柴犬の年齢は人間に換算すると何歳?【早見表】
まずは「柴犬の年齢」と「人間の年齢」を、分かりやすく以下の早見年齢換算表で比較していきたいと思います。
柴犬の年齢 | 人間年齢換算 | ライフステージ |
---|---|---|
1か月 | 1歳 | 子犬 |
2か月 | 3歳 | |
3か月 | 5歳 | |
6か月 | 9歳 | |
1歳 | 17歳 | 成犬 |
1歳半 | 20歳 | |
2歳 | 23歳 | |
3歳 | 28歳 | |
4歳 | 32歳 | |
5歳 | 36歳 | |
6歳 | 40歳 | |
7歳 | 44歳 | 高齢犬 (シニア) |
8歳 | 48歳 | |
9歳 | 52歳 | |
10歳 | 56歳 | |
11歳 | 60竿 | |
12歳 | 64歳 | |
13歳 | 68歳 | |
14歳 | 72歳 | |
15歳 | 76歳 | |
16歳 | 80歳 | |
17歳 | 84歳 | |
18歳 | 88歳 | |
19歳 | 92歳 | |
20歳 | 96歳 |
犬種や体の大きさによってその犬の成長スピードは異なりますが、この年齢表のように犬の多くは、生まれてから約1年で、人間でいう17~18歳頃に成長します。
また超小型犬から小型犬では、1歳を過ぎたあたりから、犬が落ち着く年齢だと言われている「成犬」になると考えられており、この頃から1年に人間で言えば4歳ずつ年齢を重ねていくと言われています。
一方で大型犬は、小型犬や中型犬と成長のスピードが異なります。そのため、上記の表とは異なる計算式となり、1年で人間で言うと約12歳になり、その後は1年に人間の7歳分くらい年を重ねると言われています。
柴犬の平均寿命は何歳?
柴犬の平均寿命は14歳前後と考えられ、小型犬と中型犬における平均的な寿命を持っているようです。犬全体の平均寿命が十数年と言われる中、柴犬のような小〜中型犬は長生きの傾向があり、大型犬は寿命が短いことが多いようです。
どの犬種でも最近では獣医学の進歩や良質なエサ、飼い主の意識の向上などのおかげで、犬の寿命が昔より延びています。しかし、糖尿病や肥満の犬は増えているようですし、犬が長生きするのに伴って、心臓病やがんなど、様々な疾患が増えてきているのも事実です。
シニア期の年齢と老化のサイン
犬の老化が始まるのは7才頃からといわれています。この頃になると以下のような老化のサインがみられるようになります。
- 顔などに白い毛が出始める
- 運動量が減る
- 反応が薄くなる
- 被毛がパサつく、量が減る
以下の記事では犬の老化サインについてや、シニア期の犬の飼い方について解説しています。ぜひ参考にしてください。
柴犬を長生きさせるコツ
- 病気の予防を徹底する
- 必要があれば室内飼いに
- 食べすぎや食事を気をつける
- 健康管理をする
- 運動をさせる
- その犬に合ったコミュニケーションをとる
柴犬の寿命の年齢を伸ばすためには、飼い主さんはどのようなことに気をつけながら生活すればよいのでしょうか。
病気の予防を徹底する
大切な柴犬に長生きしてもらいたい場合、生活環境を整えることから始めましょう。柴犬だけでなく、犬は全般的に室内で飼う方が長生きする傾向があります。
外で飼われている犬の寿命の年齢が短い理由として、騒音や見知らぬ人間などの様々な外部刺激によりストレスにさらされやすいことも挙げられますが、概して外で飼われている犬は、ノミやダニ、フィラリア症の予防やワクチン接種などが室内で飼われている犬に比べて徹底されていない場合が多いことが大きく影響していると考えられています。
犬種によって外で飼うのに全く向かない場合もありますが、外で飼うのが良いか室内で飼うのが良いかについては犬種としての性質だけではなく、その犬の性格や健康面、飼い主のライフスタイルなどによっても変わります。
特に柴犬をはじめとした日本犬は、外で生活し飼い主とも一定の距離を保って生活してきた歴史が長くあり、そのような飼い主との距離感を必要とする性格の犬が現在でもいます。ですので、問題なく外で飼うことができる場合もありますが、外で飼う場合にも病気の予防は徹底しましょう。
外飼いであれば室内飼いにする
ただし、外飼いの場合でも、老化や病気によっては室内飼いに変更した方が良い場合もあるでしょう。室内飼いのメリットは、室温をコントロールできるので犬の体への負担を軽減でき、飼い主さんの目が届きやすいので体調の管理もより細かくしやすいということです。
もし、長年暮らし慣れた外から室内に生活スペースを移したことが柴犬のストレスになるような場合には、暮らし慣れた場所に風をしっかりと遮ることのできる犬小屋を設置したり、ペット用のホットカーペットが使えるように電源をとったり、温かい毛布を入れてあげて毎日洗濯してあげたりするなどの工夫をして、居心地の良い外での生活を続けさせてあげるのも選択肢の一つとなるでしょう。
食べすぎや食事を気をつける
柴犬の適正体重は7kgから11kg程度とされています。もちろんオスとメスの違いや個体差はあります。柴犬ができるだけ長生きするためには、普段からドッグフードや間食などを食べ過ぎないよう気をつけることが大切です。
犬の食べ過ぎによる体重増加は、人間同様に肥満や糖尿病などにつながります。その一方で痩せすぎるのもよくないため、食事の管理を徹底し、柴犬の適正体重を維持できるように工夫しましょう。
