ティーカッププードルについて

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ティーカッププードルについて

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ティーカッププードルを飼育する上で必要なこと、注意すべき点についてのご説明および、ティーカッププードルの正しい飼い方や認識、選ぶポイントについても解説しています。

ティーカッププードルの特徴

服を着たティーカッププードル

  • 体高:20cmほど
  • 体重:2kg以下

ティーカッププードルについて公式な定義は有りませんが、一般的には、成犬に成長したときの体重が2㎏以下、あるいは1.8㎏以下、体高が20cmほどのトイプードルを指します。体型が太っていたり痩せている場合には、この基準には相当しません。あくまでも標準的な体形の場合の目安となります。

日本での公認犬種としては、トイプードルに属します。ティーカッププードルという犬種は公認されていません。ティーカッププードルは、トイプードルのサイズの分類としての俗称として用いられます。ティーカップサイズともいわれます。近年では、1.5㎏以下のさらに小柄な個体をマイクロサイズ、ナノサイズといった表現も使います。

ティーカッププードルの飼い方

ティーカッププードルの子犬

ティーカッププードルは、衝撃に注意しなければならないことから、小さなお子様の居るご家庭には不向きでしょう。人間の幼児でも体重は、十数㎏程度は有りますから、誤って踏みつけてしまうとひとたまりもありません。また、小さな個体は、警戒心が強いため、ドタバタと大きな足音を立てて近寄られることに怯えてしまうことがあります。

これらのストレスがある環境では、下痢をしたり、円形脱毛症のようなストレス症状が出ることがあります。これらの理由から、ティーカッププードルは、大人だけのご家庭で、静かな環境に向いているといえます。

犬は、飼主との信頼関係が親密になると、一日中飼主の後を追うようになります。とても可愛らしくもあるのですが、飼主と一緒にソファーに座っているときなどに不用意に立ち上がったとき、後追いしてソファーから飛び降りることがあります。

このような時に着地を失敗して骨折したり足をくじいてしまう恐れがあります。人間にとって低いソファーでもとても小さなティーカッププードルにとっては、相当な衝撃となります。飛び降りを防止するためのステップ(階段)が市販されているので、ステップからの上り下りを教えておくとこれらの事故の防止となります。

飼育上の注意点

犬選びさえ間違わなければ、ティーカッププードルを飼う上でさほど難しい点はありません。注意することは、細い足を痛めないようにするため、ソファーやベッドなどの高いところからの飛び降りや階段の上り下りをさせないこと。気が付かずに蹴飛ばしたり、踏んでしまわない様に気を付けること。抱いているときの飛び降りにも注意が必要です。

また、小さな個体は、食が細い傾向にあるため、気が付かないうちに低血糖を起こしてしまうことがあります。毎食の食べている量を確認したり、小まめに体重を量って体調管理をすることをお勧めします。

健康なティーカッププードル選び方

ボトルとティーカッププードル

  • 元気に飛び回っている
  • 痩せていない
  • 毛量が豊か

どうしたら健康なティーカッププードルを見分けられるかというと、まず、他の大きな子犬に負けず、元気に飛び回っていること。体型が痩せていないこと。毛量が豊かであることが分かり易い判断基準となります。

元気に飛び回る体力があり、大きな子犬にも負けない気力があることは、健康である要素の1つとなります。体型が痩せていないことで、十分な量を食べていることになり食欲があることを意味します。

接種した栄養素は、生命の維持に直接的に関わる重要な部位に優先して送られます。生命維持に直接影響をしない被毛は、優先順位が低い部位となります。従って、被毛が豊かであることは、十分な栄養素が得られている目安となるわけです。

ティーカッププードルの健康上のリスク

小さい黒板をもった人

成犬時サイズが小柄になる(あるいは小型になる予想の)個体であれば、総じてティーカッププードルと表現していますが、この中には、生物学上のリスクを抱えた個体も数多く存在しています。ティーカッププードルを飼う上で、最も基本的な事は、健康で丈夫な個体を選ぶということでしょう。

ティーカッププードルは、標準的なサイズのトイプードルと比べ、小柄であることから、物理的に骨格が細く、衝撃に弱い事は想像に容易いと思います。

質の高いティーカッププードルは、この物理的な弱点以外には、別段、注意すべき点はないのが本来です。人間でも小柄で健康な方がいるのと同様です。

只、市場に出回る多くのティーカッププードルの中には、何らかの理由が阻害し、本来の遺伝的な体格にまで成長することができなかったことで、結果的に小柄になってしまったティーカッププードルがいます。

