【マルチーズの性格は?】飼い方は?値段など特徴について
真っ白にまん丸の瞳がかわいいマルチーズ。日本でも人気ですが、家族として迎え入れる前にどのような犬種なのか把握しておきたいところです。この記事では、マルチーズの大きさや体重などの特徴や性格について解説します。マルチーズを飼おうか迷っている人は、是非参考にしてください。
マルチーズの特徴
マルチーズは「抱き犬」として愛玩されていたこともあり、とても甘えん坊で、いつも愛犬と触れ合って一緒にいたいという飼い主さんには最適な犬種です。おおらかなので子供のいる家庭でも一緒に生活できます。
恐れ知らずで溌剌(はつらつ)とし、好奇心旺盛の元気な一面もあるため遊ぶことが大好き。室内で一緒におもちゃで遊んだり、散歩やドッグランなどで運動させてあげると喜びます。
また、飼い主への忠誠心があり学習能力が高いのも特徴です。また、褒められることも大好きなので、しつけやトレーニングもあまり苦労しないことでも知られています。
ただし、甘やかしすぎると飼い主をリーダーとして認識しなくなり、攻撃的になったり、無駄吠えをしたりする原因になります。 個体差によりますが、オスの方が甘えん坊なことが多く、メスの方が賢く気が強い傾向があります。
マルチーズの歴史
マルチーズは真っ白な被毛をなびかせてイソップ物語」では、船乗りと長旅をするペットとしても登場しています。19世紀にはイギリスのビクトリア女王が飼育した犬として、知名度が高くなり大流行しました。
人気が爆発するい一方で絶滅が危惧されたことがありましたが、血統をつなぐことができ現在に至ります。JKC(ジャパンケネルクラブ)の調査によると、1968年~1984年までの16年間も、登録犬数1位という記録が残っており、今も人気の犬種です。
マルチーズのサイズ
マルチーズの大きさは成犬時の体高でメスとオス共に20〜25cmと、個体差が少ない犬種です。
個体差はありますが、食欲旺盛にしてしまうと、大きく成長する場合もあります。痩せすぎや肥満にならないように、食事管理や運動などに気をつけてあげるとよいでしょう。
マルチーズの毛色
マルチーズの毛色は光沢のある純白がほとんどです。昔は白色以外の色のマルチーズもいましたが、近親交配を繰り返したため純白を含む白色がスタンダードに。
白色も純白だけでなく、黄色味がかっていてレモンと呼ばれる白色や、淡いベージュのタンと呼ばれる色の子もいます。
基本的にマルチーズの毛色は純白がよしとされるため、販売されている価格相場が高いです。
被毛の白さとは対象的に鼻や唇、瞳や足の裏などが黒いのも特徴です。
マルチーズの寿命
マルチーズの寿命は平均で12歳〜15歳です。先天的な疾患の有無によっても寿命が異なりますが、人間に例えると64歳〜76歳であり他の小型犬種の中でも寿命が長い犬種といわれています。
日本ではマルチーズの最高寿命は23歳とされています。
長生きの秘訣は適切な食生活や適度な運動、予防接種や健康診断を受けることが挙げられます。普段の生活で気をつけてあげれば、愛犬の寿命を延ばすこともできるの気をつけてあげましょう。
マルチーズの病気
マルチーズは「病気が多い?」など健康面で気になる人は多いはず。主にかかりやすい病気やケガは以下の4つです。
病気やケガ | 特徴 |
---|---|
流涙症(涙やけ) | 涙が多くなり、目の下の毛が茶色くなることも。目への刺激などで涙の分泌量の増加や、鼻涙管が詰まり狭くなることが原因で引き起こされる。 |
膝蓋骨脱臼(パテラ) | 犬の後肢にある膝蓋骨が外れる症状で、犬によって程度が異なる。遺伝的な要因や交通事故や高所からの転落により起こる。 |
外耳炎 | 耳垢や膿による耳の痒みや痛み、赤みや悪臭などの症状が起こる。耳の中の皮膚で細菌や真菌の増殖、アレルギーや異物の侵入が原因で起こる。 |
心臓病 | 咳や呼吸困難、すぐ疲れるなどの症状が起こる。血液循環が悪くなることで起こる「僧帽弁閉鎖不全症」や、先天性疾患で起こる「動脈管開存症」である可能性がある。 |
皮膚病 | 皮膚の痒みやふけなどの症状が起こる。皮膚のバリア機能が低下することで起こる「アトピー性皮膚炎」や食事などへのアレルギー反応によって起こる「アレルギー性皮膚炎」の可能性がある。 |
特に他の犬種と比べると心臓病にかかりやすく、皮膚病にもかかりやすいです。上記のような症状が現れたら、すぐに動物病院への受診をおすすめします。
マルチーズの長生きの秘訣は健康的な食事、適度な運動、ケガをしないように気をつけること。愛犬が快適に過ごせるように生活環境を整えてあげましょう。
マルチーズの飼い方
おおらかで甘えん坊なマルチーズ。小型犬の中でも小さく、室内飼いに向いている犬種です。
しかし、飼う上で気をつけることが複数あります。
特に食事や散歩は健康維持のためにも気をつけたいポイントです。犬が肥満になると寿命を短くしたり、糖尿病になったりと病気を引き起こす原因となります。
また、一緒に快適に過ごすためにはしつけも重要です。
