犬の保険大辞典!知っておきたい基礎知識

犬の保険大辞典!知っておきたい基礎知識

犬の医療費はとっても高額!そんなときには犬の保険です。様々なパターンで利用される犬の保険ですが、すこし難しいようなところもあり、苦手意識を持っている人も少なくないようです。そもそもそんなものがあるなんて知らなかった!なんて人もいます。ですので、犬の保険をもっと身近に感じてもらうため、犬の保険の基本的な知識についてまとめてみました♪

犬の保険に入っているか

あなたの愛犬は犬の保険に入っていますか?
いつか来るかもしれない大きな病気やケガに、きちんと備えてありますか?

現代に生きる犬たちは生活環境が良くなったおかげで、年々寿命が増加しつつあります。大切な家族が長生きしてくれるのはとてもうれしいことです。
しかし、犬の高齢化により病気やケガが増えているのも事実なんです。治療には動物病院を利用するかと思いますが、結構な出費になってしまいますよね…。とても悩ましい問題だと思います。

そんな問題の解決には「犬の保険(ペット保険)」がおすすめです。近年、犬の保険は徐々に人気も出始めています。
昔の犬の保険は、体制がしっかりと整っていなかったせいか信頼性なども薄かったように感じますが、現在の犬の保険は、テレビCMをやるほど力が注がれていたり、大きな会社が犬の保険に参加していくなどのことがあり、かなり認知されてきており、同時に信頼性を高めてきています。そして、そういった犬に対する愛情を持った人たちの動きによって、日本人みんなが今まで以上に犬の健康管理を意識するようになってきているんです。

犬は一生付き合っていく家族ですので、長生きしてもらうためにも健康が第一ですよね。後に解説しますが、実は犬の保険への加入は犬の健康につながる大きな要因になるんです。

「でも、犬の保険というと少し難しそう」「犬の保険って損するんじゃないの?」
このように感じる方も少なくはないでしょう。ですので、このページではペット保険について出来るだけわかりやすく、犬の保険加入の必要性を感じてもらえるように書いていこうと思います。

  • 犬の保険とはどういったものなのか?
  • 犬の保険が使えるとき・使えないとき
  • 犬の保険には入るタイミングとは?
  • 犬の保険って本当に必要?
  • 犬の保険で助かった・役に立った例
  • 愛犬の保険料が知りたい!

など、犬の保険についての基本的な情報と、犬の保険に対する考え方などを見ていきましょう!

犬の保険ってどんなもの?

犬の保険とは?

犬にかかる医療費は思っているよりも高額です。
実は、動物病院をつかっている約70%ほどの人が、1年で3万円以上の犬の医療費を払っているのが現状です。そして人間とは違い、それらのお金はすべて自己負担なんですね。

  • 愛犬が通院することになった
  • 愛犬が入院することになった
  • 愛犬が手術をすることになった

このような場合はどうしても医療費が高額になってしまいます。
さらに、治療が長引いてしまったり、大きな病気にかかってしまうと、100万円以上の医療費が必要になることもあります…。愛犬がいつ大きな病気にかかるかは誰にもわからないですし、もしそうなってしまったときの経済的事情を考えるだけで不安を感じてしまいますよね。

そういった犬にかかる医療費を抑えられるのが「犬の保険」です。
犬の保険とは簡単に言うと「犬が病気やケガをしたときにかかる医療費の負担が軽くなる」というものです。犬の保険代として一定のお金を支払うことによって、万が一のときの負担が少なくなります。

犬の保険に入っておくと、動物病院でかかる治療代や薬代などが保険から下りるお金で賄えるんですね。

経済的な不安が軽減されることにより、気軽に動物病院へ出向くことができますし、それが愛犬の健康につながります。そういった気持ちの面でも犬の保険はあなたの力になるでしょう。

では、もう少し具体的に犬の保険がどういったものなのかを見ていきましょう。

犬の保険の存在意義とは

犬の保険の特徴

「ペット保険って動物病院代を安くするためにあるものでしょ?」という風に思っている方が多いかと思いますが、それは少し違います。
犬の保険は「犬に起こる万が一の事故や、大きな病気に備えて犬を守るためのもの」です。単純に経済的負担を軽減するという目的ではなく、万が一に備えておく、ということに重きを置いているものなんですね。そもそも保険というものは、損得で考えるものではないのです。

