サイトハウンドは視覚が優れた猟犬!種類や特徴飼い方まで

サイトハウンドは視覚が優れた猟犬!種類や特徴飼い方まで

犬の分類として「サイトハウンド」というグループがあるのをご存知ですか?イタリアングレーハウンドやサルーキ、ボルゾイなどがサイトハウンドに属する犬種ですが、主に猟犬として飼われていました。サイトハウンドはどういう特徴のあるグループなのでしょうか。今回はサイトハウンドの特徴や犬種の紹介、飼い方などについてまとめてみました。

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サイトハウンドとは?

ボルゾイ

サイトハウンドとは、狩猟犬である「ハウンド種」と呼ばれる分類の内、優れた視力で獲物を見つけ狩猟する犬種を指す名称で、「視覚ハウンド」とも呼ばれています。足も速く、俊敏な動きで獲物をとらえることを得意とし、ドッグレースなどでもその俊敏なかっこいい姿を発揮しています。小さな耳と長い脚が共通の特徴となっています。

ハウンド種には「サイトハウンド」のほかに「セントハウンド」というグループもあります。

サイトハウンドとセントハウンドの違い

「サイトハウンド」が視覚で獲物を見つける犬種に対し、「セントハウンド」は獲物のにおいを頼りに追跡するハウンドグループです。嗅覚が鋭いことから別名「嗅覚ハウンド」と呼ばれています。長く垂れた耳を持つ犬種が多いとされています。

サイトハウンドに分類される犬種

サイトハウンド分類の犬

サルーキ

  • 原産地…中東
  • 体高…58cm~71cm
  • 体重…16~29kg

優雅さと均衡のとれた体つきが印象的なサルーキは大型犬に属します。力が強く活発で、走る速さとスタミナはサイトハウンドの中でもトップクラスです。3kmほどの距離を時速60~70kmをキープしながら走り抜くことができると言われています。

ボルゾイ

  • 原産地…ロシア
  • 体高…<オス>75m~85cm <メス>68cm~78cm
  • 体重…<オス>47kg前後 <メス>34kg

超大型の犬種で、体格は細く引き締まり、がっしりとした見た目が特徴です。長い絹糸のような美しい被毛のボルゾイは優雅な犬に見えますが、実は最高時速50kmで走り、獲物を俊敏に捕獲することができるスピードハンターでもあります。サイトハウンドの中でも特に視力が良く、遠くの獲物をすぐに見つけることができる特徴を持った犬です。

イタリアングレーハウンド

  • 原産地…イタリア
  • 体高…32cm~38cm
  • 体重…3kg~5kg

サイトハウンドの中では小型で、上流階級のペットとして可愛がられていました。洗練されたスレンダーな外見も魅力の一つです。前足を高く上げながらリズミカルに歩く姿は高貴さが感じられ、前足後ろ足を揃えて飛ぶように走る姿は躍動感があります。

アイリッシュウルフハウンド

  • 原産地…アイルランド
  • 体高…<オス>79cm~86cm <メス>71cm~75cm
  • 体重…<オス>54.5kg~60kg <メス>48kg〜50kg

筋肉質の力強い体つきと長い毛を特徴に持つ、超大型サイトハウンドです。アイリッシュウルフハウンドは狼や鹿など、大きな獣に果敢に立ち向かう猟犬ですが、一方で、家ではゆったりのんびり過ごすので「家庭では小羊のようで、獲りの時にはライオンのようだ」と言われています。

ウィペット

  • 原産地…イギリス
  • 体高…<オス>47cm~51cm <メス>44cm~47cm
  • 体重…9~18kg

中型犬のウィペットは、サイトハウンドの中でも特にバランスが取れた体格が特徴です。スピードとタフさを兼ね備えているので、「働くために作られたような身体」だと表現されることもあります。ドッグレースなどのスポーツでは競争心が強く現れますが、普段は争いを嫌い攻撃性があまり出ません。愛情深いので理想的な人間の伴侶犬とも言われています。

