犬用のサプリは精神安定にどう?分離不安や無駄吠えにおすすめは?

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犬の精神安定にサプリは必要?

近年、高齢のペットが増えていることから、機能性成分を含むペットフードや療養食が普及しています。

しかし、それだけでは十分に補えない成分や、より強化する必要のある成分があることも事実です。そのような不足しがちな栄養素を補給するために、犬用サプリメントは存在しており、精神安定用のサプリもその1つとして用いられています。

犬用サプリは、犬が本来持っている自己修復能力や自己治癒力を補助する役割もあります。そのため、病気を治療する際に、サプリを追加で取り入れることによって、状態が改善に向かう可能性も指摘されています。

また、高齢になってからや病気にかかってからサプリを服用するのではなく、若い頃から日常的に取り入れることで、老犬になってからも元気で健康的な毎日が過ごせるようになるでしょう。

犬の精神安定用のサプリを選ぶポイント

サプリメントは、なんとなく効果のありそうなものをあれやこれや服用しても、十分な効果が得られません。それどころか、逆に体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

愛犬の体の状態や改善したい症状などをよく考えて、それに合ったサプリメントを選ぶことが大切です。例えば、精神を安定させるためにサプリを探しているのなら、精神鎮静作用や緊張をほぐす作用のある成分が配合されているものを選びましょう。

また、過剰摂取のリスクも考えられるので、サプリの内容成分をしっかり確認することも大切です。

使用されている成分には、天然成分と合成成分がありますが、天然の方が吸収率が高く、体内での働きも優れていると言われています。精神安定用のサプリメントを選ぶ際も、できるだけ天然由来の成分で作られたものを選ぶと安心です。

犬用サプリは長期間摂取を続けることもあるので、サプリの選び方のポイントとして、経済的な負担や摂取のしやすさを考慮して、価格や形状も重要になります。それでは、サプリの選び方について詳しく解説します。

犬の精神安定サプリを選ぶポイント:落ち着かせる成分

心が不安定になっている犬には、ハーブやCBD(カンナビジオール)オイルが効果的な場合もあります。液体のものが多いので、ドッグフードに混ぜて与えると摂取しやすいです。

ハーブを配合している犬用サプリには、精神鎮静作用のあるバレリアンの根や、緊張をほぐす作用のあるスカルキャップの葉、パッションフラワーの花と葉などが原材料として使われています。

効果があまり得られない場合は、スカルキャップをより多く含むサプリが勧められることもあります。

大麻草の茎や種子から抽出される成分を含むCBDオイルは、パッションフラワーのエキスを配合したものがおすすめです。CBDには鎮痛作用や抗てんかん発作の作用もあります。

犬の精神安定サプリを選ぶポイント:価格

サプリメントは、継続して摂取することで効果が得られるものなので、経済的にも負担がかからない価格のものを選びましょう。

犬を飼うと、ドッグフード代やおやつ代、トリミング代、病気やケガの治療費など、さまざまな費用が必要になります。さらにサプリも購入して続けるとなると、あまり高いサプリだと家計に負担がかかってしまうでしょう。

しかし、コスパの良さだけを考えて安いもの選ぶと、添加物や保存料が多く使われていて、犬の体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

精神安定サプリを選ぶ際も、価格が安い・高いだけで判断するのではなく、愛犬の悩みを改善する効果のある成分が含まれていて、経済的に続けやすい価格のものを選ぶことが大切です。

犬の精神安定サプリを選ぶポイント:形状

犬用サプリメントには、カプセルタイプ、タブレットタイプ、パウダータイプ、液体タイプなど、さまざまな形状があります。選び方のポイントは、愛犬が摂取しやすく負担にならないものを選んであげることです。

