川上犬について!ニホンオオカミの血を引き継ぐ希少犬種

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川上犬について!ニホンオオカミの血を引き継ぐ希少犬種

川上犬という犬種をご存知でしょうか。日本犬と言えば柴犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、北海犬、秋田犬の6犬種が有名ですね。しかし、日本には有名6犬種の他に、知る人ぞ知る川上犬と言うマニアックな犬種が存在します。今回は、川上犬の性格や特徴、歴史や飼うための条件などをご紹介します。

川上犬の性格

川上犬の顔

出典:GFDL, Link

  • 従順で忠実
  • 飼い主に一途
  • 警戒心が強い
  • フレンドリーでない

ニホンオオカミの血を引き継ぐ川上犬は、眼光鋭くオオカミのような凛々しい雰囲気を持っています。警戒心が強く誰にでも友好的な犬種ではありません。ですが、主人のことを大切に考えて添い遂げようとする従順さは、日本犬の中でも頭抜けているそうです。

しかし、スキンシップが不足すると信頼関係が失われて攻撃的になる場合がありますので注意しなければなりません。そのためにコミュニケーションをしっかり取れば、すばらしい愛犬に成長します。

川上犬の特徴

柵の中にいる川上犬

出典:GFDL, Link

  • 体高:38~45cm
  • 体重:9~14kg

川上犬の体高は38~45cmほどあり、体重は9~14kg程度とされています。耳は正面を向き三角であり小さめ、額が広く頭骨の縦線がハッキリしています。

尾は太くて長く、巻き尾または差し尾があります。胸や肩が力強く頑丈です。四肢は細めですががとても強く、特に後ろ足が発達しています。大きさは柴犬より少し大きい程度で日本では小型犬に属します。

昔ははカモシカ猟に使われていたそうで、険しい山の斜面やゴツゴツした岩場を走り回っていたためとても速く走り、雄犬は2mもジャンプできると言われています。また、自分より体の大きな獲物にも立ち向かう勇敢さを持っているとも言われています。

川上犬の値段

川上犬2

川上犬は希少種であり、天然記念物(※)に指定されている犬種ということから値段をつけることはできません。
※厳選な審査により、条件を満たした個体のみ天然記念物に指定されます。

日本でも希少犬と言われる犬種はいますが、外国に行くと比較的多く存在する場合があります。しかし、川上犬は長野県南佐久郡川上村にしかいませんので、かなり希少だと言えます。

その中でも長野県の天然記念物に指定された犬の子孫となると、長野県の文化財保護条例が適応されるのです。ですから、私物化できず長野県の生きた文化財を共有する形になるため事前審査もあります。

ペットショップやブリーダーから購入する犬とは違いますので、天然記念物に指定された希少種である川上犬は簡単に入手できません。もし、真剣に飼うことを考えている人は、信州川上犬保存会に譲渡をお願いする流れになります。

川上犬を飼うための事前審査内容

川上犬を飼うための事前審査内容のポイントは、あくまでも自然環境を中心とした飼育環境を重視すると言うことです。

川上犬の体質に適合しない地域(高温多湿な地域)や都市部に住んでいる方は審査から漏れる場合があります。また、天然記念物に指定されていない川上犬でも早くて2年、約100人の方が審査の結果を待っているそうです。(2016年8月現在)

ちなみに、この犬種と生活されていらっしゃる落語家の林家木久扇さんは、事前審査に2年かかってやっと入手されたそうです。通常都会にお住まいの方は川上犬が入手できないと言われていますが、信州川上犬保存会は木久扇さんの熱意に打たれたのでしょうか?木久扇さん、熱望していた川上犬が入手できて良かったですね。

川上犬の寿命

川上犬の寿命は13歳程度といわれ、中型犬の寿命が11~15歳ということから考えると平均的な数値に見えます。

ですが、川上犬は厳しい審査をクリアした人のみ飼うことができる犬種ですので、「最適な飼育環境での寿命」という前提条件を考えればちょっと特殊かもしれませんね。

川上犬の歴史

川上犬(別名:信州川上犬、川上狼犬、梓山犬)は、長野県南佐久郡川上村に伝わり保護育成されている「ニホンオオカミ」の血を引き継ぐ小型の和犬です。

猟師がニホンオオカミを飼い慣らしたものとの言い伝えが残っている通り、野性的な要素が多々残っています。一説によれば『オオカミと交配させるためメスを山中にとどめさせた』と言うのですから、それはすさまじい話ですね!

