コモンドールの特徴や飼い方

コモンドールの特徴や飼い方

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モップの様な毛に全身が覆われている犬、コモンドールをご存知でしょうか?その見た目から、「モップ犬」と呼ばれるほどのインパクトのあるコモンドールですが、家族に忠実でとても賢い犬種なのです。今回は、そんなコモンドールの特徴や飼い方などをご紹介いたします。

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コモンドールとは

芝生で顔をあげて伏せているコモンドール

モップにそっくりの外見が特徴的なコモンドールは、ハンガリーの代表的な国犬で、2004年には国宝にも指定された犬種です。コモンドールは500年以上もの間、家畜を外敵から守る護蓄犬として、ハンガリーの山間で活躍してきました。近年では、ショードッグとして使われることが多くなってきています。

コモンドールの起源はとても古く、中央アジアに存在したロシアン・オッタルカという大型犬がルーツといわれています。コモンドールの先祖犬は、10世紀頃の中央アジアでクモン人によって飼育されていました。しかし、そこに勢力を拡大していたモンゴルが進行してきたために、クモン人は西へ西へと移動を続けて、12世紀頃にハンガリーに移住した際に持ち込んだとされています。

その後は、ハンガリーの牧畜地帯で牧羊犬のリーダーとして、主に警護を任されて活躍していたコモンドールですが、第一次、第二次世界大戦を経てその数は減少していきます。しかし、ハンガリーを中心としたヨーロッパの愛好家や牧畜民たちの力で、戦後、徐々にその数を増やしていきました。現在でも、ハンガリーやアメリカでは実用犬として飼育され、安定した人気を保っています。

コモンドールという名前の由来は、中央アジアにあった「クモン」という地名や、そこに暮らしていた遊牧民「クモン人」からきているという説や、ハンガリー語で牧羊犬の指揮官という意味を持つ、「コマンダー」という言葉からきているという説があります。

コモンドールの性格

コモンドールの顔

コモンドールはとても賢く、穏やかで落ち着つきのある性格です。また、家族に対してとても忠実で、愛情深い犬種でもあります。

コモンドールは元々、牧畜犬のリーダーとして家畜を守る資質を備えた犬種です。その賢さから、プライドが高く自立した一面もあるので、リーダーシップの取れない飼い主には従わない場合があります。そのため、飼い主にはしっかりとしたリーダーシップが求められます。

コモンドールを飼う際には、けじめのある躾が必要となりますので、犬を飼うことに初心者の方や、つい甘やかしてしまいがちな優しすぎる方よりも、毅然とした態度でしっかりとしリーダーシップのとれる方が、飼い主としては向いているようです。

また、コモンドールは見知らぬ人に対しては警戒心が強いこともありますが、こどもや弱い者を守ろうとする、優しくて勇敢な犬種です。家族に忠実で、優れた防衛本能を兼ね備えたコモンドールは、しっかりと躾ができれば、家族を守る頼もしい番犬になることでしょう。

コモンドールの特徴

 飼い主の横に立っているコモンドール

コモンドールの最大の特徴は、全身を覆う、モップの様な縄状の被毛です。その長くたれた分厚い被毛は、狼などの敵から家畜を守る際に、敵の牙で体を傷つけないようにするための、鎧の様な役割を果たしています。毛色はアイボリーです。

コモンドールの体型は、頭から尻尾までモップの様な被毛に覆われているので隠れて見えませんが、長めの胴に太くて短い四肢、筋肉質でがっしりとした骨格をしています。短めのマズルに垂れ耳、アーモンド形の目をしていて、まるで大きなぬいぐるみの様なコモンドールですが、外敵と闘う牧畜犬だけあって、実はマッチョで力強いのが特徴です。

コモンドールの体高は、オスは約65cm~80cm、メスは約60cm~70cm。体重は、オスが約50kg~60kg、メスが約40kg~50kgと、かなりの大型犬です。

コモンドールの飼い方

黒い背景にコモンドールの顔

コモンドールを飼う際には、充分に動けるほどの広さのある、飼育スペースが必要となります。そして、かなりの運動量が必要となりますので、毎日の散歩は欠かせません。最低でも1日2回、30分~1時間は散歩をしたり、広いドッグランや、自由に走りまわれるような広大な敷地で、充分に体を動かしたりすることが必要となります。