それでは、サプリメントの形状の特徴を紹介します。

<タブレット・錠剤タイプ>
目安の給与量がタブレットや錠剤の個数でわかるので、計量の必要がなく手間がかかりません。

しかし、加齢により飲み込む力が弱くなった老犬は、タブレットが大きすぎると喉に詰まらせてしまう危険性があります。

<カプセル・ソフトカプセルタイプ>
顆粒状の有効成分が中に入ったカプセルタイプや、液体の成分が入ったソフトカプセルタイプも、計量の手間がかかりません。

しかし、サイズが大きいものが多く、体の小さな犬や老犬は飲み込みにくく、喉に詰まらせる危険性があります。

<パウダータイプ>
ドッグフードにトッピングしたり混ぜたりしやすく、食欲が落ちた老犬にも与えやすいのがメリットです。

しかし、個数で給与量が判断できるタブレットやカプセルとは違い、毎回計量する必要があるので、少し手間はかかります。

<液体タイプ>
液体タイプには、濃縮された有効成分が含まれています。犬の口に直接入れて与えることもできますが、フードにかけたり、水や犬用ミルクに混ぜたりすると与えやすいです。

形のあるサプリメントに抵抗のある犬におすすめですが、与えすぎてしまうこともあるので、給与量には注意しましょう。

犬の精神安定サプリを選ぶポイント:添加物

サプリメントは、特定の栄養成分を重視して作られているので、原材料や品質に関して、ドッグフードほど注意すべきことは多くありません。

しかし、犬用サプリメントにも、安全とは言えない添加物を多く含んでいるものもあります。着色料や香料は、見た目や香りを良くするためのもので、犬の健康には全く関係なく必要ありません。

注意したい添加物としては、人間用には使用が禁止されている添加物です。また、何が使われているのかわからない表記のものも避けた方が良いでしょう。原材料を見てしっかりと確認することが大切です。

特に、愛犬のアレルギーが心配な場合は、アレルゲンを避けるためにも、原材料が明確に表記されているものを選びましょう。

犬の精神安定サプリを選ぶポイント:年齢

犬に必要な栄養素は、年齢によって変わってきます。そのため、老犬になったらドッグフードもシニア犬用のものに切り替える必要があります。

しかし、ドッグフードだけでは老犬に必要な栄養素を十分に補うことができないので、サプリメントを利用して補助的に摂取している飼い主さんも多いです。

特に、老犬には認知症や関節のトラブルが多いのでグルコサミンやコンドロイチン、オメガ3脂肪酸などを含むサプリが良いです。

犬の関節に必要な栄養素は、軟骨を構成する成分「グルコサミン」と「コンドロイチン」、軟骨を丈夫にする「コラーゲン」、関節軟骨の保護作用のある「オメガ3脂肪酸」などです。

認知症の症状が見られる犬は、DHAやEPAなどの「オメガ3脂肪酸」を配合したサプリがおすすめです。認知症は、神経伝達が上手くいかないことが原因の1つだと考えられています。

DHAは、脳に存在する神経細胞を活性化させ、情報の神経伝達をスムーズにする作用があります。また、EPAは、体内でDHAに変換されることがあるため、EPAを摂ることでDHAが不足することはありません。

 

犬の精神安定に良いサプリランキング

犬の精神安定に効果的なサプリメントを試してみたいと思っても、いくつか種類があるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまうでしょう。

ここでは、amazonや楽天などの大手通販サイトで、売れ筋商品となっている人気のサプリメントを紹介します。

精神を安定させる効果のあるサプリメントでも、それぞれの商品で特徴や目的、メリットなどが異なります。サプリメントの効果を十分に得るには、ある程度継続することが大切なので、愛犬や飼い主さんが続けられそうなものを見つけて試してみてください。

ジルケーン

ジルケーンは、赤ちゃんが母乳を飲んでぐっすりと眠ることからヒントを得て作られた、母乳にも含まれる成分「α-ソゼピン」を主成分とした犬猫用のサプリメントです。環境の変化にストレスを感じやすいペットが、スムーズに対応するためにサポートします。

