タイニープードルの歴史
タイニープードルはアメリカで産みだされたとされており、トイプードルを繁殖させる際に国際的に認められているサイズより小さなプードルがたまたま産まれたことがきっかけと言われています。
小さく産まれたトイプードルどうしを繁殖し、現在のタイニーサイズのプードルが多くつくりだされるようになりました。現在では偶然産まれた小さいプードルとしてではなく、タイニーサイズを固定するためタイニープードルどうしによる交配が主流となっています。
タイニープードルの歴史は浅く、日本では10年ほど前から好まれる犬として人気があります。
プードルの人気サイズの変化
古い歴史があるプードルの原産国はフランスとされています。スタンダードプードルからサイズの改良がおこなわれ、古くからミニチュア、トイサイズのプードルが愛されていました。
サイズが小さくなるにつれマズルは短くなり、ぬいぐるみのような姿はたくさんの人を魅了しています。トイプードルがたいへんな人気を博し日本でもたくさんのトイプードルを見るようになりました。
そして、ティーカップの中にすっぽりと収まってしまう「ティーカッププードル」がメディアで取り上げられると、小さいサイズのプードル人気が爆発し、ペットショップでは小さいプードルほどすぐに売れていきました。
タイニープードルは「トイプードル」に分類される
- スタンダードプードル
- ミディアムプードル
- ミニチュアプードル
- トイプードル
国際基準で認められているプードルのサイズは4つで、タイニープードルは「トイプードル」に分類されています。日本で人気の高いタイニープードルやティカッププードルは「小さく産まれたトイプードル」という扱いになります。
血統証にも「トイプードル」と記されます。タイニープードルが国際的にプードルのサイズとして認められるには、プードルの特性や遺伝、安定した個体の普及など課題は多く、長い年月が必要になります。
タイニープードルの性格
- 温厚で人懐っこい
- おだやかな性格を持ちつつ活発
- 社交性が高い
- 学習能力が高く、しつけやすい
基本的な性格はトイプードルと同じです。陽気で社交性も高く、学習能力が高いので人間とのコミニュケーションがしっかりと取れます。しつけがしやすい犬といわれます。明るい性格で、トイプードルと同じく高い身体能力がありますのでとても活発で、人間との遊びが大好きです。
タイニープードルの基準となる体重とサイズ
- タイニープードルが成犬時の理想体重:2~3kg
- タイニープードルが成犬時の理想体高:20~27cm
ブリーダーによって多少の違いはありますが、タイニープードルとして販売される大きさの基準があります。タイニープードルは生後半年ほどで大きさ的な成長は完了するとされています。
タイニープードルの毛色
色サンプル | 毛色 |
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ブラック | |
ホワイト | |
ブルー | |
グレー | |
ブラウン | |
カフェ・オ・レ | |
アプリコット | |
クリーム | |
シルバー | |
シルバー・ベージュ | |
レッド |
その他にファントムカラー(2種類以上の毛色)があります。
タイニープードルの体型
タイニープードルの体型は、全体のバランスを見たときに体長と体高がほぼ同じ「スクエアタイプ」と、全体のバランスを見たときに足が短いのが特徴の「ドワーフタイプ」の2種類あります。体長、体高がほぼ同じスクエアタイプが人気です。
- マズルが短い
- 小顔
- 小さな耳
- 小さな口
身体も小さいタイニープードルは全てが小さくこじんまりとしているのが特徴です。
タイニープードルの値段相場
ペットショップやブリーダーにもよって価格は異なりますが、販売されているタイニープードルの値段は18万円~35万円程度で、平均価格は25万円ほどです。
タイニープードルの選び方
- タイニープードル同士の交配した子を選ぶ
- 小さくてもぷっくりとした体つきの子を選ぶ
小さく産まれたタイニープードルは、まだその小型化が安定していません。タイニープードルを選ぶときには成犬時の予想される成長サイズが確実でないことがあります。
トイプードルの繁殖をおこない、産まれたときにたまたま小さく産まれた仔犬が「タイニープードル」として販売されていることがあります。産まれたときは小さくても、両親犬がトイプードルである場合には成犬時にはトイプードルの大きさまで成長することが多くあります。
タイニープードルのサイズにこだわって購入する場合には必ず親犬の確認が必要です。
また、犬を小さく小さくつくるため、母犬に十分な栄養を与えず、成長が不十分で産まれてくる仔犬もいます。小さい犬の仔犬はとても小さく、栄養状態が良好で健康的に小さいのか、成長が遅れ発達不足で小さいのか見分けがつきません。
体重や大きさだけで判断せず、良い健康状態であるかしっかりと確認することが大切です。身体が小さい犬の仔犬は、大型犬種の仔犬に比べよりその健康状態が重要です。
