犬がおもちゃを飼い主の元にもってくる心理5選
犬がおもちゃをくわえて飼い主の元にもってくる光景はよくみられますよね。彼らがおもちゃを自らもってくるとき、どのような心理が働いているのでしょうか。
1.一緒に遊んでほしい
最も考えられる理由として、「このおもちゃで一緒に遊ぼう!」「遊んで!」という心理が考えられます。暇を持て余していたり体を動かしたいとき、飼い主にかまってほしいときなどに見られることが多いでしょう。
また、今までの経験則から、ただ見つめたり前足で催促したりするよりも、おもちゃを使った方がかまってもらえる可能性が高いと考えている犬も多いです。
2.自分に注目してほしい
飼い主が忙しそうな様子を見せていたり、なかなか自分に視線が向かないときなどは、おもちゃを持って視界に入ることで「僕を見て!」と注目を集めようとすることもあるでしょう。
飼い主の気を引いてアイコンタクトが取れると幸せを感じる犬は多くいます。なおかつ「遊んでもらえるかも!」という期待につながるため、おもちゃで気を引く作戦をとるのです。
3.共有することで仲を深めたい
自分にとってお気に入りのおもちゃを飼い主の元へもっていく行動には、「好きなものを共有したい」という心理が影響していることも多いです。
犬にとって大切なものを共有する行為は、相手に対して「もっと仲を深めたい」「仲良くなりましょう」という意味を持ちます。今よりももっと絆を深めるため、飼い主に仲良しの証をプレゼントしてくれたのでしょう。
4.飼い主を元気づけようとしている
飼い主が落ち込んでいたり体調を崩していたりすると、心配そうに近寄ってきたり、時にはおもちゃをくわえて持ってきてくれたりする犬も多くいます。これは飼い主を元気づけようとしている行動です。
過去に自分が嬉しかったことや楽しかったことを思い出し、「おもちゃで遊んでいるときは楽しい」「飼い主さんもおもちゃで遊べば元気になるかも」と考えて行動しているのでしょう。
5.愛情表現の一種
犬が自分の大切なものを共有する行為は、相手との仲を深めたいという思いが反映されているとお話ししました。同時に、相手に対して深い愛情や信頼を伝えるための行為でもあります。
「あなたのことが大好きです」「あなたのことを信頼していますよ」という愛情表現の一種なので、自らおもちゃを持ってきてくれるときは、ぜひ受け取りましょう。
犬がおもちゃをもってくるときの注意点は?
犬がおもちゃをもってくるとき、飼い主としてどのように対応すべきなのでしょうか。
まず、せっかくの愛情表現なので無視はしないでください。「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えて一緒に遊んであげたり、時間がないときは「後でね」と優しく声をかけてあげたりと反応を返しましょう。
また、子犬にありがちな行動に興奮気味におもちゃを持ってくる様子が挙げられます。興奮しているときは落ち着いてから対応するのが基本です。飼い主が落ち着いて対応し、コマンド指示を出したり、静かにアイコンタクトを取りながら落ち着くまで待ちましょう。
「毎回応じるべき?」という疑問を持つ飼い主も多くいますが、これは飼い主の都合を優先してください。
例えば、外出する予定があったり家事が終わっていないときは、優しく声をかけて「今はできない」と伝えましょう。この場合は、用事が終わった後にたっぷり遊んであげてください。
まとめ
犬がおもちゃを飼い主の元にもってくる理由は、主に気を引くためや遊んでもらうため、また愛情表現の一種です。時間があるときは一緒におもちゃで遊び、時間がないときは「後でね」と声をかけて用事が終わってから遊んであげましょう。