グレイハウンド

  • 原産地…イギリス
  • 体高…<オス>71cm~76cm <メス>68cm~71cm
  • 体重…27~34kg

眼光鋭く、すらりと均整のとれたスタイルをしたサイトハウンドです。胸部が発達していて肺活量があるので、驚くほどのスタミナを持っています。持久力だけでなくスピードもあり、ドッグレースでは最速で時速70㎞で走るグレイハウンドもいるそうです。

スパニッシュ・グレイハウンド

  • 原産地…スペイン
  • 体高…<オス>62cm~70cm <メス>60cm~68cm
  • 体重…<オス>25kg~30kg <メス>23kg~25kg

スパニッシュ・グレイハウンドは、ウサギやキツネ、イノシシなどの猟で活躍していました。全体的に小柄で、頭部は長く身幅は狭めで、尾はとても長く筋肉質です。被毛は細い短毛と、堅いセミロングの2タイプあります。走り出しのスピードはサイトハウンドの中では比較的遅い犬種ですが、トップスピードは時速48kmまで達すると言われています。

スルーギ

  • 原産地…モロッコ
  • 体高…<オス>66cm~72cm <メス>61cm~68cm
  • 体重…18~28kg

脂肪が少なく筋肉質で、大変細身な外見をしています。一見「痩せ過ぎでは?」と思ってしまいますが、スルーギはあばら骨が見える状態が健康的な状態であると言われています。サイトハウンドの中でも、スピードで獲物を追うよりは、持久力で獲物を追い詰めるタイプです。

ディアハウンド

  • 原産地…イギリス
  • 体高…<オス>76cm前後  <メス>71cm前後
  • 体重…<オス>38kg~47kg <メス>29kg~36kg

100kg級のシカを追い込んでねじ伏せる力があるので、ディアハウンドはシカ狩りをする貴族の間で大変重宝されていました。大型でパワーがありますが、普段の性格は温厚で優しく、子どもとも仲良く遊べるサイトハウンドです。

サイトハウンドの特徴

伏せるサイトハウンド

視界が広い

犬の視野は200~250度と言われていますが、サイトハウンドは270度以上を見渡せる広い視野を持っています。多くの犬は近視のようですが、サイトハウンドは正視眼を持ち、視界のピント調整力も優れています。

ダブルサスペンションギャロップ

サイトハウンドは視力だけでなく足の速さも特徴です。これは「ダブル・サスペンション・ギャロップ」と呼ばれる走り方に秘密があります。

ダブル・サスペンション・ギャロップとは、前足と後足をそれぞれ前後に伸ばし、その後四脚を一気に体の中心に戻して背筋をバネにしながら再び踏み出す走法です。跳躍力としなやかさが感じられる走り方がサイトハウンドのかっこよさの象徴となっています。

サイトハウンドの性格

サイトハウンド分類の子犬達

  • 素直
  • 穏やか
  • 優しい
  • 賢い
  • 判断力に優れている
  • 用心深い
  • 頑固でマイペース

サイトハウンドはどの犬種も穏やかで落ち着きがあります。物覚えも良く判断力も優れているため、信頼関係ができ上がれば飼い主に対しても聞き分けが良く、良好な関係を築けていけるでしょう。優しくて、家族に対しての愛情も深く、吠えることもあまりないので家庭で飼う犬としても人気です。

狩猟犬だった頃は単独で行動し獲物を捕らえていたので独立心が強く、時に他の動物に攻撃的になることもあります。個体によってはマイペースで、少し頑固な面もあるようです。

サイトハウンドの飼い方

ボルゾイ

生活環境

走ることが好きなサイトハウンドには、自由に走り回れる広い庭があることが理想です。一方で、室内でゆっくりと気ままに寛ぐことも大好きなので、専用のクッションをやスペースを作り、リラックスできる工夫をしてあげましょう。

しつけ方

サイトハウンドは独立心が強いため、しつけには少し苦労すると言われています。マイペースに過ごす「猫のようなツンデレ犬」とも言われているので、飼い主さんも忍耐強くしつける根気が必要になりそうです。