どんなに小さくても仔犬のころはぷっくりとしたお腹を抱えコロコロしているのが普通です。タイニープードルは体が小さいからガリガリに痩せているのではないということを知っておきましょう。
タイニープードルのお手入れ
なんといっても楽しみの一つはカットの種類が豊富な事です。プードル特有のコートはさまざまなカットを楽しむことができ、抜け毛も少なくお部屋のお掃除も楽だといわれています。毛玉をつくらないようこまめなブラッシングを心がけ、耳のお手入れや目の周りの毛のお手入れなど、基本的なお手入れが必要です。
タイニープードルでも散歩は必要
タイニープードルといっても、十分な運動量が必要です。飼い主さんとの遊び運動の他、社交的な長所を伸ばし臆病な性格にしないためにも日々のお散歩は、他の犬と変わらずとても大切です。タイニープードルの身体が小さいからお散歩が必要ないということではありません。
タイニープードルがかかりやすい病気
- 膝蓋骨脱臼
- 低血糖症
- 涙やけ
トイプードルと同じように膝蓋骨脱臼や目の病気などかかりやすい病気もあります。身体も骨格も小さいので骨折も多くみられます。小さいサイズの犬におこりやすい低血糖症にもじゅうぶん注意しましょう。
小さく産まれたタイニープードルは個々の成長に合わせて獣医師と十分に相談しワクチン接種などを調整しましょう。ゆっくり成長する個体だと体重が少なくワクチン接種でもリスクが高くなる場合があります。
最後に
わたしたちの生活環境に合わせてどのサイズのプードルを選ぶのか選択の幅がひろい犬種で、とくにタイニーサイズは大きすぎず、小さすぎないとして高い人気を博しています。しかし、まだまだそのサイズの安定的な繁殖には時間がかかるサイズでもあります。
思っていたのと違った。大きくならないと言われて買ったのにという飼い主さんの声も多く聞かれていることも事実です。親犬の確認ができることや、信頼できるブリーダーからの購入などサイズにこだわりをもって犬を選ぶときにはじゅうぶん納得をしてから購入しましょう。
また、一部の悪質な繁殖者からただ小さいというだけで購入することはお勧めしません。「小さい」にこだわりすぎて作られた仔犬は健康状態や遺伝的な疾患への配慮などがおろそかにされとても弱い個体が多く存在します。
希望するタイニープードルを見つけるには、特徴やサイズへの知識を深めたくさんのタイニープードルを実際に見ることをお勧めします。
ユーザーのコメント
女性 mocmoc
どんなに小さい犬種でも散歩は必要になりますが、タイニープードルの場合はちょっとした段差で転んで骨折してしまうことがあったり、思いもよらないところで大怪我に繋がってしまうことがあります。
歩かせすぎたり、遊ばせすぎると低血糖の危険もあります。チワワもそうですが、活発な性格をしている子も多い犬種なのでエネルギー消費が激しいです。子犬の頃は特に遊ぶ方に集中しやすく体の変化に気が付きにくいので、こまめに休憩することと、低血糖予防に高カロリーサプリメントなどを取らせることで予防になると思います。低血糖は命に関わることです。ご飯を減らしてしまったりしないよう気を付けなくてはいけません。
小さく軽いので、どこへでも連れて行きたくなってしまいますが、小さい分、様々な病気や怪我に弱い部分もあります。十分に注意してあげてくださいね。
女性 ポムポム
それにしても、成長しても小さいサイズのワンちゃんは世界的に人気なんですね。勝手に日本でのブームかと思っていました(汗)。小さいサイズだからこその病気や、活発なこととは裏腹に手足への負担や骨折の心配もあると思います。ですが、小さいからこそどこにでも一緒にいけるというメリットもありますね。安全にたくさん遊ばせてあげたいです。豆柴やティーカッププードルもそうですが、悪徳なブリーダーさんがでてこないことを願いたいです。
40代 女性 トイママ
ティーカップは小さすぎるからとタイニープードルを飼っているところもあります。
可愛さは大きさだけでなく、どの子もそれぞれ可愛いですよね。
ただ、私的にはティーカップやタイニーは小さすぎて逆に可哀想だなと思うこともあります。人間が飼いやすいように犬の大きさを変えて新しい犬種を作り出していることは人間のエゴじゃないかと思うことも正直あります。でもそれを言うならトイも同じですよね。
ティーカップほど小さくはないタイニープードルでも気をつけないといけないことが結構あることを知りました。
友だちの家のタイニープードルくんは急に痙攣やひきつけを起こしたりするそうで動物病院につれていくと「身体が小さいのでちょっとしたアレルギー反応ですら異変を起こしてしまうので気をつけて」と言われたそうです。その為、フードやおやつもすごく気をつけているみたいです。
とりあえず色々検査をした結果、その子は病気ではないという診断を受け、少しはホッとしていましたが・・・
さらに、お散歩中にちょっとした段差を飛び降りたら脱臼したそうです。
また別の日ですが、予防接種を受けて帰宅後、またもや痙攣を起こしたらしく獣医さんからは「身体が小さいので予防接種の副作用が出たみたい」との事。
それ以来、散歩も怖いし、予防接種を受けさせるのも嫌だと話していました。
