ミニチュアピンシャーとドーベルマンの違い
ミニチュアピンシャーとドーベルマンは体格や顔などの外見的特徴を見る限り、血統の近い犬種に見えますが、誕生したのはミニチュアピンシャーの方が早いです。しかし、ミニチュアピンシャーとド―ベルマンどちらも、最初に誕生したのがドイツという共通点があります。
ミニチュアピンシャーの特徴
1500年頃から1700年頃の間、ミニチュアピンシャーはダックスフント、イタリアン・グレーハウンド、ジャーマン・テリアを交配させたことで誕生した中型犬です。1700年に入ってから大きさが変化していき、現在の小型犬になりました。
ミニチュアピンシャーの体型は意外とガッチリとしたスリムな体型で、小さめの胴体と長い脚が特徴です。そして毛のタイプは艶がある短毛種のシングルコートで、色はチョコレート・タン、レッド、ブラック・タンが存在します。さらにミニチュアピンシャーは、暑さと寒さ共に弱いために体調管理が必要といわれており、室内飼育に適している犬種です。
ド―ベルマンの特徴
一方のド―ベルマンは1800年代の後半、ルイス・ド―ベルマンが自分の仕事で頼もしい警備犬がほしくて生み出された犬種です。ジャーマンピンシャー 、ブラック・アンド・タン・テリア、ロットワイラーなどをかけ合わせて、ド―ベルマンのベースとなる犬が生まれてさらなる交配を行ない、現在のド―ベルマンが誕生しました。また、ド―ベルマンは家庭犬ではなく警備や番犬、警察犬として活躍できる程能力が秀でている使役犬に分類されます。
体型は筋肉がしっかり付いていて強靭な印象を受ける中型犬です。また毛のタイプは艶があり、短毛種でも特に短いのが特徴で、ブラック・タンがやはり多いのですが、チョコ・タンもあります。そして数は少ないですがブルーと、柔らかい黄土色に若干パープルが入ったような、イザベラというあまり見かけない色も存在します。
またド―ベルマンはミニチュアピンシャー同様に室内で飼うのがおすすめで、毛のタイプが短毛種のため特に寒い時期が苦手です。服を着せるなど温度に配慮して、体調管理をしてあげましょう。ミニチュアピンシャーとド―ベルマンには、不思議と共通点があります。
ミニチュアピンシャーとドーベルマンの性格
ミニチュアピンシャーとドーベルマンの性格には違いがあるのでしょうか。
ミニチュアピンシャーの性格
性格は非常に活発で、いつも楽しいことはないか探すほどに遊びに興味があり、プライドを兼ね備えた犬種です。体の大きさは小型犬ですが、その体格からは想像もつかない程にタフで、ジッとしているよりも動いていたい行動派な上に、勇猛果敢です。自分が信用できると判断した飼い主には誠実に向き合ってくれますが、知らない他人や動物に対しては、繊細で用心深い顔が出てきます。そのため突如として咬みつくような行動を起こして、相手の動きを見るという一面があります。
また、相手が自分よりもはるかに大きい存在であっても、果敢に向かっていきます。相手が何か反応をするとさらに立ち向かっていくほどに果敢で勝気なために、子犬のうちからしっかりとコミュニケーションが取れるようにしつける必要があります。
また、無駄吠えをする可能性が高いために、しつけで教えることが大切です。しつけの面で指示に従わせるために、飼い主の立場の方が上であることをしっかりと伝えることが肝心です。そして、「叱らない」ということも重要です。本来は頭の良い犬種ですので、ルールを守ってしつけると言うことを聞いてくれます。
ド―ベルマンの性格
一方のド―ベルマンの性格は、家庭犬というよりも警察や警備目的のために誕生した犬種ですので、大変頭が良くて仕事を的確にこなす能力を持っています。また、用心深い気質もあり、知らない人間が近寄ってきただけでジッと相手に様子を伺います。この用心深さゆえにしつけをしっかり行っておかないと、突然知らない人や動物に対して向かっていく傾向があります。子犬の段階からしつけて、いろいろな人や動物たちを触れ合う機会を持つことを意識します。
勇ましさと用心深さから番犬にも適した犬種ですが、本来は、家族が好きで誠実に向き合ってくれます。そして深い愛情を持って接してくれる優しさもあるのです。しつけの面では、ミニチュアピンシャーと同様に、「飼い主の立場が上」であることをしっかりと伝えることで、円滑なしつけができます。
ミニチュアピンシャーとド―ベルマンはどちらも頭が良いために、飼い主の立場が上だと明確な状態でしつけることが大切です。ちょっとしたコツが要りますが、ミニチュアピンシャーとド―ベルマンの性格を理解した上で対策を取れば、しつけは円滑にいくでしょう。
ミニチュアピンシャーとドーベルマンの運動量
ミニチュアピンシャーとドーベルマンの1日の運動量は、どのくらい必要でしょうか。
ミニチュアピンシャーの運動量
