トイプードルに散歩って必要なの?
トイプードルは運動大好き!お散歩でストレス発散、しつけにも有効。
トイプードルは運動量が必要な犬
『プードルは室内犬だからお散歩は必要ないんじゃない?』そう思う方も多いのではないでしょうか。まずは、その考えを変えてください。
そもそも室内犬というのは暑さ、寒さに弱く一日中外で暮らすことができない犬のことを言います。飼い主の適切な管理のもと室内で過ごし、温度湿度を適度に調節してあげないと生きていけない犬なのです。
しかし、プードルという犬種は元々は鴨猟犬として改良されました。猟師が鴨を銃で撃ち、撃たれて死ぬか怪我をした鴨を取りに行っていたのがプードルです。
それだけアクティブな仕事をしていたので、それなりの運動量が必要だということがおわかりになるかと思います。
そして、その習性や気質はトイプードルも受け継いでいます。ですから家の中での遊びだけでは一日に必要な運動量を解消できません。
それだけでなく、遊び好きで活発なトイプードルは、家の中だけではストレスがたまってしまいます。それを解消するためにもお散歩は必要なのです。
トイプードルの散歩は最低でも一日30分!
トイプードルは運動量が必要だというのはお分かりいただけたかと思いますが、では、一日にどのぐらいのお散歩をすればいいのでしょうか?
それは最低でも一日30分。理想は一時間です。しかし、気温や湿度、体調などによりその時にちょうど良い運動量は変わってきます。そこは飼い主さんが判断して調整してあげましょう。
また、鴨猟犬時代のように筋肉が発達していたり関節が丈夫な子ばかりではありませんので、一度に長い時間のお散歩は避け、10分~15分程度のお散歩を数回に分けて行くのがおすすめです。
お散歩はトイプードルしつけの一環としても有効
プードルはとても活発で明るく、他の犬や人に友好的になれますが、トイプードルは実は警戒心が強いのと、少々神経質な傾向にあります。
そのためトイプードル自身が『この人怪しい』『この犬は大丈夫なのか?』と思ってしまうと、わんわん吠えたり唸ったりしてしまうこともあります。
それを少しでも軽減するためにも、外へ出て色々な人や犬に出会うことで外の社会性を育む必要があります。
社会性をしっかり育んでやらないと、定期的なトリミングを必要とするトイプードルにとっては致命的です。
定期的にきれいにシャンプーしてもらったり、トリミングしてもらえないと毛は伸び続け、毛玉ができるなど生活に支障をきたしてしまいます。
もし、あなたのトイプードルが警戒心が強いままで、神経質過ぎて飼い主さん以外の人を噛んだりしてしまえば、いくらプロのいるドッグサロンでも断られてしまいます。
そうならないためにも、社会性を育むお散歩はトイプードルにとって必要不可欠なのです。
トイプードルの散歩で気をつけたい事
トイプードルのお散歩は飼い主の心得が必要!
お散歩前に毛玉チェック
トイプードルは全身がカールのかかった毛に覆われています。そのため、この毛質のせいでほこりや小さなゴミ類がからまってしまうもの。そして厄介なことに、毛玉ができているとそこにもどんどん色々な物がからんでしまいます。
毛玉ができている状態でお散歩へ行ってしまうと、枯葉や小枝がからんだり、虫がからんだりして収拾がつかない状態になってしまうのです。
そうなってしまうと自宅ではなかなか毛玉がほぐせなくなり、ドッグサロンできれいにしてもらうにしても毛玉料金がかかってしまうこともあるのです。
そこで、それを防ぐためにお散歩前に毛玉ができていないかチェックし、普段から愛犬のブラッシングをしてあげるようにしましょう。
ブラッシング方法は皮膚を傷つけないよう力を入れず、回転力で毛をとかしていきます。不安な場合はトリマーさんからレクチャーを受けましょう。
夏場のお散歩は涼しいお洋服を
トイプードルで定番のカットスタイルは、胴体を短くバリカンでカットするスタイルです。このカットスタイルはお手入れが楽で毛玉ができにくくおすすめなのですが、夏場の日差しや紫外線が皮膚に当たりやすく、体が必要以上に温まりやすく熱中症を引き起こしたり、皮膚に大きなダメージを与えてしまうことがあります。
比較的気温の低い朝や夕方にお散歩に行ったとしても、気をつけなければなりません。そこでおすすめなのがUV加工されて、ひんやり加工されたワンちゃん用の洋服です。これを着てお散歩に行けば熱中症も防げますし、毛を短くした皮膚を守ることもできます。
お散歩の時に出会う人や犬にいきなり近づかない!触らせない!
社会性を身に付け、しつけの一環として有効なお散歩ですが、トイプードルは明るく友好的ではありますが警戒心が強く少々神経質な子が多いので、知らない人や他の犬とのファーストコンタクトには十分注意してあげましょう。
いくら噛まない子だとしても、はじめて合う人や犬に対していきなり友好的になれるケースばかりではありません。
犬にもフィーリングがありますので、いきなり近づかず、様子を見てあげましょう。この時にリードを短めにしておすわりさせて気持ちを落ち着かせてあげると良いです。
また、人や他の犬が近づいてきて愛犬が吠えなかったとしても、愛犬の顔色や様子を見て恐がっているようだったら、まだ慣れてないので触ったり近づかないようにと伝えるのもトラブル回避のマナーです。
「散歩嫌い」の克服方法
トイプードルのお散歩は無理せず楽しいのが一番
まずはリードに慣らせよう!