おすわりをしているティーカッププードル

その理由の多くは、病的な程小さな未熟児として生まれ、自然界では淘汰されてしまうような固体を人の手によって、どうにか一命を取り留め、緩やかに成長したことにより、小柄となったケース。あるいは、幼少期に十分な栄養を与えられなかったことにより、内臓の発育不全があり、大きく成れないケース。その他の潜在的疾患や虚弱体質により十分な成長ができなかったケースなどが想定されます。

よく、ティーカッププードルは、体が弱いといわれるのは、こういった個体が数多く流通し、多くの飼主の元へと行き渡っていることによります。私は、トイプードルのブリーダーを営んでおり、多くのティーカッププードルを輩出している立場から、本来の健康なティーカッププードルを生み出すためには、多くの条件をクリアする必要があり、小さな個体同士を交配すれは生まれるといった簡単なことではありません。

少なくとも3世代にわたり、小柄であり遺伝的な欠点の無い両親犬を作り出すことから始まり、PRAやパテラのグレードなどをもっていないことを確認した上で初めて繁殖に起用することを決めています。

また、生まれた胎児は100g以上の普通分娩で生まれた子犬でなくてはなりませし、出生後の健康診断により問題が無い事も確認しています。当然ですが、代々に亘り、小柄で健康な両親からでなくては、優性遺伝子を引き継いだ健康なティーカッププードルは、生まれないのです。

ティーカッププードルは飼いやすいのか

首を傾げるティーカッププードル

トイプードルといえば、ティーカッププードルが圧倒的な人気を博していますが、人気の理由は、小さな体でチョコチョコ歩く姿がとても愛らしく、まるでゼンマイ仕掛けのぬいぐるみの様な所でしょう。

いつまでも子犬のような愛らしい表情でいてくれることも魅力です。ティーカッププードルの飼い易さは、小さな体であることから、どこへ行くにもスリングやキャリーに入れて連れ歩いても苦にならないところや雨の日、夏の暑いさなか、毎日の散歩に連れて行かなくても室内で運動させることができることなどでしょう。

また、長時間膝の上に載せていても苦にならない軽さ、飼育スペースが広くなくてもいいなどが利点といえます。

一方、気を使う点としては、前述した通り給餌の管理や怪我をさせない配慮が必要となります。また、ティーカッププードルの子犬を迎える場合、中には500gに満たない大変小さな子もいることでしょう。

子犬の内は、特に給餌についての厳密な管理が必要です。取扱いについても標準的なトイプードルの子犬と比べ、月齢を1,2ヶ月程度割り引いて扱う必要があります。

例えば、おやつの表示月齢は、3ヶ月以降となっている場合が多いのですが、ティーカッププードルの場合は、お腹を壊してしまうこともあり、4ヶ月以上になってからの方が無難です。また、体重が1㎏に満たない場合、狂犬病ワクチンを延期されるケースもあります。

ティーカッププードルの飼育は、生後2,3ヶ月の子犬の頃は、多少手が掛かりますが、生後6ヶ月を超えて、1㎏以上の体重になってからの手間は、他の小型犬とあまり変わらないでしょう。

但し、健康上の問題を抱えてしまった場合、飼主の心労や医療費負担などで大変なご苦労をされている例も少なくありません。ティーカッププードルに限りませんが、体の弱い愛犬を抱えてしまっては、癒されるはずの愛犬がストレスの源ともなりかねません。そうなっては飼い易いかどうか、以前の問題となる事でしょう。

ティーカッププードルについてのまとめ

黒色のティーカッププードル

我が家にも3頭のティーカッププードルがいます。名前はルイ2歳半(1.5㎏)アンリ2歳(1.1㎏)プリンス1歳(1.2㎏)です。どの子も110gを超えた健康な自然分娩で生まれた子たちです。どの子も元気で食欲もあり、健康診断でも何も問題がありません。愛犬が元気だと飼主はとても癒されます。

おもちゃのような小さなティーカッププードルが「ワシャワシャ」と遊んでいる姿は、それはそれは愛らしく、つい表情が緩んでいる自分に気付きます。

ティーカッププードルの飼育について、書いてきましたが、ティーカッププードルは体が弱い、飼うのが大変などの声が多いのは、健康で丈夫な個体に出会わなかった方々の感想であると思います。健康なティーカッププードルは、他の小型犬と比べて、飼いにくさや困ったことは少しもないと声を大にして申し上げたいと思います。

