犬にとっては危険なものでも人間にとっては日常に埋もれ、その危険性に気がつかないことがあります。それらは犬が過ごすエリアにあることも多く、飼い主としては細やかな注意が必要。
人間の日用品で犬にとって危険なものには、ちょっとした置物やハサミ、コンロや自転車の鍵まで、様々なものが挙げられますが、その中でも注目したいのがコンセント。コンセントは、必ずどのお宅にもどの部屋にもありますが、犬による事故発生が多い部分でもあります。
ここでは、犬を飼っている家庭でのコンセントや電気コードの危険性について、詳しくご説明致します。
コンセントなどの危険性
コンセントの差し口
コンセント差し口が気になってしまう犬は多いのではないでしょうか。犬の目線にちょうど入る位置にあることもあり、かじろうとしたり、手で引っ掻いたりする様子を見かけます。また犬がコンセント差し口のある壁にくっついて寝ていることもありますよね。
よく見る光景ではありますが、これらは非常に危険です。被毛がコンセント穴に入ると、火災に繋がる恐れがあるのです。また条件が悪ければ感電することも。可能性は低いとの声もありますが、愛犬の安全を考えるのであれば、対策を考えたい部分です。
コード
コンセント口に刺さっているコードも要注意。コンセントが刺さっているということは、通電しているということ。通電しているコードをかんでしまうと、高い確率で感電します。
中には感電により犬が死亡したり、自宅が火事になったりすることもあり、こういった件数はかなり多く報告されています。特に乾燥する寒い季節は注意が必要。電気コードの噛み癖がある犬は多いようですが、必ずやめさせるようにしましょう。
コンセントなどの対策
コンセントカバー
家電量販店やホームセンターで、コンセントカバーが販売されています。コンセント口を覆ってしまうので、犬は触れたくても触れることができません。赤ちゃんのいたずら防止としても販売されていますね。
粘着テープで貼るタイプやネジタイプがあり、価格やデザインも様々。サイズや使いやすさに気をつけて選択しましょう。
コンセントキャップ
コンセントの穴に直接刺すキャップも販売されています。埃や被毛が穴に入るのを防ぐことができます。かなりしっかりしていますが、犬が口で抜いてしまわないように注意。そのコンセントキャップは、おしゃれなものや可愛らしいデザインのものも販売されています。
コードカバー
噛み癖対策として、電気コードを覆ってしまうコードカバーも販売されています。100円均一でも手に入るとのことで、活用されている方も多いそう。犬用の苦い味がするカバーや、既にカバー対策を施された延長コードなどもあります。
コードは抜く
なるべく犬が近づく可能性のある電気コードは抜いておきましょう。通電したコードはとにかく危険ですし、今までコードを噛んだことのない犬でも、いつ興味を持つかわかりません。
高い位置のコンセント
近年ではペットが届かない高い位置に、コンセント口を配置する設計も増えてきています。特にペット可のマンションやアパートなどで採用されることが多いそう。家の購入を考えている方は、選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
留守番時はゲージへ
ふだんは噛み癖のない犬でも、留守番時に様々なものを噛んでしまうことがあります。もしコードをかじって感電したり、火災になったりしても、飼い主が留守であれば早急な対応もできません。
愛犬を安全に過ごさせるには環境の整ったゲージに入れてあげるのが1番。水やトイレ、ベッドを設置して、危険がなく落ち着ける空間を作っておいてあげましょう。
我が家の対策
我が家では、愛犬の暮らすリビングのコンセント対策は万全にしています。愛犬は特にコンセントやコードをかじったことはないのですが、予防しておくに越したことはありません。
コンセントは基本的に抜いておき、全てにコンセントキャップを。使用する際に抜くのは面倒ですが、愛犬の安全のために徹底しています。また、テレビのコンセントは犬が触らない棚の後ろに。
キッチンの入り口にはドッグフェンスを付けてあるので、キッチン内の電化製品はコンセントを繋いでいますが、そのコンセントは人間の腰くらいの高い位置。もちろん留守番はケージ内でさせています。対策を重ねてしておくとより安心ですね。
ちょっとした不注意が、取り返しのつかない事故に繋がる例もよく耳にするので、とにかく部屋内は愛犬にとってのリスクが発生しないよう心掛けています。
対策をしておこう!
コンセントや、コードを犬が噛んでしまうことの危険性について述べて参りました。電化製品は犬にとって危険性が高いものでもあるので、愛犬の行動に目を配り、危険を取り除くことが大切です。中には犬が携帯電話の電池パックを噛んで、火災となったなんてことも。
犬にも人間にも危険が及ぶため、細やかな対策を事前にしておくことを心掛けましょう。愛犬が安全に暮らせるよう努めたいですね。