お散歩は良いこと!楽しいこと!と覚えてもらうことがお散歩嫌い克服の近道です。トイプードルは飼い主さんと楽しく遊ぶのが大好きです。飼い主さんが神妙な顔お散歩に行っていては当然、お散歩嫌いになります。
初めは、リードに慣らせることから始めましょう。まずはリードを愛犬の目の前に置きます。
そして鼻をつけて確認する様子を見せたら、その時におやつを少量与えます。これによりリードに対する印象を良くします。
慣れてきたらリードを愛犬につけてみましょう。そして落ち着くまで様子を見て、落ち着いたらおやつをあげます。これをしばらく繰り返しましょう。
テーブルの脚にリードをつないで訓練
リードをつけられていることに慣れてきたら、テーブルの脚にリードをくくりつけて自分の意思で好き勝手にできないことを教えます。しかし、ここで嫌がってしまうとお散歩嫌いが直らないので、ここでも落ち着きをみせるまで待ち、落ち着いてきたらおやつをあげ、リードをつけて大人しくしているといいことがあるというのを教えます。
お部屋の中でお散歩してみよう
だいぶ慣れてきたらいよいよお散歩の予行練習です。
いきなり外へ行かずまずはお部屋の中で訓練しましょう。
愛犬にリードをつけておすわりさせ、手には細かくしたおやつを持ちます。そして愛犬の鼻にその手を近づけながら歩いてみましょう。
しばらくお部屋の中を歩き回ったら褒めてあげておやつを与えます。これを繰り返すことで飼い主さんと一緒に歩こうことは楽しいことと教えます。
楽しいことが大好きで飼い主さんと遊ぶのが大好きなトイプードルの特徴を生かし、飼い主さんの気持ちも楽しい嬉しいという気持ちに高めて表情を明るくしてあげるようにしてください。
この訓練になれたら同じ要領で外のお散歩へいきましょう。おやつだけでなく大好きなおもちゃを持っていて公園で遊んであげる時間も作るとさらにお散歩が大好きになります。
これなら飼い主さんもワンちゃんも楽しいお散歩訓練ができますね。
まとめ
トイプードルのお散歩は、ただ外に連れ出すという単純なことではありません。
トイプードルの毛質の特徴や性格の特徴を十分熟知して、飼い主が管理適切な管理をしてあげましょう。
そしてお散歩は良いこと、楽しいことだということを教えてあげて、遊び好きで飼い主さんが大好きなトイプードルのためのお散歩を心がけてください。
▼プードルについて詳しく知りたい方はこちら
トイプードル大辞典!知っておきたい基礎知識
ユーザーのコメント
40代 女性 かえで
暑い夏も涼しい夕方をえらんで一時間あるきました。汗だくです。
しかし、暑くても寒くても基本的には散歩が命です。
私がストップをかけないと、どこまでも散歩に行っちゃいそうなのでその日の体調に合わせて距離や道を変えていっています!
うちのわんちゃんは、草木にアレルギーがあるので、基本的には公園にはいかずに、街散歩です。途中でトレーニングをしたり楽しく過ごせるお散歩になるように、努力しています。
私が、早足なのでわんちゃんまで早足になり、筋力がつきましたが様子を見ながら歩いていますよ。
よく歩いて散歩に行ってくると、ご飯もよく食べよく眠り、ストレス解消になるので健康的です。
私も運動が必要なのでいつも、競いあって散歩に出かけて行きます。
20代 女性 ここあ
理想は1時間と書かれていますが、あくまで目安ですので各家庭やわんちゃんに合わせたリズムでお散歩に行ってあげると良いと思います。
我が家では雨の日は無理にお散歩には行かないですし(雨続きのときは小雨のときには行きますが)基本的に毎日散歩には行きますが、散歩時間は週に5.6時間を目安にしてます♪
この辺りも適当なんですが、平日は朝晩合わせても20分から30分、週末はのんびり1時間や2時間などなどあまり細かくは考えずにゆる〜い時間設定です。
時間もですが、お散歩コースを変えてあげたり、途中公園などでボール遊びなどしてあげるとさらに喜ぶんじゃないかなと思います。
マメな方は散歩前後にブラッシングなどされていますが、ゴミや毛の絡まりを考えると毎回やってあげると良いです。
わんちゃんによりけりですが、夏場や冬場は服を着せて寒さや紫外線から守ってあげるのも良いと思います。
トイプードルだけでなく全犬種に当てはまりますが、お散歩には家の中にはない刺激や経験がありますから、室内犬だからとかお散歩嫌いだから〜とお散歩しないのは良くありません。
子犬の時期には、社会科としてはじめての経験をさせる事はとっても大切なので、お散歩は特に大事なんですよね。
飼い主さんとのコミュニケーションの時間にもなりますし、お散歩は飼い主さんの健康にも良いんじゃないでしょうか。
女性 ハチ
40代 男性 クッキー
5ヶ月目からは登山やジョギング(3km程度)を一緒にしています。
外には刺激がいっぱい。動物は体を動かす事が自然の摂理だと考えさせられます。
おかげでよく食べ、よく寝ます。