犬がやりがちなズル賢い行動
1.歩きたくなくなると手足を引きずる
犬がやりがちなズル賢い行動は、お散歩中に歩きたくなくなると手足を引きずることです。
このズル賢い行動を初めて見た飼い主は、病気や怪我を心配し、動物病院へ駆け込むことでしょう。
しかし、病気や怪我は見つからず、原因も分からずに不安を抱えたまま帰宅することになるかもしれません。
犬と30年暮らす筆者も幾度となく愛犬たちのズル賢い行動に騙されてきました。ポイントは“お散歩中に限る”というところです。
お散歩に行きたくないときや歩き疲れたとき、抱っこしてほしいときなど、お散歩中に限って手足を引きずります。
他では元気です。もしも他でも手足を引きずったり痛がったりするときは、すぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。
2.叱られると分かるとケージに入る
犬がやりがちなズル賢い行動は、叱られると分かるとケージに入ることです。
普段はケージには全く入りません。ソファーの上でくつろぎ、ラグの上でのびのびと寝転がり、就寝時は飼い主のお布団に一緒に入ります。
「部屋を圧迫するし、もうケージはいらないかな…」と、処分してしまおうかと考えている飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、飼い主に叱られると分かると、「私、反省しています!」と、ケージの中に入る愛犬の姿を見ると、なかなか片づけることができないものです。
ケージは犬にとって安心できる場所です。その認識があるからこそ、飼い主に叱られると分かるとケージに入るのです。叱りたくても叱れなくなってしまうものです。
3.おやつをくれる人の言うことをよく聞く
犬がやりがちなズル賢い行動は、おやつをくれる人の言うことをよく聞くことです。
例えば、お散歩に行くのも動物病院に連れて行くのもママ。ブラッシングをするのも、シャンプーをするのもママ。ごはんをあげるのも、トイレをキレイにするのもママだとします。
しかし、言うことをよく聞くのはパパということがあります。これは、おやつをくれる人だからです。「私がほとんどのお世話をしているのに…!」と、悔しい思いをされている飼い主もいらっしゃるのではないでしょうか。
4.相手によって態度を変えること
犬がやりがちなズル賢い行動は、相手によって態度を変えることです。
飼い主にはツンとしているのに、他人にはデレデレしちゃって、外面のいい犬もいます。他人を目の前にすると気弱になってしまうのに、飼い主の前では威張ってしまう、内弁慶な犬もいます。
他人にはデレデレした方が可愛がってもらえることを分かっているのでしょう。飼い主には少々威張ってしまっても許されることを分かっているのでしょう。
“この人にはこのように行動した方が安全である”ということを心得ているからこそ、相手によって態度を変えるのです。
まとめ
犬がやりがちなズル賢い行動を4つ解説しました。
- 歩きたくなくなると手足を引きずる
- 叱られると分かるとケージに入る
- おやつをくれる人の言うことをよく聞く
- 相手によって態度を変えること
いかがですか?あなたの愛犬にもズル賢い行動が見られることがあるのではないでしょうか。
犬の知能は人間の2歳~3歳程度であるとされています。より知能の高い犬では、人間の3歳~5歳程度であるとされています。
優れた五感を持っていることでもよく知られていますが、飼い主から学んで覚えた数少ない言葉からも、飼い主の気持ちを読み取ることができます。
ズル賢い行動もできてしまうほどの賢さを持つ犬だからこそ、基本的なしつけをし、信頼関係を築かなければなりません。
飼い主が見下されてしまうと、問題行動を起こす原因にもなってしまうからです。賢いからこそ、たくさんの良い行動を教えてあげてくださいね。