雷や花火に対する恐怖心の緩和、トリミングやペットホテルで感じるストレスの軽減、分離不安症の治療のサポートに役立ちます。

また、粗相や尿漏れ、かゆみなど、精神的ストレスから誘発される症状の改善効果も報告されています。

カプセルには嗜好性の良いパウダーが入っており、水にも溶けやすいので、授乳中の子犬や子猫にも与えられるのが特徴です。カプセルをそのまま与えても良いですし、カプセルの中のパウダーをドッグフードにかけたり、水に混ぜたりして与えるのもおすすめです。

価格は安くはありませんが、その優れた効果から、世界中の獣医師やトレーナーも愛用しているサプリメントなので、愛犬の症状を改善したい飼い主さんはぜひお試しください。

 

DHC犬用国産おだやか

落ち着きがなかったり、急に吠えたりする場合、愛犬は何かしらの不安を抱えているかもしれません。

DHC犬用国産おだやかは、犬の不安感やイライラを落ち着かせ、リラックスさせる効果のあるギャバ、テアニン、レシチン、ザイラリアを配合しているのが特徴です。認知症の犬に多い徘徊やトイレの失敗、攻撃的な行動を鎮めるように作用します。

原材料には、お肉の旨味と香りがたっぷりと詰まった豚レバーエキスやチキンエキスなども配合しているので、好き嫌いの多い犬にも与えやすいサプリメントです。価格もお手頃なので、試しやすいのも魅力です。

国産のサプリメントで、着色料・香料・保存料・化学調味料は一切使っていません。アレルギーが気になる犬にも安心して与えられます。

 

Zesty Paws 犬用鎮静サプリメント

天然成分と有機成分を配合し、不安感や興奮、攻撃的な行動を緩和し、穏やかな日々を過ごせるようにサポートするサプリメントです。

特徴的なのは、1粒当たり30mgのサンテアニンを含んでいることです。サンテアニンは、眠気を催すことなく、脳波の刺激によってリラックス効果を促します。

チアミンと有機カモミールもリラックス効果あり、噛みつく吠えるなどの攻撃的な行動を抑える作用も期待できます。雷や花火、留守番による分離不安、車でのお出かけなどに対しても、自然と不安感が収まるようにサポートします。

犬用サプリメントとしては価格は高いですが、「効果を実感できた」「味を気に入って喜んでくれる」という口コミも多く、試してみて損はないと思います。

 

アンキソケア

アンキソケアは天然ハーブを使った犬猫兼用のサプリメントです。環境の変化、苦手な人や動物などによる不安や落ち込んだ気持ち、ストレス、問題行動などを改善する効果があります。

天然成分を使っているので、副作用の心配もなく、ペットに安心して与えることができます。また、ストレスの緩和に効果的なだけでなく、記憶力や学習能力を向上し、しつけの効率化や認知症の予防にも役立つのが特徴です。

使用されている主なハーブは「ブラフミ」と「アシュワガンダ」です。

<ブラフミ>
不安感やストレスの軽減として使われてきたハーブです。脳内の血流を良くし、脳細胞や神経を活性化させ、記憶力や集中力を高める効果があると言われています。記憶力を高めると、脳の老化を抑えることにも繋がるので、愛犬の認知症の予防にもなります。

<アシュワガンダ>
アシュワガンダは、ストレスの緩和、脳機能の強化、関節痛・腰痛の緩和、滋養強壮、免疫アップ、抗炎症効果などが期待できます。脳機能を強化させることで、不眠の改善にも役立ちます。

アシュワガンダは、ペットの心も体も健康にする効果があり、老化の予防にもなるので、長寿へと導きます。

アンキソケア販売サイト▶

 

ハッピートラベラー

天然植物ハーブやトリプトファンを配合し、愛犬が穏やかな毎日を送るために作られたサプリメントです。

使用されている成分は全てヒューマングレードの素材を厳選しているので、副作用や有害性もなく安心して与えることができます。合成保存料や着色料などの添加物も不使用です。

車や電車、飛行機などの乗り物酔いを予防する効果があり、服用して1時間で効果が現れ、4~6時間持続します。

環境が変化した時や、飼い主さんがそばから離れた時に不安やストレスを感じる分離不安にも効果的です。雷や花火に怯えやすい犬や、病院やトリミングで興奮しやすい犬にもおすすめです。

カプセルタイプなのでそのまま手軽に与えられますし、飲み込みにくい場合は、カプセルを開けてフードに混ぜて与えても良いです。

 

犬の精神安定に良いサプリのおすすめはこれ!

