犬の肉球がカサカサになる原因
プニプニしている犬の肉球がカサカサになっていることに不安を覚えている方も多いのではないでしょうか?犬の肉球がカサカサになる原因はいくつかあります。肉球を守るためにも、まずはカサカサになる原因から知りましょう。
洗いすぎ
お散歩の後は手足を洗うのが日課、というワンちゃんも多いことでしょう。家の中を汚してしまわないようにするために、そして愛犬の手足や肉球を清潔に保つためでもあります。しかし、洗いすぎは肉球を乾燥させ、カサカサの原因になることがあります。
手足を洗うときに使っているシャンプーや石鹸によることもあるでしょう。洗浄力や脱脂力が強いシャンプーなどを使うと、汚れだけではなく、肉球の皮脂や潤いまで洗い落としてしまっているかもしれません。
水やお湯でサッと洗うだけでも、洗う頻度と肌質によっては乾燥とカサカサの原因になってしまうことがあるでしょう。
拭きすぎ
お散歩のたびに洗うのは面倒だからと、手足や肉球をタオルやウェットティッシュで拭くというパターンもありますね。肉球をゴシゴシ擦ってしまいやすいですし、皮脂や潤いも一緒に拭き落とされてしまいます。ゴシゴシ拭きすぎてしまうと、肉球を傷めてしまうこともあります。
空気の乾燥によるもの
空気が乾燥する季節は、私たちも肌の乾燥や痛みを感じるようになりますよね。犬の皮膚や肉球も同じように、空気が乾燥するとカサカサしてしまいます。肌の乾燥を感じ始めたら、愛犬の皮膚や肉球の乾燥もチェックしてあげてください。
また、冬は暖房を利用しますね。こたつの中でくつろいだり、お散歩の後はストーブの前で冷えた身体を温めたりするワンちゃんもいます。しかし、暖房の熱によって皮膚や肉球は乾燥します。暖房器具に近づきすぎてしまわないよう注意しましょう。肉球が乾燥してカサカサになってしまうことはもちろん、火傷にも要注意です。
加齢によるもの
老犬になると、肉球が乾燥しやすく、カサカサの原因になります。カサカサを放っておくと、やわらかかった肉球がガチガチにかたくなったりザラザラになってしまうこともあります。さらに放っておくと、肉球がひび割れてしまい、歩いたときに出血してしまうこともあります。
加齢によって肉球の水分量が減ってしまうことや、長年の刺激によって肉球の表面がかたくなってしまうことが主な原因です。
肉球を乾燥から守るためのケア方法
犬の肉球を守るためには日頃からの対策と予防が必須です。大切な肉球を守るために、今からできる対策をいくつかご紹介しましょう。
人の手で優しく擦り洗いをする
お散歩の後、手足や肉球の汚れがひどいときは、水やお湯で流しながら飼い主さんの手で優しく擦り洗いをします。汚れ具合によってはこれだけでも十分でしょう。洗いすぎを防止することができます。
また拭く時にも注意が必要です。力強くゴシゴシこするのは絶対にやめましょう。あまり汚れていないようであれば、タオルやウェットティッシュをトントンと手足や肉球に押し当てるだけでも十分に汚れを落とすことができるかもしれません。
汚れがひどいときは、肉球を傷つけてしまわないよう、優しく拭きとりましょう。決して、ゴシゴシと拭かないことです。
保湿クリームでケアする
カサつきがひどい時や、定期的にカサカサになる犬には保湿クリームを塗ってあげるのがおすすめです。犬の肉球用に開発されたクリームは、犬が口に入れてしまっても安全な成分でできているためおすすめです。
あまりにもカサカサがひどいときには、保湿剤を塗り、ラップを巻き、保湿力を高めるという方法もあります。保湿剤を塗った後、しばらく靴下を履かせておくことでも、保湿力を高めることができます。
また、保湿クリームをつけても舐めてしまう場合はこちらの記事を参考にしてください。肉球用のクリームは犬が多少なめてしまっても問題がない成分で作られていますが、塗るといつも全部なめとってしまう、などというのはやはり良くありません。
また、保湿クリームなどを塗る際は、寝る前など愛犬がもう歩き回らない時間帯に塗るといいでしょう。
おすすめの保湿クリーム
犬の肉球のカサカサがひどい場合や、カサカサになるのを防ぎたい場合は保湿クリームを活用するのがおすすめです。最後は販売されている犬用保湿クリームを一部、ご紹介します。
【 天然成分100%!「リバティライフ 肉球クリーム」 】大人気の保湿クリームのようです。天然成分100%、無添加と犬を大切にする人におすすめしたいアイテムです。
【 無香料でベタつきもなし「肉球用みつろうクリーム」】
現役トリマーも愛用しているクリームとの商品紹介もあり、無香料で天然成分100%使用。ベタつきがなく、しっとりとしたつけ心地がよいと好評のようです。
【 獣医師監修!「DEER BUTTER」】
鹿油を100%使用した舐めても安心な獣医師監修の保湿クリームだそうです。乾燥が気になる時に塗るのをおすすめします。
肉球のカサつきがひどい場合は注意!
犬の肉球は季節や空気の乾燥具合によってカサカサになることがよくあります。しかし、ひどくカサついていたり、ひび割れてしまっている場合は注意が必要です。
肉球に痛みが出ることも!
肉球は乾燥しやすく、冷たくなりやすい部位です。特に体の重い大型犬や外で長く過ごす犬ほど、カサカサしやすくなります。そのため少し白くなっている程度やカサついている程度なら問題はありません。
しかし、カサつきがひどくなるとひび割れたりして、出血したり痛みを伴うことがあり、ひび割れの程度によっては最悪の場合は犬が歩きたがらなくなったり、変な歩き方になってしまいます。
肉球がとてもカサついている、ひび割れてしまうかも、と感じたら、原因を追求し対策やケアをおこなうことが重要です。なお、犬の肉球の役割やメカニズムについて、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
肉球の役割を知ろう
犬の肉球は可愛いだけではなく、靴底のような役割を果たしているといわれています。
- クッション機能
- 滑り止め
- 汗の排出
肉球は脂肪とコラーゲンにより厚みのある柔らかい構造となっていて、犬が着地する時に衝撃を和らげるクッション機能をはたしていると言われています。またその構造と汗が出ることによって、走る時や岩山にのぼる時などの滑り止めの機能もはたすそうです。
肉球からは汗が出ますが、体の面積に対して肉球の面積はとても小さいため、肉球から出る汗が体温調節に役立っているかどうかは疑問の余地があるそうです。
まとめ
犬の肉球がカサカサになる原因を4つと対策をご紹介しました。ぜひ今回の記事を参考に、犬の肉球ケアを日頃からおこなってあげてください。
肉球がカサカサになると言うと冬をイメージすることも多いと思いますが、夏はやけどによって肉球がダメージを受けることがあります。気温が高い時期の散歩は、時間帯や場所を工夫して、熱中症だけではなく肉球のやけどを防いであげる必要もあります。