犬を飼うためにかかる費用は?内訳や初期費用についても解説

犬を飼うためにかかる費用は?内訳や初期費用についても解説

犬を飼いたいけどお金のことが心配という人は多いのではないでしょうか。この記事では、犬を飼うために必要な費用について詳しく解説します。犬を飼うか悩んでいる人は不安の解消にぜひ役立ててください。

犬を飼うには生涯でどれくらいの費用がかかる?

メガネをかけたポメラニアン

犬の平均寿命は、大型犬で11~13歳、小型犬で12~15歳といわれています。飼い主が犬に使う金額は年々増加傾向にあり、自分よりも犬にかけるお金の方が多いという飼い主もいるくらいです。では、実際に犬の一生にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。

犬を飼う費用は生涯で約200万円

一般社団法人ペットフード協会が発表している統計によると、2021年の犬の平均寿命より算出した生涯必要経費は「2,448,784円」。犬が一生を終えるまで飼うためには、かなり大きな金額がかかることがわかります。

ただし、犬の大きさによって必要なフードの量は異なりますし、病院やトリミングに通う頻度、しつけトレーニングの有無などで金額には大きく差がでてくるでしょう。最近では、犬の洋服やグッズにこだわる飼い主も多く、かけようと思えば際限なくお金が必要となります。

犬と同じく、ペットとして人気の高い猫の生涯必要経費は「約1,500,000円」。それと比較しても、犬は飼うのに費用が多くかかるペットだといえるでしょう。

犬を飼うための費用の内訳

計算するを女性

犬を飼うと様々な費用が発生します。犬を飼い始める前に年間費用も併せて、月にかかる大まかな金額を把握しておきましょう。1ヵ月にかかる費用の目安を知っておくと、経済的に犬を飼う余裕が自分にあるかどうか判断できるはずです。

では、具体的にどういった費用がかかるのでしょうか。主な費用の内訳をご紹介します。

フードやおやつなどの食費

どんな犬にも必要になるのが、総合栄養食といわれるフードです。月にかかる金額でいうと小型犬で約1,000~3,000円、中型犬で約2,000~5,000円、大型犬だと約1万円は必要でしょう。

フードの種類や犬の運動量によっても差がでますし、手作り食や療養食を与える場合はさらに金額が高くなる傾向があります。また、犬用おやつは安いものであれば数百円から売っていますが、品質にこだわると1袋で1,000円以上するものもあります。

フードは犬の健康に大きく影響を及ぼすので、品質と価格のバランスを考えて愛犬に合ったものを選ぶようにしましょう。

トイレシーツなどの日用品

室内犬の必須アイテムがトイレシーツです。小型犬だと約1,000~1,500円が平均金額といわれています。他にも、犬用ウェットシートや消臭スプレー、歯磨き用品など細々としたものを合わせて2,000円くらいはかかると思っておくといいでしょう。

トリミング代

犬は犬種にもよりますが1ヵ月~2ヵ月に一度、トリミングに通うのが良いといわれています。

トリミング料金は、スムースのチワワや柴犬などカットの必要がない犬種は約3,000~6,000円、マルチーズやプードルなどカットが必要な場合は約5,000~7,000円の値段設定をしているサロンが多いようです。大型犬であったり、毛のもつれがひどい犬はさらに高い金額となります。

ペット保険料

公的医療保険が充実している人間と違い、犬の治療費は全額負担です。手術などをすると料金が高額になる場合が多いため、最近はペット保険に加入して備える飼い主も増えています。保険料は月に900~3,000円前後と、保障内容によって大きく異なります。

ペット保険に入る場合は、愛犬や家計の状況に応じた保険を選びましょう。

ここまで紹介したのは、ほとんどの犬に必要となる基本的な費用です。犬によっては毎月通院が必要になったり、ドッグランやペットホテル利用料などが毎月かかる場合もあります。

また、犬を飼うとエアコンの使用頻度が多くなり、光熱費も増えるでしょう。犬を飼うと生活がどう変わるか、どういう飼い方をしたいか、よく考えて必要な費用は計算に入れておくことが大切です。

犬を飼うための初期費用は?

犬と女性

犬を飼い始めるときには、ワクチンや生活に必要なグッズなど色々なものにお金がかかります。どれもとても大切なのものなのでしっかり把握しておきましょう。ここからは、必要なものにかかる金額をご紹介します。

金額は状況によって差がでる場合があるので、初期費用は多めに見積もっておくと安心ですよ。

犬を迎え入れる費用

犬はどのように迎えるかで費用が大きく変わってきます。方法は主に以下の4つです。

犬を迎える方法

  • ペットショップで購入
  • ブリーダーから購入
  • 保護団体、保護施設からの譲渡
  • 知人からの譲渡

ペットショップやブリーダーから犬を購入する場合、安くても10万円前後。人気犬種だと数十万円ほどになり、高額な場合がほとんどです。知り合いから犬を譲渡してもらったり、保護犬を迎えると生体自体の費用は無料となります。

保護団体や施設からの譲渡であれば、行き場のない犬を助けることにもなり、社会貢献にも繋がるのでぜひ検討してみてください。

畜犬登録の費用

畜犬登録は「狂犬病予防法」で定められており、犬を飼育する場合は必ず行わなくてはなりません。登録料は3,000円で、犬を飼い始めて30日以内に忘れずに役所に登録しましょう。畜犬登録をすると毎年狂犬病ワクチンのお知らせが役所から送られてきます。

混合ワクチンの接種、狂犬病の予防接種

畜犬登録の他に義務付けられているのが、混合ワクチンの接種と狂犬病の予防接種です。混合ワクチンは年に1回、料金は3,000~6,000円ほどかかります。

犬を飼った初年度は3回接種する必要がありますが、1回目はペットショップやブリーダーで接種済みの場合がほとんどです。狂犬病は年に1回、料金はほとんどが3,500円です。感染症予防の為のワクチンはとても大切なものですので、必ず受けさせましょう。

日常的に使う犬用品

犬を迎える前に、日常生活に必要なグッズは揃えておきましょう。お気に入りのグッズを買えば、犬との暮らしがもっと楽しみになりますよ。準備する必要があるグッズは以下のものです。

準備する犬用品

  • 犬用食器
  • リード
  • 首輪
  • トイレトレー、シーツ
  • おもちゃ
  • サークル、クレート
  • キャリーバッグ
  • 水入れ
  • マットやブランケット
  • 掃除用品

全て揃えると30,000~60,000円ほどかかります。犬のグッズは、高級なものから安価なものまで販売されているので、予算を考えて選んでくださいね。

まとめ

ウインクする犬とぶたの貯金箱

犬を飼うためには、多くの費用がかかります。想像以上にお金がかかると驚いてしまった人もいるかもしれません。お金がかかると知らずに犬を飼って、経済的に苦しくなり、犬を捨ててしまう飼い主も現実に存在します。

そのような悲しい結果を作らないためには、犬にどれだけ費用がかかるのかを把握し、家計をやりくりする計画を立てておくことが大切です。犬を飼うときには、お金はかかっても一生一緒にいるという覚悟を持ちましょう。

脅かすようなことを書いてしまいましたが、犬はかかるお金以上に私たちに幸福感や癒しを与えてくれます。犬を飼うことで飼い主の健康寿命も延びるともいわれているので、もしかしたら人の医療費が少なくなってお得になるのかもしれません。

犬と一緒に過ごす人生は、きっとかげがえのないものになるはずです。これから犬を飼いたいと考えている人は、この記事を参考にして飼う準備を進めてくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい