これから犬を家族に迎え入れたい方、飼い主初心者の方に知っておいて欲しい知識をまとめました。
犬と人が共に幸せに暮らしていけるように、不幸になってしまう犬が増えないようにするために、犬を飼うための知識をつけておくことはとても大切なことです。
すでに飼っているベテラン飼い主様も、改めてマナーやお手入れ、医療費やペット保険など振り返ってみてはいかがでしょうか?
犬をお迎えする前に
新しい家族=犬をお迎えする時は、新しい出会いに誰でもワクワクするものですね。
どんな子がいいか、様々な理想や憧れはあるかと思いますが、まず大切なのは「自身が犬を飼育できる環境にあるかどうか」を見つめ直すことです。
犬を飼育するのもタダではできませんし、一緒に生活するためには様々な条件や覚悟が必要です。そういった内容をこちらにまとめてみました。
「犬をお迎えする前に」の目次
犬を飼える環境かどうか
まず必要なのが経済的な余裕。犬を飼うのもタダではありません。まず考えられるのが日々のフード代から各種予防接種、必要な犬種であればトリミングなどのお手入れ、そして万が一の場合の医療費。。。
考えられるだけでもこれだけの費用が必要になってきます。愛情だけでは解決できない部分もありますので、ここは現実的にしっかりと考えたいところです。
次に住宅環境。犬を飼っても良いお住まいでしょうか?飼育したい犬のサイズに対し、飼育スペースは見合っているでしょうか?
引越しの予定はありませんか?時々、賃貸物件などでこっそりと飼育してみたものの、結局はバレてしまい犬を不幸にしてしまう結果になった...なんていう話を聞きます。
こういったことのないように、ご自身の住宅環境もしっかりと見つめ直してみてください。
そして、飼い犬のために自分の時間を割くことはできますか?
犬は、長時間ほったらかしにしておくことができない生き物です。お留守番の限界は7〜8時間という説もあり、仕事などでほぼ家に人がいないお宅での犬の飼育は不向きといえます。
犬のお世話をするためにお仕事の後の夜遊びも控えなければいけないかもしれませんし、気軽に外泊することもできなくなるかもしれません。急な病気でその日の予定が変わってしまうことも。
こういったことが可能でしょうか?これは犬の成長過程で不可欠な人間との信頼関係にも関わってきますので、留守がちなお宅では犬の飼育はしないほうがお互いのためとも言えるでしょう。
また、犬を飼うことについて家族全員の同意があるかどうかも大切です。特に世話をすることになる可能性が高い人はもちろんのこと、誰かが乗り気でない場合愛犬がトラブルのきっかけになって家族の不和を招くことも少なくありません。
誰か一人の「飼いたい」という気持ちを大切にすることもいいですが、強引に推し進めることはせず全員が納得する形で犬を迎え入れるようにしましょう。
生涯面倒をみる覚悟
犬の寿命は犬種により様々ですが、平均10〜15年くらい、長寿の子だと20年近く生きる子もいます。また、犬も歳をとっていきますので、ずっと元気で健康な姿を保っている子もいれば、介護が必要になってくる子もいます。
その間には大病することもあるかもしれません。そういった時に、きちんと面倒を見ることができるでしょうか?人に飼われている犬は、飼い主さんとその家族だけが頼りです。
それがなければ生きていくことができません。「ひとつの命の全てを任されている」責任感を持って飼うことができるかどうかが重要なところです。
現在でも日本では年間に何万頭もの犬が殺処分されています。そしてその多くは、飼い主により飼育放棄された犬たち。
犬との楽しい生活を思い浮かべてこれから犬を飼いたいと考えている人には信じられないことかもしれませんが、「思ったよりも大きくなった」「しつけができず近所迷惑になってしまっている」「引っ越しで飼えなくなった」という理由で保健所などに持ち込む飼い主が少なくないというのが現実です。
「犬を飼うってすてきですーか?」
この動画は、東京都が製作した19分間の啓蒙動画です。犬を飼うことはすてきなことだけど、はっきり言って楽しいことだけではない。
しっかり見てから、飼うかどうかを改めて考え、決めてください。
アレルギーチェック
飼い主さん自身はもちろんですが、一緒に暮らす予定の家族の中に、動物アレルギーを持っている方はいませんか?
