犬がおしりを舐める理由
犬がお尻を頻繁に舐めたり、床や地面にお尻を押し付けたり、そのままおすわりのポーズで歩いたりする時、お尻に何かしらの不快感があると考えられます。
お尻が汚れている、洗った後に違和感や不快感がある
犬はお尻が汚れていると、キレイにしたい気持ちからお尻を舐めることがあります。
また、お尻をシャンプーで洗ってキレイにしている場合は、洗い残しがあったり、シャンプーがきちんと流されていなかったりすると、犬は違和感を感じて舐めることがあります。
酷い時は、そこから肌荒れや皮膚炎を発症することもあるため、注意が必要です。
うんちのキレが悪くて気になっている
歳をとって老犬(シニア犬)になってくると、肛門周りの筋力が衰えてきてうんちのキレが悪くなることがあります。そして肛門周りにうんちが残り、それに違和感を覚えてお尻を舐めたり、床にお尻をこすりつけます。
セルフグルーミング
犬は自分の清潔状態を整えるセルフグルーミングという習性を有しています。その名の通り自分で自分の体を舐めて汚れを取り除き、毛並みを整えます。セルフグルーミングの範囲には犬自身のおしりも含まれます。
おしりが乾燥している
犬がおしりを舐める理由として乾燥も挙げられます。犬のおしりが乾燥してしまう理由として、エアコンの空調設定や不適切なシャンプーが挙げられます。 犬は人間よりも乾燥肌に敏感といわれており、舐めることで乾燥を改善しようとしているのかもしれません。
寄生虫や虫刺され
犬がしきりにおしりを舐める場合、寄生虫や虫刺されも疑いましょう。犬にとって害虫は非常に危険な天敵です。ダニ・ノミなどに刺されることで痒みを生じ、瓜実条虫といった寄生虫に感染される危険があります。これら害虫によって引き起こされる痒みや違和感から。犬がおしりを気にして舐めようとします。
病気
犬の肛門付近には様々な病気のリスクが潜んでいます。たとえば、会陰ヘルニアや肛門嚢炎、炎症などが犬のおしりに発生する病気として挙げられます。病気によっておしりに違和感を覚えた犬は、なんとか解消しようと舐める頻度が増えます。
ストレスを感じている
犬にとって居心地が悪い環境になっていると、ストレスからお尻を頻繁に舐めることがあります。犬はストレスを感じると、同じところをずっと舐め続ける常同行動を起こす「常同障害」という精神疾患があるため注意が必要です。
肛門嚢(こうもんのう)に分泌液が溜まっている
洗い残しではなく、いつも清潔にしているはずのお尻を愛犬が舐めたりする場合は、肛門腺(こうもんせん)に分泌物が溜まっていて、その不快感が原因ということもあります。
子犬や老犬がおしりを舐める理由
犬がおしりを舐める理由には、ライフステージに起因するケースも含まれます。 特に子犬や老犬は排泄が上手に行いにくい年代です。排便をしたくとも一度に全部を排泄できず、気になって舐めてしまうのです。
子犬が排泄を上手に行えない理由として、肛門付近の筋肉が未発達である点が考えられます。肛門付近の筋肉に限らず生後間もない子犬は体の機能が育ち切っていません。基本的には、犬の成長と共に肛門括約筋が強くなり排便も改善されていきます。万が一、排泄の様子が気になるようであれば排便ペースの記録をとって獣医師に相談されることを推奨します。
一方で老犬の場合だと、老化による筋力低下に起因することが多いです。肛門括約筋が弱くなると、便を排出しようにも一度に出すことが難しくなります。老犬の場合は自力の改善が困難です。飼い主さんが食物繊維豊富な食事に切り替える、排便を促すマッサージを取り入れてあげるなどの工夫が求められます。