飼育の際に注意しなければならないのは、コモンドールは全身が分厚い被毛に覆われているため、体内に熱がこもりやすい体質ということです。日本の様な高温多湿の気候で飼う場合には、冷房などで室温管理をしっかりと行い、適した飼育環境を整える必要があります。また、コモンドールの被毛のお手入れはとても大変です。お手入れ方法などもしっかりと理解をしたうえで、衛生面にも気を付けて飼育しましょう。

躾に関しては前述しましたが、コモンドールは賢くて支配的な一面もありますので、飼い主さんがしっかりと訓練をして、甘やかしすぎずに、けじめのある躾をすることが大切です。

コモンドールのお手入れ方法

芝生で伏せているコモンドール

コモンドールの被毛は、硬めのオーバーコート、油分が多くて水をはじくミドルコート、やわらかい肌毛の三重構造になっています。全身がモップの様な被毛で覆われているため、抜け毛が多いようにも思われますが、抜け毛の掃除はそれほど必要ではありません。しかし、縄状の毛にゴミや抜け毛がからまりやすく、汚れやすいので、コモンドールの被毛のお手入れは大変です。

コモンドールの場合、通常のブラッシングのお手入れはNGです。毛にブラシやコームががひっかかって通りません。そのため、毛についたゴミやムダ毛などの汚れは、手で取り除くことが必要となります。

清潔を保つためにシャンプーも必要ですが、毛をほどくことから始まって、仕上げまでには大変な時間がかかります。ご自宅で行うと、しっかりと洗えなかったり、乾燥が不十分になったりしますので、専門の方にお任せするのが良いでしょう。

また、コモンドールの被毛は通気性が悪いために蒸れやすく、皮膚病になりやすい犬種です。被毛のお手入れはとても大変ですが、皮膚を清潔に保つためにも定期的にシャンプーをして、衛生面に気を付けることが大切となります。
 

コモンドールの値段と購入方法

子犬のコモンドール

コモンドールは、日本の気候では繁殖が難しく、日本にはほとんどブリーダーがいないため、ペットショップなどでの購入は難しいかと思われます。そのため、海外のブリーダーから購入して輸入しなければなりません。

海外から購入する場合のコモンドールの価格は、子犬のオスが約50万~120万円、メスが約60万~200万円になります。輸入代行業者によっても価格が大きく変動しますので、相場には幅があるようです。また、犬の輸入には複雑な手続きは必要になりますので、その方法についても良く調べておく必要があります。

コモンドールとプーリーの違い

芝生にいる黒いプーリー

コモンドールとよく似ていて間違われやすいのが、同じ縄状の被毛を持つプーリーという犬種です。プーリーもまた、コモンドールと同じハンガリーが原産国で、牧畜犬として繁殖されてきました。

コモンドールとプーリーの違いは、コモンドールが大型犬なのに対して、プーリーは中型犬です。また、被毛のカラーがコモンドールはアイボリーですが、プーリーは主にブラックが多く、ホワイト、グレー、クリーム色も存在します。コモンドールとプーリーはとてもよく似ていますが、このように体の大きさや被毛の色で見分けることができます。

まとめ

紫の花が咲く山の傾斜にいるコモンドール

いかがでしたか?モップにそっくりな被毛が特徴の、まるで大きなぬいぐるみの様な犬、コモンドールをご紹介いたしました。原産国のハンガリーと日本の気候は違うため、コモンドールにとって、高温多湿の日本は暮らしにくい場所かもしれません。