ですので、犬の保険は動物病院でかかるすべての代金が対象というわけではないということを頭に入れておきましょう。
では犬の保険はいったいどのようなときに使えて、どのようなときに使えないのでしょうか。代表的なパターンを挙げてみました。

犬の保険が使える場合・使えない場合

犬の保険が使える

  • 犬の病気
  • 犬のケガ

犬の保険が使えない

  • 犬の去勢・避妊手術
  • 犬の保険に入る前の病気やケガの治療
  • 犬の予防接種
  • 犬の健康診断

先ほども記述したように「犬に起こる万が一の事故や、大きな病気に備えて犬を守るためのもの」が犬の保険ですので、上記のような「犬の保険に入る前の病気やケガの治療」や「去勢・避妊手術」「健康診断」などのために使うものではありません。それらは大抵動物病院で行うことなのですが、犬の保険の目的とは異なっているため保険が適用されないのです。

犬の保険は大まかに分けて二種類

犬の保険には様々なプランというものが存在します。手厚く補償してくれるプランや、部分的に補償するプランなどがあるんです。
大きく分けると「フルカバープラン」「補償限定プラン」という二種類に分類することが出来ます。それらはどういったプランなのかを見てみましょう。

フルカバープラン

フルカバープランは「通院」「入院」「手術」に対応したプランです。フルカバーというくらいですから、多くのことをカバーしてくれるプランです。愛犬にどんなことが起こっても安心して補償を受けたい!という方にとってはピッタリのプランですよ。犬の保険に初めて加入する方はこのフルカバープランがおすすめです。

補償限定プラン

補償限定プランは「手術・入院だけの補償がいい」「通院が多いから、通院だけのプランがいい」というように、補償してもらう対象を限定できるプランです。フルカバーとは異なり、月々の支払も安いことが多いので、出来るだけ費用を抑えたいというかたや、動物病院の利用内容が偏っている場合にはこちらのプランがおすすめです。

このように、プランによっても補償の内容がかなり変わってきますのであなたの愛犬に合ったペット保険選びをしていきましょう。

犬の保険の請求方法

犬の保険の請求方法とは?

犬の保険会社さんから保険金としてお金をもらうには、主に二つの方法があります。

代金を全額払ったあとに、保険金を請求して受け取る方法

犬の医療費いったん全額支払った後に、保険会社さんに請求書を郵送して、保険で賄える金額分が指定した口座に振り込まれるという方法です。
ペット保険金の請求方法としてスタンダードなものなので、だいたいの動物病院に対応しています。
請求書は各ペット保険会社のホームページにありますので、ダウンロード後に印刷をして、記述したら郵送しましょう。
※請求に診断書が必要な場合もあるので、あらかじめ犬の保険会社さんや動物病院側に確認をとっておきましょう。

その場で保険金を請求し、清算してもらう方法

この方法は「窓口清算」と呼ばれていて、動物病院の窓口ですぐに保険の清算が行われるという方法。請求書の郵送や銀行振込などの段階を踏まずに、その場で保険金を差し引いてくれるんです。先ほどの請求方法と比べると、非常に楽チンなものですね。
ただし、提携している病院でしか対応してもらえないので注意が必要ですよ。

少しややこしい請求方法でしたが、慣れてしまえばすんなりと出来てしまいます。もしも不安に感じたら、ペット保険会社さんや動物病院に問い合わせてみるのもいいでしょう。
他にもたくさんのペット保険用語や規則などもありますので、覚えておくと後に役立ちます。愛犬のためにも、犬の保険への理解は出来るだけ深めておきましょう。

犬の保険に入るタイミングや必要性

犬の保険に入るタイミング

犬の保険は加入するタイミングによってかかる保険料も違いますし、できるだけ効果が出るような時期に入りたいというのが本音です。では、どのタイミングがベストだと言えるのでしょうか。