いざ犬をお迎えしたものの、家族に動物アレルギーがあることが判明。結局、犬を不幸にしてしまうことに...なんていうことのないように、いま一度アレルギーの有無の確認と、必要であれば医療機関などでしっかりとした検査をしておくのが良いでしょう。
ただ、アレルギー検査で数値が出なくても症状が出てしまうということもあるようなので、可能であれば近所で犬に触らせてもらったり、犬を飼っているお宅にお邪魔する機会があればさらに安心ですね。
どこから犬を迎えるか
それでは、どこから犬をお迎えすればよいのでしょうか?
まず思いつくのがペットショップやブリーダーさんからのお迎えではないでしょうか。すでに希望する犬種が決まっていたり、絶対に仔犬がいい!などの理由がある場合には、ほとんどの場合このどちらかからのお迎えになるかと思います。
ですが、もし様々な事情と気持ちが許すなら...里親として、新しい家族との出会いを待っている犬たちをお迎えすることを考えてみてはいかがでしょうか?
ここではこの3つのお迎え先をご紹介します。
ペットショップから
ペットショップで扱われる子犬のほとんどは2〜3ケ月の間、親兄弟と過ごした後の子犬になります。中には生後半年とか1年近く経つような子がいる場合もありますが、もしどうしても小さな子犬がいい!という特別な理由がない場合には、こういった子でももちろん大丈夫。
家庭でのしつけは成犬になってからでも十分可能ですし、むしろ社会経験が豊富で人慣れしている場合が多いので、きっと良い家庭犬になってくれるでしょう。
ブリーダーから
全国各地に様々なブリーダーさんがいます。ネットで検索すればたくさん結果が出てきますが、できれば自ら足を運んでブリーダーさんに直接会うことが可能で、実際に犬を見ることができるようなブリーダーさんからお迎えすることをお勧めします。
これは様々なトラブル防止の意味もありますが、やはり直接会ってお話しすることで、繁殖のプロであるブリーダーさんからいろいろなことを教えてもらうことができるという理由もあります。
ちなみに筆者は現在飼っている犬をお迎えする際、隣県のブリーダーさんの元に直接出向き、ケージを持参してお迎えに行きました。
行きがけに代金を紛失!幸い発見できましたが、肝を冷やす思いをしました...そして小さな仔犬を連れて電車に乗る帰り道、電車に酔った仔犬がケージの中で嘔吐+下痢をしてしまうというハプニングが!
ゆっくり過ごすどころか、家に着くなり汚物まみれになってしまった仔犬をお風呂場で洗う事態に...と、いまでは笑い話ですが(笑)そういったこともありますので、事前にビニールやタオルを用意するなどある程度の対策をしておくと良いかもしれませんね。
里親になろう!
保健所から各地域で活動する団体まで、何らかの事情で家族を失ってしまった犬を保護しているところはたくさんあります。同時に、新しい家族を心待ちにしている犬もたくさんいるのが現状です。
もしあなた自身の環境と気持ちが許すのであれば、ペットショップやブリーダーさんからのお迎えではなく、こういった場所からのお迎えも検討されてみてはいかがでしょうか?
人慣れした人懐こい子や、しつけの行き届いた子、賢く家庭犬に向いた子もたくさんいます。中にはあなたとの運命の出会いを待っている子もいるかもしれません。こういった子たちとの出会いに少しでも興味が沸いた時には、ぜひ一度インターネットなどで調べてみてくださいね。
保健所などに行くのはなんとなく不安…という場合は、最近ではペットショップ内に保護犬のコーナーを常設しているところもありますし、保護犬に触れ合えて気に入れば引き取ることもできる犬カフェなどもできています。興味があればまずはそういったところに足を運んでみてはいかがでしょうか。
飼い始めに必要なものや手続き
犬をお迎えする前〜お迎えした後には、様々なものが必要になります。
飼育するための様々なグッズはもちろん、お迎えした後にはお住まいの地域に飼い犬を登録し、必要なワクチンを接種する必要があります。ここではお迎えする前〜お迎え直後に必要な手続きなどをご紹介します。
「飼い始めに必要なものや手続き」の目次
犬の登録やワクチンについて
まず犬をお迎えしたら、お迎えした日から30日以内にお住まいの地域の市区町村や保健所などの定められた所で犬を登録し、鑑札を交付してもらわなければいけません。
