絶句・・・一般家庭によるマルチーズ50頭の多頭飼育崩壊
頭数が多すぎて適切な飼育ができない「多頭飼育崩壊」と呼ばれる状態。
アメリカでは「アニマルホーダー」と呼ばれています。
先日この動物虐待が長崎の一般家庭で起きていたことをご存知でしょうか。
6年にも渡る多方面からの説得により、今月4日、飼い主である高齢者の元からマルチーズ50頭が緊急レスキューされました。
レスキューを行った行政、保護団体(長崎 Life of Animal(木村愛子代表)、R&G長崎の保健所の命を救う会(浦川たつのり代表))が撮影した現場の写真は、まさに地獄。
心してご覧ください。
言葉を失いました。
行政と保護団体は、荒れ放題の家と予想以上の頭数に身動きが取れずにいました。
6年の歳月を経て、とうとう飼い主による全頭飼育放棄の手続きが終わり犬たちを救い出すことができました。
あまりにひどい姿。
これは個人の身勝手が引き起こした悲劇です。
飼い主は50代女性。
しかし、犬は別居する80代の母親の家で飼われていました。
数年前から母親が犬猫譲渡会に子犬を持ち込むようになり、保護団体は多頭飼育を疑いました。
全頭譲渡や不妊治療を勧めたそうですが応じなかったといいます。
現場のあまりの悲惨さに、休日だったにも関わらず現場職員総出でレスキューに着手。
まずは長崎市動物管理センターに収容しました。
長崎市動物管理センターでの様子
犬舎はマルチーズで溢れかえっています。近親交配による繁殖で歩行障害のある犬、衰弱している犬が何頭も見受けられます。
やっとのことで救い出されたマルチーズたち。
本当に生きていてくれてよかった。
この子たちは今、何を感じているのでしょうか。
(※ボランティアさん達の手によって、生まれ変わったワンコ達は次のページで!)
ボランティアによる全頭トリミング完了!
今月7日、ボランティアの方々によって50頭すべてのトリミングが完了しました!
毛玉や糞の鎧は、もはやバリカンが入らず・・・。
はさみで地道に落とされました。
やっと可愛いお顔が見えました!
今なお行政、保護団体、ボランティアの方々が寝る間を惜しんで動いています。すべては小さな命を守るため!
受け入れ先への搬送
無事、ほとんどの犬の受け入れ先が決まりました!
福岡のボランティア団体はぴねす・・・5頭
東京アルマ・・・12頭
町田小さな命を守る会、いぬねこcafe Lua・・・15頭
一般社団法人 はーとinはーとZR・・・5頭
病院で治療中・・・9頭
未定・・・4頭
驚くことに、マルチーズたちの受け入れ先が決まり搬送されるまでに要した期間は一週間足らず。
これだけの数の犬に、たった一週間で新たな道をつくったボランティアの方々のご苦労は計り知れません。
新しい人生が楽しいことで溢れますように。
地元の新聞でも大きく報じています。
今回のレスキューで活躍した『長崎 Life of Animal』からのお願い
”★まずはじめに★
現在、フード(ドライ)
オムツ(マミーポコテープタイプL、M)
テッシュ、液体洗濯洗剤
バイオウィルクリア
クイックルワイパーウェット
が大変不足しております。
フードは、ドライ、ウェット、缶詰
アダルト、シニア用で、体調管理をしている為、銘柄指定をお願いさせてもらっています。
サイエンスダイエット、いなば、デビフ、ロイカナ、ニュートロ
※高栄養ミルク、パウダー
シニア食の缶詰、パウチも大変助かります。
皆様のご協力をお願いします!!!!
