トイプードルを守るための服
私は犬を飼う前、「犬に服を着せるのは飼い主のエゴ。着せられている犬が可哀想だ」と考えていました。しかし、くるる(うちのトイプードル)を見ていると、服の必要性を感じます。
冬は寒さで猫のように丸まるし、夏は暑さで熱中症になりかけたこともあります。おしゃれのためだけではない、服を必要とするトイプードルの特徴とは、一体どのようなものなのでしょうか。
①暑さに弱いトイプードル
トイプードルのような長毛の犬種は、他の犬種よりも暑さに弱いと言われています。それに加え、大型犬より水を飲む意識の低い小型犬は熱中症になりやすいのです。
くるるは本当に暑さに弱い!クーラー無しでは夏を乗り切ることができないでしょう。
お散歩は、朝は暑くなる前の4:30頃(早起き!)、夜は日の陰った18:30~19:00頃に家を出るのですが、それでもすぐにハァハァ言ってゾンビのような顔つきになっていますよ。家に帰るとのっそり水まで近づき、見ている私まで苦しくなるほど水を飲みます。
このように、トイプードルにとって、きつ~い夏を乗り切るために効果的なものが、服なのです!直射日光から身を守ることで、体温の上昇を防いでくれるのですね。
しかし、暑さに弱いくるるですが、ベランダで日光浴をするのが好きなのはなぜなのでしょう…。
②寒さに弱いトイプードル
暑さに弱いトイプードルですが、なんと、寒さにも弱いのです(泣)
一般的にトイプードルは、もこもこの毛に覆われているため、多少の寒さには耐えられると言われています。
ですが、くるるを見ているとどうしてもそうは思えないのです。現代のトイプードルたちは、体温調節が苦手になってしまったのでしょう。
くるるの冬の行動は、私の布団にもぐり込んでくる、丸まる、とにかく丸まる、です。
トイプードルを冬の寒さから守るのは、そう、服ですね!
人はコートを着たり、マフラーを巻いたり自分で寒さ対策ができますが、犬にはできません。
はじめは嫌がるかもしれませんが、寒がっているようなわんちゃんには服を着せてあげてください。
服を着ることをあんなに嫌がっていたくるるでも、気づいたときには服を着せてくれというように、自分で服を持ってくるようになっていましたよ。きっと、外の寒さを身に染みて感じたのでしょうね。
③アレルギーを起こしやすいトイプードル
人にもアレルギーがあるように、トイプードルにも様々なアレルギーがあります。皮膚炎で、かゆくてかいてしまうときにも服を着せるのがよいでしょう。服によって、お散歩中に花粉が肌につくのを防ぐこともできますし、もし服に花粉がついたとしても、服を脱がしてしまえば体には花粉がつきません。
④草が絡まりやすいトイプードル
くるくるとした毛は、トイプードルのチャームポイント。しかしそれ故、草が絡まりやすくないですか?くるるはしょっちゅう草を絡ませています(笑)
それも服を着ることで解消できます。広場や公園に行くときに服を着ていけば、ゴミや汚れが絡まるのを防ぐことができますね。
トイプードルはシングルコート
トイプードルが暑さ寒さに弱い原因は、やはり被毛がシングルコートだからという点がとても大きいです。
寒い地域が発祥の犬種はダブルコートを持っています。表のオーバーコートの下に、皮膚や体温を守るもこもこのアンダーコートが生えているので極寒の地でも体温を維持することができるのです。
トイプードルはオーバーコートだけの被毛のため、寒さが皮膚に直接届いてしまい、体温を奪われてしまいます。体の小さいトイプードルが寒さで冷えすぎてしまうと、低体温症の危険も出てきます。体温調節を助けてあげることで低体温症を防げるのなら、服を着せる意味も十分にあると言えます。
トイプードルに服を着せるときの注意点
服を着せるときに注意したいのが「無理矢理着せないこと」です。
無理矢理着せることによって、服を着るのが嫌になってしまうかもしれません。もしそうなってしまったら、楽しいはずのお散歩も不機嫌なまま終わってしまうことに。
嫌がる原因のひとつにサイズがきつすぎるということがあります。きつすぎず緩すぎないちょうどいいサイズを着せることが大事です。どうしてもサイズが見つからない場合は、一回り大きいサイズを選びボタンなどで調整すると良いでしょう。
私の母の、服を着せるときのモットーは"とにかく素早く"です。
これが良いのか悪いのかはわかりませんが、すぐに服を噛むくるるには合っているのかな、と思います。着られたら、おやつを与えるのもいいですね。
「装飾品の誤飲」にも注意したいです。可愛らしいリボンがたくさん付いていたり、簡単に着せられるようボタンやスナップの付いた服がありますよね。これらは着せる前に、しっかり付いているのか確認しなければなりません。
服を脱いだ後のケアもお忘れなく。服を着ると「毛玉ができやすくなる」ので、いつもより念入りなブラッシングが必要になります。また、暖かいからとニット素材の服を着せると静電気も発生しやすいです。このパチっという衝撃が苦手なトイプードルもいるので、素材にもこだわってあげてくださいね。
おすすめトイプードル洋服ショップをご紹介
それでは、服を扱うおすすめのショップをご紹介しますね。
まずはここ
「asuku」
くるるには、肌着代わりとして着せています。シンプルなTシャツなのですが、これが案外重宝するんです!そしてこのTシャツは、なんと盲導犬育成のチャリティーTシャツなのです。この前お散歩していたら、同じTシャツのわんちゃんに出会いました。
次はここ
「DogPeace」
http://www.dogpeace.co.jp/fs/dogpeace/c/toypoodle
MadeinJapanが嬉しいですね。このドッグピースの母体は婦人服のアパレル会社なので、着心地の良い服を作るという確かな技術を持っています。
ここもおすすめ
「ニットの犬服」
ここは、天然素材を100%使用した、ニット専門サイトです。手元に届くまで3週間ほどかかるのですが、素材にこだわっているのはもちろんのこと、デザインもかわいらしいのでおすすめです。
それからこれはショップの紹介ではないのですが、一枚持っていると便利ですよ。
そう、ちゃんちゃんこです。
何より着せやすく、ちょうどよい暖かさのようで、くるるもお気に入り。
アレルギーですぐ体が痒くなってしまうくるるにも優しい、綿100%のものを選びました。これはペットショップで購入したのですが、ネット通販でもたくさんあります。冬に大活躍する一枚です!