ジルケーンは、犬や猫のストレスを緩和する効果のあるサプリメントです。

ひとりでお留守番するのが苦手、トリミングやペットホテルに預けると体調が悪くなる、知らない人が家に来ると粗相をするなど、不安やストレスなどによる問題行動を軽減させます。

配合成分は、「α-カソゼピン」を主成分としています。母乳にも含まれる成分で、ミルクに含まれるタンパク質「カゼイン」が分解された成分です。

成分の働きとしては、脳の興奮を抑えるGABAと同じように働き、脳内のGABA受容体と結合して不安や興奮を緩和し、気持ちを落ち着かせる効果があります。

また、ペットがいつもと違う環境の変化にもスムーズに対応できるように、短期的にも長期的にも利用できるサプリメントです。

短期的な使用としては、花火大会や旅行へ連れて行く、ペットホテルに預ける、動物病院を受診するなど、予定のわかっているイベントや環境が変化する1~2日前に与えると良いです。また、ペットによっては、5~7日くらい前から与えた方が良い場合もあります。

長期的に使用した方が良いのは、引っ越しで新しい環境で新生活が始まる、ひとりでお留守番をする、新しいオーナーへ引き渡される、ペットの受け入れや赤ちゃんの誕生で新しく家族が加わるなどの場合です。このような場合には、1ヶ月間は継続して与えましょう。

 

犬の精神安定サプリを使ってみた方の口コミ・評判

犬用の精神安定サプリメントを実際に使ってみた方の口コミを紹介します。

愛犬は不安症がひどかったため、動物病院に連れて行き相談したところ、まずは、副作用の心配のない精神安定サプリメントを勧められました。服用から約1週間で問題行動が減っていき、約1ヶ月経つ頃には、お留守番も数時間ならできるようになりました。

マーキング癖に悩まされて、精神安定サプリメントを服用することにしました。効果が現れるまでに1ヶ月以上かかりましたが、徐々にマーキングの回数が減ってきました。これからも与えることにします。

カプセルタイプのサプリメントなので、飲ませにくかったです。カプセルを開けてフードに振りかけて食べさせているので、少し手間がかかります。

犬用サプリメントはある程度継続する必要がありますが、決して安いものではないので、「続けてみても効果がなかったら…」と考えると、購入するのにためらってしまうでしょう。

そんな時は、実際に利用した方の口コミを見てみると、サプリメントの効果、犬の様子、メリット・デメリットなど、生の意見を把握できて参考になります。

犬の精神安定用サプリの与え方

犬の精神安定用サプリメントは、タブレットタイプや顆粒タイプ、オイルタイプ、カプセルタイプなどさまざまな形状があります。それぞれ効果的な与え方があるので紹介します。

<顆粒(粉末)タイプ>
顆粒タイプのサプリメントを飲ませる手順は、まず、犬の口を閉じて口の端に指を入れ、頬を外側に引っ張ります。次に、サプリメントを指に付けて、頬と歯の粘膜部分に塗り込み、外側から頬をもむと飲み込んでくれます。

この方法で上手くいかない場合は、いつものフードにまぶして与えても良いです。

<錠剤やカプセルタイプ>
錠剤タイプやカプセルタイプのサプリメントを飲ませる手順は、両手で犬の上下の顎を持って、上顎を少し持ち上げながら口を開けます。サプリメントを喉の奥の方へ入れて口を閉じ、そのまま押さえてマズルを上に向けて、喉元を撫でると飲み込みます。

上手く飲み込めない場合は、錠剤を細かく砕いたり、カプセルを開けて中身を出したりしてフードにかけて与える方法もあります。

<シロップやオイルタイプ>
シロップやオイルなど液体タイプのサプリメントを飲ませるには、まず、犬のマズルを上に向けて口を開けます。そして、スポンジや針のない注射器(シリンジ)などを使って、犬歯の後ろに薬を少しずつ流し入れます。しばらくマズルを少し上向きにしておくと、サプリメントが通りやすくなります。

犬の精神安定サプリと精神安定剤は併用できる?