犬がおしりを舐める行動から考えられる病気
肛門嚢炎(こうもんのうえん)
【主な症状】- 肛門周辺が赤く腫れている
- うんちが出にくそうにしている
- うんちしている時に突然走り出すことがある
- 肛門付近を気にして舐めることがある
犬の肛門嚢の目詰まりにより、肛門嚢炎(こうもんのうえん)になる事があります。
肛門嚢は通常、ウンチをするときに動く外肛門括約筋によって押しつぶされ、中の分泌液を肛門内に放出します。ですが、肛門嚢と肛門とをつなぐ管(肛門嚢管)に目詰まりがあると、分泌液の正常な排出が滞り、肛門嚢の中に溜まったままになってしまいます。
吠えたり、ウンチをするときに力むと通常は肛門腺の分泌液は排出されますが、中には自力で出すことが難しい犬もいます。分泌液を自力で排出できない犬の場合は、飼い主が定期的にお尻のチェックをして肛門嚢を絞ってあげれば炎症に発展することはありません。
軽度の肛門嚢炎なら抗生物質を飲む事で治りますが、重度になると、肛門嚢摘出手術をしなければならなくなり、その場合は入院が必要になることもあります。
【 肛門嚢炎は「小型犬」がなりやすい病気 】肛門嚢炎になる犬の大部分がトイプードル、チワワといった小型犬種です。理由は、中型犬や大型犬に比べて肛門まわりの筋力が弱いため、本来であれば自然排出される分泌液を自力で押し出すことが難しいからといわれています。
また、大型犬のほうがウンチが大きいため、小型犬に比べて分泌物が自然に排出されやすいという理由もあります。ですが、大型犬でも老犬になると筋力が弱くなり、炎症を起こすことがあるので、小型犬同様にしっかりケアをする必要があります。
肛門周囲腺炎(こうもんしゅういせん)
【主な症状】- 肛門が赤く腫れている
- うんちが出にくそうにしている
- 肛門から悪臭がする
- うんちする時に痛そうな声で鳴いている
肛門周囲腺炎(こうもんしゅういせん)は、肛門周辺にある「肛門周囲腺」という分泌器官が炎症を起こしている状態をいいます。悪化すると「肛門周囲瘻(こうもんしゅういろう)」と言われる、肛門横に穴が開いてしまう病気になる可能性もあります。
会陰ヘルニア
犬の会陰ヘルニアとは、肛門付近に内臓などが突出してくる病気です。腸や尿道、膀胱などが出てくるため犬の排便に支障が出ます。未去勢のオス犬に多く見受けられる病気とされており、男性ホルモンが発症に関わっていると考えられています。 そのため去勢手術を施すことが、会陰ヘルニアの予防法として効果的な対策と考えられます。
皮膚炎
皮膚炎も犬がおしりを舐める原因として考えられます。犬のおしりに皮膚炎が発生する原因は様々です。カミソリ負け、長期的な下痢、傷から細菌感染などによって犬のおしりは炎症を引き起こします。
炎症がある部位にしこりを発見した場合は要注意です。良性・悪性の区別は自己判断せず動物病院で診断してもらうことを推奨します。
寄生虫の感染
【主な症状】- 肛門周辺を頻繁に舐めている
- 肛門から白い糸のような物が出ている
- うんちに白い糸のようなものが混ざっている
- 下痢をしている
- 食欲がない
- 毛ヅヤが悪い
犬の体内に寄生する回虫などの寄生虫が、肛門付近に付着することで、その違和感からお尻を舐めることがあります。悪化すると最悪の場合、命の危険を脅かす可能性もあるため、注意が必要です。
その他の病気
また、肛門腺炎だと思っていたら、「肛門嚢アポクリン腺がん」「肛門周囲腺腫(こうもんしゅういせんしゅ)」などの場合もあります。肛門腺を絞り切れない場合や、ずっと腫れているときなどは早めに動物病院で診察を受けてください。
おしりが関係している疾患にかかりやすい犬種
おしりに関わる病気は、恐ろしい症状を引き起こすことも少なくありません。それでは具体的にどのような犬がおしりに関わる病気を発症するのか?について解説していきます。小型犬
肛門嚢の働きには、犬種によって差があります。中でもトイプードルやコーギー、チワワなど小型な愛玩犬は、肛門嚢に分泌液が蓄積しやすいといわれています。適度に肛門絞りで分泌液の排出を促さなければ肛門脳炎を発症する恐れがあります。
肥満犬
犬のおしりに関わる病気は肥満状態によっても発生しやすくなります。肥満により蓄積した脂肪によって肛門括約筋が肛門嚢に蓄積した分泌液を分泌しにくくなります。結果的に細菌感染を引き起こし、肛門嚢炎などの病気を引き起こします。
ジャーマン・シェパード・ドッグ
ジャーマン・シェパード・ドッグは牧羊犬として飼われていたこともあるドイツ原産の大型犬です。肛門腺が他の犬種より多く備わっている関係で肛門疾患を発症するリスクも高い傾向にあります。肛門疾患が重症化し、腫瘍が発生するケースもあるため飼育の際は、こまめにお尻周りをチェックする習慣をつけましょう。
犬がおしりを舐める際に注意すべき異変のサイン
おしりは犬の状態を把握する際、重要な情報源となる部位です。お尻を舐める以外にも犬の異常が疑われる仕草があります。ここでは犬のお尻に異常が起きているかもしれないときのサインを解説していきます。
おしり歩き
おしり歩きとは、犬が肛門部を床にスリスリと擦りながら動く仕草です。どことなく可愛らしい様子から、微笑ましく感じられる方も多いです。しかし、おしり歩きは犬が肛門に異常を感じているサインです。もしかすると肛門部に痒みがあるのかもしれません。
触れると怒る
犬のおしりを触ろうとしたとき、急に怒られた経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。このとき考えられる理由として、犬がおしりに病気やケガを患っており触られると痛みを感じていることが挙げられます。触らないようにおしりの状態を確認し、不安に感じる要因があれば早めに動物病院に相談しましょう。
自分の尻尾を追いかける
犬が自分の尻尾を追いかけることが多い場合も要注意です。尻尾もしくは肛門付近に痛みを伴うケガや炎症によって痒みを感じている可能性があります。時々であれば問題ないと思われますが、頻繁に行うようであれば一度獣医師に相談してみましょう。
おしりを噛もうとする
おしりを舐める行為、尻尾を追いかける行為と同じく注意したいのが肛門付近を噛もうとする仕草です。理由としては他の行動と同じく、おしりに痒みや痛みを感じ気にしているためです。しかし、噛むことによって肛門部が負傷し、細菌感染による悪化が懸念されるため、より危険度が高いといえます。
おしりを振る
犬がおしりを左右に振っているとき、特に違和感を覚えられる飼い主さんは少ないと思います。しかし、この仕草には病気のサインが隠れている可能性もあるのです。病気によって犬がお尻を振っている場合、股間関節形成不全などが疑われます。
おしりが汚れている
犬がおしりを気にしている際、肛門付近の被毛や皮膚が汚れていないかも確認しましょう。汚れにより不衛生な状態が続くと細菌感染による炎症などが懸念されます。犬のケアといて、お尻はキレイな状態にしてあげましょう。
肛門周辺の皮膚に異変がある
肛門周辺の皮膚が赤く腫れていたり、触ってしこりを感じたりする場合は早めに動物病院に連れていき獣医師による処置を施してあげましょう。特にしこりは悪性であるケースも考えられます。早期の対応が愛犬の健康を守るために必要値となります。
便に見慣れないものが混ざっている
犬の排泄物に見慣れないものが混ざっていないかも確認しましょう。たとえば、白い糸状の異物が混ざっている場合、回虫などの寄生虫が潜んでいる恐れがあります。他にも犬のお尻付近に関係する寄生虫として瓜実条虫などが挙げられます。犬に虫のような物体が付いていた場合も動物病院での処置が適切となります。
犬がおしりを舐めるのをやめさせる方法
おしりを清潔に保つ
散歩から帰宅した後や、部屋で排泄を済ませた後は、愛犬のお尻をキレイに拭いて、清潔にするようにしましょう。
汚れが酷い時は、部分的にシャンプーをするのも良いでしょう。その場合は、洗い残しやすすぎ残しがないように、しっかり洗うようにしてください。
また、洗った後はタオルドライやドライヤーで乾かし、半乾きのままにしないようにしましょう。半乾きのままで蒸れたりすると、皮膚トラブルの原因になります。
肛門腺しぼりを定期的に行う
肛門腺に分泌液が溜まりすぎないように、定期的に「肛門腺絞り」を行うようにしましょう。肛門腺絞りは、月に1回程度の頻度で行うのが一般的です。
ただし、分泌液が溜まるペースは個体差があるため、愛犬の様子を見ながら肛門腺絞りのタイミングをはかっていきましょう。
【肛門腺絞りのやり方】尻尾を持ち上げて、肛門の少し下の部分(お尻の穴を中心にして時計の「4時」と「8時」の位置)にコリコリした部分があるのを確認します。これが肛門腺です。
親指と人指し指で上に押し上げるように絞ると、肛門腺が出ます。ただ、かなり臭いが強く、服などにつくと落ちないため気をつけてください。月一のシャンプーの時に一緒に行うことをおすすめします。
肛門腺絞りをする時は、分泌液が飛び散らないように、ティッシュペーパーを肛門に添えて行ったり、手に使い捨てのビニール手袋を装着して行うのも良いでしょう。
うまくできない場合は、動物病院やトリミングサロンでやってもらうという方法もあります。肛門腺絞りの料金は場所によってまちまちですが、およそ500円前後でお願いできます。
動物病院で診てもらう
汚れや分泌物が特にないのに犬がお尻を舐め続ける場合は、ストレスが溜まっていたり、何かしらの病気の可能性が出てきます。
肛門周辺に異常がないか、お尻を舐める意外にも前述した症状がないか、それ以外にも愛犬に気になる違和感はないかよく観察してください。そして、少しでも気になることがあれば動物病院に行って診てもらうようにしましょう。
【費用について】肛門嚢炎などの治療費は2万円ほどが予想されます。犬のおしりが臭いという理由から、飼い主さんの方から手術してほしいと言われる場合もあるそうです。
人間の痔のようなもので、できてしまったものを切除する手術になります。犬にとって命に関わる可能性の低い病気ですが、手術するとなると全身麻酔する事になるので体に負担がかかってしまいます。
特に老犬など、体力のない犬にとっては負担が大きくなってしまうため、可能な限り愛犬にできるケアを飼い主が心がけていきましょう。
犬が他の犬のおしりを舐める理由は?
犬の飼い主さんであれば、他のワンちゃんのおしりを舐めようとする仕草を目にしたことがあるのではないでしょうか。結論としては、犬が他犬のおしりを舐める、もしくは匂いを嗅ぐ行為はコミュニケーションを目的とした行動です。
ここまで記事を読まれてきた方の中には、病気のサインではないかと懸念される人もいるかもしれませんが、心配無用です。 犬がお互いのお尻を嗅ぐ、もしくは舐めようとするのは挨拶に近い意味合いがあります。おしりの分泌液などから犬固有の情報を読み取り、お互いのことを深く知ろうと努力しているのです。
犬にとっても他のことを知れる機会ですので、他犬の飼い主さんに配慮しながら、触れ合わせてあげましょう。ただし、引っ込み思案な性格の子を無理やり、他犬と関わらせることは、ストレスとなるため避けましょう。
その他の注意点として、お尻を嗅ぐ・舐めた後に飼い犬が興奮し、他犬に攻撃する、発情してしまうケースがあります。散歩中など他の飼い主さんと犬に出会う際に迷惑をかけないためにも飼い犬をコントロールできるようにしつけておくことが大切です。
まとめ
犬が自分の体を舐めるのは本能なので、たまになら気にしなくても大丈夫ですが、頻繁に一部分だけを舐めているとやはり、何かの病気かもしれないということを考える必要があります。
居住環境を整えてストレスをためさせないことと、体もできるかぎり清潔にしてあげましょう。特にお尻の部分はデリケートなため、ウンチの後はきれいにしてあげたり、分泌物がたまらないようこまめに肛門腺絞りをしてあげてください。
犬は自分では舐めることしかできませんので、飼い主が病気にならないよう、日ごろのチェックやケアをしっかりしてあげてください。
ユーザーのコメント
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40代 女性 こたママ
我が家にとってタイムリーな記事です!最近うちにいる1頭がやたらとお尻を気にしていることがあって、一応服とちょっと茶色っぽいものがつくような…という感じでした。大型犬だから自力でお尻の分泌液は出せると聞いたのであまり肛門腺を意識したことがなかったんですが、だんだん年をとってきたし踏ん張る力とかも弱くなってきたのかな?と心配になってきてしまいました。記事を読んで、お風呂場で肛門腺絞りにチャレンジしてみたんですがうまくコツがつかめていないのかちょびっとにじみ出てきたくらいの感じでした。もう1頭の小型犬はトリミングに出すことがあるのでその時に一緒にやってもらえるか聞くか、動物病院で問題はないか聞いてみようと思います。 -
女性 きなこ
我が家の愛犬たちはおしりを舐めることはしないですが、床などにこすり付ける行動は稀に取ることがありました。汚れているわけでもないのにどうしてだろうと思っていたのですが、結果肛門腺が原因でした。大型犬は排泄時に自力で出すことができるそうですが、小型犬の場合は自力では無理なので、定期的に処理する必要があります。何度かトリマーさんにやり方を見せてもらってやってみようとしているのですが、上手くできず毎回トリマーさんにお願いすることに。自宅でもできるようにしておきたいのですが、私自身コツがつかめないせいで、愛犬もストレスになってしまっているようです。
昔飼っていた愛犬はおしりをこすり付けたり舐めたりする行動がとても多く、病院で診てもらったところ、子宮蓄膿症でした。膿が出てくるので気になって生殖器から肛門まで舐めてしまっていたようです。こういった病気の場合、舐めてしまうことで雑菌が入ってしまい、炎症を起こし更に悪化してしまいます。メスの場合は特に注意してみておき、舐める行動が多い時はすぐに動物病院で診てもらった方がいいですよ。 -
40代 女性 匿名
私は肛門腺絞りをするときトイレットペーパーでつまんで出してます。トリミングではよくお風呂に入ったとき絞るみたいですが、トイレットペーパーを使うと滑らず上手く絞れるような気がします。尻尾を左手で持って押さえながらキュキュッと絞ると薄茶色い液が出て来ます。はじめはなかなかコツがつかめませんでしたが、ウンチをした時にお尻を拭くついでに練習しながら今では自分で出来るようになりました。 -
女性 もふころ
普段からお尻まわりは綺麗にするように心がけています。愛犬が便秘をしやすい腸なので、お尻まわりに関しては神経質なほどです。そのおかげかなめることは殆どないです。
肛門腺絞りは、何度か獣医さんやトリマーさんに教えてもらっているのですが、コツをつかむまでに至りません。今は月一回お薬を貰いに行くので、その時に一緒にやってもらうようにしています。
肛門の左右には臭腺が一対あり、袋状になっています。その中に悪臭のある分泌物が入っていて、臭腺から続く管が肛門括約筋の左右につながって開いています。この臭腺をつまむように押すことで、脂状の貯留物が排泄されます。これが「肛門腺絞り」といわれるものです。
肛門腺絞りははこまめにしてあげないと、貯留物がずっと排泄されない状態になってしまい、犬にとって不快感の元になります。