また、登録すると以降年1回、必ず狂犬病予防接種の案内が郵送されてきますので、近隣の動物病院や保健所などの施設で狂犬病の予防接種を実施する義務が生じます。これが守られない場合には罰金などの罰則がありますので、忘れずに接種するようにしましょう。
また、ワクチンについては様々な意見もありますが、一般的には一年に一回接種します。これは命に関わる病気を予防するものではありますが、中にはワクチン自体が体質に合わない犬もいますので、特に初めて接種する際には獣医さんとよく話し合ってみてください。
タイミングとしては犬をお迎えした後、環境に慣れて少し落ち着いたら獣医さんのところへ行って、ご挨拶がてら今後必要なこととワクチンの件を併せて相談されてみることをお勧めします。
その他、蚊が媒介する病気を予防するためのフィラリア対策(4月頃〜11月頃まで月1回:地域によってやや期間は異なります)、ノミ・ダニ対策も必要ですが、これは飲み薬から外用薬、予防グッズまで様々なものが出ています。
獣医さんで予防薬を処方してもらうのも良いですし、対策グッズを併用するのも効果的ですが、いずれにせよ何らかの形でしっかりと対策するようにしましょう。
飼い始めに必要なもの
最低限必要なグッズとしては犬を休ませるためのケージ、柔らかい寝床、フード皿、水飲み皿または給水器(できればお迎え先で使っていたものと同タイプのものを用意してください)、フード類(こちらもお迎え先で食べさせていたものと同じものを用意するのが望ましいです)ペットシーツ.でしょうか。
その他タオルや毛布、ペット用ウェットシート等があると便利です。またお迎えした子がすでにお散歩できる状態であれば、お洋服や首輪、リードなどがあるとさらに良いでしょう。
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またこういったグッズと同じく大切なのが、信頼できる動物病院の存在。
動物病院といっても様々な方針があり、いろいろな先生がいます。地域によっては近所に数カ所ある場合もありますので、近所の方に評判を聞いたり、実際に行って簡単な診察(健康診断、ツメや肛門線の手入れなど)を受けてみて印象を確かめるなどするのが一番です。飼い主にも犬にも合う動物病院をできるだけ早く見つけて、いざという時に頼ることができる態勢を整えておきましょう。
さらに近年ではペット保険も各社充実しています。動物病院には何かとお世話になることになると思いますので、いざという時のためにも様々なプランを調べつつ加入の検討をしてみるのもいいかもしれませんね。
しつけ・マナー
犬のしつけは家族のためだけではありません。犬が人間社会で人と一緒に生きて行く中ではたくさんの人と接することが必要とされます。そうした時に周囲の人や犬に迷惑をかけないように、さらに動物病院などで素早く適切な処置をしてもらうためにも、きちんとしたしつけをすることが重要になってきます。
「しつけ・マナー」の目次
社会化トレーニング
お迎えした犬が、これから遭遇するであろう様々なものをあらかじめ体験させることによって、周囲の環境や刺激に慣れさせることです。
注意しなければいけないのは、犬は生後2ケ月頃までに恐怖を覚えるような体験をすると、生涯に渡り恐怖の記憶が刻まれやすいので注意が必要です。また生後4ケ月頃までには脳の80%ができあがるといわれています。この頃までに多くの人と接触すると、人慣れした犬に育ちやすくなるといわれています。
その他、お散歩する予定のコースや人が多く歩く道、大きな音がする工事現場などを敢えて体験させることも大切です。この時、いきなり近づくなどして怖い思いをさせてはいけません。
最初は抱っこしたまま少し離れた場所から始めて、徐々に慣らしていくのがポイントです。いずれにせよ恐怖を与えることは禁物!何事も怖くない、飼い主さんと一緒に楽しい体験・良い経験として慣らしていってあげてくださいね。
トイレトレーニング
犬のトイレトレーニングは、覚えやすい子と覚えづらい子の個体差があります。そのため覚えるために時間がかかる子もいますが、決して焦らず、根気よくトレーニングを続けていきましょう。
まずは寝起き直後・運動後・食後など排泄のタイミングを見計らいます。排泄の前には床を嗅ぐ、同じ場所をクルクルまわるなど独特の仕草を見せてくれますので、そのサインを見逃さないようによく観察します。
