薩摩ビーグルの犬種情報!特徴から飼う際の注意点まで

薩摩ビーグルの犬種情報!特徴から飼う際の注意点まで

薩摩ビーグルは、現在日本で100頭未満の大変希少な犬種です。犬好きでも初めて耳にしたという方も多いのではないでしょうか?猟犬として誕生した犬種ですが、実は家庭犬としても優秀です。薩摩ビーグルの特徴や性格、飼い方や迎え入れ方までご紹介します。

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薩摩ビーグルとは

基本情報

性格
従順、穏和
大きさ
(体重)17~20kg
(体高)45~50cm
分類
中型犬
毛色
トライカラー(白・黒・茶系の3色)など
寿命
12年~15年

薩摩ビーグルとは、明治時代後半、西洋から持ち帰ったセントハウンド(ニオイ追跡の獣猟犬)と日本の薩摩地犬の交配により誕生した犬種で、獣猟犬として活躍しています。

持ち帰ったセントハウンド(ハーリアビーグルバセットハウンドなど)と考えられているため、薩摩ビーグルの見た目もそれらの犬種の特徴と良く似ています。

犬種に詳しくない方でも、ビーグルの容姿は思い浮かぶかたが多いと思いますが、薩摩ビーグルはビーグルをひとまわり大きくしたような容姿をしています。

【 ビーグル 】

ビーグル

 体重:8~14kg
 体高:33~40cm
 体格:中型犬


【 ハーリア 】

ハーリア

 体重:20~30kg
 体高:48~55cm
 体格:中型犬


【 バセットハウンド 】

バセットハウンド

 体重:18~27kg
 体高:33~38cm
 体格:大型犬


特徴

薩摩ビーグルはとても珍しい犬種であるため、どのような犬か見た目ことがない人も多いでしょう。そこで、まずは薩摩ビーグルの見た目の特徴や基本情報などをご紹介します。

顔立ち

バセットハウンドに大変良く似ています。バセットハウンドのタルミをとり、引き締めた感じです。特に顔よりも大きな垂耳が特徴的です。

体型や体重

すっきりと長い奇麗な足が印象的ですが、とても筋肉質です。体高は45~50cm、体重は17~20kgの中型犬で、尻尾はピンと上に立っています。

その他の特徴

薩摩ビーグルは体臭が非常に少ないと言われているので、家庭で飼育する場合も、ニオイはあまり気にならないと思います。また、病気に強いという嬉しい特徴もあります。

性格

薩摩ビーグルの性格は優しく、人に対して友好的なため、家庭犬としても向いています。また、飼い主に対して忠実で従順なため、飼いやすい一面もあります。なお、洋犬によくある人懐っこく甘えん坊という傾向は低いようです。

温和な性格のため、小さなお子様がいらっしゃるご家庭にもお勧めできます。ただし、猫などの小さな動物を発見すると、狩猟犬の為、吠えてしまうようです。何事もそうですが、小さな頃からしっかりと躾を行いましょう。

毛色

薩摩ビーグルは、トライカラーと呼ばれる白、黒、茶系の3色で覆われていて短毛です。白をベースに、黒と茶色の斑が入っている子が多いようです。

迎え入れる方法

冒頭でもお伝えしたように、薩摩ビーグルはとても希少な犬種であり、一般的な犬種のように迎え入れるのが難しいです。薩摩ビーグルはどのように迎え入れればよいのでしょうか?

薩摩ビーグルはレア犬種

現在の薩摩ビーグルは、日本に100頭未満という大変希少な犬種です。以前は猟犬として飼育をされる方が多くいらっしゃいましたが、ビーグルやプロットハウンド等の、セントハウンドが輸入され始めたころから、頭数を減らし始めました。そのため、ペットショップでの販売はないと言ってよいでしょう。

迎え入れるなら専門のブリーダーから

とても希少な薩摩ビーグルを迎え入れるには、純粋な薩摩ビーグルを繁殖している専門の犬舎に問い合わせるのが確実です。ただし、薩摩ビーグルを繁殖しているブリーダーは少なく、子犬は予約制で購入するのが主流となっています。

薩摩ビーグルを専門に繁殖しているおすすめの犬舎に「サツマビーグルの郷」があります。純粋な薩摩ビーグルの保存・普及に努めている犬舎です。迎え入れたいとお考えの方はぜひ検討してください。

純血種を騙る「詐欺」に注意!