とにもかくにもティーカッププードルは、健康で丈夫な子を選ぶことに尽きるといえます。気に入ったティーカッププードルに出会った時は、両親、代々の体重傾向やその子の出生体重、飼育環境や管理体制など、根掘り葉掘り確認して納得の上でお迎えになることをお勧めします。

▼ティーカッププードルについて詳しく知りたい方はこちら
ティーカッププードルについて

ユーザーのコメント

  • 40代 女性 RIRIKA

    私もティーカッププードルは、飼い方が難しいと思っていました。その理由がこの記事を読んでわかりました。本当に元気で、病的な要素を持ってないトイプードルに出会うのが難しいからなのですね。
    でも、そうではないトイプードルもたくさん出回ってるという事実は悲しい現実ですね…。自然な形ではなく繁殖させるという過程…やはり問題も多いという事ですね…。
  • 20代 女性 こなつ

    ティーカッププードルの可愛さったらありゃしない!かわいいです。サイズ感…ただいろんな心配もありますよね。骨格が細いのであれば、滑らないように滑り止めマットを敷いて対策をしたり、大きな段差を飛んでしまわないように、気をつけないといけませんね…元気な子は自分の危険を考えずぴょんぴょんしちゃいますからね…
    対策は愛犬の様子を見ながら徐々にしていかないとダメですね。
  • 30代 女性 Chappy

    ティーカッププードル、私はドッグランでよく見かけますが本当に本当に小さくて、え?ぬいぐるみじゃないよね?と思わせるほどの可愛さでした!
    その子は、周りのワンちゃんに緊張している様子でジーッと動かずにいたので、本当にぬいぐるみにしか見えなかったです(笑)♪
    あんなに小さいとは驚きました。遊んでる姿はまた可愛さ倍増でしょうね!!
  • 女性 二条

    今までにティーカッププードルをペットショップで目にしたことはありません。あまり出回らないのでしょうか。それとも地域的なものなんでしょうか。逆に、ブリーダーさんからの購入が主なら、両親犬や兄弟犬の健康状態や体の大きさを確認できるので安心かなと思います。

    ティーカッププードルの理想体重を見ればとても小さいことはわかります。トイプードルも小さいと思っているので、それよりもさらに小さいプードルとなると、低体温症や低血糖などに特に注意しなくてはならないと思います。体が小さければ小さいほど多くのリスクが伴うので、あまり小さいサイズにしない方がいいのではと常々思っています。

    プードルはクッシング症候群にかかりやすい犬種と言われています。小さいほど発症率も上がってしまうので、怪しいと思われる初期症状がみられる時は早期治療が望まれます。小さい体なので、初期症状だけでも体に大きな負担がかかってしまいます。
    ティーカッププードルは他の犬種と比べると気を使う点が多い犬種だと思います。
    ぬいぐるみのような可愛い姿を元気で健康に維持し、長生きさせてあげるためには飼い主さんの努力も必要ですね。
  • 女性 yon

    本来のその犬種の理想体格から著しく小さく繁殖された犬に対して良いイメージはありません。ティーカッププードルがその最たる例で、小さければかわいい、小さくてかわいいから売れる、という安直な考えで繁殖されているようにしか思えないのです。もちろん健康な個体であることは当然のことであるわけですが、ティーカッププードルと言われるサイズの犬たちが、果たしてどれほど健康的な生活を送り寿命を全うできるのかといったことを知らないから勝手なイメージを持っているのかも知れません。またティーカッププードルを飼っている方への印象もあまり良くないのも、やはり犬の本来の健康を無視した思考だと勝手に思ってしまっているからだと自覚しています。私の場合は、若い女性が小さなティーカッププードルの子犬を抱きながら「これ以上大きくなってほしくない」といった類の発言をしていて一気に嫌いになりました。もちろん犬に罪はありません。
  • 30代 女性 ゆか

    ティーカッププードルは今でこそ落ち着いてますが、一時期はテレビでもてはやされて流行りましたよね。若い女性たちがアクセサリー感覚で飼っていましたが、こんな記事をみると分かって飼っていたのかな?なんて不安です。最も生き物と思ってない人もいそうですよね。生き物ってペットショップにしたら売り物ですが命があるものは売り物というカテゴリーで考えてはいけないんじゃないか?と思いますね。
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