そしてその仕草のタイミングが見計らえるようになったら、トイレに連れていき排泄させます。この時、少し大げさなくらいに褒めてあげるとトイレの場所を覚えやすくなります。これを毎日繰り返していくと、トイレの場所で排泄する=褒められると関連づけて覚えてくれるでしょう。
ちなみに筆者の飼い犬は、この方法ではダメでした(笑)というか飼い主の観察力が足りなかったためか、特徴的な排泄前の仕草がつかめず。。。その代りに、絨毯など足触りの良い場所で排泄するという癖を見つけたため、トイレシーツの下に柔らかいマットを敷き、足触りをよくして排泄場所を覚えさせました。
このようなケースもありますので、なかなかうまくいかなくても根気よく観察してみてくださいね。必ず、何かヒントになる仕草や癖があるハズです。
その他の基本的なしつけ
筆者の経験から、できれば直したほうが後々楽かなと思うのが「吠え癖」です。
犬はどうしても吠えてしまう子が多いですが、必要な時以外は吠えさせない訓練をしたほうが何かと良いかと思います。
例えば病院で診察する時や入院しなければいけない時、お散歩でいろいろな人やワンちゃんたちとすれ違う時、よそのワンちゃんが尻尾を振って寄ってきてくれた時。。。
吠え癖を直しておいたために他のワンちゃんやよその人と接する良い社会化のチャンスができたり、病院で必要な処置を素早く行うことができたり、小さなことかもしれませんが良いことはたくさんあります。
最近は犬の吠える声でご近所とトラブルになるというケースも耳にしますので、そういった可能性も低くなるでしょう。もし余裕があれば、本当に必要な時のみ吠えるように訓練しておくのがお勧めです。
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また、愛犬が吠えて他人が驚いて転んでケガをさせてしまった、愛犬が他人を咬んでケガをさせてしまった、愛犬が他人のもので遊んでボロボロにしてしまったなど、他人や他人のものに損害を与えた場合の賠償はかなり高額になりがちです。
「吠え癖」や「咬み癖(噛み癖)」のあるわんちゃんは、限度額300万円~1000万円までの賠償金を補償をしてくれるペット賠償責任特約のあるペット保険をつけておくと安心です。
散歩マナー
犬との散歩はただ歩けば良いのではなく、犬と飼い主との大切なコミュニケーションの時間です。同時に知らない人やもの、犬、その他家にいる時には遭遇しないものとたくさん遭遇する機会ですので、それらの物事に慣れると同時に、迷惑をかけないように十分に配慮しなくてはいけません。
まず必ず携行しなければいけないものとして、排泄物を処理するためのビニール袋・ティッシュペーパー等、携帯用の水(排泄した場所を流すため)、そして首輪とリードは必ず装着するようにしましょう。
お散歩時は犬に引っ張られてはいけません。必ず飼い主がリードするようにします。犬が先に歩き飼い主を引っ張るような行動に出た時には立ち止まり、引っ張るのをやめたら再び歩き出します。これを繰り返して、飼い主が常に歩みをリードするように心がけましょう。
またお散歩時にすれ違う人がみんな犬好きとは限りません。同様に、すれ違う犬猫が全て友好的とも限りません。 連れている犬が他所の人・犬などに興味を持った場合、可能な場合には犬を近づけても大丈夫かどうか、相手に一言尋ねるなどの配慮を忘れないようにしましょう。この一言で未然に防げるケガや事故はたくさんあるのです。
そして気をつけなければいけないのが、真夏や真冬のお散歩時間。真夏のアスファルトは大変な高温になるため、昼間のお散歩では肉球を火傷してしまいます。
夏は夕暮れ以降の気温が落ち着いた頃にお散歩に行くなどし、冬は地域によっては路面が凍結することもあるでしょう。寒さに弱い犬種もいますので、外出の際には防寒着を着せるなどの気候対策も忘れずにしたいところです。
エレベーターなど公共施設でのマナー
お散歩のマナーでも記述しましたが、公共の場所では犬が苦手な人もたくさんいます。ですので確実に犬の行動をコントロールすること、無駄吠えをさせないこと、そして公共の場所を汚さないように排泄のマナーを守ることが重要です。
また当然のことですが、犬が入ってはいけない場所には入らない、キャリーなどに入れる必要がある場所では必ず指示に従った方法で移動する等、周囲の人と公共の場所では迷惑をかけないように十分な配慮をするようにしましょう。
お手入れ
