柴犬の種類まとめ！毛色や大きさなどの特徴と固有犬種、価格など

柴犬の毛色の種類は？

赤毛

• 価格：5万～20万円
• 割合：約80％

赤毛は、明るい茶色でキツネ色とも言われている毛色で、柴犬のうち約80％を占めています。お腹や胸周りは白い毛で覆われていて、特に目の周りの白い部分が表情を豊かに見せて個性を際立たせます。販売価格は5万～20万円台と大きな幅がありますが、比較的安価で購入することが可能な種類の柴犬です。

黒毛

• 価格：10万～20万円
• 割合：約10％

黒毛は柴犬の全体の10％を占めています。目の上にある白茶の眉毛が目立ち、「マロ眉」という愛称で親しまれている種類の柴犬です。色の珍しさから販売価格は10万～20万円台と、赤毛より高めの傾向にあります。

白毛

• 価格：13万～20万円
• 割合：５～10％

白毛は、黒毛より更に珍しい種類の柴犬となります。赤柴同志を交配させていくと白い毛色の柴犬が生まれることがあり、その確率は５～10％程度しかありません。全身が白く柔しい印象を持つ人気の柴犬ですが、希少な品種ということもあり価格は13万～20万円台を超える場合もあるようです。

胡麻毛

• 価格：10万～20万円
• 割合：数％

赤、黒、白が混ざり合った毛色の種類の柴犬を胡麻毛と呼びます。赤毛が多い場合は赤胡麻、黒毛が多い場合は黒胡麻のように、更に細かく種類分けされている場合もあります。

胡麻毛は、柴犬全体の数％しかいない多変珍しい毛色です。混ざり合った毛色が野性的な印象を与えますが、成長するにつれ、毛色の混ざり具合も変化して赤柴に近づくこともあるようです。価格は10万～20万円台が主流です。

柴犬の胡麻毛の性格や特徴、見分け方や子犬の価格まで

虎毛

• 価格：10万～20万円
• 割合：不明

胡麻毛の中でもさらに珍しい種類とされています。はっきりした定義はなく、胡麻毛の柴犬の中で、赤や黒の毛と白毛のコントラストがはっきりしている場合や、虎模様に見える場合に虎毛として表記されることが多いです。成長していく過程での毛色や模様の変化が楽しめる種類の柴犬で、価格は10万～20万円台が多いようです。

柴犬の大きさ別でみる種類について

柴犬

日本で飼われている犬の中で、最も多い犬種です。一般的に柴犬と言われる大きさは、成犬で体重約9キログラム前後、体高約40センチメートル前後です。

柴犬は元々は小型犬として種類分けされていたのですが、最近は中型犬の種類に分けられることが多く、メスよりオスの方が体格は大きくなります。

豆柴

成犬になっても小柄の柴犬が豆柴と呼ばれています。日本犬保存会など主な犬種登録団体からは認定されていないため、豆柴という種類分けはなく、正式犬種は存在しません。成犬で体重約4～6キログラム、体高30～40センチメートル前後の柴犬を、一般名称として豆柴と呼んでいます。

柴犬が好きだけれど小型犬が良い、と考えている方に人気です。柴犬に比べると、豆柴の方が高価格ですが、はっきりとした豆柴の定義がないので、成犬になったら普通の柴犬と同じくらいの体格にまで成長したということもあるようです。　　　

豆柴の性格や特徴、しつけや価格まで

小豆柴

豆柴よりも更に小さい柴犬を小豆柴と呼びます。成犬で体重約2～3キログラム、体高は約24センチメートル以下の大きさになり、チワワやトイ・プードルと同じくらいのサイズと言えるでしょう。

一般的な柴犬は外飼いや番犬的なイメージが強いですが、小豆柴は、室内犬、愛玩犬として改良された柴犬です。豆柴と小豆柴の境界線に定義はないので、ブリーダーの表記にバラツキがありますが、近年大変人気の種類の柴犬となっています。　

豆柴と柴犬の違いとは？わかりやすく解説！

柴犬の顔のタイプは2種類ある

キツネ顔

シュッとした面長の顔立ちで大きな歯が特徴的な種類の柴犬です。キリリとしたオオカミに近い野性的な雰囲気を持っています。体格は細めでスタイリッシュな印象があり、縄文時代の遺跡から発見された「縄文柴」の骨格を受け継いでいるタイプです。

タヌキ顔　

顔全体が丸みを帯び、目も鼻も丸く可愛い顔立ちをしています。首が短く、筋肉質で骨格もがっしりとしているのが特徴です。キツネ顔の縄文柴と朝鮮半島から入ってきた犬が混ざり合って誕生した「弥生柴」を受け継いだ種類の柴犬と言われています。

