老犬に絶対NGな『お手入れの仕方』4選 避けるべき理由や正しいケア方法まで

老犬に絶対NGな『お手入れの仕方』4選 避けるべき理由や正しいケア方法まで

本記事は、老犬に絶対NGなお手入れの仕方や正しいケア方法をまとめました。老犬は体力の消耗も激しく、痛みやストレスを感じやすい状態です。正しいケア方法をチェックして、なるべく負担をかけないよう配慮しましょう。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

老犬のお手入れは体力や負担を考慮して

老犬の後ろ姿

高齢期に差し掛かった犬は、以前よりも体力の消耗が激しく、体への負担やストレスを強く感じやすくなります。負担をかけると体調不良や怪我につながる恐れもあるので、老犬のお手入れは体力や負担を考慮して行わなければなりません。

また、老犬になると今まで通っていたトリミングサロンなども体調を考慮し「老犬お断り」になるところも増えます。したがって、お家でも軽く整えられるように準備し、頻度を減らして老犬を受け入れてくれるサロンを利用するなど、サービスの利用も見直す必要が出てくるでしょう。

老犬に絶対NGな『お手入れの仕方』4選

日向ぼっこする老犬

老犬のお手入れは、体に負担をかけないように配慮する必要があります。ここでは老犬に絶対NGなお手入れの仕方を紹介するので、お手入れ方法を見直す参考にしてください。

1.長時間かけてお手入れする

シャンプーやブラッシング、毛のカットなど、老犬のお手入れを行う際はできる限り短時間で済ませるようにしましょう。長時間かけてお手入れしてしまうと、その分、老犬の体に負担がかかってしまうからです。

例えば、シャンプーは一度に全身を洗ってしまうと時間がかかります。その場合は、「今日は足元だけ」「今日は胴体」「今日は顔まわり」のように部分洗いをこまめに行い、1回にかかる時間を短縮しましょう。

2.お手入れの頻度を減らす

老犬の体に負担をかけないように……と配慮すると、お手入れの頻度を減らそうと考える方も多くいます。しかし、お手入れの頻度を減らすと衛生面に問題が生じますし、一度のお手入れにかかる時間が長くなりがちです。

かえって愛犬に負担がかかる恐れがあるので、お手入れの頻度は減らさず、一度のお手入れにかかる時間を短縮できるよう配慮しましょう。

3.強く力を入れてお手入れする

犬用ブラシ

ブラッシングやシャンプーなど、つい「きれいにしてあげたい」という気持ちから力が入ってしまうことはありませんか。強い力を入れてお手入れしてしまうと犬が痛みを感じやすくなり、心身ともにストレスがかかってしまいます。

また、老犬の皮膚は若い頃よりも傷つきやすくなっています。力を入れてお手入れしてしまうと皮膚炎や傷を負わせてしまうリスクも懸念されるため、今までよりも優しく丁寧に行うことを心がけてください。

4.シャンプー時に高温のお湯をかける

シャンプーする際にお湯を使いますが、老犬の場合は今までよりも温度を低めに設定してあげましょう。高温のお湯をかけてしまうと体に負担がかかってしまいます。

目安はお湯に触れた時に人肌程度のぬるい温かさを感じる程度(35〜37℃前後)です。冷たすぎるとこちらもかえって負担をかけてしまうので、適温を手で触って確かめてあげましょう。

老犬のお手入れで押さえておくべき正しいケアのコツ

頭を撫でられる老犬

老犬のお手入れを行う際は、以下の正しいケアのコツを押さえておきましょう。

  • 老犬の体調を観察して、体調の良い日にお手入れを行う
  • こまめにお手入れを行い、一度にかける時間はなるべく短縮する
  • 負担がかからないよう優しい力で行う
  • 無理に立たせず、老犬の居心地の良い姿勢で行う
  • 浴室の床にはマットを敷いて負担を軽減してあげる

以上のように、お手入れの頻度ややり方も体に負担がかからないように配慮してあげてください。

まとめ

ベッドから見つめる老犬

老犬は体力を消耗しやすく、体に負担がかかりやすい状態です。長々とお手入れすると負担がかかってしまうので、日頃から少しずつケアをしつつ、一度のお手入れに時間をかけすぎないよう気をつけましょう。

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