お手入れは犬種により様々です。毛の長さや体質、アレルギーの有無によりお手入れの頻度や内容は変わってきますので、愛犬の犬種や体質に合ったお手入れをするようにしましょう。
「お手入れ」の目次
シャンプー・トリミング
目安としては月1回といわれていますが、これは犬種によりまさに様々といえます。極端な短毛種の犬であればトリミングは必要ありませんし、逆に長毛種でしたら月1回〜2回のトリミングに加えて毎日のブラッシングが必要になるでしょう。
夏場と冬場でトリミングの内容やサイクルが変わる子もいます。犬種やお住まいの地域の気候に合わせて、検討されてみてくださいね。
また犬によっては皮膚の弱い子もいます。トリンミングサロンでシャンプーをお願いするのも良いですが、いまはたくさんの種類の犬用シャンプーが販売されていますので、皮膚に優しいものを選んでご自宅でシャンプーしてあげるのもおすすめです。その際には、皮膚にシャンプー剤が残らないように、よくすすいであげることを忘れずに。
その他のお手入れ
シャンプーやトリミングと同様に大切なのが、肛門線のお手入と爪切り、足裏の毛のカット。
これらは飼い主さんが自宅ですることも可能ですが、獣医さんでお願いすることも可能なので(¥1,000〜¥1,500くらい)不安な場合にはお願いしてみてくださいね。
ちなみに、筆者は引っ越した先などで新しいかかりつけの獣医さんを探す場合、まずこの3つのお手入をお願いして雰囲気を見るようにしています。どんな獣医さんかを見ることも大事ですが、何より大切なのは愛犬の様子。
犬が病院を嫌がるのはある程度仕方のないことですが、極端に合わない病院だと明らかに違う様子を見せることがあります。ですので、取り返しのつかないようなことが起こって不安を抱えたまま駆け込むようなことになる前に、こうやって獣医さんを探すようにしています。
病気・保険
犬を飼うとなったら、必ずお世話になるのが動物病院での医療。一生何もなく生活する子はほとんどいないと言っても過言ではないかと思います。
いざという時にあわてないためにも、安心して頼れる動物病院を見つけ、できる限りで良いので万が一の事態に備えておくようにしましょう。
去勢・避妊
去勢・避妊に関しては様々な考え方があるようですが、一般的に多く言われるのは、将来繁殖する予定がない場合には去勢・避妊したほうが良いといわれています。
特にメスの場合、避妊することによって予防できる病気(子宮蓄膿症、乳腺腫瘍など)もありますので、手術方法とそのメリットなどをよく考慮し、検討してみるのは良いかもしれません。
ただし、ヒート期に基本的に手術はできません。無発情期に入るまでは手術はできませんので、手術時期についてもよく検討するようにしましょう。
オスの場合、去勢することによって前立腺肥大と肛門周囲腫の予防をすることができます。よくオスは去勢すると性格がおとなしくなるといわれますが、これには個体差があり、手術前と後でまったく変わらない子もいますのでご注意くださいね。
その他の病気
犬種によりかかりやすい病気は様々です。中には命に関わるようなものもたくさんありますので、ご自身の飼っている犬はどのような病気になりやすいのか?注意すべきことは?予防するには?インターネットや本、場合によっては動物病院などでしっかり調べて、予めできるかぎりの予防策を取るようにしましょう。
もし何かしらの異変を感じた場合には、小さなことでもできるだけ早く動物病院へ行くことをお勧めします。
何もなければそれでヨシ、決して恥ずかしいことではありません。小さな変調が大きな病気の前兆であることもありますので、気になることは放っておかずに、動物病院で相談するようにしましょう。
またペット保険に加入している場合、プランによっては電話で獣医師に相談できるような内容を備えているものもありますので、そういったものを利用するのも良いでしょう。
▼獣医師やカウンセラーに無料相談できるペット保険
ペット保険
近年、ペット保険が各社大変充実しています。
あらゆる角度の治療をフォローしてくれるものもあれば、手術と入院に特化したもの、日頃の通院をフォローしてくれるもの、実に様々な内容の保険があります。いざという時、愛犬にベストな治療を心置きなく施すことができるように、犬をお迎えしたら健康なうちにぜひ一度加入の検討をしてみることをお勧めします。
まとめ
犬と生活するということは、楽しいことだけではありません。
