柴犬には「たぬき顔」と「キツネ顔」がある
柴犬には、各地域固有の「地柴」が存在し、それぞれの種類によって見た目や毛色、しっぽの形や気質などの特徴に違いがあるといわれています。 顔の特徴は大きく分けて2種類あり、縄文時代の祖先犬に近い特徴を持つ「キツネ顔」と、 進化の過程で発生した「たぬき顔」です。
キツネ顔はマズルが長く面長で目と鼻の位置が離れているのが特徴で、一部では「縄文柴風の顔」とも呼ぼれることがあります。一方で、たぬき顔はマズルが短めで目の位置が低めなのが特徴で「新柴」ともいわれています。
柴犬のたぬき顔の特徴と見分け方
豆柴のような現代風の可愛らしい顔つきの柴犬を「タヌキ顏」と表現します。たぬき顔の柴犬は、別名「新柴犬」、「弥生柴犬」とも呼ばれます。タヌキ顏の柴犬は、比較的体が小さく体重も軽めです。特徴をまとめると
- 丸顔
- 頬が丸く張っている
- 丸い鼻
- がっしりした体格
- 愛らしい印象 など
くりくりとした目で、ほんわかした印象を持つたぬき顔の柴犬は、言うなれば”癒し系タイプ”。
岐阜県の地犬「美濃柴」がたぬき顔にあたります。
柴犬のキツネ顔の特徴と見分け方
一方、昔ながらの凛々しい顔立ちの柴犬を「キツネ顏」と表現します。別名「縄文柴」とも呼ばれ、その名の通り和犬特有のキリっとした顔立ちをしています。キツネ顔の柴犬はオオカミに近い雰囲気をしています。キツネ顏の柴犬の特徴は
- 面長
- 歯が大きい
- 細身
- スタイリッシュな印象 など
柴犬のなかでも「信州柴」がキツネ顏タイプに近いとされています。
キツネ顏というと、忘れてはならないのが柴犬"ボディ"くんです。ボディくんは端正な顔立ちの持ち主であり、そのイケメン具合からSalvatore Ferragamo(サルヴァトーレ フェラガモ)やCOACH(コーチ)などのハイブランドのモデルに抜擢されるという偉業を成し遂げています。現在の月収は、なんと160万円なのだとか。す、凄い。
柴犬の顔以外の特徴
尻尾
柴犬の尻尾には、驚くことに15種類ものタイプがあります。柴犬の可愛らしさの象徴のようなくるんと巻いた尻尾(巻き尾)を例に挙げると、
- 左巻
- 右巻
- 左二重巻
- 右二重巻
- 車巻
- 半巻
の6種類があります。これだけでもたくさんに感じますが、まだ9つもの尻尾の種類があるなんて、柴犬はなんて魅力的なのでしょう!
日本刀から名が付いたとされる
- 太刀尾
- 薙刀尾
や、お茶の道具から付けられた
茶筅尾
などがあります。
毛色
柴犬の毛色には、
- 赤
- 黒
- 白
- 胡麻
の4種類があります。私たちがよく目にするのは、赤色の毛色を持つ柴犬です。ペットとして飼われている柴犬のおよそ80%が、この赤色の毛色を持っています。
胡麻というのは、赤・黒・白の3種類が混ざっている毛色のことです。その中でも、特に全体的に赤っぽく見えるものを「赤胡麻」と呼び、黒っぽく見えるものを「黒胡麻」と呼んでいます。
まとめ
みなさまの好みのタイプは、「キツネ顔」と「たぬき顔」のどちらでしたか?
それにしても、キツネ顔とたぬき顔とは上手く表現したなぁと思います。人間でいう塩顔、しょうゆ顔とはちょっぴり違いますものね。
調べてみると、タヌキとキツネはどちらもイヌ科の動物でした。なるほど、なんだか面白い!
柴犬は、縄文時代の遺跡から遺骨が発見されています。大昔から、私たち人間のそばで生きていてくれたのだと思うと、どこかほっこりした気持ちになりますね。
『柴犬保存会』では昔ながらの凛々しさを持つ「キツネ顔」の柴犬を推奨しています。
一方、『日本犬保存会』では現代風の「たぬき顔」の柴犬を推奨しているとのことです。
これからは、お散歩中の柴犬さんをただ可愛いと思うだけでなく、この子はたぬき顔かな?キツネ顔かな?とじっくり顔を見てみようと思います^^
ユーザーのコメント
女性 シュナ
お顔の感想からそれてしまいましたが、保存会の種類によって推奨されるお顔が違うとはこれも驚きですね。どちらのお顔もかわいいので、私はどちらも大事にしていきたいと思います。
30代 女性 モカ
女性 愛子
女性 コロ
柴犬をキャラクター化した商品などはタヌキ顔の方が多い印象です。やはりコロコロと可愛らしさを求めているからなんでしょうね。
女性 もなか
昔は柴犬のイメージは、シュッとしていて目が切れ長のキツネ顔が主流だったような気がするのですが。
どちらのお顔も、それぞれ魅力があっていいですよね。
女性 ゴン吉
海外ではどちらの顔の柴犬が好まれるのか気になります。
40代 男性 いぬい
若干記述が疑問に思うところがあります。
「キツネ顔(縄文柴)」は正しくもあり間違いでもあります。
確かに縄文時代の犬の特徴を残そうとしている縄文柴犬はキツネ顔ですが、
キツネ顔だから縄文柴というわけではりません。
「山陰柴犬」もキツネ顔をしていますが、縄文柴犬とは趣が異なります。
それぞれ、保存に頑張っておられるので、ご配慮いただければと思います。
また、信州柴ですが、本来の地犬の信州柴(キツネ顔)と、
こちらでは”新柴犬”と表現されている信州を中心として繁殖が行われた現在主流の柴犬(タヌキ顔)と
を区別されるべきではと思います。”新柴犬”を信州柴と呼ぶこともありますので。
ぶしつけながら、ご連絡させていただきました。
女性 匿名
美しさならキツネ顔
ですね。どちらも飼っていますが、まあどっちも超かわいいです。
飼ってたら自分の犬はどうしても贔屓目で見てしまうので最終的にはどっちでも関係なくなります。