犬を飼うには想像以上に費用がかかることを理解して
犬を飼いたいという気持ちだけで犬を迎え入れてしまうと、後々「こんなに費用がかかるなんて……」「生活が厳しい」という恐ろしい事態に直面する危険があります。
一般的に、1匹の犬を飼育するのに生涯250万〜400万円ほどの費用がかかると言われています。年間、20万〜35万円の支出を見込まなければいけないため、この金額を余裕をもって捻出できなければ、犬を迎えると生活が苦しく感じる人が多いでしょう。
このように犬を飼うと想像以上の支出が増える可能性が非常に高いです。そのことを踏まえて家計を見直し、具体的なマネープランが立ってからお迎えすることをおすすめします。
『貧乏な人』が犬を飼うリスク5選
お金に余裕がない状態でワンコをお迎えしてしまうと、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。ここでは貧乏な人が犬を飼うリスクに触れていきます。
1.自分の生活水準が下がり困窮する恐れ
犬をお迎えするということは、最初に紹介した通り想像以上の出費が伴います。そのため、金銭的に余裕がない人が迎え入れる場合、現在発生している支出のどこかを削り、愛犬に充てなければなりません。
そのため、お迎えする時点であまりにお金に余裕がないと、食費や消耗品など飼い主側の生活に支障をきたす恐れがあります。
2.犬に適切な暮らしをさせてあげられない
犬を飼う上で、犬にとって快適な生活環境を整えてあげることも重要です。しかし、お金に余裕がない場合、その水準を満たすような安心で快適な暮らしを提供してあげられない可能性が高いでしょう。
例えば、十分なドッグフードや排泄するたびに取り替えるトイレシーツ、愛犬の体に合う十分な広さのケージを置くスペースの確保、さらに夏場や冬場は常に快適な室温を維持するため、エアコンや暖房器具をつけっぱなしにしなければいけません。
これだけでも今より多くの支出が生まれることが理解できるでしょう。こうした犬にかかる出費に目を向け、十分な環境を整えてあげられるかどうかを確認してください。
3.自分の僅かな楽しみさえも我慢が必要に
現在、お金に余裕がある人もない人も、自分の楽しみが少なからず存在していると思います。読書などのインドアな趣味やスポーツやアウトドアなどのアクティブな趣味、最近ではゲームを趣味にしている人も多いでしょう。
こうした贅沢とは言わずとも僅かな楽しみさえも、貧乏な人が犬をお迎えすることで我慢を強いられることになります。楽しみを我慢して犬をお迎えするのか、今の生活を継続するのか、意外と重要な決断ポイントです。
4.病気になった愛犬に十分な治療を受けさせられない
犬は些細なことが原因で体調不良に陥ったり、ある日突然、病気を患ったりします。通常の診療であっても複数回続けば高額になりますし、病気の治療となれば、驚くほど高額な医療費が発生するでしょう。
しかし、お金に余裕がない場合、愛犬が病気になったり体調不良になっても、十分な治療を受けさせてあげられないことも……。最悪の場合、それが原因で命を落としてしまう危険もあるので、お金に余裕がない状況では犬をお迎えすべきではありません。
5.最終的に犬の飼育継続が困難になることも
ここまで紹介してきた貧乏な人が犬を飼うリスクを踏まえた上で、最終的に「やっぱり金銭的にきつい」という理由で犬の飼育を放棄してしまう飼い主もいます。
しかし、ワンコの視点から見れば、家族として迎え入れられ、心を寄せていた相手に裏切られた状態です。心に深い傷を残しますし、最悪の場合、新たな飼い主が見つからなければ殺処分対象になってしまう非常に恐ろしい事態に直面します。
何も悪いことをしていない犬たちが人間の身勝手さで心に深い傷を負い、さらに理不尽に殺処分されてしまう……こんな悲惨な結末は絶対に避けるべきです。したがって、お金に余裕がない人は、安易に犬を迎えるべきではありません。
まとめ
いかがでしたか。お金に余裕のない貧乏な人が犬を迎えてしまうと、紹介したようなリスクが伴い、最悪の場合、飼育の継続が困難になってしまうこともあります。無責任な行動を避けるためにも、犬のお迎えを検討する際は必ずライフプランやマネープランを立てましょう。