0歳~1歳あたりがおすすめ

生まれて1年以内の仔犬は、骨格がしっかりと成長していないため「骨折」をしやすいのです。また、間違っていろいろなものを飲み込んでしまう「誤飲」も多発しています。タバコや小さなおもちゃ、また与えてはいけないネギ類の食べ物などを誤飲してしまうこともあるんですね。
そういった理由から、仔犬時代というのはよく動物病院に出向くことが多いかと思いますので、0歳から1歳の間に犬の保険に入れておくのがおすすめです。

犬が高齢化してから加入もアリ

犬も当然、歳をとるにつれて病気やケガの頻度が多くなってきます。そういったタイミングで犬の保険に入っておくと、医療費を最大限に節約できるかもしれません。愛犬には長生きしてほしいと思いますので、ぜひ老犬になってからのペット保険加入も検討してみてくださいね。

どんなタイミングでも犬の保険で備えておく

実際はいつ犬の保険に入っても「万が一のための備え」には変わりありません。なにか大きなことが起こってからでは遅いので、どんなタイミングや年齢であれ保険には入ることをおすすめします。

このようにタイミングの良し悪しは基本的にはないので、いつでも加入することを頭に入れておくと良いでしょう。しかし、そもそも犬の保険に入れないパターンや時期もあるんです。今一度あなたの愛犬が当てはまっていないか、チェックしてみましょう。

犬の保険に入れないパターンや時期

  • 現在治療中の病気やケガがある(または発症が見込まれている)
  • 犬の年齢がペット保険の対象から過ぎてしまっている
  • ワクチンの接種を行っていない
  • 妊娠中や出産直後

大前提として犬の保険は「病気やケガをしていたら入れない」のです。さらに、妊娠や出産の費用などは病気やケガとは異なるため、ペット保険の審査で通らない可能性も考えられます。
つまり、犬の保険は病気やケガをしていない「健康な時」にしか入れないということになります。いつ万が一のことが起こっても慌てないように、愛犬が元気なときにペット保険加入のことを考えておきましょう。

犬の保険の必要性とは

さて、ここまで犬の保険について簡単に書いてきましたが、犬の保険は必ず入らなければいけないわけではありません。
そこで疑問です。果たして本当に犬の保険の必要性はあるのでしょうか?いくらかの保険料を払いながらだとむしろ赤字、経済的に損になるんじゃないか?そんな考えも浮かんでくることと思います。

少し前にも書きましたが保険は損得で考えるものではありません。なぜなら、未来がどうなるかなど誰にもわからないからです。
仮に、犬の保険に入っていない間ずーっと健康な身体でいてもらえるならば犬の保険には入る必要はありません。そうだと断定できる場合に保険に入るのは、全く持って無駄ですよね。

しかし、現実がどうなるかは誰にもわからないのです。そして、起こってしまったあとではもう遅いのです。

愛犬が車にはねられてしまった、愛犬の体調が急劇に悪くなってきた、そうなってからでは犬の保険に加入することができません。そうなってからでは、大きな医療費を払うしかありません。
もちろん、生まれてからずっと健康体のわんちゃんを飼っている人は「ペット保険に加入しているがずっと健康なので損している」と言うでしょう。しかし、またある人は「ペット保険に入らなかったから多額の医療費がかかってしまった」と嘆いているかもしれません。

犬の保険への加入は、安心感を買うという大きな意味を持つのです。犬の保険は、いつか起こるかもしれない万が一のために準備をするものです。
そういった点を重視されるかたにとっては、犬の保険の必要性を十分に感じてもらえることかと思います。愛犬が健康でいてくれることが一番ですが、突然の事態に備えて犬の保険に加入しておくことも、愛犬を健康へと導くひとつの方法なのです。

犬の保険で助かった・役に立った例

では、犬の保険に入っていてどのような形で助かったのか、実際にどのような事例で犬の保険が役に立ったのか、犬の飼い主さんの声をいくつかまとめてみましたのでご覧ください。

20代女性「出費が重なる時期に助かった」

散歩中の愛犬がやたらと何度もおしっこの体勢をとり、排尿後にピーピーと鳴き声を上げてへたり込んでしまうようになりました。
検査の結果、尿路結石(ストラバイト結石)が判明。薬と療法食で治療することになりました。治療費総額はそれほど大きくはありませんでしたが、ちょうど出費の重なる春先だったので、ペット保険のおかげで助かりました。安心のためにとりあえず、と思って入ったペット保険でしたが、おかげでその後もちょっとした症状でも受診しようと思えて、愛犬の健康維持ができたうえ、保険料の元も取れてしまいました。

