一人暮らしで犬を飼う魅力
一人暮らしで犬を飼う魅力は何でしょう。仕事で疲れたときや一人で寂しいと感じたときでも、犬の何気ない仕草や表情で心が癒やされたり、アウトドアやドッグスポーツなどの楽しみを共有できたりと、よいことはたくさんあります。
しかし、一人暮らしで犬を飼う場合は飼いやすさ考えることも重要なポイントです。「広いスペースが必要のない小型犬」「無駄吠えしない」「抜け毛が少ない」「運動量が少ない」など飼いやすい条件を考えた上で、犬を選ぶと良いでしょう。
一人暮らしで飼うのにオススメな犬種
1. シーズー
愛玩犬として昔から愛されてきたシーズーは、温和で人懐っこい性格の犬です。飼い主とのコミュケーションを好む割に、一人遊びが上手なところから、一人暮らしでも飼いやすい犬種と言われています。運動量が多くないのも特徴の一つです。
抜け毛が少なく手入れは難しくありませんが、頭の毛は伸びやすいためブラッシングは念入りに行う必要があります。一人暮らしで頻繁に手入れができない場合は、毛を短くトリミングしておくのも良いでしょう。
2. トイプードル
ぬいぐるみのような可愛らしさで人気のあるトイプードルは、とても利口でしつけやすい犬種です。他の犬や人が好きで、フレンドリーな性格なため、散歩にも連れ出しやすいです。また、無駄吠えや体臭が少ないことから、一人暮らしの飼育に向いていると言われています。
毛は抜けにくいですが、シーズーと同じく毛玉ができやすい被毛なので、週1回程度のシャンプーと月1回のカットが必要になります。トイプードルはさまざまなカットスタイルがあるので、お気に入りのスタイルを探すのも飼育する上での楽しみの一つとなります。
3. チワワ
チワワは超小型犬のため、広い飼育スペースを必要とせず、バスや電車などの移動でも同伴しやすいのが魅力です。餌の量も多くないため、飼育にかかる費用も少なく済ませることができます。チワワは一般的にメスの方がオスより従順な性格のため飼いやすいと言われています。
運動量が少なく、室内を自由に動き回ることができれば毎日外で運動をする必要がないので、なかなか散歩に行けない一人暮らしの方にも向いている犬と言えます。しかし、散歩は社会性を身につけるためにも大切な時間になるため、できるかぎり1日10~20分程度の散歩を心がけましょう。
4. フレンチブルドッグ
個性的な顔立ちと大きな立ち耳が特徴的なフレンチブルドッグも、一人暮らしで飼育しやすい犬種です。無駄吠えが少なく留守番が得意なため、マンションなど集合住宅での飼育に向いています。
動きは機敏ですが、むやみに動き回ることはなく、また温和な性格の犬なので、一人暮らしでも多頭飼いする方もいるようです。フレンチブルドッグは、飼い主の指示をしっかりと理解できるほど賢いため、しつけ次第では優秀な番犬にもなってくれます。
一人暮らしでの犬の飼い方
食事の与え方
毎日決まった時間に食事を与えましょう。子犬の場合は成長によって1日に複数回、成犬の場合は1日2回に分けて、餌を与えることが基本になります。
一人暮らしの場合は、朝の出勤前と、帰宅後の1日2回の餌やりが理想です。しかし、残業や出張で同じ時間に与えることが難しい場合は、自動給餌器や自動給水器を使用するのも良いでしょう。
自動給餌器は、タイマーでセットした時間に犬に餌を与えられるものです。近年はスマートフォンで遠隔操作ができるものや、カメラが付いていて餌を食べる様子が見える高機能なものも販売されています。自動給餌器は大変便利ですが、急に使い始めると犬が餌を食べないこともあるので、前もって慣らしておく必要があります。
散歩は必要
いくら運動量が少ない犬でも、散歩を全くしなくて良いということはありません。また、子犬の場合は散歩に行くことで五感が刺激され、他の犬との遭遇で社会性が身に付くともされています。小型犬の場合は毎日30分程度の散歩で十分なので、一人暮らしであっても出来る限り定期的に運動をさせましょう。
留守番をしている時間が長くなるほど、犬もストレスがたまります。外へ出ることは気分転換時にもなり、精神的健康へもつながります。休日には積極的に散歩へ行き、時にはドッグランなどへ連れて行って思い切り走らせてあげましょう。
しつけについて
犬を飼う上でしつけはとても大切です。しつけのタイミングは遅くなるほど難しくなり、問題行動を起こしやすくなります。
留守番のしつけは短時間から始め徐々に時間を伸ばしていくようにしましょう。留守番を頑張ったときは「会いたかった」と声掛けをしながら褒めてあげると喜びます。ご褒美におやつを与えるなど、犬が留守番を嫌なものだと思わせないようにする工夫が必要となります。
この他にもトイレトレーニングやクレートに入る訓練、無駄吠えなど、さまざまなしつけがあります。信頼関係を築くためにも飼い主がしつけることが理想ですが、上手くいかない場合はしつけ教室を利用することもおすすめです。一人暮らしで犬を飼うときは、しつけに時間をかけられるかどうかも考えておけるとよいでしょう。
かかりつけ医