個体差の大きい適正体重以外に、適正な体型がどうかを判断するための「ボディコンディションスコア(BCS)」という考え方があります。5段階または10段階で評価し、横から見るとお腹が少しくびれ、上から見ると腰が少しくびれていて、横から胸部を触ると皮下脂肪の下に肋骨を簡単に感じられることができる状態が適正です。
ドッグフードは、成長ステージと生活環境(外飼いか室内飼いか、どのくらいの運動量かなど)に合ったものを選ぶことが大切です。総合栄養食のドッグフードであればそれだけで栄養バランスはとれていて、他に何かを与える必要はありませんが、楽しみやごほうび、食欲増進のためなどに、おやつやトッピングなどを与えることも多いでしょう。
その場合にも、カルシウム・カリウム・塩分などのミネラルが多過ぎたり、カロリー過多になったりしないようにすることを心がけましょう。持病により特定の食事や療法食を食べる必要がある場合には、獣医師の指示に従いましょう。
健康管理をする
柴犬の健康管理は飼い主さんの大切な仕事の一つです。柴犬が長生きするためには、普段の生活から食事の内容や与える量に気をつけ、小さな体調の変化にも気づいてあげる必要があります。
犬は痛みや体調不良を我慢する傾向のある動物で、特に柴犬にはその傾向が強い犬がいますので、体調が悪い場合にもなかなか飼い主さんが気付けないこともあるようです。また、犬は言葉を話すことができないので、異常を飼い主さんに伝えることができません。犬の様子から、飼い主さんが体調が悪そうだと判断し、どこがどういつもと違うのかなどを獣医師に伝えないといけません。
飼い主さんが気づいたときにはすでに手遅れだったというケースもありますので、普段から犬の様子をしっかりと観察するだけではなく、定期的な健康診断などを併せて行っていくと良いでしょう。
運動をさせる
柴犬はもともと猟犬であった犬種です。そのため、毎日の運動がとても大切になります。普段の散歩であれば、1日30分から1時間程度の定期的な散歩に連れていくようにしましょう。活発な犬種なので、運動不足になるとストレスを溜めてしまいます。
また散歩は、運動だけではなく犬の心を満たしてあげる役割もあります。適度な量の運動を行うことで、長生きと言われる年齢までストレスなく元気に過ごせる可能性が高まるでしょう。
その他にも、家の中で遊ぶときは、引っ張りロープやボールなどのおもちゃを使って遊びながら運動したり、走り回れるような広い環境で思い切り走らせてあげたりなど、柴犬の健康維持のために全身を使った十分な運動を取り入れましょう。
コミュニケーションをとる事が長生きの秘訣
柴犬を長生きさせるためには、コミュニケーションをしっかりととることが大切です。ただ、コミュニケーションをしっかりととるということは、できるだけたくさんスキンシップをするということではありません。
特に柴犬をはじめとした日本犬には、昔ながらの性質を色濃く持ち、飼い主とでさえベタベタするのを好まない犬が多くいます。そのような場合には、飼い主と犬というしっかりとした関係性を築き、お互いを気にはかけながらも柴犬がとりたがる距離は尊重する必要があります。
しかし最近の、ペットや家庭犬としての需要から、非常に人懐こく飼い主に甘えることが大好きな柴犬もいます。そんな柴犬には、たっぷりとスキンシップや密なコミュニケーションをとってあげましょう。コミュニケーションをしっかりとるというのは、その犬の性格に合ったコミュニケーションを過不足なくとってあげる、ということです。
コミュニケーションの方法としては、散歩や遊び、声かけ、マッサージなどがあります。愛犬が好きなものを日々の生活の中に取り入れることをおすすめします。マッサージが好きな柴犬には、体をゆったりとマッサージしながらさわってあげることで、ストレスの軽減やリラックスの効果も期待できるでしょう。
マッサージしてあげる飼い主さんも癒されることと思います。また、柴犬の体の色々な部位を直接さわることで、体の異常や異変に早く気づいてあげることができます。その結果として、病気の早期発見や予防に繋がり寿命を延ばすことにつながるかもしれません。
柴犬の基本情報や性格も知っておこう
柴犬は主人思いで賢い犬種ですが、同時に昔ながらの気質が強い場合には縄張り意識と警戒心が強く、神経質で頑固な一面があります。そのため、コミュニケーション方法や飼い方を間違えるとストレスを溜め込んでしまい、結果的に寿命を縮めてしまう可能性もあるのです。
柴犬の寿命を伸ばしたいならば、柴犬という犬種の基本情報を知っておきましょう。理想体重やかかりやすい病気を知ることは健康管理に役立ちます。また性格や特性を知ることで、どのようなコミュニケーションをとるべきかを知ることができます。
以下の記事では柴犬の性格や特徴、飼い方まで解説しています。柴犬についてもっと知りたい方は、ぜひ一読してください。
最後に
寿命を延ばす秘訣は年齢や特性、犬ごとの性格に合った生活環境を整えてあげながら、たっぷりの愛情を持って適切なコミュニケーションをとることです。様々な病気の早期発見・治療ができるよう、動物病院での定期的な検査、健康診断を忘れずに行ってください。
大切な家族の一員として家に迎え入れたパートナーには、最後まで愛情と責任を持って接してあげましょう。