画像で解る！柴犬のたぬき顔とキツネ顔の違い

柴犬のしっぽの巻き方と種類

柴犬のしっぽには大きく分けて「巻尾」と「差尾」の2種類があります。

巻尾

「右巻尾」「左巻尾」は、巻かれたしっぽの先が、背骨を中心とした左右どちらかにある状態を言います。「二重巻尾」はしっぽがよりきつく巻かれた状態です。「車巻尾」は体の中心の背骨の真上で巻かれた状態で、柴犬のしっぽの種類の中でも最も美しい形と言われています。

差尾

「差尾」「半差尾」は、柴犬のしっぽが根元から頭の方に向かって弧を描くような形をしている種類を指します。「太刀尾（たちお）」は、しっぽの先が日本刀を立てたように、ほぼ垂直に立ち上がっている状態です。「なぎなた尾」は、なぎなたを水平に置くような形で、しっぽの先が上を向いているタイプを言います。

このほか、「柳尾（やなぎお）」や「ごぼう尾」、「茶筅尾（ちゃせんお）」「株尾（かぶお）」「無尾（むび）」と呼ばれる種類のしっぽもあります。　　　　　　

柴犬のしっぽの秘密について

柴犬の地柴と呼ばれる固有犬種について

柴犬は生存地域によってさまざまな違いが生まれました。それぞれの地域の特色を持つ柴犬は「地柴」と呼ばれ、種類ごとに各保存会や育成会により継承と保持がされています。

信州柴犬　

信州とは長野県の別名で、信州柴とは、元々長野県にいた地柴のことを指しています。現在のタヌキ顔に多い柴犬は、この信州柴の血統が多い種類と言われています。価格も一般的な柴犬と同程度の5万円から販売されていることが多いようで、比較的購入しやすい馴染みのある犬種です。

川上犬

長野県の川上村で保護育成されています。大柄でオオカミのような鋭い眼光が印象的な柴犬で、知的好奇心旺盛な性格が特徴です。全国に300頭ほどしか存在しておらず、長野県の天然記念物に指定されている希少な種類のため、購入には厳しい審査があるようです。

川上犬について！ニホンオオカミの血を引き継ぐ希少犬種

美濃柴犬

全身が緋赤と呼ばれる鮮やかな赤毛とタヌキ顔が特徴で、現在は200頭ほどしか存在していない珍しい種類の柴犬です。気性は荒めで縄張り意識が強い一方で、主人への忠誠心が強い性格です。販売価格は20万円～30万円と一般の柴犬より高額となります。

美濃柴犬は赤毛の希少犬種

山陰柴犬

差尾でキツネ顔の柴犬です。主人に忠実かつ従順で落ち着きがあり、忍耐強い性格が特徴的な種類です。現在は450頭ほどしか存在が認めらておらず、天然記念物に指定されているためペットショップには出回りません。購入希望の場合は、まず育成会への問い合わせが必要となりますが、厳しい審査があるようです。

山陰柴犬ってどんな犬？その性格や特徴

縄文柴犬

縄文時代の犬の骨格に近い柴犬を交配させ、誕生したのが縄文柴犬です。原種性を維持しながら保存されている、世界的にも珍しい種類です。

足が長く顔は面長、巻尾で細身が特徴で、現在は300頭ほどしか存在していません。営利目的の販売はしないため、一般家庭で飼うことは難しいとされています。

柴犬のミックス

主人に従順で聡明な柴犬の性格を引き継ぐ、さまざまな種類のミックス犬にも注目が集まっています。ここでは人気の犬種と柴犬のミックス犬をご紹介します。

柴犬×ポメラニアン（ポメ柴）

ポメラニアンのふわふわの毛と丸い目、柴犬の三角耳を受け継いだ、ミックス犬の中でも大変人気のある種類です。社交的な性格で、柴犬の落ち着きとポメラニアンの甘え上手な性格を受け継いでいます。価格は15万～20万円台が多いようです。

ポメ柴ってどんな犬？その性格や特徴

柴犬×チワワ（柴チワ）

チワワの大きな潤んだ瞳と短いマズル、被毛は柴犬のダブルコートを受け継ぐことが多いようです。ピンとした立ち耳で、チワワ譲りの小型犬になる傾向が強いです。

柴犬の頑固さがほぐれ、好奇心旺盛な人懐っこい性格が人気です。価格は15万~25万円台が多く、ミックス犬の中でも高い人気を誇っています。

まとめ

柴犬には毛色やしっぽの形など、さまざまな種類が存在します。古代から人間と共に生きてきた柴犬だからこそ種類は多岐に渡るのです。柴犬は原種の系統を維持する一方で、ミックス犬のような新たな柴犬も誕生しています。

自分の家の柴犬や、町で見かける柴犬を種類分けして見てみるのも楽しいかもしれません。また、これから柴犬を飼おうと考えている方は、さまざまな種類の柴犬から、家族として迎えられる素敵な出会いを見つけられるといいですね。