犬の生涯にかかる費用や法律上のこと、飼う環境を整えることなど、犬との暮らし方に必要な正しい知識を持つことが大切です。
また、しつけやお手入れなども重要なポイントです。日々のスキンシップなどでちょっとした変化に気づくことで、病気の早期発見につながります。 健康管理も飼い主の大切な役目。散歩や日々の食事管理、かかりつけの病院を作る、万が一のために保険の加入なども検討するのもよいでしょう。
犬を迎えたら、最後まで責任を持って飼うことが飼い主の使命です。 一目惚れや、子どもにせがまれてなど、安易な気持ちで迎えることのないようにしましょう。
迎えてから気付くことや困ったこともあるかと思いますが、そんなときは、自分だけで判断せずに、かかりつけの動物病院やドッグトレーナーなど専門家に相談することも大切です。 飼い主さんと愛犬が生涯、楽しく幸せに暮らせるように心がけましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 Haru
子供の頃から犬と暮らしてきた人間ですらこうなのだから、初めての人達はもっと振り回されてしまうかも。情報が多いのは良い事だけど、取捨選択するのも必要かな~。初心者でも適切に取捨選択できるように、獣医さんやトレーナーや、信頼できる相談相手こそがいちばん必要かもしれない。
20代 女性 小夏
犬を迎え入れるということは、わんちゃんになにがあろうとも責任をもって一緒に暮らすんです!毎日のお散歩、ご飯、もちろん出かける頻度も少なくして一緒にいる時間を増やさなければ犬が寂しい思いをすることになります。それをわんちゃんの一生の間続けなくてはなりません。
毎月かかる費用、毎年かかる費用もバカになりません。私は飼い方がどうこうよりも、犬のための必要な用具を揃える前に、その心構え、責任持って育てていけるのかそこが一番大事だと思います。
30代 女性 Chappy
私がけっこう大変だと感じたのは、ペット可物件が思っている以上に少ないことです。
子供もいて、ペットもいるとなると狭すぎるのはかわいそうですし、かといってペット可で広めのお部屋となるとまたそれで限られてくるし家賃が高いしで本当に探すのが一苦労でした。
でも、それ以上に愛犬を家族に迎え入れたことで幸せのほうが何倍も大きいので、今は本当に飼ってよかったと思っています♪
50代以上 女性 ヤ~ヤ~
女性 かーゆママ
元々犬嫌いだった私におとなしく抱かれてくれた3か月の柴犬、今では12年の付き合いになります。
両親ともに犬を飼った経験があり、必要な環境や物はすべて事前に用意し、セッティングを完了させた状態でペットショップへ足を運びました。しかし、記事を読んで当時を思い返すと考え足りないことが多かったんだなと気付かされました。
特に病気に関することです。保険や事前の予防などをもっと調べていれば…と、後悔の念すら抱いてしまいます。「病気や怪我はその時になってみないとわからないから」という考えと当時はペットの保険というのが少なく、そもそも選択肢として家族全員が失念していました。
わんちゃんはしゃべることが出来ない、だからこそ飼い主は愛犬の様子をよく観察して異常や異変にいち早く気付き対処出来なければならない!これは犬を飼う人間の大きな責任の一つだと思います。
自分が知らないうちに大切な家族が苦しい、つらい思いをしていた…なんてことにならないように近所の獣医さんを探しておいたり、病気についての知識を仕入れておいたり、とても基本的なことですよね。
これからわんちゃんをお迎えするという方々に是非読んでいただきたい記事だと思いました。
女性 patata
女性 ゴン吉
犬がお利口になれないのは、人間のしつけが悪いせいです。犬のせいにしてはいけません。
動画の内容もよくできていますね。納得できる部分が多かったです。そして飼い主の心構えについても再認識させられました。
記事を読むと、改めて犬を飼うって大変だったんだ、と思いました。ただこれが自分の生活の一部なので、なくてはならない存在です。犬がいない生活の方がとても辛いです。
出掛けても愛犬のことが心配になったり、美味しそうな犬用おやつを見つけては原材料を確認し喜んでくるかなと期待し、新しいおもちゃを選ぶ楽しみ、寝相の悪い姿やいびきの大きさに笑わされ、お散歩に連れて行った時の嬉しそうな姿は一生忘れない思い出です。大事なものは形だけじゃないんだなぁと思わせてくれる存在です。
