トイプードルのアプリコット｜性格や特徴、退色や値段について

トイプードルのアプリコットとは

多彩なトイプードルの毛色の中でも、一般的なのがアプリコットやレッドです。このカラーは人気が高いのですが、実はまだ歴史浅い毛色のようで、アプリコットの毛色として取り上げての研究はまだ十分ではありません。ちなみにトイプードルの基本となる毛色は、ホワイト、ブラック、ブラウンです。アプリコットなどのその他の毛色は三原色を元として生まれました。

トイプードルのアプリコットの特徴

アプリコットとは日本語で杏のことを意味します。杏の果実のような柔らかいオレンジ色をイメージすると、トイプードルのアプリコットの毛色がわかりやすいでしょう。

トイプードルの代表的な毛色であるレッドとアプリコットはよく似ていますが、アプリコットのほうがやや黄色っぽいという違いがあります。さらにアプリコットのほうが毛量が少なく、毛質も柔らかい傾向があるようです。

またひとえにアプリコットといっても、赤味の強いアプリコットもあれば淡いアプリコットもあるので、個性豊かなところもアプリコットトイプードルの魅力です。

個体差はあるものの、アプリコットの被毛は退色が起こりにくいというメリットがあります。栄養バランスの良い食事を与えていれば、より退色を予防できるでしょう。

一方で汚れが目立ちやすいという点が、アプリコットのデメリットとなっています。美しい被毛を維持するために、涙やけなどのお手入れには気を配りたいところですね。

トイプードルのアプリコットの性格

• 気が強く、頑固
• 独立心が旺盛
• 警戒心が強く、神経質

世間ではトイプードルには毛色で性格に変化があるといわれています。不思議な話ですが考えてみてみると、たしかにトイプードルには毛色によって性格に特徴があるようです。

例えば、良く言われることとしてアプリコットとレッドは、ほかの毛色の子とくらべて気が強く、服従心や協調性が少ないということを聞きます。これは同じく人気あるブラウンのトイプードルにもいわれることで、独立心は旺盛でもやや協調性で劣るといわれます。

賢さでいうと、ブラックのトイプードルがトップだと言われており、しつけも訓練も楽だとよく聞きます。そして、ホワイトのトイプードルも同様だと言われ、一説には気の強さではブラックとホワイトのトイプードルはレッドとアプリコットに次ぐものがあるとのことです。

もちろん一概に断定はできませんが、アプリコットとレッドのトイプードルが強気だということは定説になっているようです。アプリコットのトイプードルについて、もう少し細かく見てみましょう。

アプリコットの毛色でも個体差はありますが、生後60日時点でもおとなしい子もいれば、やたらに動き回ってはむやみに吠える子もいます。大人しげな子は、とかく目に入るものを怖がって、手など出すと悲鳴をあげたり噛みついたりする子もいます。

トイプードルアプリコットの毛色の特徴を一言でいえば、神経質で警戒心が強い傾向があることは、どうやら間違いないようです。トイプードル本来の活発で怖いもの知らずという性格に神経質な面を加えると、レッド、アプリコットの姿が浮かんできます。

トイプードルのアプリコットの子犬や成犬による違い

アプリコットの子犬

アプリコットの子犬はやんちゃな子が多いので、子犬のころは元気いっぱいに遊びまわる姿をたくさん見られるでしょう。

賢くて初心者でもしつけがしやすい犬種だと言われているトイプードルの中では、アプリコットは気の強さや独立心からややしつけに苦労するかもしれません。

しかし子犬の時期に飼い主さんと信頼関係を結び、しっかりしつけをしておくことが大切です。時間をかけて根気よくトレーニングをしてくださいね。

基本的にアプリコットは毛色の退色が起こりにくいとされていますが、個体差があるので早い子は生後数ヵ月の子犬のころに既に退色が始まる場合もあります。

体質で自然と退色が早く起こっているだけなら問題ありませんが、栄養不足やストレスが原因の場合は注意が必要です。

アプリコットの成犬

小型犬であるトイプードルは1歳から成犬とみなされます。成犬になるとやんちゃだった子犬のころよりは落ち着きますが、基本的に陽気な一面は変わらないでしょう。

アプリコットに見られる警戒心の強さや協調性のなさも、子犬期のしつけや社会化が上手くいけば改善されているのではないでしょうか。成犬になってから苦労しないためにも、子犬のころに他の犬と接する機会を設けるなどして、ある程度の協調性を身に着けておきたいところですね。