皆さまに再度お願いです。
治療費が追いつけていません。
投薬や訓練費だけでも毎月12万以上は支払い、それ以外に治療や入院となると、もうどんな状況のワンコがいても手をかけてあげる事すら諦めなければなりません。
皆様からのご協力、お力添えのほど、どうぞ宜しくお願い致します。
★医療費のご協力のお願い★
<ゆうちょ銀行から>
記号番号:17690-22741081
名義:ナガサキライフオブアニマル
<他銀行から>
店名:七六八 または ナナロクハチ
(店番:768)
口座番号:2274108
名義:ナガサキライフオブアニマル”
詳しくはこちら↓
長崎 Life of Animal
最後に
今も、現地のボランティアの方々は大変な活動を続けていらっしゃいます。
さまざまな援助のかたちがあります。
私も微力ながら協力させていただこうと思います。
多頭飼育崩壊は、人間の身勝手さの象徴です。
なぜこうなる前に不妊手術をしなかったのか。犬たちはなぜこんなにも悲惨な状況で生きなければならなかったのか。
実は、多頭飼育崩壊に対する罰則はありません。
自治体が条例に基づき飼い主を指導し、ボランティアが引き取る。これが現状です。これが今の日本の精一杯なのです。
アメリカではアニマルホーダーの研究が進んでおり、その飼い主は50~60代の女性が多く、7割近くは自宅が不衛生で排せつ物や死骸が放置されていたそうです。
どうやら、多頭飼育崩壊は世界的な問題のようです。
犬の未来を考える。そこには必ず私たちもいて、私たちの未来も存在するのです。
どうありたいか、どうあるべきなのか、今一度、自身に問う必要がありそうです。
ユーザーのコメント
40代 女性 プリッツ
そしてボランティアの方々レスキューしてくださり ありがとうございました。皆が幸せになる事をただただ願うばかりです。
少しばかりではありますが、是非協力させてください。
40代 女性 プリン
少しばかりですが、協力させていただきます。
ボランティアのみなさん、大変だとはおもいますが、どうか助けてあげてください。
40代 女性 ベリー
可哀想過ぎます‼
わんちゃん達が一日も早く幸せになれますよう祈ってます…
少しばかりですが協力させて頂きます。
ボランティアの皆さん頑張って下さい。
30代 女性 M☆レオン☆M
同じマルの飼い主として、悲しいです!!
劣悪な環境で…可哀想すぎます!!
でも、ボランティアさんたちのおかげでマルたちの第二の人生が素敵で楽しい事をお祈りしてます!
少しでも長崎のマルさんたちの力になりたいです!!
女性 匿名
40代 女性 さあこ
それと同時に怒りでいっぱいです。
ペットを飼う事の責任の重さが何も分かってない!
飼い主も生きて行く為に衣食住を確保して毎日を
過ごしているのではないのでしょうか?
ペットだって一緒に生活していくって決めた以上、
全く一緒ですよ!何一つ変わりはありません‼︎
動物は言葉が話せません。それ以上に配慮して
あげなければならないのではないでしょうか?
ぬいぐるみと違うんですよ!毎月のフード代、
予防接種、時として病気、怪我などの診療費用など
と、飼い主側のそういった責任能力と経済状況は
ペットを飼うえできちんと把握しておくべきであり、
把握出来ていれば、こんな結果にはならないはずです。
まだ大丈夫!なんて甘い考えはやめてください‼︎
人間も歳をとります。ペットはそれ以上に早く‼︎
それが分かればお互いの許容範囲を超えずにお互いに
幸せになれることをどうか分かって下さい‼︎
こんなことが繰り返し起こらないことを願うばかりです。少しばかりではありますが寄付させて頂きます。
40代 男性 ジョリーとなごみのパパ
同じマルチーズを多頭飼いしてる私にとっても他人事ではありません。
唯一違う事は、私なりに精一杯の愛情を込めて家族の一員として、共に日々生活しております。
仕事が終わったら、真っ直ぐに帰って早く犬達に会いたい!特別なことではありません。ごくごく日常の風景です。
私が思うに今回、保護された50頭は、ほんの氷山の一角にしか過ぎないと察します。沢山の尊い命が犠牲になっていたのではないかな?と推測できます。