薩摩ビーグルはとても希少な犬種であることから、純血な薩摩ビーグルと偽りビーグルのミックスを販売している悪徳業者が存在しています。

薩摩ビーグルは大変希少であり、仔犬を迎え入れるためには専門の犬舎へ問い合わせるか、オーナーから里親として譲ってもらう方法しかありません。

もし、薩摩ビーグルの仔犬販売を見つけても、安易には信じないようにしましょう。絶滅寸前の薩摩ビーグルの血統を守るためにも、詐欺には十分に気をつけてください。

飼う際の注意点

注意点

元々は獣猟犬である薩摩ビーグルですが、見た目の愛らしさから、家庭犬として求められる方も増えています。そこで薩摩ビーグルを飼う方法と注意点をいくつかご紹介します。

飼うスペースについて

薩摩ビーグルの体重ですが、平均15kg~20kgとご紹介させていただきましたが、薩摩ビーグルのなかには20kg以上になる子も少なくないようです。少し大きめの中型犬という印象がありますし、足が長いので、体高が45cm~50cmになります。

とても大きなお家なら室内飼いでも大丈夫かと思いますが、一般的なマンションなら室内で飼育をする場合、ギリギリのサイズかと思います。一軒家で外飼、欲を言えば薩摩ビーグルが遊べるくらいの少し広めのお庭などあると最適かもしれません。

運動について

薩摩ビーグルは猟犬のため、やはり運動量は多いです。毎日のしっかりとしたお散歩が大切です。可能であれば朝夕、一日二回、30分以上のお散歩が好ましいです。さらに休みの日はドッグランや公園などでしっかりと遊んであげるとなお良いです。

元々狩猟本能が強い犬種です。運動でストレスを解消してあげるように努めましょう。

お手入れについて

薩摩ビーグルは被毛が短毛の為、お手入れは比較的楽です。短毛犬種専用のブラシでブラッシングしましょう。春と秋の換毛期は抜け毛の量も増えるので、その時期は特にしっかりとブラッシングしましょう。

また、大きく長い垂耳が印象的なのですが、垂耳の特徴として耳の中が汚れやすいです。1~2週間に一度、耳のお掃除をしましょう。必要以上に回数を増やすと皮膚を痛めてしまいますので、汚れをしっかりと観察し、定期的なお掃除を心がけてください。

穴の中でも外から見える部分は布やタオル、また耳掃除専用のシートを使って優しく指で拭きます。見えない部分の、耳の奥のお掃除ですが、嫌がり暴れる子もいますので特に注意が必要です。無理やり掃除をおこなうよりは、トリマーさんや動物病院にお願いするのが安心です。

狩猟犬として訓練するなら

薩摩ビーグルを猟犬として育てたい、実際に薩摩ビーグルと一緒に狩猟を楽しみたいという人は、専門家やトレーナーの指示を仰ぎながら訓練を行いましょう。通常1年近くかけて狩猟犬として訓練するため、根気が必要となります。

また、猟犬を従えての狩猟は素人が簡単にできるものではありません。地域によって許可証や免許が必要となります。狩猟犬を使っての狩りに興味がある方は、まずは狩猟について知ることから始めましょう。

まとめ

薩摩ビーグルは名前の通り、和と洋の魅力と愛くるしさと凛々しさを持ち合わせた、大変素敵な犬種だと思います。

今回のご紹介で興味を持っていただけた方、また「ビーグルやバセットハウンド等の洋犬の容姿は好きだが、日本犬の様にクールな性格が好みだ」という方は、ぜひ一度ご自身の目で薩摩ビーグルを見ていただければと思います。

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