運動量

スタミナがあるサイトハウンドにはたっぷりとした運動が必要です。朝夕の1日2回、最低1時間程度の散歩が理想でしょう。狩猟本能を満たしてあげる追いかけっこのような遊びもおすすめします。時にはドッグランなどへ連れて行き、全力疾走させてあげましょう。

ハーネスの選び方

サイトハウンドには、幅広のハーネスを選んでください。首が長く、短毛で直毛が多いハウンド種の場合、幅が狭いとハーネスの接触部分の被毛が擦れたり、食い込んだりすることも考えられます。ハウンド専用のハーネスや洋服も販売されているので、そちらもチェックしてみましょう。

小さな動物を見つけると急に飛び出したり、リードを引っ張っりがちなセントハウンドの、狩猟本能を抑えるためにハーネスはとても役立ちます。ハーフチョークも、飼い主が引っ張ることで適度に首が締まりブレーキがかかるので効果的です。

サイトハウンドの歴史

走るサイトハウンド分類の犬

サイトハウンドが狩猟犬として用いられていた時代、人々に動物性タンパク源のウサギや鹿をもたらす、重要な役割を担ってきたと言われています。自らの目と足を武器にして獲物を捕まえるサイトハウンドたちは、鉄砲などの武器がない時代、人間にはなくてはならないパートナーでした。

国や犬種によっては「神様からの贈り物」と称され、改良はほとんどされないまま大切にされてきた犬種が多いようです。中でも中東原産のサルーキの起源は5000年~7000年前とも言われ、「世界最古の狩猟犬」と呼ばれる古代犬種として現代にもその姿が引き継がれています。

まとめ

3匹のボルゾイ

優れた視力で遠くの獲物を見つける能力を持ち、走る姿が美しいサイトハウンドたちは世界中で愛されています。スピードが自慢のハウンドや持久力が売りのハウンドなど、走りにもそれぞれ特徴がありどの犬も魅力的です。

サイトハウンドの犬種によっては、国内にはあまりいない犬種もいるようです。興味を持たれた方はブリーダーなども探してみると良いでしょう。「サイトハウンドレスキュー」というサイトハウンド専門里親サイトもあるので、飼いたいという方はそちらも検索してみてくださいね。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 匿名

    ウィペットを飼っている者です。
    基本的にサイトハウンドは散歩がかなり必要になってきます。しっかり運動させてあげなければいけません。
    特にウィペットに関してですが、なるべく褒めて伸ばすしつけが必要です。
    とても繊細な性格なので、体罰などは厳禁です。
    小さい頃はやんちゃですが、大人になると置物のように大人しく、ドッグランでの走る姿とのギャップが素敵な犬種です。
  • 投稿者

    30代 女性 匿名

    ウィペットと暮らしています。
    他の方も書いてある通り運動量が必要な犬種になります。散歩に加え、ドッグランなどで走らせてあげる事もストレス発散になるかと思います!
    サイトハウンドをネット等で調べると「運動量が必要だが、比較的に飼い易く、家の中では猫の様に暮らす」とありますが、そればっかりは遺伝や性格なのかなと個人的には思います笑

    ウィペットやイタグレ短毛犬は想像していたよりも毛が抜けます。
    短い毛なのでコロコロでも取りづらいです。
    あとは暑さ寒さに弱いので服は着せている方が多い気がします。

    走る姿はどの犬種よりも魅力的だといつも感じています♪
  • 投稿者

    30代 女性 丸ちゃん

    わが家はイタグレを飼ってます。この犬種もかなりの運動量がいるんです
    丸ちゃんの投稿画像
  • 投稿者

    40代 女性 匿名

    キャバリアのとても大人しい子を飼っていますが、どこのドッグランへ行ってもサイトハウンド系の犬たちに追いかけられます。まるで獲物を追うかのように。
    小型犬のみのドッグランでも、イタグレの集団に狩りのように集団で終われて怖い思いをしました。イタグレの飼い主さんたちは遊んでいると思っていたようですが、明らかに歯を剥いてました。どのサイトハウンドもみんな同じような行動をとります。飼うからには、他の人や犬に迷惑をかけないで欲しいです。正直、サイトハウンドは大嫌いです。
  • 投稿者