犬の健康を保つ上でも、かかりつけ医を持つことは大事なことです。病気になってから慌てて病院を探すのでは手遅れになることもあります。犬を飼い始める前に、信頼できる動物病院を探しておきましょう。
トリミング施設やペットホテルが併設されているなど、飼い主が留守にする時に預けることのできる動物病院もあります。一人暮らしの場合、診療時間が長いなど自分のライフスタイルに合った動物病院を探すことが大切です。どの病院が良いか迷った時は、インターネットの口コミなどを参考にするのもポイントです。
飼育のためにかかる費用
犬を飼うためにはそれなりの費用がかかります。主なものを以下にあげてみました。
- 餌、おやつ
- ペットシーツなどの消耗品
- ワクチンなどの予防接種
- 食器、水入れ
- ケージ、サークル
この他にもトリミングや、治療のための医療費などが必要になるときもあります。小型犬の場合でも、飼育にかかる費用は年間40万円程度からと言われています。一人暮らしで子犬を迎えたいと思った時、飼うための費用が上乗せされても、生活を維持できるかどうかをあらかじめ計算をしておくことも必要でしょう。
一人暮らしで犬を飼う注意点
留守中の過ごさせ方
犬が留守番をできるようにきちんとしつけをしないと、寂しさから吠えてしまったり、部屋の中を荒らしてしまったりということが起こる可能性もあります。家を留守にしがちな一人暮らしの場合、犬が留守番に慣れるトレーニングをなるべく早い段階で開始することにより、しつけができていないことが原因となるトラブルを回避することができます。
長時間の留守番で寂しがることやストレスを溜めることがないよう、一人でも遊ぶことのできるおもちゃなどを用意するのも一つの方法です。上手に留守番をさせ、鳴き声に対する隣人への配慮を忘れないようにしましょう。
住まいについて
ペット可の物件であることは当然のことですが、犬を室内で飼育する場合、畳半畳以上のスペースが必要になります。それだけのスペースが一人暮らしの部屋の中に確保できるか確認をしましょう。
引っ越しで環境が大きく変わることも犬のストレスになるので、引っ越し予定が当分無いと考えられるタイミングで飼い始めることが大切です。引っ越しが急に決まると、転居先でペット可の物件を探せないこともあるかもしれないので、早めに確認できるとよいでしょう。
室内の温度管理も犬と暮らす上で重要なポイントです。寒暖差が激しい季節は犬も体調を崩しやすいです。熱中症対策にはエアコンを活用し、寒さが厳しい時期にはペットヒーターや湯たんぽを置くなど、犬種に合った室温が保てるよう配慮をしましょう。
万が一のときは
一人暮らしの場合、自分自身の病気やケガで長期に渡り家を空けることになれば、飼い犬の面倒が見られなくなってしまうという事態に陥ることも考えられます。そのような場合を想定して受け入れ先を探しておくことも必要です。
犬を飼う前に、家族や友人など預けられる先があるか、近くで利用できるペットホテルがあるのか、事前に探しておきましょう。家以外の環境に身を置くことで、犬がストレスを溜めてかわいそうだと思う場合は、ペットシッターなどのサービスを利用するのも良いかもしれません。
まとめ
一人暮らしでも飼いやすいおすすめの犬種をいくつか紹介しましたが、どれも小型犬で穏やかな性格の犬です。大型犬を飼いたいという方もいるかもしれませんが、運動量の多さやスペースの確保など負担が大きく、一人暮らしでは難しい部分も多いのが現実です。
一人暮らしを充実させるためにも、自分の生活に合った犬を迎えることが最良の選択になります。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 フーガ
時にはいたずらもしますが、そういう時は愛情不足だったと反省し、より一緒の時間を多くして楽しく過ごすようにしているみたいです。
私の友人のように、愛情があれば、色々な問題をクリアしていけると思います。そしてなにより大事なのは最期まで寄り添う覚悟があるかないかだと思います。
30代 女性 mozuハハ
犬を飼い始めたら、自分が風邪を引いても犬のごはんを準備したりしなくてはいけませんし、自由に旅行に行ったり、夜遅くまで呑みに行ったり出来ません。なにより、お留守番も多くなることも分かりきっています。
そんな中、わんちゃんを幸せにしてあげられる自信はありますか?犬を飼う事は1つの命を預かる事だと思って飼うようにして下さいね。
50代以上 女性 K9-ABC
40代 女性 こたママ
50代以上 女性 匿名
40代 女性 匿名
老犬になり、2~3時間置きの強制給餌といった介護が必要になった時、仕事でまともにそばにいてあげることが出来ませんでした。
留守中はペットシッターに頼み、家にはレンタル酸素室を設置し、何度も病院の入退院を繰り返し、3ヶ月で100万円近くかかりました。
それでも生きていてくれるなら…と思っていましたが、仕事中に亡くなりました。
半年経った今でも、そばにいてあげられなかったことが悔やまれてなりません。
単身者が犬を飼うのは、想像以上に大変です。
単身者の場合は特に、お金も時間も余裕のある人でないと厳しいかも…。