サプリメントは薬ではないので、他の薬と一緒に服用しても問題ないのでは?と思っている方も多いでしょう。

ほとんどの場合は、体に影響が出ることはありませんが、サプリメントや併用する薬の効果が弱まったり、逆に、効きすぎたりしてしまう可能性があります。

また、サプリメントと薬、または、複数のサプリメントを同時に服用すると、同じような栄養素を必要以上に摂りすぎてしまうこともあるので、注意が必要です。

愛犬が動物病院で処方された薬を服用していて、サプリメントも利用したい場合は、かかりつけの獣医師に相談しましょう。

サプリメントを飲んでいて、病院で薬を処方された場合は、サプリメントを服用していることを必ず獣医師に伝えましょう。

犬の精神安定をサプリ以外で改善するには?

犬のストレスや不安感を緩和したり問題行動を改善したりするのに、精神安定用のサプリメントは効果的です。

サプリメントは医薬品ではなく食品に分類されるので、副作用の心配もありませんが、原材料や添加物が不安な飼い主さんもいるでしょう。

それに、サプリメントは愛犬の気持ちを落ち着かせるための補助的な方法なので、サプリメントを与えるだけでなく、飼い主さんと一緒に訓練を行うことも大切です。

それでは、愛犬の症状を改善するために効果的な訓練や、その訓練を行う際に飼い主さんが気をつけてほしいことを紹介します。

待てやハウスの練習を行う

分離不安の症状が見られる犬は、「待て」や「ハウス」の練習がしっかりと行われていないことがあります。待てやハウスがきちんとできるようになると、飼い主さんからの指示も落ち着いて従えるようになります。

待ての練習方法を簡単に説明すると、犬を座らせて「待て」とコマンドを出して、部屋から出ていき、すぐに戻りご褒美をあげて褒めます。この流れを繰り返して、出て行ってから戻る時間を少しずつ長くして練習をします。

次は、ハウスの練習方法です。まず、ハウスがリラックスできる場所だとわかってもらうために、普段から安心できる場所に置いておき、いつでも入れるようにします。

ハウスの中へ誘導するために、まずは、ハウスの中におやつを入れたり、愛犬が見ている時におやつを投げ入れたりします。犬が入ったら褒めておやつを1粒与え、「待て」のコマンドを出して、できたらご褒美をあげます。

ハウスの中で待機ができるようになったら、扉を閉めて、安心して休める場所と認識させます。

練習している時に、うまくできたらしっかりと褒めてご褒美あげましょう。うまくできなくても、大きな声で叱ったり叩いたりしてはいけません。不安な気持ちやストレスがさらに高まってしまいます。

失敗が続いても焦らずに、ゆっくりと進めていってください。

犬に留守番とご褒美を関連付けさせる

「留守番をするとご褒美がもらえる」と、犬に留守番とご褒美を関連付ける方法も有効です。しかし、留守番中は、当然飼い主さんは家にいないので、愛犬に直接ご褒美をあげることはできません。

遠隔操作でフードやおやつを与えられる自動給餌器や、遊んでいるとおやつが出てくる知育玩具などもありますが、慣れていないと使い方や遊び方がわからず、あまり効果がないこともあります。