手厚い保護された50頭の影には、多くの子達が何の愛情も受けることなく命が失われたことに心傷みます。
そして、読書の皆様の更なるご協力、是非よろしくお願い申し上げます。
50代以上 男性 トシロー、
女性 マリーン
譲渡後に発覚した近親での奇形等々、人間の身勝手さが引き起こした悲惨な犬達…本当に気の毒です。
お金に不自由な方ではなくむしろ裕福なご家庭…完全なアニマルホーダーで行政も引き続き監視が必要だと思います。
愛護団体については、レスキューを隠れ蓑に「犬は金ずる」の団体が現存します。寄付をされる場合はくれぐれも充分にお気をつけ下さい。
50代以上 女性 なお
銀行名など記載をお願い致します。
50代以上 女性 Alice
このようなことは、到底許される事ではありません。
動物愛護法を変え、もっと厳しく処罰しなければ、不幸な犬猫たちは、後を絶ちません。
無理な繁殖、近親感の繁殖、虐待、今回のようなケース、どれも人間の身勝手さゆえの事です。
また、お金儲けの為に犠牲になる犬たちを思うと、申し訳なさでいっぱいになります。
犬とはなんなのか、ペットとはなんなのかを考えてばかりのこの頃です。
この仔たちには今までの分も、幸せになってもらわなくては、と心から思います。
女性 ゴン吉
こんなに頭数は多くなくても、近い状態の飼育放棄している人はまだまだいると思います。怪しいと思う家があったらなるべく目を光らせて、然るべき場所に相談するべきです。今の日本はトラブルを避けたいために見て見ぬフリをする人も多いですが、動物の命がかかっていることなので勇気を出してほしいです。
ペットショップやブリーダーなどでも、成長して売れない子犬や老犬、病気になった犬を大量に放置していくという話を聞いたことがあります。残ったら施設に送ればいいやくらいの気持ちなのかもしれません。販売する側もきちんとした体制を取るべきだと思います。ペットショップで残ってしまっている子はどうなるんだろうといつも気になっています。
30代 女性 くいな
この記事を読ませて頂いた範囲ではありますが、いくつか、ポイントがあります。
・数年前から母親が犬猫譲渡会に子犬を持ち込んでおり疑いがあった
・母(80代)と娘(50代)の関係に違和感がある
・全頭譲渡や不妊治療を勧めても応じなかった
この段階で行政がレスキューに動けないのですね。結局、飼い主による全頭飼育放棄の手続きに6年を要し、そこでやっとレスキューできたとのこと。ゴミ屋敷の問題もそうですが、ゴミもペットも法的には「所有物」とされ同じ位置づけかもしれませんが、犬(猫)は生き物です。法律・ルールの改正がすすむことや厳しい罰則が科せられることも勿論ですが、ペットと暮らすことへの古い意識の改革をすすめていきたいものですね。
30代 女性 ナナコ
長崎のこのような家がどうか他にはありませんように。このような飼い主の方がこれ以上増えないことを願っています。
女性 渚
30代 女性 匿名
私のペットの犬も、犬が多過ぎて困ってると言われて譲り受けた子です。
家計の事もあり1匹だけしか連れて帰れませんでしたけど、その後は、どうにか飼い主を見つけたみたいでした。それでも、稀なケースですよね。貰ったワンコは油塗れの虫塗れの雑種犬で、獣医さんに診てもらい健康体だったのが幸いでした。
沢山の動物が
幸せに暮らせる世界になってほしい。
出来る限り協力しますね
女性 コロ
多頭飼育崩壊やなにか問題を起こした人は、今後ペットを飼ってはいけないというペナルティでも課せればいいのですが。
女性 くろちゃん
50代以上 女性 リョウコ
法律も、日本も、作るべきだと、思います。ワンちゃん達、みんな、幸せに、なれますように。
女性 匿名
しかも本人は病識がないらしく、治療を受ける事もなく、どんどん増え続けていく…という感じらしいです。
全員がそうではないかもしれないけど、せめて今回救出された子達が、この先幸せで長生きしてくれますように…。
うちの愛犬達はトイプードルの年の差カップルで他人事とは思えないので、こうならないように気を付けていきたいと思います。