ミニチュアピンシャーの大きさや体重は?
ミニチュアピンシャーの大きさは一般的に小型犬に該当し、外見的には小さくて可愛らしい印象を受けますが、体力は外見からは似ても似つかないほどにあり、大型犬とあまり差がないという人もいるほどです。それを知らずに外見だけで判断して飼ってしまうと、体力的に自信がない人にとってはかなり厳しいかも知れません。
ミニチュアピンシャーの体格は、筋肉がしっかりと付き無駄な脂肪がないために、細いです。小さめの胴体で脚が長く、全身を覆っている毛の質感は光沢のある短毛種です。一見ド―ベルマンを感じさせる外見ですが、実際は交配の過程で枝分かれしてできた犬種ではなく、むしろミニチュアピンシャーの方が長い歴史があります。
ミニチュアピンシャーの理想といわれる大きさは、体高で25cm位から高くても30cm程、体重は4kgから6kg前後で、このサイズはオス・メスどちらも同様です。本来のミニチュアピンシャーの大きさは中型犬サイズでしたが、1700年に入ってからサイズがどんどん変化していき、最終的に現在の小型犬の大きさとなりました。
ミニチュアピンシャーの大きさの変化とその歴史
ミニチュアピンシャーの大きさは、今ではすっかり小型犬として定着しましたが、古い歴史の中では交配する犬種によってサイズを変化させてきた経緯があります。
ミニチュアピンシャーの歴史
ミニチュアピンシャーが誕生したといわれる西暦は、実のところ正確には分かっていません。ドイツ原産のミニチュアピンシャーが誕生したといわれているのは、1500年頃から1700年頃と推測されています。
元々ネズミなどを排除する存在で、人間と上手く折り合いを付けて生きてきましたが、当時のミニチュアピンシャーの大きさは中型犬でした。ヘル・ピンシェルと呼ばれた中型犬が、ミニチュアピンシャーの祖先にあたるところは、ド―ベルマンと共通しているルーツです。それ以降はダックスフント、イタリアン・グレーハウンド、ジャーマンピンシャーの交配後、トイ・マンチェスターテリアなどの掛け合わせを経て、ミニチュアピンシャーは現在の大きさへと変貌を遂げました。
ミニチュアピンシャーの大きさから見る食事量
ミニチュアピンシャーの大きさは小型犬であるものの、見た目と合わないタフさがあるために、食事量が気になる方も多いと思います。
ミニチュアピンシャーの食事
ミニチュアピンシャーは体の大きさ以上に運動量が多いため「量はどのくらいがいいだろう?」と考えるかも知れませんが、実際の量は一般的な小型犬の食事量で十分といわれています。
では食事の与え方はどうでしょうか。生まれて3か月程の子犬から飼い始める人が大半でしょう。その時まだ歯が生えていない状態なら、固形のドッグフードをお湯にしばらく浸しておいて柔らかくします。歯が生えてきたらこの柔らかさを調整する必要が出てきます。お湯の量を変えるか浸す時間を短縮するかの対策をします。歯の状態に合ったドッグフードの固さを与えますが、最終的に歯が生え揃った時には、通常のドッグフードの固さで食べられるようにします。
さらに注意点として、目安の食事量を食べている場合、特におやつを食べさせなくても差し支えありません。何かを与えたいなら、量を加減して食べさせてあげましょう。おやつの量が多くなってしまうと、肝心な食事を摂らなくなる可能性があり、またそれが原因で体重が増える恐れがあります。
また、おやつは材料が良質なもの、添加物が極力使用されていないものを選択してあげると良いでしょう。普段から多く与えるのではなく、しつけがうまくいった際に少し与えるなどの工夫が必要です。
ミニチュアピンシャーの大きさと運動量
ミニチュアピンシャーの運動量に関しては、小型犬に相応しいとは言い難いほど体力があるので、毎日散歩や運動をさせる時間を作ってミニチュアピンシャーにとって快適な環境を維持してあげると良いでしょう。
この犬種はとにかく動くことが何よりも好きで、落ち着いて過ごすことが苦手といえます。身体も丈夫な上にパワフルですから、日々運動する時間を作ってあげないとストレスに繋がります。毎日30分程度の運動や散歩をさせるようにします。しかし、勝気な気質を持っているので、何かあった場合に抑制が利かないということがないよう、飼い主の立場が上だということをしつけておく必要があります。その上で、のびのびと運動させてあげましょう。
ミニチュアピンシャーの大きさからは判断できないタフさ
ミニチュアピンシャーは見た目の大きさは可愛い上に、愛くるしい顔立ちだけで判断して飼ってしまうのは無謀といえます。運動量はミニチュアピンシャーの大きさからは考えられないほどに必要な上、それを毎日継続する必要があります。飼い主さんも同様に体力があって動き回ることが好きな人なら、ミニチュアピンシャーと楽しい毎日を過ごせるでしょう。
まとめ
ミニチュアピンシャーの大きさは歴史の中で変わってきましたが、性格は変わりません。しつけをする際に飼い主がボスなんだということを教えることができて、甘やかさない人が向いています。ミニチュアピンシャーの性格をよく把握した上で、飼育することが大切です。それがミニチュアピンシャーだけではなく、飼い主さんのためとなるのです。
ユーザーのコメント
40代 女性 まかぶらあろたる
