アメリカンヘアレステリアの性格
アメリカンヘアレステリアの名前についているテリア種は元々、猟犬として働いていた犬種のため、性格も多少荒っぽいところがあると言われています。
しかし、アメリカンヘアレステリアに関してはそのような気質もそれほど強くないようで、基本的には人間や他の犬、猫などにたいしても友好的にふるまうことができるとされます。ただし、小動物を見ると狩りの本能が目覚めてしまう可能性が高いため、ネズミやフェレットなどの小動物とは一緒には飼えません。
他のアメリカンヘアレステリアの性格的特徴としては、元気があり、好奇心も強く、穴掘りなどが大好きです。ただアメリカンヘアレステリアは気さくですが、多少気が強くしつけにくいといった一面もあるようです。
また、アメリカンヘアレステリアは犬種として、水泳が苦手な傾向が多いと言われていますので、水には近づけない方がいいでしょう。アメリカンヘアレステリアは運動は好きですが散歩は他のテリア種ほど必要ではなく平均的です。
アメリカンヘアレステリアの特徴
アメリカンヘアレステリアの「ヘアレス」というのは毛がないということですから、その呼び名通り、見た目もツルツルした無毛の犬という特徴を持っています。アメリカンヘアレステリアは毛のあるパウダータイプもいるようですが、この犬の多くは無毛ということになります。
ちなみに遺伝的にアメリカンヘアレステリアは、別の犬種であると近年判明した「メキシカンヘアレスドッグ」、という同じようにヘアレスタイプの犬は、スペイン語表現で「ペロッペロン」という発音をされ、これは「ずるむけ犬」という意味だそうです。
このようなことからアメリカンヘアレスドッグだけではありませんが、ヘアレス犬は裸の犬などと称されたりもするようです。
具体的なアメリカンヘアレステリアの身体的特徴としては、上記のようにアメリカンヘアレステリアは見た目にパウダータイプもいますが、多くは毛がない状態でそこに黒などの斑が入っている個体が多いです。
アメリカンヘアレステリアの体高は18~41cmほど、体重は2、5~7kgで小型犬から中型犬ぐらいのものと幅広いので、スタンダード、トイと呼ばれ区別されます。
アメリカンヘアレステリアの頭はアップルヘッド(リンゴのように丸く後頭部が盛り上がっている)の長めの立ち耳で目は大きめ、体は引き締まり筋肉質で尾はサーベル状に垂れています。
アメリカンヘアレステリアの値段
日本ではアメリカンヘアレステリアは非常に希少であり情報もとても少ないため、具体的な金額については分かりませんが、その珍しさから考えてかなり高額になることは間違いないでしょう。
日本でアメリカンヘアレステリアは購入することはほとんど不可能のため、飼育するには海外からの輸入をするしか方法はないでしょう。
アメリカンヘアレステリアを輸入するに当たっては、犬だけでなく空輸のお金などもかかりますので、更に高額になると考えておいた方がいいでしょう。輸入は犬に身体的、精神的負荷がかかりますので、よほど信頼できるブリーダーでなければおすすめの方法ではありません。
※アメリカでの値段は、300~500ドルが相場となっているようです(現在:2018/08)
アメリカンヘアレステリアの寿命
アメリカンヘアレステリアの寿命は14年~16年とされています。
アメリカンヘアレステリアの健康面としては毛がないので寒さに弱いことや、逆に裸の状態に近いので暑さや直射日光にも弱いというところがあります。冬は服を着せる、夏は日焼けに注意などの気遣いが必要です。皮膚病にもなりやすいようです。
また、チャイニーズ・クレステッド・ドッグなどのヘアレスドッグは、他の犬より歯が少ないという特徴があるようですが、アメリカン・へアレス・テリアはほかのヘアレスドッグと異なり歯の数はほかの犬種と同じです。
アメリカンヘアレステリアの歴史
アメリカンヘアレステリアはアメリカ合衆国で生まれた犬種です。1972年にアメリカのルイジアナ州に住んでいたスコット夫妻は、アメリカンラットテリアという種類の犬を飼っていましたが、その犬から突然変異で毛のない状態の個体が誕生しました。
このメス犬はジョセフィーヌと名付けられ、謎の多いヘアレス犬の起源を調べるため愛玩犬種として固定され、研究されることになりました。
その後ジョセフィーヌと他のアメリカンラットテリアを交配させ、産まれた子孫と交配を始めてから8年目で誕生した、無毛のアメリカンラットテリアのオスを更にかけ合わせ、生まれた犬がオスのスヌーピー号でした。今のアメリカンヘアレステリアの肌色と模様はこのスヌーピー号のものを引き継いでいます。
アメリカンヘアレステリアは犬の品種登録団体であるFCI、アメリカンケネルクラブなどには公認されていないのですが、2004年にはユナイテッドケネルクラブに登録されました。現在でも現地のアメリカにおいても稀少な犬とされ、アメリカンヘアレステリアは他の国ではほとんど飼われていません。
まとめ
いかがでしたか?アメリカンヘアレステリアは、ちょっと癖のある性格が多いとされるテリア種の中でも、人に友好的で飼いやすい犬種とされています。
しかし非常に珍しいので飼育するにはかなりの情報集めが必要でしょう。アメリカンヘアレステリアは海外のブリーダーを探してみることで飼育できる可能性があるかもしれません。
ユーザーのコメント
20代 女性 あめたま
見た目のカッコよさから、大型犬なのかなと思ってしまいましたが、小型犬から中型犬程度の大きさしかないのですね。
小さいながらも目力が強く、掲載されている写真に引き込まれてしまいました。
性格が荒っぽいという点と、日本では飼育する事が現実的ではない事が残念でなりません。
しかし、気性が激しいとしつけも手馴れた人でないと苦労する可能性が高いです。
アメリカンへアレスタリアは、ある程度犬を飼育し慣れている人に向いている犬種であると考えられます。
寒さや暑さに弱い犬種なので、仮に日本に流通しだしたとしても、四季がきちんと存在する日本では普及がしにくい可能性が高いです。
しかし、室内で飼育するのであれば問題なく飼育出来ると考えます。
30代 女性 バンビ