犬の表情や行動を見ていると、その子がどれだけ大事に育てられているのかわかりますよね。
犬を飼うきっかけが憧れでも、そこから犬のことをどれだけ思えるかが重要なことだと思います。
30代 女性 ナナコ
女性 エアマックス
寝床やトイレやフードなど、その他のグッズもホームセンターやネット通販に色々なものが販売していましたので買い揃える事自体は簡単なのですが、
肝心なのはワンコがそれを喜んで使ってくれるのか…。
その為には、新しい環境でストレスだらけのワンコが安心感を得られる様な環境作りに気を配ってあげる事が一番大切なポイントだと思います。
とはいえ、ワンコから私達へ発している様々なサインに気付く事が中々できず、なかなか落ち着かないワンコを見る度に毎日いろいろ思い悩みましたね。
まずトイレ。どんなに教えても、布団やら座椅子などやたらと布の上でオシッコをしてしまうのが続き、用意していたトイレはよくあるプラスチックで出来ているものにトイレシートを取り付けるものでしたので、「この子は排泄の時にカタカタする感覚が苦手そうだな」と気付き、
トイレシートと同じサイズの封筒みたいな形の洗濯ネットを100円均一ショップで数枚購入し、シートをそれに入れただけにしてみたところ、排泄の成功率が格段に上がりました。
我が家のワンコだけかもしれませんが、
プラスチックの囲いが無いふわふわした感覚が良かったようです。
そして寝床。家に迎えた初めの頃はやはり狭い空間が必要だったようで、屋根付きのケージでおとなしく過ごせていました。
しかし家に慣れてきた頃からは、ケージの中で夜中に暴れる…。悩みに悩んだ結果、調理場以外は室内オールフリーにしてみました。
この事は誤飲などの様々な心配要素が出来てしまうため、本当に迷いました。
でも、我が家のワンコは留守番の時も何かをかじったり破いたりのイタズラする事は全くありませんでした。
ただ、万が一落としてしまったらコワイなと思い、犬が食べてはいけない玉ねぎやニラなどのネギ類の食材を使った料理をする事がほとんどなくなってしまったので、夕食のレパートリーがかなり減りましたね…。調理場はさすがに囲いを置いて入らない様にしてはいるのですが、小葱なんてぽろっと転がってしまうかもと思ってしまっています。
結局、その子の個性をつかめるまでは何事もうまくいかないのは当たり前と気楽に構えて、よ〜く観察をしていけばおのずとその子に必要な環境が見えてくるのではないかと思います。
そして、自分のできそうな範囲でなるべく合わせてあげる事が出来れば良いですね。
女性 さと
女性 大吉
女性 数の子
普通の感覚の人だったら、犬を大切に、生涯幸せに暮らしていけると思いますので、あまり深刻にならないことです。生き物相手ですので、もちろん真剣に向き合わないといけませんが、あまり生真面目では大変です。ちょっとくらい融通の利く感じが気楽に楽しくやっていけるコツだと思います。
女性 Ludy
でも、ワンコを飼う覚悟をしっかりと、ワンコの世話は躾本を読みなさいとか、トレーナーと一緒に躾を訓練しなさいというアドバイスは果たしてあっているのでしょうか?
それなりにワンコの生活環境を整えるのは必要不可欠です、また、ペット保険は入ってしかるべきですね。そんなことでは出費がかさみますが。
我が家はこのワンコの一生に向き合う・・・だけでお迎えしました。
我が家はすべて自己流と言うか、躾本はこんなこともあるのか程度、トレーナーって必要なのって感じて現在に至ってます。
それでも困った問題はありませんよ、我が家のワンコに手古摺らされたということはほとんどありませんでした。お迎えした日から毎日話しかけ信用してもらえるように頑張りました。そんな甲斐もあってか?お迎えしたワンコが賢いのか?「トイレ」「マテ」「ダメ」は苦労せずにすぐに覚えてくれましたよ。
ワンちゃんホンポなどの記事で、ワンコに愛情をもってと言う記事がよくありますが、その手の記事には納得します。私たちも愛情をもってワンコに接してあげれば、ワンコもちゃんと報いてくれるって思っている今日この頃です。そして愛情があればワンコと離れるなんてこと考えないと思います。
初めてワンコを飼う方にそれとなく脅かすようなアドバイスは不要だと思います、やはりワンコに愛情をもって毎日を楽しく暮らしてほしいです。ワンコは必ず応えてくれますよ。
10代 男性 SA,SJ,SI