飼い続けるのが難しくなってしまう理由
皆さんは犬を飼う際に『どうしても飼えなくなってしまった場合』を考えていますか?
飼ったときには全く予想もしていなかったことで、里親を探す人もいますが、なんと捨てる飼い主も少なくないのです。
飼えなくなってしまうケースは様々
飼い主が病気になった
犬の飼い主が病気になり入院しなければならなくなったり、病気で世話をする体力がなくなったり等など、病気で飼えなくなるというパターンは意外とよくあることです。
または飼い主が高齢になり、散歩や世話をすることができなくなったり、老人ホームなどへ入所してしまう場合です。
家族や親戚が飼うことができない場合、新しい飼い主を探さなければなりません。
子犬がたくさん生まれて、これ以上は飼えない
繁殖させるつもりがなかったのにいつの間にか子供を産んでしまった場合、子犬の里親探しが上手くいかなかったりします。
引っ越し先が動物不可物件だった
結構多いのがこれですね。
突然の引っ越しにより飼えなくなる場合。
引越し先が動物不可物件だと、飼うことはできなくなりますね。
そして突然の引っ越しだった場合には里親探しもできないことが多いです。
突然凶暴になり手に負えなくなった
ある日突然、犬が凶暴になるということが稀にあります。何かしら原因があるのかもしれませんが、人に害をなそうとした犬を飼い続けるのは肉体的にも精神的にも厳しいものがありますね。
しつけ教室などを利用してもなおらない、ということもあります。
犬が病気になり面倒がみれない
当たり前ですが、犬を飼うにはお金がかかります。
ワクチン接種やノミ・ダニ対策や病気になった場合の治療費なども必要ですし、特に通院や手術、入院が必要な病気はお金がかかることになります。
その他にも病気で寝たきりになったり、一部動かせなく鳴ったり……世話をするのが難しくなってしまう方も多くいます。
飼えなくなったとき間違えてはいけないこと
やってはいけないこと
簡単に保健所へ持ち込んではいけません!
犬の飼い主はやむえず飼うことができなくなった場合には、新しい飼い主を探す義務があります。(平成14年環境省告示第37号 家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/1_law/baseline.html)
また、保健所へ引き取りを以来しても、引き取るのに相当する理由がないと拒否されることもあります。
困ったときの解決方法
自分で新しい飼い主を探す
友人や知人に犬を欲しがっている、またはそういう人を知っているという人はいませんか?
成犬の場合は貰い手が少なくなってしまいますが、メリットもあります。
しつけができていて、手入れが行き届いている犬であれば欲しいという人が現れるかもしれません。
子犬を育てるのは、犬を飼っていない人が思っている以上に大変なことです。
トイレのしつけや噛み癖のしつけ……教えることがいっぱいあるからです。
その点、しつけが完了している成犬ならば、そういったことをする必要がありません。
動物愛護団体などに協力してもらう
自分で新しい飼い主を探しても見つからない……そういった場合は、すぐ保健所へ引き取りをしてもらうのではなく、一度動物保護団体やボランティアを頼ってみましょう。
一時預かりなどをしているところもあるので、もし一時的に預かってもらうことでもう一度一緒に暮らせるなら、それが1番だと思います。
犬も飼い主と一緒にいたいのです。
もう飼えないのが決定しているのなら、引き取ってもらうか団体を通じて新しい飼い主を探してもらいましょう。
里親募集のイベントを行っているところも多いです。
まとめ
飼う前に考えましょう
やはり買う前に一度考えてみてください。
現在のこと、万が一のこと、あらゆる場面で犬のことはついてまわるのです。その覚悟をしなくてはなりません。
- ペットを飼える家
- 引っ越しの予定がない
- アレルギーを持っている人がいない
- 20年近くも飼える年齢
- 毎日世話ができる体力
- ペットの一生にかかる費用
- 飼えなくなった場合
こういった場面を想像して、それでもなお飼いたい、飼えるのなら、幸せにしてあげてほしいと思います。
犬を飼いたいなら……
もし犬を今から飼いたいというのであれば、保健所や団体に保護されている保護犬を引き取ってみてはいかがでしょうか?
なれるまでに時間がかかりますが、トライアル期間を設けている団体もあるので、話を聞いてみても良いかと思います。
ネットでの里親募集サイトもあるので、一度見てみてください!
- ペットのおうち
- NPO法人ペット里親会
http://www.petsatooyakai.com/#!home/cjv8
- ジモティー:里親募集
ユーザーのコメント
40代 女性 かず
女性 まろん
迎える際は万が一の事を想定しながら、本当に飼える環境なのか。
犬なら平均15年は生きると言われています。ご自身の年齢や家族構成や未来の予定(イメージ通りには行かないかもですが)そういったことを考えて迎える必要がありますよね。
私は独身の頃に一匹目の愛犬を迎え、途中で二匹目を迎えました。
私が飼えなくなるとするならば、自分が病気になったりいなくなってしまった場合しかありえないのですが、この病気に関しては、なかなか自身ではどうしようもない面も大きく、飼い主さんも離れるのは本意ではないため仕方ない事と思っています。
そのあとの行動が大事ですよね。
家族や友達など身近な人に飼ってもらえる場合はそれが良いですし、難しい場合は里親サイトなどを通じて〝信頼できる新たなご家族〟を見つけるしかありません。
ですが、手放した時点で愛犬は、もうあなたの犬ではなく、新しい家族の一員になりますから会えなかなることがほとんとです。(会うのは愛犬にとっても可哀想かもしれませんしね)
仔犬が産まれて飼えなかったり、引越し先が犬を飼えない、愛犬が手に負えない、病気の治療費がかかって飼えないなんてのは飼い主の責任です。
引越し先が海外で犬を連れて行くには色々と大変(犬を思うと悩みますよね)
そんな理由ならばともかく、犬可の物件は高いから飼えないとか、病気になり治療費や介護がかかるから、などで捨てる方って多いんですよ。
知り合いの保護活動団体の方の話を聞くと、骨折したまま放置され保健所に持ち込まれ足が曲がったままな犬や、ヘルニアを放置され、危うくレスキューが遅れていたら歩けなくなっていたかもしれない犬など、本当に本当に腹が立つような自己中な理由が多すぎます。
手放すことに関しては、止められませんが、手放しかたですよね。
手放すなら次の飼い主を見つけてからにしなさいと言いたいです。
保健所に持ち込んで、さっ処分は保健所の方にさせ自分は手を下さないまま。ありえません。
きちんと次の飼い主へ繋いであげれば、保健所もさっ処分もなくなり、不幸なわんちゃんが減るのになぁと悲しくなります。
私の場合は、家族も多く私が何かあった際はお願いしているし、愛犬たちが生涯かかるであろうお金も用意しています。死亡保険も入りますし、ペット保険にも入っていますし。
もちろん愛犬たちを置いて行くわけにはいきませんから、飼い主の私たちが元気でいれるようにする事も大事ですよね。
なかなか飼い始めには、5年10年先のことなんて分からなかったりします。
病気やリストラなど、予想できないこともあるかもしれません。
なるべく手放さずにすむよう考えて努力し、それが無理ならば新しい家族を探してあげなくてはいけません。
これは飼い主としての最後の義務です。
無責任な飼い主が減るよう、犬を飼うなら登録制などをし、捨てたり、世話をしない、飼い方に問題があったりする場合は罰されるようになれば、少しでも不幸な犬が減るのになぁと思いました。
女性 熊子