それゆえに愛好家にとってはとても魅力的な犬種なのです。また、村の名が犬種名の由来になっているのも珍しく、1921年に国の天然記念物に認定されました。

川上村内には約80頭の川上犬がいますが、天然記念物に指定されているのは半数にも満たないと言われていて、その理由としては、長野県と川上犬保存会事務局により厳しい審査が行われ、その結果として川上犬の条件を十分に満たされていると認定された犬のみが天然記念物として指定されるからだそうです。

実は戦争中に、軍による撲殺令で川上犬はほぼ絶滅状態になりました。しかし、ほんの僅かではありますが生き残った犬がいたそうです。

そして戦後になり、外国から洋犬が持ち込まれたため、この犬種も雑種化が進み純血性が薄れていき、その理由から、信州川上犬保存会が1968年に一旦は長野県天然記念物の指定を解除しました。

その後、純血性をより高めるために純血種同士の交配を重ね、その努力の結果、純血性を高めることに成功し、1982年に再指定されたと言う経緯があります。

ですので現在の川上犬の純血種は超希少犬種と言えるのです。野性的な要素を多く残していて、しかもかわいい顔をしているとか・・・一度は純血種の川上犬にお目にかかってみたいものです。

まとめ

トリミン中の川上犬

川上犬と言う犬種は、外見や特徴、性格などをみると、日本犬の愛好家にとってはぜひ飼ってみたい犬種の一つでしょう。この犬種を知れば、日本犬好きの方なら入手したいと思うのではないでしょうか。

実は私も現在の愛犬を迎える前に川上犬の入手を検討したことがありました。しかし、事前審査に時間がかかると言うこととしつけの失敗が怖かったため断念したのです。もし私が川上犬を入手できていたのなら、名前は吉宗か一刀だったでしょう。

でも私は今の愛犬に大変満足しています。それは運動能力に長け、見ている私を元気にしてくれるし、何より私に対して揺るぎない信頼を寄せてくれていること、正に自分の理想にかなった犬だったのです。

川上犬であれ何であれ、一番かわいいのは自分の愛犬だと言うことですね。

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  • 女性 ゆかり

    川上犬という犬種のことを、この記事をきっかけに初めて知りました。現在、公式サイトは移転されているようです。川上犬の歴史、分譲についての説明等が記載されています。

    http://www.vill.kawakami.nagano.jp/www/genre/1000100000036/index.html

    子犬時代の愛くるしい姿が成犬時にはスックとした凛々しい姿に成長する様は、柴犬をはじめとする和犬ならではですね。その歴史もそうですが、近代から現代に至るまで、並々ならぬ努力で保存活動が行なわれており、長野県南佐久郡川上村では、村全体で「生きた文化財」を守る意識をつながれていることは本当に素晴らしいことだなと思います。次の世代、更に次の世代...この輪がずっと続いてく事を願ってやみません。
  • 女性 colo

    川上犬という存在を初めて知り、写真を見ると日本オオカミの血を引くと言われている通り表情は似ている気がします。日本オオカミ自体、犬のような外見をしているせいもありますね。甲斐犬にも似ているように思います。
    さすがにオオカミの血を受け継ぐだけあって、運動能力には特に秀でているようですね。セッターよりも早く走ることができるそうです。体重も10kg前後とあまり大きくないようですが、スタミナも十分あるようです。
    -20℃の極寒にも耐えられる被毛を持っているので、換毛期の抜け毛はとにかく多いようです。ブラッシングも時間をかけてしっかり行う必要がありそうですね。
    飼い主に忠実というところは日本犬には多い性格ですね。攻撃性も高いのでしっかりとしつけができる人向けです。

    さすがに天然記念物ですし、超希少犬ですからあまり一般に出さない方がいいのではないかと思います。悪徳ブリーダーに目を付けられてしまうと取り返しがつかないことになりかねない気がします。事前審査でもしっかり見極めてほしいですね。
  • 10代 女性 優っち

    犬は優しいところもあったり、怒るときもある。 川上犬は オオカミ
  • 女性 のん

    川上犬という犬がいることを今まで知りませんでした。小型の和犬だそうですが、見た目は可愛らしいオオカミ!といった感じで耳の形なんかまさに日本オオカミのようですね。林家木久扇さんが犬を飼っていたことは何かで知った記憶がありますが川上犬だったとは驚きです。超希少と書いてあると通り、川上犬を飼うとなるとそれ相応の飼育環境と飼い主の熱意がないとだめなのですね…。飼うとなるとなかなか大変なこともあると思いますが、日本犬好きの私にとってはぜひ川上犬をみてみたいなと思いました。そのためには長野県南佐久郡川上村に行かないとお目にかかれないのかな?それにしても人間の身勝手な行動で川上犬のように絶滅寸前なんて犬種が今後現れることがありませんように。
  • 20代 女性 長野県在住 ゆず

    私の知人に和犬が大好きな人がいるのですが、その人は川上犬を手に入れるために都会から長野県にわざわざ引っ越したというツワモノです。家も川上犬のために立派な一軒家を建てて、広い庭が付いています。環境的にもスキー場が近くにあるので冬は雪がたくさん降りますし、夏場は比較的涼しくて川上犬にとっては過ごしやすい場所です。しかし、それでも川上犬保存会の譲渡条件は本当に厳しいらしく、いまだに譲渡は叶っていないようです。審査でマイナスな要因として写ったのは、知人が1人暮らしで現役で仕事をしていること。すでに何頭も犬を飼っていることでした。様々な面で慎重な審査が行われているようですね。知人は現在でも諦めがつかないらしく、仕事辞めようかなと言っているくらいです。笑)その凄まじいまでの川上犬への情熱、本当に凄いなと思います。私なんかは、純潔であろうと混血であろうと特にこだわりはないのでマネできないです。早く条件をクリアして譲渡が叶って欲しいですね。
  • 30代 女性 nico

