老犬になると身体機能が低下し白内障を発症しやすくなります。
シニア期は食が細くなる犬が多く、フードだけで栄養補給が難しくなっていきます。
なので目の機能を維持したいのであればフードよりも効率よく、目に良い成分を補給する必要があります。
犬用白内障サプリであれば目に良い成分をフードよりも超効率的かつ手軽に摂取できるのでおすすめです。
犬用の白内障サプリを選ぶポイントは
・目に良い成分が多く含まれる
・獣医師が推奨している
・初回価格が安いもの
を意識して探すのがおすすめです。
成分数が多いもの
目に良い成分が多く含まれる犬用白内障サプリのほうが結果的に相乗効果を得られやすいです。
例えば、紫外線による酸化から水晶体を守る抗酸化成分「アントシアニン」は、同じく抗酸化作用を持つ「ルテイン」と一緒に摂取することで相乗効果を得ることができます。
目に良い成分が多く含まれる犬用白内障サプリを選ぶことで成分単体以上の働きを得ることができるようになります。
獣医師が推奨していると安心
獣医師が推奨している犬の白内障サプリのほうが商品の信頼性が高いです。
獣医師は獣医学課程のある大学で博士号を得た後、獣医師国家試験に合格したその道のプロです。
獣医非推奨品がダメという意味ではありませんが、もし選べるのであれば安全性・信頼性が高い獣医に推奨された犬用白内障サプリを選ぶことをおすすめします。
始めやすい価格のもの
犬用白内障サプリは始めやすい価格のものがおすすめです。
犬用白内障サプリは愛犬が食べてくれないと効果が期待できません。
成分が完璧であっても犬によって味や匂いに好みがあるので食べてくれないことも考えられます。
犬用の白内障サプリは決して安いものではありません。
なので食べてくれるかを低価格で確認することができる「お試しキャンペーン」などを行っているものが良いでしょう。
お金を無駄にしてしまうのを防げますし愛犬に無理させることもなくなります。
犬の白内障におすすめのサプリメント
毎日愛眼
毎日愛眼は多くの犬の健康に役立つサプリを手掛けている株式会社ウィズペティから販売されています。
多くの方が気になっている、4大添加物(無香料、無着色、保存料未使用、化学調味料)未使用を基本として、健康補助食品GMPの認定、ポジティブリスト並びにペットフード安全法に基づき、国内工場で製造を行っています。
品質を重視したい方は特におすすめです。
配合成分には、目の健康には欠かせないブルーベリー(ビルベリー)・ルテイン(マリーゴールド)・プロポリスエキス・アスタキサンチン・メグスリノキエキス・紫イモとなっています。
形状はチキン味の錠剤(直径8mm)、2021年に新しく発売されたミルク味の粉末タイプが選べるのでうれしいですね。
公式サイトではお求めやすいキャンペーンがやっている時がありますので、試してみたい方はキャンペーンを狙って購入してみてはいかがでしょうか。
アンチノール
アンチノールは関節、皮膚・被毛、心血管、腎臓、神経・認知機能の健康を守るサプリです。
確かな信頼から全国6,000件以上の動物病院で取り扱われている同病院取り扱いNo.1のサプリとなっています。100%ナチュラルサプリメントのため長期間使用することができます。
主要成分はニュージーランド政府が厳格に環境管理している海域で採れるモエギイガイで、このモエギイガイから独自の製法で抽出した脂肪酸「PCSO524」です。
一般的なサプリメントはDHAやEPA、オメガ3脂肪酸だけを含むものが多い中、アンチノールはこの91種類脂肪酸の集合体であるPCSO524を含む唯一のサプリです。
形状は成分をそのまま活かす目的でオイル状に抽出されカプセルに入っています。サイズは7mm×9mmです。
メニワン
メニワンは動物用医療機器、動物用医薬品、動物用サプリなどの販売を手掛けている株式会社メニワンから発売された商品です。メニワンは動物病院専用商品なので、目のどの部位のために与えるサプリなのか見極める必要があります。
