ロットワイラーの特徴
ロットワイラーの祖先は古代ローマの時代から人と行動を共にし、牧牛犬として役に立っていた犬でした。
ロットワイラーはドイツ原産の犬
ロットワイラーはローマ軍と行動を共にし、遠征の時に牧牛犬の役目を果たしていました。やがてドイツの南西部にある「ロットワイル」という町に定住するようになり、番犬として大いに活躍し、人々から重宝されました。ロットワイラーは、その町の名前に由来し、功績を称えられて、その頃に名付けられたと言われています。
ロットワイラーは絶滅寸前だった
ロットワイラーは牧牛犬として活躍していましたが、19世紀後半に犬による牛の移動が禁止されてしまいました。活躍の場を失ったロットワイラーは、その数をどんどん減らしていく事になります。やがて絶滅の危機も迎えましたが、ロットワイラーは愛犬家たちに守られて復活、現在ではアメリカでも常に上位の人気を誇る犬種となりました。
ロットワイラーの現在
ロットワイラーは警察犬や護衛犬としても活躍しており、強く逞しく頼りになる犬の代表格として世界中で知られています。また、家族思いの優しい犬なので、家庭犬としても愛されている犬種です。
ロットワイラーの性格
ロットワイラーは見た目が怖そうで、人に襲い掛かる恐れのある犬ですが、本来のロットワイラーの性格はどうなのでしょう?ここで詳しく教えます。
ロットワイラーは凶暴?
ロットワイラーは凶暴で危ない犬と言われることがあります。ロットワイラーは番犬や牧牛犬として活躍してきた犬なので、警戒心が強くて当然です。知らない人や敵だと感じる相手に対して、唸る吠えるなどの警戒心を見せる事は十分にあるでしょう。
ロットワイラーの注意点
ロットワイラーは頭が良くて賢いので、しつけさえきちんと行えば、警戒心を飼い主さんがコントロールすることができます。しつけがされていない、コントロールのできない状態で飼育されていたり、間違った飼育方法をされていたりするロットワイラーが、凶暴な犬と言われているだけなのです。
ロットワイラーは警戒する必要が無い環境にいると、とても温厚で従順になります。ですから安全な家の中で過ごす様子と、警戒が必要な外に行った時の様子にはギャップが生まれます。家の中で大人しいからと油断してしつけを怠ると、外に出た時に警戒心をコントロールできなくなるので注意しなくてはなりません。
ロットワイラーは懐かない?
ロットワイラーは見た目で相手を圧倒させる迫力があるので、怖い犬というイメージで見ている人も多いのではないでしょうか。確かに筋肉隆々の真っ黒い大きな体は、近寄りがたい雰囲気が醸し出されています。そんなロットワイラーが、飼主さんや家族に尻尾をフリフリして甘える姿は、想像できないですよね。
しかし、ロットワイラーはその見た目とはうって変わって、飼い主さんに対して甘えん坊な態度を表す隠れた一面があります。警戒する必要が無い時や場所などでは、優しい表情にコロッと変わるもう一つの顔を持っているのです。
ロットワイラーのしつけ
ロットワイラーを安全に飼うには、子犬のうちからのしつけがとても重要になります。ここではロットワイラーのしつけのコツや、飼育の方法について詳しくご紹介していきます。
ロットワイラーをしつけする方法
ロットワイラーは警戒心の強い犬なので、見知らぬ人や動物に対して吠えたり唸り声を出したりする事で、相手を威嚇しようとします。警戒心が高まると相手に噛みつくなどの危険な行為も起こす事があるので、ロットワイラーの飼い主はしつけに細心の注意をしなくてはなりません。ロットワイラーは犬の飼育に不慣れな人には向いておらず、力も強く運動量が多いので、パワフルな男性によって飼育する事が最も適しています。
ロットワイラーは子犬の頃から、絶対に人間へ服従するようにしつけをしていきます。また、幼いうちから色々な環境に馴染ませておく事で、警戒する事が少なくなります。子犬の頃からの人や動物などとの触れ合いは成長していく上で重要となり、できるだけ成犬になってから怯える事無く過ごせるようにしておきましょう。
ロットワイラーを始め警戒心の強い大型犬をしつける際には、プロのドッグトレーナーに協力してもらう事が一番です。大きな事故が起こってからでは遅いので、お金や時間が掛かっても、徹底的なしつけが必要になります。
ロットワイラーの飼い方
ロットワイラーに適した環境
ロットワイラーの飼育環境には、温度管理ができる室内飼育が適しています。ロットワイラーは暑さに弱く、日本の真夏のような蒸し暑さには外で飼育する事ができません。毎日の生活の中で学びやしつけを行っていく必要もあるので、飼育スペースが十分に確保できる環境が良いでしょう。
ロットワイラーの運動
ロットワイラーは毎日の散歩が絶対です。散歩を怠る事によって凶暴性が出てしまう場合もあるので、ロットワイラーのために毎日時間を割いて長時間運動させることができる飼育者でなければ、飼うのは難しいです。山坂のある道の長距離散歩や、広場などで自由に走り回らせるなど、ロットワイラーには運動量を意識した飼い方が必要となります。
ロットワイラーは股関節形成不全になりやすいので、肥満にならないように注意が必要です。多すぎるフードや運動不足も肥満を招く事になります。運動量以外にも、フードの量は適正な分量を、毎回計って与えるようにしましょう。
まとめ
ロットワイラーはしつけを間違えると危険な犬になってしまいますが、服従訓練などをきちんと行えば、人間に忠実でとても賢い犬なので安全に飼う事ができます。大型犬なので飼育費用もそれなりに掛かりますが、頼りになる家族の一員になってくれます。見た目とは違う内面も飼っていると垣間見る事ができ、一度ロットワイラーを飼うとその魅力の虜になってしまうでしょう。