アプリコットは退色が目立たない子が多いですが、成長に伴って毛色が薄くなりアプリコットというよりはクリーム色に近くなるケースもあります。歳をとったことで自然と退色している場合は、愛犬の毛色の変化を楽しみましょう。

栄養不足やストレス、シャンプーのしすぎが退色の原因となっている場合は、ぜひ一度生活を見直してみてください。

トイプードルのアプリコットのしつけ方法

トイプードルは賢くて初心者でもしつけがしやすい犬種だと言われています。しかしアプリコットには気が強い子も多く、トイプードルは飼いやすいという言葉を信用しすぎてしつけを疎かにすると、わがままな子に育ってしまうかもしれないので注意が必要です。

子犬のころからしっかりしつけをすることが大切になります。お家に迎えたその日から、すぐにトイレトレーニングなどの基本的なしつけを開始しましょう。

しつけの方法はシンプルです。悪いことをした時は叱り、良いことをしたら思い切り褒めてください。またトイプードルはブラッシングや涙やけのお手入れなどで体を触る機会が多いので、体を触られることを嫌がらないように慣れてもらうことも重要です。

しつけを成功させ愛犬に従順になってもらうには、飼い主さんが信頼できるリーダーとして認めてもらう必要があります。可愛らしいからといって愛犬を甘やかすのではなく、リーダーとしての自覚をもち、時には厳しい態度でしつけをしてください。

とはいえ悪いことをした時に、大声で怒鳴ったり体罰を与えたりするのはNGです。愛犬を怖がらせるだけのしつけの方法では、信頼関係は壊れてしまいます。温かく見守りつつダメなことはダメと言う、それがトイプードルにとっての理想のリーダーではないでしょうか。

トイプードルのアプリコットの値段

• アプリコットの価格は、20万～30万円
• アプリコットのメスはオスに比べて、3万～5万円ほど高い

トイプードルのアプリコットの値段は、オスよりメスが3万～5万円は高く、平均を取ればこの毛色は20万～30万円が相場です。

世間でアプリコットの毛色が流行った頃は、30万～60万円の高値がつきましたが、今のその傾向は続いています。ネット上では、生後日数などによって10万円台もありますが、中には流行り始めた高値の時代のように60万円のトイプードルも見かけます。

トイプードルの値段の相場や価格の違い、安くなる理由まで

トイプードルのアプリコットの退色

• アプリコットが退色するとクリームに近い毛色になる
• 退色の主な原因は高齢によるもの
• 健康面の改善で退色が回復することがある

トイプードルは高齢になると毛色や鼻の退色が始まり、アプリコットはクリームに近いカラーになることがあります。トイプードルの退色の原因は高齢によるものだけではなく、その他にも栄養不足やストレス、陽の光の浴びすぎやサマーカットによる毛質の変化、親犬からの遺伝など様々です。

ですが、毛色が退色してしまったとしても、もとのカラーに戻らないということではありません。栄養の見直しや生活リズムの改善、サプリメントや運動などでトイプードルの健康が万全な状態になれば、元の毛色アプリコットに回復したという例もあります。

トイプードルのアプリコットにおすすめなカット

テディベアカット

トイプードルのアプリコットのカットスタイルとして人気なのは、やはりテディベアカットでしょう。顔と耳とではっきりパーツが分かれるので見た目もすっきりしており、毛玉もできにくいというメリットがあります。

アプリコットの色味とふわふわと柔らかい毛質は、テディベアカットをすると本当のぬいぐるみのように可愛らしくなります。マズル周りや耳の毛の長さを調整することで、より飼い主さん好みの外見になるでしょう。

アフロカット

ビションフリーゼのように頭をふわふわのアフロにするのも、トイプードルのアプリコットによく似合うカットスタイルです。アフロにすると頭のシルエットが丸くなり、愛嬌たっぷりなところが特徴です。

ただしアプリコットは柔らかい毛質の子が多いので、アフロのボリュームが長持ちしにくいというデメリットがあります。愛犬の毛質でどのくらいのボリュームが出せそうか、どれくらいの期間スタイルを維持できるかをトリマーさんに相談してみてください。

