愛犬との旅行中に飼い主が守るべきマナー
1.許可されていない場所での排泄をさせないこと
旅行中、最もトラブルが起こりやすいのが排泄のマナーです。
旅行先で犬の排泄を許可されている場所を見つけるのは非常に困難です。基本的には、持参したトイレシートで排泄をさせます。マーキングの心配があるのであれば、マナーパンツやマナーベルトを着用するべきです。
トイレトレーニングができていない場合では、どこでどのように排泄をさせるのか、よく考えておかなければなりません。
「おしっこは水をかければ大丈夫」という考えも、トラブルの原因になりやすいので注意しましょう。
2.愛犬の体を清潔にしておくこと
旅行前にシャンプーを済ませておきましょう。換毛期は抜け毛が心配されますので、念入りにブラッシングをし、ブラシやコロコロも持って行きましょう。
旅行先で愛犬の体が汚れてしまうこともあるので、ドライシャンプーやボディータオルを持って行くと安心です。
3.利用先でのルールに従うこと
ホテルや旅館では、“犬は必ずケージに入れること”という利用条件がある場合があります。「誰も見ていないから…」と室内を自由に歩かせたりベッドで一緒に寝たりしてはいけません。
「ずっとケージに入れておくのは可愛そう」と思うのであれば、犬も室内や館内を自由にできるホテルや旅館を選ぶとよいでしょう。
犬同伴OKの飲食店では、犬は飼い主の足元(地面)で待機させるのが基本です。許可なくイスやソファーに座らせてはいけません。
旅行する前に、利用したい場所でのルールを確認しておきましょう。「犬同伴OK」の文字だけ見て選んでしまうと危険です。詳細が知りたい場合には、直接電話して聞いてみてもよいと思います。
愛犬との旅行中に必要な準備
予防接種を済ませること
愛犬と泊まれるホテルや旅館、愛犬と同伴できる施設やドッグランなどは、予防接種を済ませていることが利用条件である場合があります。
「狂犬病予防注射」と「混合ワクチン接種」を済ませ、証明書を発行してもらいましょう。
ホテルや旅館でチェックインをするときや施設や飲食店やドッグランなどを利用するときに、証明書の提示を求められる場合があります。旅行に持参する際はコピーしたものではNGです。必ず原本を持って行くようにしましょう。
旅行する日が近くなってから予防接種をすると、愛犬が体調を崩すことがあります。旅行の1カ月前までに済ませておくことをおすすめします。
また、フィラリア症の予防薬も必ず投与しておきましょう。ノミ・マダニの予防薬を投与していることも利用条件としている場合がありますので済ませておくと安心です。
健康診断を受けること
旅行の数日前までに、愛犬の健康診断を受けておくと安心です。治療が必要な場合には十分な治療を受け、完治してから旅行しましょう。
愛犬に持病がある場合には、急な症状が出た場合の対応など、獣医師に相談しておくと安心です。症状が悪化した場合や緊急時のお薬も処方してもらっておくと安心でしょう。
必須な愛犬用のグッズ
- 使い慣れた首輪またはハーネスとリード(鑑札と迷子札を付けておく)
- 食べ慣れたごはんとおやつ
- 飲み水
- ごはんとお水用の食器
- ウンチ袋などのお散歩グッズ
- トイレシート
- キャリーバッグ、クレート、ペットカートなど
あると便利な愛犬用グッズ
- 歯ブラシ
- ブラッシング用のブラシ
- ドライシャンプー
- 超吸収タオル
- マナーパンツ、マナーベルト
- 抜け毛対策用の粘着テープ
他にも愛犬に必要だと思うグッズがあれば準備しましょう。
まとめ
愛犬との旅行中に飼い主が守るべきマナーを3つ解説しました。
- 許可されていない場所での排泄をさせないこと
- 愛犬の体を清潔にしておくこと
- 利用先でのルールに従うこと
マナーを守って旅行を楽しむためには、下調べも重要です。
「待て」や「戻れ(おいで)」ができる、トイレシートで排泄ができる、他人や他犬に吠えないなど、基本的なしつけをしておくことも重要でしょう。