とてもかわいらしい子で、どう見ても細くて小柄で、小さな小型犬にしか思えませんでした。ただちょっと頭に浮かんだのが、ドーベルマンかボクサーを小さくしたような印象だなあということでした。
今この記事を読んで思い返すと、その飼い主さんの対応が、なるほどと少し理解できるように思います。
小さな体でありながら、大型犬と変わらないほどの体力を持ち合わせているという点で、どちらかというと華奢で繊細なチワワとは、確かに一緒に遊ぶのは難しいかもしれません。
ただこの記事を読むと、マイナス点が多いような印象を受けてしまいますが、どんな犬種にも飼い主となる人にとって向き不向きがあると思います。日ごろからしっかりと体を動かしているような、例えば比較的若い男性や活発な女性にとっては、ミニチュアピンシャーは申し分ない相棒となるでしょうね。河原や野原などを、一緒に走り回る姿を思い浮かべると、とてもうらやましい光景です。
犬を家族に迎えたいと考え始めたら、その見かけや衝動で決めてしまうのではなく、まずは自分の体力やライフスタイルに目を向けることが大切なのでは、と思います。そして事前に迎えたいと考えている犬種の特性をの情報を、しっかりと勉強しておく必要があるとあらためて考えさせられました。
30代 女性 あさひ
運動量が多いのは知っていましたが、大型犬と同じぐらいとは。。。幸い運動が好きなので丁度いいかもしれません。今度ミニチュアピンシャーと遊ぶ機会を作ってみたいと思います♪
20代 女性 まろん
それを知ってもドーベルマンとミニチュアピンシャーは容姿が似ているので、赤ちゃんと大人みたいな感じで並ぶと可愛いなぁと思ってしまいます。
小型犬ながら運動量や運動神経の良さは凄いですね。知り合いのミニチュアピンシャーはジャンプ力があり、小型犬用の柵防止を飛び越えてしまうそうです。見た目からもしなやかな筋肉が付いているのが分かりますよね。
短毛でシングルコートですが、抜け毛はありますのでブラッシングの必要があります。ですが、シャンプーは長毛種に比べると楽です(^-^)
換毛期は思ってるより抜けるよ〜とお聞きした事があるので、毛が抜けなそうなので飼うのは注意です。
小型犬でもパワフルなタイプの犬種は躾が大事です。特に噛み癖は周りに迷惑をかけてしまうこともありますし、動物病院やトリミングサロンなどでも断られてしまうこともあります。
どこを触られても嫌じゃないように幼犬の頃からスキンシップを兼ねてタッチし、触られて嫌な場所を無くしてあげると良いと思います。歯周病予防に歯ブラシなども幼犬の頃から少しづつ慣れさせてあげると良いですよ。
少しづつ少しづつ慣れさせて行くのがポイントですので、嫌がっているのに無理にやり過ぎるのは良くないです。
ミニチュアピンシャーは体力もあり運動量もいる犬種ですがお散歩も楽しめる犬種だと思います。
20代 女性 のん
子犬の時からコマンドを覚えさせてミニチュアピンシャーの体力に振り回されない工夫が必要だと思います。 それにしても小型犬なのにどこからそんなパワーが出てるくるのでしょうか。自分でも詳しく調べてみようと思います。また、長い歴史の中で元々中型犬だったのに小型化していった犬種という点も面白いなと思いました。もし中型犬のままだとするとミニチュアピンシャーを飼うには今以上に体力のある方でないと中々厳しいのかもしれませんね。今家で飼っている柴犬のダイエットと遊び相手がてら体力向上を目指すならミニチュアピンシャーがぴったりかもと考えてしまいました。
20代 女性 あめたま
小柄ではありますがミニチュアピンシャーにとって毎日の運動はストレス発散の為には不可欠な要素です。
ただ数十分外に連れ出すだけでは、底知れない体力の持ち主であるミニチュアピンシャーには物足りないかもしれません。
小柄な体格ではありますが、大型犬と接するくらいの気持ちがないと飼育は難しいと言えます。
遊び方に工夫を凝らしてミニチュアピンシャーの欲求を満たしてあげる事が重要です。
ドッグランや河原といった体を思いっきり動かせる場所に連れて行き、競争やフリスビーを使って目一杯遊んであげるとストレス発散だけでなく良好な信頼関係を築けます。
またお散歩の時間を長めに割いてあげる事も効果的です。
長く歩けば歩くほど、外の空気に触れるので健康にも良いですし日頃の鬱憤を晴らすには打って付けの方法です。
女性 ゴン吉
冬でもしっかりとした運動量が大事ですが、ミニピンは寒がりで特に耳が血行不良になりやすい犬種なので、冷えすぎないように冬の散歩は服とスヌードなどで耳を保護してあげるといいそうです。
20代 女性 匿名
しかし、食事量は小型犬に与える量と同じで構わないとの事なので、本物の大型犬を飼育するよりは経済的負担が軽いと考えられます。
ミニチュアピンシャーは動く事が大好きではありますが、落ち着きがない犬種です。比較的のんびりとしていたい人は、ミニチュアピンシャーの飼い主には相応しくないなと感じられました。
落ち着きがないという点も、犬に慣れている人でないと適切な躾を施す事が難しいと考えられます。
ミニチュアピンシャーに限らず、犬を飼育する際は見た目だけではなく、自分と相性がピッタリ合うかどうかも検討しなければなりません。犬に合わせて生活スタイルを変える事は大多数の人が難しいからです。