    50代以上 女性 パンプキン

    ボルゾイ2歳を飼っています。
    サイトハウンドは、走るのが大好きなのてお散歩だけでなくランなど走れる所で思い切り走らせています。
    お散歩は、余り引っ張りませんが鳥や猫なと動く物を見つけると突然走り出すので、ガン見したら注意しています。
    パンプキンの投稿画像
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    イタリアングレーハウンド3歳女の子を飼っています!鹿のごとくピョンピョン走り回り、動きがかなり素早いです!反面猫のようにベットにもぐり毎日一緒に寝ます!
    人の心をよみますし、愛する家族の為にといつも警戒し、沢山の愛情を注いでくれます!2歳までは子供で、それを過ぎると、イタズラもしなくなります!食事もガッツきません!日常の、動作から、全て教えなくても覚えます!かなりのストーカーだと思って下さい!視覚ハウンドなのに、地面スレスレに鼻をくっつけて散歩しています!匂いを付けたティッシュも、探せの合図で探せます!かなり頭良いです!
    心配なのは、大きな音とかでパニックになると、抑えが効かなくなりますから、散歩は、リードが離せません!
  • 投稿者

    50代以上 男性 匿名

    ディアハウンドを飼っています。

    犬として飼いやすい点:食べ物に執着しない、量を食べない。体臭がほとんど無い。体毛が著しく抜けたりしない。油っぽくない(3週に一回の一緒の風呂&タオル拭き。トリミング代いらない)。よだれ、泡を吹かない、はしゃぎまわって室内を壊さない。無駄吠えをしない。

    ディアハウンドの幸せから言えば結構な環境制約があると感じています。(40Kg以上ある哺乳類です。あなたの子供を一生綱につないで生活させると考えてみてください)。
    用意したい環境
    どこで:昼間は庭に放し夜には室内で寝かせられる環境。
    散歩:朝、晩の散歩は30分以上。できれはノーリードで。そういうことができる地域での生活。時々は散歩でなく放牧、当家では2-3週間に1回は週末に高原、山中に行き放牧しています。「ドッグランで思う存分に走らせる」は実態に合っていないです。50m×100mぐらいではダブルサスペンションギャロップでは狭すぎて走りきれないです。直線200mはダッシュできる環境が欲しい>そうなると放牧に行くしかないです。骨格から言って引き運動はできない犬種です(壊れてしまう)。

    哺乳類ですので小さい時からの状況で、どんな環境でもそんなもんだと犬は納得してくれるでしょうがせっかくの純血種を飼うのなら以上の環境レベル以上で無いと骨格、性格はいびつな物になると思います。
    匿名の投稿画像
  • 投稿者

    40代 女性 キイナ

    ずいぶん前のことになりますが、イギリスに行ったときに広大な敷地で行われているドッグショーを見に行ったんですが、そこでやっていたルアーコーシングがすばらしかったです!サイトハウンドの走りは普通の犬とはかなり違って、本当に風のように駆け抜けていくんですよね。
  • 投稿者

    女性 Mimi

    グレーハウンドやボルゾイは知っていましたが、これらがサイトハウンドというジ
    ャンルに分けられるとは初めて聞きました。これらの犬種の走る姿は、まるで馬で
    も走っているかのように、ものすごく華麗で素敵ですよね。顔も細長くて美形なの
    で、惚れ惚れしてしまいます。一度は一緒に過ごしてみたいですが、あのサイズが
    入るスペースが我が家にはありません(笑)。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    サイトハウンド ファンです。
    ここにシルケンウインドハウンドを入れていただけると嬉しいです。日本でもだいぶ増えてきました。
  • 投稿者

    40代 女性 A

    シルケンウインドハウンドを飼いたく、その前に勉強と思ってこちらのサイトに来ました。ボルゾイは大きすぎて決断できず、シルケン待ちです。是非シルケンのことも載せて頂きたいです。
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サイトハウンドの魅力や飼う上でのアドバイスを教えてください(^O^)

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