そのため、「留守番→ご褒美」をならすために、訓練しておきましょう。方法は、愛犬が見ている時に外出の準備をして玄関から出ていき、すぐに戻りご褒美を与えます。

留守にする時間を少しずつ長くして、おとなしく待つことができたらご褒美をあげましょう。この訓練を行って、留守番をすると楽しいことがあると印象付けることが大切です。

犬が安心できる場所を作る

犬はひとりでいる時も、ハウスのような小さくて囲まれた空間にいると安心できます。ハウスは安心できて楽しい場所という印象を与えるために、普段から、ハウスの中に入ったらご褒美をあげるようにしましょう。

また、ハウスを設置する場所にも注意が必要です。直射日光やエアコンの風が直接当たらないところで、風通しが良く快適な温度を保てる場所に設置しましょう。

窓の近くだと、外からの音や光りなど犬にとって刺激が多いので、ストレスになったり無駄吠えに繋がったりすることもあります。飼い主さんが実際に設置する場所で過ごして、落ち着いて静かに過ごせる場所かどうか確認しましょう。

在宅時でも一人にする

飼い主さんが家にいると時に、ずっと犬と一緒に過ごしていると、分離不安になりやすいと言われています。

留守番の訓練の1つとして、犬と一緒にいる部屋から飼い主さんだけ出ていき、犬をひとりにする状況を作ります。犬が安になって吠えるかもしれませんが、吠えている時に戻ると、「吠えたら来てくれる」と犬は学習してしまうので、吠えていない時に戻りましょう。

この訓練を行ってひとりでいることに馴れさせることで、お留守番をする時も静かに待てるようになります。

外出時はそっと出る

飼い主さんが出かけする時に、愛犬に「ごめんね!いい子にしているんだよ」と、気にかけすぎたり過剰に可愛がったりすると、家にいる時といない時の差が明確化してしまいます。

出かける30分~1時間前からなるべく接しないようにして、出て行く時もそっと家を出ましょう。知らないうちに飼い主さんがいなくなっていたという状況を作るのです。

帰宅時も「偉かったね!」と褒めて抱きしめたくなりますが、そこは我慢して、さりげなく帰宅しすぐには声をかけないことが大切です。過剰に褒めると留守番に対する嫌悪感を助長させてしまいます。

失敗を叱らない

分離不安症の犬は、排泄の失敗や破壊行動などをしてしまうことがあります。これらの問題行動に対して、悪いことだと教えるために、犬を強く叱ったり罰を与えたりする飼い主さんもいるかもしれません。

しかし、犬にとっては、不安や寂しさでいっぱいの時に、さらに叱られることになるので、大きなストレスがかかり、留守番に対する恐怖心が強くなってしまいます。

そのため、失敗したことを叱るのではなく、上手くできたこと、成功したこを褒めてあげるようにしましょう。

犬の精神安定サプリはどんな症状に有効?分離不安や無駄吠えには?

犬の分離不安症は、普段飼い主さんとほとんどの時間一緒にいる犬や、寂しがりやの犬がかかりやすい症状です。

原因として考えられるのは、留守番をあまり経験していない、幼い頃に親兄弟から離されて精神的に発達していない、社会化不足で飼い主に依存している、老化による認知機能の低下などさまざまです。

犬の分離不安症によって、部屋を破壊されたり無駄吠えがおさまらなかったりすると、マンションやアパートなどの共同住宅の場合は特に、周りの住人に迷惑をかけ近隣トラブルに発展することもあります。

分離不安症は、犬用の精神安定サプリメントで対策できる可能性もあります。次のような症状が見られる場合は、サプリメントを試してみてください。

落ち着きがない

分離不安の軽度の症状として、飼い主さんの外出前や帰宅後に、後をついて回る犬もいます。これは飼い主さんと離れることに対する不安からくる行動です。

また、飼い主さんが外出しようとすると、落ち着きがなくそわそわして部屋の中を歩き回ることもあります。これは、ひとりになるのは嫌だと言う不安な気持ちの表れです。

また、飼い主さんをどうにかして引き止めたいという考えから、靴の上に乗る、玄関に寝そべるなどして、外出できないようにすることもあります。

無駄吠え

飼い主さんが出かける時に吠える犬はいますが、少し時間が経てば静かになる犬がほとんどです。

しかし、分離不安症を発症している犬は、飼い主さんが出かけてからずっと吠え続けます。声がかすれるほど吠えて、遠吠えのように鳴くこともあります。

無駄吠えをする時は、飼い主さんが出かけていて、家にいない時がほとんどなので、近所から指摘されて初めて気づくこともあります。そのため、知らないうちに周りに迷惑をかけてしまっていることもあります。

