住宅環境を犬に合わせる(介護グッズで段差をスロープにする等)
以上のような解消法が考えられます。
生活環境や経済状況を考慮しつつ、なにか試してみてはいかがでしょうか?
その中でも最近話題の老犬ホームについて少しご紹介させていただきます。
老犬ホームとは?
老犬ホームとはその名の通り、老犬が入所する施設です。最近はテレビでも取り上げられ、その存在をご存知のかたもいらっしゃるのではないかと思います。
ホームによって異なるため断言することはできませんが、多くのホームでは動物看護師やトリマーなど、お世話をしてくれるスタッフがいます。
そして介護環境にも配慮しており、冷暖房が効いたお部屋やドッグランなどがあります。
メリット
- 動物看護師がいる場合、すぐに治療を受けることができる(料金別)
- わんちゃんのストレスを軽減することができる
- トリマーがいる場合、お手入れをしてもらえる
- 時間の制約がない
デメリット
- 利用料金がかかる
- 飼い主さんとわんちゃんが離れて暮らすことになる メリットとデメリットをよく考えて、わんちゃんと飼い主さんの双方にとって良い選択ができればと思います。
一昔前に比べ、老犬を介護するという考えは広がりつつあります。ペット介護士や老犬ホーム、介護用グッズなど、利用できるものは利用していきましょう!
まとめ
自分よりも早く歳を取ってしまうわんちゃん。いつの間にか人間の年齢よりもわんちゃんの換算年齢のほうが上になっていきます。
老いに寄り添って一緒に生きていきたい、大事だからこそちゃんとお世話をしたい、そう思うのは当然なのかもしれません。
ですが完璧を求めて、相談もできないまま1人でお世話をすることは大きな負担となります。
余裕がなくイライラする飼い主さんを眺めるのは、わんちゃんにとっても辛いのではないでしょうか。
今回ご紹介したようなストレス発散法で、少しでも余裕を取り戻してはみませんか?
▼老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識についてもっと知りたい方はこちら
老犬を飼うときに知っておきたい基本的な知識一覧
ユーザーのコメント
40代 女性 こたママ
50代以上 女性 ピーチママ
50代以上 女性 鈴木匠子
オムツをしています。
昼夜逆転をしたとき、夜中中、歩き回って眠れなかったのがつらかったので、なるべく、昼間、起こすようにしています。
フードは、下痢をしやすいので、お腹に優しいフードを獣医さんに、教えてもらって、あたえています。
買い物に行くときも、1匹、兄犬は、オムツをしていないので、ケージにいれていきます。いれていかなかったら、シートにしたうんこを、2匹で踏み荒らし、その辺を歩き回り、たいへんなことになったので、
兄犬は、ケージにいれていきます。
だいぶ、なれてきましたが、
ときどき、虚しくなって、イライラするときもありますが。
自分が、楽になる工夫をいつも、考えて実行しています。