ミニチュアピンシャーとは
よく誤解されるのが、ドーベルマンとの親戚関係。
助手席に乗せて、ドライブついでにガソリンスタンドに立ち寄ったときに店員さんから、「何という犬ですか?」とよく聞かれます。「ミニチュアピンシャーっていいます。」と答えても、ほとんどの店員さんは初めて聞く犬の名前のようで、何度も聞き返されることが多いです。
体の大きさは人間の赤ちゃんくらいの大きさで、成犬でも体重は4から6キログラムくらいです。うちの愛犬は、赤毛原種のオスのミニチュアピンシャーなので、体つきが筋肉隆々ということもあり、ドーベルマンの子供と勘違いされる場合も多々あります。
どちらかというと、体毛は単色赤毛の原種より、ブラックタンやチョコタンの2色のミニチュアピンシャーの方が皆さんには馴染みがあり、わかりやすいかもしれませんね。
ミニチュアピンシャーの歴史
ドイツが原産国ですが、同じ原産国出身のドーベルマンよりミニチュアピンシャーの方が歴史が古いと言われています。ネズミを退治するために、品種改良を経て誕生した小型犬です。特にドイツやアメリカでは高い人気を誇っており、一度飼った飼い主は、ちょっぴりやんちゃ坊主で手のかかる子供ほど可愛いと、日本でも熱烈なファンがいます。
ミニチュアピンシャーの性格
小さい身体に似合わず、勇敢であるとともに活発な性格で、また好奇心も非常に旺盛です。家の中で飼う人が多いと思いますが、小さい頃はピョンピョン跳ねながら移動し、10歳になり老犬に差し掛かっている現在でも、食べ物に関する音や匂いには敏感で、家の中をタタタ、タタタと家族を追い回していて、元気いっぱいな永遠の子供のようで、そんなところも大きな魅力です。
散歩中に出会う、大きな犬にも物おじせず、吠えられても負けないぞという感じで、とても勇敢で運動神経も抜群です。
ミニチュアピンシャーの飼い方や猫との同時飼い等の注意点
ほとんどの方は家族の一員として家の中で飼われることが多いでしょうが、ひとつ大切な注意点があります。
好奇心が旺盛で運動神経もすぐれているため、2階建てのお家などで飼われる方は、自然に階段を上がり降りしてしまうので注意しましょう。
我が家では、10年前の生後数か月の子犬時代からミニチュアピンシャーを飼っています。そして2年前には、生まれて数か月の子猫も家族の仲間入りをしました。
飼い始めて1年くらいまでは猫も小さかったので2匹とも仲良かったんですが、現在では見た目の身体の大きさが逆転してしまいました。まだ体重では愛猫よりも愛犬の方が重いのですが、我が家の愛猫は雑種のオスで毛がモフモフしていて、ミニチュアピンシャーは短毛でほとんどハダカ状態ですからね。
また、猫はいたずら好きなことで有名ですが、うわさではなく本当なのです!追っかけ回したり、押したり、家政婦は見た!状態でジーと直視してプレッシャーをかけ続けたり・・・。お腹が空くと殺気立ち、室内でかまいたちが起こったかと勘違いするくらい、忍者さながらの眼を見張るような素早さで移動するものですから、溜まったものではありません。
しかも、ワンちゃんの頭をかすめてジャンプして追い越していくなど、いたずら好きというレベルではありません。愛犬は天使、愛猫は悪魔(小悪魔ですね)と感じることもあるくらいです。
そして悲劇は起こったのです。
ちょっと目を離したすきに、ミニチュアピンシャーが2階から踊り場まで転げ落ちたのです。大きな物音がしたのでびっくりして駆け寄ったら、2階の階段付近に猫が下を見下ろしていました。今まで一度も階段を踏み外したことがなかったのに、初めて見る苦しげな表情と声にビックリして、急いで動物病院に連れていきました。
それからというもの、温かい日には問題ないくらいに回復したのですが、半年以上たった今でも、特に寒い日には足の調子が悪くなってしまいました。
まとめ
子供が大きくなり、手がかからなくなって嬉しさの反面、ちょっと寂しく感じているお父さんやお母さんにもオススメしたい犬種のミニチュアピンシャー。
一度家に来て間もない頃、脱走したことがあったのですが、スタスタと近所の人の庭に侵入し、家の中まで平気で上がり込んでしまったこともあるくらい、人懐っこい面もあります。ミニピンを飼ったら虜になる人も少なくないといいます。
ミニチュアピンシャーには、たくさんの魅力があります。そして猫との同時飼い時には、2匹の仲が安定するまでできるだけ目を離さないようにしてくださいね。