またアフロカットは毛玉ができやすいので、お手入れは念入りに行う必要があるでしょう。

ライオンカット

ライオンのたてがみのように頭から胸元にかけて被毛を長くするスタイルを、ライオンカットといいます。トイプードルの中でもライオンの被毛の色によく似ているアプリコットなら、まさに百獣の王のようなカッコよさが出せるのではないでしょうか。

可愛らしさよりも強くてカッコいいイメージを前面に出したい場合に、ライオンカットがおすすめです。たてがみ部分は毛玉ができやすいので、丁寧にブラッシングしてあげてくださいね。

おパンツカット

全体の被毛は短くして、お尻周りの被毛だけパンツを履いているように丸く残すスタイルをおパンツカットといいます。お尻がまん丸なミツバチに似ていることから、ミツバチカットとも呼ばれるそうです。

ふわふわのお尻はユニークで可愛らしく、最近の流行のスタイルでもあります。お尻周り以外は毛量を減らすので、個性や可愛さは出しつつ全体的にスッキリさせたい時におすすめです。

トイプードルのアプリコットを迎え入れるには？

ペットショップ

気軽に立ち寄ってトイプードルと出会いたいなら、ペットショップから迎え入れるのが一般的な方法です。犬の生活に必要なアイテムを、ショップで一緒に揃えられるのも便利ですね。

トイプードルのアプリコットは、ペットショップではおおよそ40～60万円という価格になっています。人気の犬種なので価格が高く設定されている場合が多く、中には100万円を超える値段がついている子もいるほどです。

またペットショップでは生体価格に加えて、ワクチン接種などにかかる初期費用を飼い主さんが負担するのが基本です。他のトイプードルを迎える方法と比較すると、ペットショップから迎えるのは割高になるケースが多いでしょう。

ブリーダー

トイプードルのアプリコットを迎えたいというように犬種や毛色のこだわりが決まっているのなら、トイプードルを専門に取り扱っているブリーダーのもとを訪ねると、理想としている犬と出会いやすいのでおすすめです。

ブリーダーから迎え入れるなら、トイプードルのアプリコットは20～40万という価格を目安にしてください。チャンピオン犬を親に持つなどの条件次第では、100万円近くする子犬もいます。

人件費や流通の費用がかからないぶんペットショップよりも生体価格は安く、ブリーダーによっては初期費用をサービスしてくれることもある点でお得です。

ただし悪質なブリーダーも存在するため、飼育環境や親兄弟の情報などをチェックしたうえで、信頼できると感じたブリーダーのもとから犬を迎え入れるようにしてくださいね。

里親

飼い主のいない犬を譲渡してもらう里親制度は、基本的に生体価格は無料でワクチン接種代や去勢費用などを負担することで犬を迎えられる方法です。費用が安い点と犬の命を救うことに貢献できるという点でメリットが大きいでしょう。

しかし里親を募集している犬種は多岐に渡っており、「絶対にトイプードルのアプリコットの子犬を迎えたい」という意志がある方が理想の犬と出会える確率は、残念ながらそれほど高くはありません。

譲渡会に行ってもトイプードルのアプリコットが1匹もいないというケースも考えられるので、まずはインターネットの里親募集サイトをチェックしてみることをおすすめします。

まとめ

トイプードルは人気ナンバーワンの犬種で、しばらくはこの傾向が続くでしょう。毛色の豊富さに加えて、コンパニオン犬としてサイズ、愛らしさが飛び抜けているからこその人気です。 日本に始めてプードルが入ってきたのは、戦後1949年にアメリカから黒いプードルが3頭輸入されたのが最初と言われています。今では、JKC 登録の犬種で登録数が86,913頭、全犬種で国内第1位です。

そのうち、トイプードルが85,641頭で最も多く、次いでミニチュアが90頭、ミディアムが9頭、スタンダードが 1,173 頭です。トイプードルの人気がいかに高いかが分かります。その中で、毛色のホワイトとブラックが賢いと言われていますが、飼われている頭数ではアプリコットやレッドには及びません。

それほど、アプリコットやレッドはトイプードルの典型でトイプードルといえば、「アプリコット」「レッド」というほどの人気は変わらないでしょう。戦後70年、プードルが日本に始めて輸入されてからそれだけの年月が過ぎました。

数ある犬種の中で人気度ナンバーワンのプードルは、日本の愛犬家の心にしっかりと定着しました。生活に潤いをもたらしてくれる犬たち、特にプードル、それもトイプードル、さらにアプリコット、レッドのプードルの役割はとても大きいと思います。

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