20代女性「犬の保険に助けられた」

私がペット保険に入っていて良かったと感じた出来事は愛犬が突然緊急に手術をしなくてはならなくなった時です。
急なことで、また悪いことは重なるものでその月は他にも色々と重なり多額の出費があった時期で愛犬の命には変えられないですが、内心お金のことが不安で愛犬の手術がうまくいくか心配でしたが、お金の不安もかなりのものでした。
病院側と費用の話になった際に保険が適用になると言われ適用された額を見た時ものすごくほっとしました。もちろんどんなに高額であって保険がなかったとしても愛犬の為であればどんなことをしてでも最善を尽くすつもりではありましたが、保険によって助けられたのは事実です。
正直私は保険に入りながらも必要なのか時々疑問に思っていましたが、このことからペット保険の必要性を身を持って感じました。

30代女性「ペットは目薬などが非常に高い」

ペット保険には、いつも助かっています。定期的に検診行った際でもお金が8割戻って来るので病院に行きやすくてとても助かっています。
ペットは目薬や飲み薬がとても高いので、保険に入っていくと良いなといつも思っています。

30代女性「安心して治療に専念できる」

私が保険に入ってて助かったと思った事は、愛犬が治る見込みのない病気にかかってしまったとき。その通院の日々が始まった事と、続けてもう一匹も病気になった事が大きな出来事です。
二匹とも大型犬だったので薬にせよ、治療費にせよ小型犬よりかははるかに高くなります。今日はこの子、明日はこの子、といった感じで高額な金額でした。
ただ治る見込みがないと分かってても、なんとか治してやりたいと思う気持ちから、貯金までも切り崩していたのです。
結局は二匹とも天国にいってしまいましたが、亡くなった後は保険により70%は返ってきました。
返ってくると分かってたので、精一杯に治療に専念出来たのだと思います。もしこれが保険に入っていなければ、この子達に治療を受けてあげられることは出来なかったかもしれません。
保険に入っていれば、安心して治療に専念できる。それが犬の保険に加入してて助かったと思う事です。

40代女性「治療費は高額、でも助かりました」

愛犬の様々な病気の検査や入院、医療処置など、高額な治療費がかかることがありますよね。ペット保険に加入すると、通常かかる高額な治療費も、窓口で清算する額がぐっと減額され安心です。
我が家の愛犬は肝臓病になり、入院費用、検査費用、点滴などの処置料などふくめ、かなりお金がかかりましたが、それでもペット保険に加入していたので、それらの金額が窓口清算の際、減額され、本当に助かりました。
また、若年性白内障の毎月の治療費や、目薬などのお薬代もペット保険加入で減額になり助かりました。
やはり、急な手術をはじめ、継続的に毎月病院に通わなくてはならない病気の場合は、ペット保険に加入していると、窓口清算のお値段がぐっとお安く減額になりますので安心して治療を受けられ助かります。

このように、犬の保険に加入していて本当に助かった、役に立ったという声は後を絶えません。もしこういった方々が犬の保険に入っていなかったらと思うと、経済的にかなりダメージを受けていたでしょうし、それが原因になり愛犬の治療に少しのためらいが生まれていたかもしれません。
「明日は我が身」ということが無くは無い、むしろありえる世の中です。何が起こるか分からないからこそ、犬の保険に加入してきっちりと備えておくことをおすすめします。

愛犬の保険料が知りたい!

わんちゃんホンポでは犬の保険会社の比較が簡単に行えます。 ↓こちらで愛犬の犬種と年齢を簡単に選んで、保険料や補償内容を調べてみましょう。犬の保険に加入を考えているかたは、ぜひご活用ください。

犬の保険に加入しよう

最後に

犬の保険は少し難しいようなところがあったり、規定が細かかったり、保険料を払わなければならなかったりします。しかし愛犬の命には変えられないのです。
犬の保険は犬を守るために備えておくものですので、愛犬に何かあってからではもう遅いのです。万が一、億が一という可能性も考慮して、今一度、犬の保険への加入を検討してみてくださいね。

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