トイプードルって、もこもこしているからわかりにくですが、想像よりも体は小さく細いですよね。購入前にあらかじめサイズを測り、サイズの合ったものを選んであげてくださいね。くるるは胴が長いので、ダックス用の服を着ています(笑)
まとめ
トイプードルは、他の犬種のように毛が抜けることが少なく、年中もこもこの毛で覆われています。その上服を着せるなんて、と思いがちですが、暑さにも寒さにも敏感な犬種なのです。
主におしゃれのために服を着せるのもよいですが、紫外線や寒さなどの様々な環境から守るために着せるようになってきています。
トイプードルに与えるストレスを最小限にとどめるべく、必要に応じて服を着せてあげてくださいね。
▼プードルについて詳しく知りたい方はこちら
トイプードル大辞典!知っておきたい基礎知識
ユーザーのコメント
20代 女性 まろん
また、トイプードルの場合、外で遊んで汚れが毛に絡まって取れにくいので、服を着ていると楽です。虫除けにもなります。
20代 男性 めだか
50代以上 女性 K9-ABC
でも、人気があるが故に人工的にサイズダウンをした友人のトイ・プードルやティーカップ・プードル達には、寒さ・暑さ、体質・毛質と、服が必要な事情がたくさんあることを聞いて、納得、飼い主としての愛情に深く感銘しました。
我が家の愛犬は中年期で、もっぱら自前のウール100%でOK、夏にはサマーカットをする程度で対応できるので、服の着用予定はありませんが、これから来る老年期には、選択肢の1つとしたいと思います。。
20代 女性 小夏
やっぱり真夏の暑い時期や真冬の寒い日には服で体を守ってあげたほうがいいかもしれませんね。嫌がらなければ…
40代 女性 MAYO
30代 女性 匿名
うちのトイプードルは、あまり寒くないようですが黒い子は白い子より暑さに弱いようで、夏はサマーカットにして涼しい加工のタンクトップを着せています。
お散歩で背中や腹回りが汚れるのもある程度は防ぐことができます。
冬場はあんまり着せませんが、汚れ防止と防寒に何枚かは持っています。
巻き毛なので、毛の中の空気を逃さないように1枚着せるだけで彼らはぐっと暖かいと思いますよ。
ロンパースなどツナギのものは、汚れ防止に良いですが、相当サイズが合っていないと動き辛いのでストレスになります。
特に下半身が伸びない素材だと難しいですね。
30代 女性 カメラマン佐藤
ウチで飼っているトイプードルにドレスを着せてみました。
40代 女性 匿名
雨の日、雪の日は全身のレインコート、夏は日除けのクール素材が特にオススメです。
特にクール素材は、以前ツナギの上半分だけクール素材というのを買って着せた時に、お散歩が終わった後の上半分と下半分の温度の違いがハッキリわかったので、それ以来夏はクールしか買わないようにしています。私が気に入っているのはkeepC25と書いてあって25度に保つ性質があるという生地のものです。
雪の日はオールカバーのツナギがないと雪玉がついて身体に悪そうです。
クールとレインツナギは特に雪国では必需品と思って使っています。
女性 colo
小型の愛玩犬は外で飼われることなどほとんどありません。被毛も厚くする必要がなかったことから、元々ダブルコートを持つ犬種と比べると気温の変化には滅法弱い犬種でもあります。
トイプーちゃんの寒さ対策といえば、やはり服を着せることが一番ですね。
タンクトップやTシャツタイプだと歩きやすいので、苦もなく着せられると思います。犬はお腹や足の内側を温めると効率よく暖かくなるので、できればお腹も隠れるようなお洋服だといいと思います。
デメリットは毛玉ができやすくなるところでしょうか。服を着せた後のブラッシングは忘れないようにしなくてはなりませんね。
50代以上 女性 愛犬しらたま
自宅の洋服ダンスには、愛犬の洋服 約 120 枚位は有ります。
(ついついショップで購入…)
いろんな洋服をまとい毎日散歩に行ってます。(靴も履き)
自分で好きに選び、我が子の気分で満喫致してます。 (笑…)
女性 コロ
10代 女性 まる
20代 女性 ゆず
でも、服を着るのがどうしても嫌な子もいますよね。なので、見た目が可愛いからという理由で無理やり着せるのは完全に飼い主側のわがままなので嫌われたくないのならやめた方がいいですね。ワンちゃんにもストレスになってしまいます。