コモンドールを家族の一員として迎える際には、愛犬の健康と幸せのためにも、こういった特徴や飼い方をよく理解したうえで、適切な環境を整えて迎えたいですね♪

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    30代 女性 ken

    ドレッドヘアが見事な犬ですね。
    ブラッシングケアはしないけど、毛を束にまとめる手間がかかってかつこの大きさですからシャンプーのときにはさぞ大変なのでしょう。
    日本の気候には適さないとのこと、なるほどです。うちの犬は巻き毛の小型犬ですが、毛玉が出来るとすぐにその下に皮膚湿疹ができてしまうほど日本の湿気の多い気候は被毛が豊富な犬には大変です。
    見事過ぎるビジュアルに圧倒されますが、羊の群れの中で護衛をする立派なお仕事犬で、羊たちと一緒に屋外で過ごしているということですが、あの被毛、虫とか大丈夫なのかなぁと心配になってしまいます。きっと大丈夫なのでしょうが…。それにしても、ニオイや汚れも相当つくでしょうから、魅力的なドレッドヘアですが丸刈りにしてあげたくなってしまいます。
  • 投稿者

    女性 シュナ

    コモンドール、本当にモップみたい、というかお顔が見えなかったらモップそのものですね。人とうつっているお写真、素敵です。大きなワンちゃんですね~。日本でも見てみたいですが、気候があわないかもというのはよくわかります。高温多湿、虫も多いですし病気になってしまう可能性が高いんでしょうね。普通のわんこでも皮膚病などがあるくらいですから。シャンプーも大型犬&度レッドヘアでものすごく大変そう。でもとってもやさしそうです。この毛並みになるまで2年ほどかかるとのことですが子犬のころはどんな感じなのでしょう。思わず調べてしまいました。グレートピレニーズににているのでしょうか、毛質はもこもこ感がはんぱなくてとってもかわいいです。とっても歴史の深いコモンドール、お写真で見るだけでも癒されます。
  • 投稿者

    女性 きなこ

    コモンドールはあの独特な被毛から、一度見たら忘れることはない犬種ですね!
    「コード」と呼ばれるあの被毛はフェルトのような触り心地だそうです。コモンドールはダブルコートなので内側にも毛があるのですが、内側も柔らかく密集度の高い被毛なので、見た目以上に触り心地はいいそうです。一度でいいからもふっと触ってみたくなります。

    他の犬種と違ってこまめなシャンプーは出来なさそうですが、かといって短くしたりバリカンをかけてしまうと、コモンドールという犬種としての大きな特徴がひとつなくなってしまうので、維持するのは大変ですがこのコードは大事ですね。

    日本では、今のところコモンドール専門のブリーダーはいないそうです。記事にもあるように輸入になってしまうので、空輸費や現地の人との会話がおそらく英語なので、間に人を介したりすることを考えると50万~くらいはかかるそうです。どうしてもコモンドールが欲しい!という強固な意思がないと難しいですね。
    コモンドールを飼うのは難しくても、一度は触ってみたい被毛ですね。
  • 投稿者

    30代 女性 ひまわり

    コモンドールという犬種は初めて知りました!本当にモップのような見た目の毛をしていますね…モップ犬と呼ばれるのも納得です。
    ただ、シャンプーや肌のケアが凄く大変そうですね。水を吸ったらモップみたいに絞ってあげないと自然乾燥はできませんね。日本ではあまりお目にかかれない犬種なのは残念ですが、もし機会があったらモップのような毛がどんなさわり心地なのか確かめてみたいです。
  • 投稿者

    女性 ゴン吉

    コモンドールのあの被毛はどうやってブラッシングするんだろうと思っていたのですが、ブラッシングしないんですね。モップ状の束をひとつひとつ解していくらしいですが、とても根気のいる作業だと思います。シャンプーもひとつずつ揉み洗いとあるので、これもひとりで行うのは大変です。
    写真を見るとあの被毛がとても重そうです。被毛だけで体重の何割を占めているのか気になりますねぇ。
  • 投稿者

    20代 女性 ゆず

    モップ感が凄いですね。羊の群れに紛れ込んでいても気づかないと思います。(笑)
    目はちゃんと見えているのか心配になりましたが、モコモコの毛質にはちゃんと意味があるようなのでお手入れが大変でも清潔にしてあげたいですね。シャンプーとか、乾くのにめちゃくちゃ時間かかりそうですけど...。
    もしかしたら、高温多湿な日本の環境では生活しづらい犬種かもしれないですね。それでも、どうしてもコモンドールが良いという人はちゃんと責任を持ってその子が充分に快適に暮らせる環境を整えて、お世話も愛情を持ってやってあげてほしいです。
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