ミニチュアピンシャーの大きさは小型犬ですが、大型犬を連想させる程にタフさはかなりあります。その分飼い主の体力も要求されますから、愛犬と共に運動がしたい、動いていたいという人に向いています。動き回ることや遊びが好きなので、ストレスを抱えないように1日30分程何かボールを使ったりするような運動や、自分の思い通りに動ける運動などを織り交ぜてさせると良いでしょう。注意点としては「逃亡グセ」がありますので、気を付けましょう。
ド―ベルマンの運動量
ド―ベルマンは中型犬に該当する大きさのため、運動量が多いのが特徴です。1日の目安は1時間程の運動を、2回必要といわれています。健康以外にもド―ベルマン特有の強靭な体格をキープするために、長めの時間を費やすことが大切です。広めのドッグランなら、自分の思い通りにさせてあげると良いでしょう。散歩はジョギング程の早さで一緒に走ってあげます。体調不良やストレスを溜め込まないように、運動はしっかりとさせてあげることが肝心です。
ミニチュアピンシャーとド―ベルマンの運動量はどちらも多いですが、やはり家族として飼うからには、できるだけストレスを与えない環境を提供することが重要です。ミニチュアピンシャーとド―ベルマンの飼い主には、それなりの体力が必要だということを覚悟の上で飼育しましょう。
ミニチュアピンシャーとド―ベルマンの飼育の注意点
ミニチュアピンシャーとド―ベルマンは、特には交配の段階で形を変えて誕生したという訳ではありませんが、意外と共通点があります。しつけの面での注意点や性格、運動量の多さなどが挙げられますが、どちらにしても大切な家族の一因ですので、できるだけストレスのない快適な環境を与えてあげましょう。
用心深い気質を持っているために番犬に向いた性格といえますが、ミニチュアピンシャーとド―ベルマンを「家庭犬」として飼うには、ミニチュアピンシャーとド―ベルマンのいずれも子犬のうちからコミュニケーションの取り方を学ばせ、他人や他の動物との接し方を子犬から教えておくと良いでしょう。
まとめ
ミニチュアピンシャーとドーベルマンは見た目もよく似ていますが、誕生はミニチュアピンシャーの方が先です。しかしどちらもドイツで最初に誕生したという共通点もあります。ミニチュアピンシャーは飼い主には誠実で勇敢ですが、知らない他人や動物には繊細で用心深いです。ドーベルマンはもともと警察や警備目的のために誕生した犬種のため、的確に仕事をこなす能力があります。ただどちらの犬種も、しっかりとしたしつけと運動をさせて、飼育環境には気をつけなければなりません。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 匿名
近隣のブリーダーさんではミニピンが見当たらず柴犬を迎えました。
今でもミニピンを飼ってる愛犬家さんを見ると羨ましく思う時があります。
既に2頭いるので夢で終わりそうです。(笑)
女性 コロ
ドーベルマンを多頭飼いしているお宅がありましたが、まさに警備犬でした。大きさもあるので存在だけでも十分威圧感があります。
ミニピンは動物病院で見かけることがありましたが、そこまで威圧する感じもなくもっと人懐っこい雰囲気でした。
女性 伊達巻
女性 奈々
記事に記載のカラー以外に、ジャパンケネルクラブでは認められていませんが、ブルー&タン、チョコレート&タン、イザベラ&タンなども見かけます。
私は見たことありませんが、ホワイトもいるようです。
ミニピンは、性格的に他の犬種とは違う特徴のある犬種だと思います。
すごく頭が良く、粘り強いので、こちらが根負けしそうなこともよくあります(^_^;)
しかし、子犬からでないとしつけが入らないということは決してありません。
そして、小さな体の見た目からは想像めできないほど、タフでパワフルなので、子犬からでも大変です。
小型犬と思わずに、大型犬を飼うのに匹敵するくらい大変かもしれません。
しかし、その分、飼い主を夢中にさせてくれる魅力的な犬種です♪
50代以上 男性 ももプリン
でも実際には、ドーベルマンは身体が大きいので万が一、興奮状態になった時に押さえつけるというか、なだめることに自信が持てないので、現実には夢のままに終わりそうです。
そんな私とミニチュアピンシャーの出会いは、ペットショップが近所にできたのをきっかけに家族で見に行ったら、見た目がドーベルマンに似ていて、とても小さくて可愛い元気いっぱいの子鹿のような子犬が私の目を真っ直ぐに見つめてピョンピョン跳ねてくれたのです。
お店の人から犬種について説明を受けて、初めてミニチュアピンシャーという犬種を知りました。
運命の出会いでしたね、今でも鮮明に覚えています。
その日のうちに家族に迎え入れることを決めました。
それから今年で10年目になり、鼻筋などに白い毛が少しずつ目立ってきましたが、ちょっぴり手のかかる永遠の子供という感じで、一緒にいるだけで幸せな気分になれます。
本当に出会ってくれて感謝です。
賢くて人懐っこいミニチュアピンシャーですが、ドーベルマンとの一番の違いは、体の大きさではないでしょうか。
ペット同伴可能なお店に入る時にも、人間の赤ちゃんを抱っこしてしている感覚で、抱きかかえて入店できるのも小型犬の大きな魅力のひとつだと感じています。