トイレを失敗する

普段はトイレを失敗することがなくても、留守番中に粗相をしてしまう犬も多いです。飼い主さんが帰宅した時に、カーペットや玄関マットなどの汚れや臭いに気づくこともあるでしょう。

ただし、粗相を見つけたとしても、強く叱ったり叩いたりしてはいけません。飼い主さんがいない寂しさから取った行動なのに、さらに恐怖心を与えられて、排泄がうまくできなくなったり隠れてするようになったりしてしまいます。

また、トイレの失敗は、病気を抱えている可能性もあります。おしっこが出にくい、トイレの回数が増えた、排泄の際に痛そうにしている、おしっこに血が混ざることがあるなどの場合は、病気の可能性があります。一度、動物病院を受診することをおすすめします。

老犬の場合は、認知症による粗相も考えられます。認知症ではなくても、高齢によって目や耳が悪くなったことがストレスとなり、失禁してしまうこともあります。

足やしっぽを舐めたり噛む

特に問題のないのに足を舐め続けている場合は、ストレスを抱えている可能性があります。ずっと舐めていると、毛先が変色したり皮膚を傷めて皮膚炎を起こしたりしてしまいます。

また、犬が自分のしっぽを追ってグルグルと回りながら、噛んだり毛をむしったりしてしまうこともあります。このような自傷行為を行う場合は、単発的に受けるストレスだけでなく、日常生活の中でストレスがかかっている可能性もあるので、改善する必要があります。

愛犬のストレスをなるべく早く気づけるように、足やしっぽなどに異常がないか、飼い主さんは出かける前と帰宅後にチェックしましょう。

犬の精神安定サプリメントQ&A

犬の精神安定に良い食べ物は?

「セロトニン」は、脳内に分泌される神経伝達物質で、ストレスに対する効能があります。精神を安定させる作用や睡眠の質を向上させる作用があります。

そのため、セロトニンの材料となる「トリプトファン」というアミノ酸を豊富に含む食材を愛犬の食事に取り入れると良いです。具体的に食材を上げると、カツオやマグロなどの魚、チーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆食品、バナナなどの果物、ナッツ類などです。

また、セロトニンは腸で作られているので、便秘や下痢などの腸内環境が乱れていると、セロトニンの生成に何らかの乱れが起き、ストレスを過度に受けてしまいます。腸内環境を整える食物繊維を多く含む食材も摂る必要があります。

ただ、人間には体に良い食材でも、犬が食べると体調を崩してしまう危険性のあるものもありますし、アレルギーを起こす可能性もあります。また、必要な栄養素を含む食材を選んだり、犬が食べやすいように調理したりするのは大変なので、サプリで摂取したほうが効率が良いでしょう。

犬の精神安定に良い獣医師や病院が推奨しているものは?

サプリメントは食品に分類されるので、医薬品よりも手軽に利用できます。とはいうものの、大切な愛犬の体に入るものなので、「本当に大丈夫かな?」と心配になる飼い主さんも多いでしょう。

そんな飼い主さんは、動物病院や獣医師が推奨しているサプリメントを服用することをおすすめします。

「アンチノール犬用」は、全国6,000軒以上の動物病院で取り扱われている、信頼性の高いサプリメントです。関節、被毛や皮膚、心血管、腎臓、神経や認知機能など、愛犬の全身の健康をサポートします。

品質にこだわり100%天然素材のサプリメントなので、長期的に使用しても問題ありません。老犬にも安心して与えることができますし、薬と併用して服用することもできます。