その為、飼い主までも神経質になってしまっていました。そりゃ心配ですよね。。。
記事にもあるように身体は小さくても適度なお散歩はワンコのストレス発散にもなるし、予防接種は混合ワクチンの量を調整してもらえるよう獣医さんに相談してみてはどうかとアドバイスしました。
あのぬいぐるみのように愛くるしいプードルちゃんも身体が小さくなればなるほど用心しなければいけないことも増えます。
ワンコを家族に迎え入れる時にはそういうことも踏まえて、親(飼い主)としてあらかじめ気をつけてあげないといけないことをしっかり頭にいれておかないといけませんね。
20代 女性 あめたま
平均寿命は約14年から17年とされているので、成長が早く終わるからといって「数年しか一緒に居られないのか」と心配になる必要はありません。
しかし、身体が小さいので様々な病気や怪我を負うリスクは必ず存在します。
例えば、飼育環境がフローリングでカーペットやマットを敷いていないと、ひざの関節のお皿が脱臼した状態の膝蓋骨になりやすいです。
またお手入れを怠る事によって外耳炎や中耳炎に頻繁に罹ってしまう可能性が高いです。
成長が早くストップするからといって、身体が丈夫であるとは限りません。
小型であるからこそ、飼い主がきちんと愛犬の状態を見る責任が伴います。
女性 更紗
女性 patata
女性 ゆきだるま
その為、我が家のプードルはトイにしては少し大きめなのもありますがお散歩やドッグランなどでは大きいね〜本当にトイプードル?とよく言われます。
そのぐらい世の中ではプードル=小さいとうイメージが強くなってきてるんですね。
実は私自身もその一人でパピーちゃんの時ここまで大きくなると思っておらずどんどん大きくなっていく姿に驚いたぐらいです。
確かに小さくてころんっとしたぬいぐるみのような可愛さは魅力的ですし、お散歩で小さいプードルを見かけるとちっちゃくてかわい〜!!となりますが大きめの我が子を普段見ているからか、か弱そうに見えてすこし不安な気持ちになります。
プードルは元気で遊ぶのが大好きな犬種なので思いっきり遊んでいるのを見ると大きく育って良かったね〜。といつも思っています。
やはり、体が小さいと激しい運動は負担が大きいでしょうから充分に注意して飼ってあげないといけないですね。
40代 女性 かえで
いろんなお話を聞くことができました。小さめで可愛くて活発でした。
お散歩も大好きで、町散歩も大好きだそうです!
ごはんの量は少なめでカリカリフードに湯がいた野菜を少々トッピングして与えるのだそうです。私が行ったときも、元気よく食べていました。
躾は基本的なことを覚えさせたらしく、活発ですが、よくゆうことを聞く賢い子です。
苦手なのは、犬で、お友達になりたくて寄ってきてくれるのですが、おびえるのだそうです。これから、慣れるようにして社会性を身に付けてやりたいとおっしゃっていました。
先住犬のトイプードルとも、仲がよく親子のようにひっついていて、気が合うのだそうです。
そのわんちゃんは結膜炎になりやすく、目薬が必需品なのだそうです。
それ以外は健康そのものだそうです!
タイニープードルもとても、人気が高いのもうなずけますね。
男性 匿名
確実に小さい犬を作る為に未熟児状態での帝王切開、成長期に栄養をあまり与えず飢餓状態にする悪徳ブリーダーもいる。
偶然生まれる極端に小さい個体とはある意味奇形種なので先天的疾患などの リスクが高いのを理解した上で飼うべきだが、只でさえ流行りの犬種で犬がアクセサリー化している中でどれだけの人がきちんと考えて飼っているだろうか。
正直、小さければ可愛いと思ってティーやタイニーがいいと言っている人間がそこまで考えられるとは到底思えない。
30代 女性 匿名
涙やけ、外耳炎、パテラ、フルにあります。
大きい子、小さい子を希望しなくても個体差がありますし、愛犬に愛情はもちろんありますが、大きくなっても健康が1番かな、と思います。
飼う以上愛情と責任です。
希望サイズと違ったと手放す方が増えない様願うばかりです。
50代以上 男性 おっぱいだあいすき
でも、これの為にワンコを飼った訳ではないと思い、そこあれあーから
個人的に伸び伸びきゆきろろお世話しています。私は一人暮らしですが友達、家族として遊んでいます
私が伝えたいのは間違えてしまいました
30代 女性 匿名
三代目のプードルで先代はトイでした。2代目が虹の橋を渡って、悲しみのドン底にいる時にお世話になったトレーナーさんの紹介でブリーダーさんから迎え入れました。公園に散歩に行くとプードルを連れた飼い主さんによく言われるのが、うちの子はこんなに大きくなるとは思わなかった、こんなに大きくなるはずじゃなかった…
でも、その子達は人懐こくフレンドリーでとても可愛いのです。初めてプードルを飼い始めた飼い主さんが仰る事が多いですね。その言葉を聞くと違和感を感じずにはいられません…小さな個体ほど可愛いとしか受け取れないからです。うちの子と比べても大差ないですし、大きい子はプードルらしい骨格で私が羨ましいくらいなのです。気付いて下さい!自分の飼っているワンちゃんは世界で一つだけの花なのですよ…