    日本犬が大好きなのでとても興味深く読ませてもらいました。何かの本かこういった記事で川上犬の名前だけはちらっと眼にしたことがあるような気がしますが、てっきりもう絶滅しているような古い犬種かと思っていました。JKCとかに認められている正式な犬種なのでしょうか?事前審査もありきっちし保存会で管理されているようなのでむやみな繁殖などは行われないと思いますが、希少価値があるからといってそれらのことを目的に手に入れようとする人がいませんように…。日本の大切な歴史ある犬種ですもんね。しっかり守られるといいなと思います。それにしても…とっても好みの顔です(*´ω`*)ワイルドさの中にちょっぴり素朴なかわいさを感じてめちゃめちゃタイプです(笑)一度見てみたい!!
  • 20代 女性 サン

    川上犬はかなり珍しい犬種で狼の血を引き継ぐ小型の和犬みたいです。
    写真を見ていると少し狼に似ています。
    小型なのも驚きました。中型犬なのかなと思いました。厳しい審査を通った川上犬が天然記念物になるみたいです。
    80頭しかいなく原因は、戦時中に撲殺令がでて川上犬はほぼ絶滅したそうです。わずかに残った数頭のおかげで今も維持しています。
    顔は野生的な要素を残してはいますが可愛らしい顔をしていました。
    大きさは柴犬より少し大きいみたいですね。でも、日本では小型犬として登録されています。険しい道もはやく走り、雄犬は2mもジャンプできるので凄いです。うちの犬はできません。
    警戒心は強いみたいですが飼い主には忠実な性格です。
  • 30代 女性 匿名

    主人の実家で川上犬を飼っていて気になって調べていてこのサイトに辿り着きました。
    そもそも主人の実家の犬は川上犬なのか疑問です。
    すごく厳しい審査があるとどこのサイトを見ても書いてあるにも関わらず、恐らく川上犬を飼いたいと思ってから割とすぐにその犬はやってきました。とても厳しい審査を通過したとは思えないほど短期間にです。
    義父曰く、知り合いがいるから順番待ちの順番を飛ばして優先的に譲ってもらったんだとか。
    見た目は川上犬そのものなんですがね。川上犬との雑種なんでしょうか。
  • 女性 ゆき

    川上犬、初めて知りました。写真を見て毛の色が少し狼っぽいなと思いましたが、日本オオカミがルーツなんですね。審査も厳しいようですし、一般の方はあまり飼う事が出来ない犬種なのは少し残念ですが、歴史的にも貴重な犬種のようですし、保存会の方々に手厚く保護して貰いたいと思いました。
  • 女性 コロ

    川上犬はなんで壊滅したんだろうと思ったら撲殺令なんてことがあったんですね。人間の勝手で減らされて酷い歴史があったことを思うと、やはりきちんとした団体で保存して維持していった方がいい犬種だと思います。
    簡単に飼うことはできませんが、希少な犬種なのでコレクションとして飼おうとする人が出ないことを願います。本当に川上犬が欲しい人に大事に育っててほしいですね。
  • 女性 伊達巻

    川上犬、なんとなく名前は聞いたことがありましたが、そんな希少な犬種だったんですね。さすがニホンオオカミの血を継いでいるだけあって、野性味溢れる風貌です。日本人だからかもしれませんが、日本犬はやはり素晴らしいと思ってしまいます。
  • 30代 女性 生まれも育ちも長野県

    生まれてから今まで長野県佐久市の者です。和犬と言うと一般的には多くの人が柴犬、今だと話題性抜群の秋田犬を思い浮かべる方が多いですが、自分にとっては川上犬ですね。遠い存在でもありませんでしたし。なので、この記事を見たときは正直、とても嬉しかったです。内容もとても詳しく書かれていて…。もっともっと沢山の人に知ってほしい。
    実は、譲渡の審査は年々厳しくなっています。柴や秋田などの和犬ブームもありますが、何より他と比べ小さい体ながらに攻撃性が高く、難しさが他種と違いますので…。なので、審査待ちは日々増え続けています。審査もびっくりされるくらい踏み込んだところまで対象です。

    ただ正直、知り合いに飼ってる方がいて、その方とのおつきあいの度合いや期間も含めた信頼関係などしっかりできていれば優先的に譲って頂けます。(ただし、都会の方が考えてるような簡単なお付き合いでは無いと思います。あくまで田舎の信頼できるお付き合い基準です。元々その土地に住んでて、子供の頃から付き合いあるとかその部類です)飼いたいために他の県出身の方が引っ越すとか沢山聞きますが、それで審査が通りやすくなるとかは残念ながら無いです。(努力や情熱は考慮されます)
    ですので、ご主人様の実家にいるという女性の方は、そういうことかと思います。

    もし考えてる方や見てみたい方がいましたら、是非とも川上村に足を運んでください。小諸市の動物園に気の強い「さくら」もいますよ(*´ω`*)真っ先にお出迎えしてくれます。
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