ドッグトレーナーにお願いするのもよいですが、マルチーズはお利口なのである程度のしつけは飼い主でもできます。さらに、美しい純白の被毛をキープするためにも、日頃のお手入れも怠らないようにしましょう。
以下ではマルチーズを飼い方について項目別に詳しく解説します。
マルチーズの食事
マルチーズは食が細く、食べムラがあるため、適切な食事を心がげることが重要です。しかし、犬は動物性タンパク質が不足していると脱毛症や食欲不振などの症状や成長不良の原因にもなります。
病気対策のためにも、新鮮なお肉や魚、野菜、果物をよく使い、マルチーズが必要な栄養素を補える丁寧に加工されたドッグフードを選びましょう。
また、内臓に負担をかけないためにも、消化をサポートする酵素や乳酸菌が含まれているドッグフードがおすすめです。植物性原料が多すぎると、消化しにくく胃に負担がかかるため注意してください。
愛犬の健康のためにも、できれば発がんリスクのある「酸化防止剤」などの添加物が使われていないものを選ぶと安全です。
マルチーズの散歩
マルチーズの散歩は1日2回、時間は1回につき10~20分ほどで十分で、長時間の散歩は必要ありません。
体力維持とストレス解消のためにも毎日行うのが好ましいです。
マルチーズのしつけ
マルチーズは甘えん坊な性格です。かわいいからと甘やかしすぎると「飼い主よりも自分のほうが偉い」と認識し、わがままな性格になってしまったり、無駄吠えが多くなってしまうことがあります。
やってはいけないことをしたら「ダメ」と低い声で?り、言うことを聞けたらしっかりと褒めて、主従関係を築くようにしましょう。
マルチーズの手入れ
マルチーズは美しい毛を持つ長毛の犬種なので、お手入れ必須です。
アンダーコートのないシングルコートのマルチーズは抜け毛が少ない方ですが、毛が細く毛玉になりやすいため毎日ブラッシングをして毛並みを整える必要があります。
また、毛は放置すると長毛になるため、定期的にグルーミングに通ってカットするなど全身のお手入れを頼むと清潔な状態を保ちやすいのでおすすめです。
また、食べ物の汚れや涙、唾液で茶色くなってしまったり、散歩の時の土汚れで毛が汚くなることも。特有の純白の美しい被毛をキープするためにも、濡れタオルで拭いたり水洗いをしたりと気をつけてあげましょう。
マルチーズの値段
マルチーズの値段相場
マルチーズの子犬の販売価格の相場は平均で約35万円。他の小型犬の平均の値段は以下の通りです。
- トイプードル :約43万円
- ミニチュアダックスフンド:約33万円
- ポメラニアン :約40万円
- フレンチブルドッグ :約40万円
値段には個体差がありますが平均の値段はトイプードルやポメラニアン、フレンチブルドッグなど、他の人気な小型犬と比べると比較的購入しやすい価格です。
近年はコロナの影響により犬の価格推移が変化していて、犬の販売価格は上昇傾向にあります。
また、室内で飼える小さいサイズの犬が人気なため、サイズが小さいほど値段が高めです。
他にもブリーダーから購入するかペットショップで購入するかや、性別、親犬の血統、生後どれくらいの時間が経つかでも値段相場が異なります。
ブリーダーやペットショップでのマルチーズの値段と、値段の違いについて以下で詳しく解説します。
マルチーズのブリーダーの値段
マルチーズをブリーダーから購入する場合の最高価格は627,000円、最低価格は200,000円 です。一度にたくさんの頭数が生まれた場合、値段設定が安くなることも。
ブリーダーから購入すると子犬が生まれ育った環境を見られ、親犬や兄弟犬の健康状態を 確認できたりるなどのメリットもあります。また、購入した後にブリーダーがよきアドバ イザーとして相談に乗ってくれるため、初めてペットを飼う人も安心です。
ペットショップのマルチーズの値段
ペットショップでマルチーズを購入する場合の最高価格は690,800円、最低価格は98,780円です。
ペットショップで購入すると、仲介料がかかるためブリーダーから購入するよりも値段設定が高めの傾向にあります。
ペットショップ独自の病気補償や生命保証がついていることもありますが、ペットショップによって対応が異なるため事前評判なども確認しておくとよいです。
マルチーズの値段の違い
マルチーズは個体によって値段に大きな差があります。
先ほども記載したようにペットショップとブリーダーでの価格の違いがあり、ブリーダーの方が仲介料がかからない分安い値段で販売されるのです。
マルチーズの値段の差の理由は、他にも以下4つが挙げられます。
- 購入先
- 大きさ
- オスとメスによる違い
- 親の犬の血統
小さいサイズのマルチーズや、子供を産めて育てやすいメスの方が高値に設定されます。
また、子犬の親犬がチャンピオン犬など、血統が良い場合は容姿が美しく健康であるため値段が高くなるのです。
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