具体的には、網膜の健康維持に適しているEye R、水晶体の健康維持に適しているEye C、水晶体と網膜の健康維持にEye R&C、眼の健康維持にEye Gの4つがあります。
Eye Rの特徴はアスタキサンチン、ビタミンEにより、網膜を健やかに保ち、ビール酵母を加えてより食べやすくなっています。
Eye Cの特徴は、プロアントシアニジンとクルクミノイドにより水晶体を健やかに保ち、ビール酵母を加えてより食べやすくなっています。その他、アスタキサンチン、ビタミンEも含まれています。
Eye R&Cの特徴は、プロアントシアニジン、クルクミノイド、アスタキサンチン、ビタミンEの4種の成分により眼を健やかに保ちます。また、肉類、卵、乳、エビ・カニを含まず、食物アレルギーに配慮しています。
Eye Gの特徴は、ポリフェノールの一種カシスアントシアニン、ビタミンEにより瞳を健やかに保ち、ビール酵母を加えてより食べやすくなっています。形状はすべて錠剤となっています。
アイズワン
アイズワンは株式会社バウムクーヘンから販売会社わんちゃんライフによって販売されています。わんちゃんライフは、「人とペットが後悔しない生き方を」をスローガンのもと、アイズワンの他にも無添加ドッグフードなどを販売しています。
アイズワンは『アントシニアニン』『ルテイン』『アスタキサンチン』などの将来をしっかりと見つめるための3大成分に加えて、これからの健康を考える『DHA』『EPA』の2大成分が含まれており、愛犬の健康をダブルでサポートします。
そのほか、ビタミンC、ビタミンEも含まれていますので、眼の健康だけではなく、病気の予防効果も期待でき、若々しさを保つように働きかけます。
アイズワンには乳化剤が配合されていますが、牛乳由来の乳化剤であり、犬の体に害のない量しか使用されていないため安全です。
形状はパウダータイプで嗜好性の高いチキン風味のとなっているため、ドッグフードの食いつきが良くない犬には食事のトッピングとして最適です。
関連記事:【アイズワン犬用サプリの口コミ】白内障には?効果なしか評価!
DHC愛犬用ぱっちり60粒
愛犬も老化による目の不満が増えています。DHC愛犬用「ぱっちり」はクリアな視界に役立つことで知られる成分、アントシアニンを含有するブルーベリーエキス、黒大豆種皮エキス、カシスエキスが配合されているサプリメントです。
小粒な錠剤なので、おやつやご飯に混ぜ込んであげると良いでしょう。白内障はもちろん、充血や涙やけなど犬の目の健康をサポートするサプリメントです。
犬の体重によって服用量が変わるので、容量を守って使いましょう。また、生後3ヶ月未満の幼犬にはサプリメントの使用を控えましょう。
犬専用プレミアムサプリメント ビガープラスアイ
犬専用プレミアムサプリメント・ビガープラスアイは、白内障、緑内障、角膜炎などの目の病気におすすめの高純度プロポリス、ブルーベリー、ルテインが配合されたサプリメントです。目に良いとされる色素成分カロテノイドが、光などの日々の刺激から守ります。
このサプリメントは粉末状になっているので、ご飯に振りかけたり、水に溶かしたり、そのまま与えることができます。味はチキン風味で、国産、無添加、天然にこだわって作られています。1日1回1スプーンを目安に与えましょう。
食べる目薬革命 30g 無添加 サプリ
食べる目薬革命は、添加物を一切使用せずに作られた国産のサプリメントです。
粉末状になっているので、どの犬種にも適正な量を与えることができます。また、目だけではなく、加齢により減りがちな栄養素も一緒に摂取することができるサプリメントです。
すべて人用の食材を使用して作られたサプリメントです。犬の体重によって服用量が変わるので、容量を守って使いましょう。
犬の白内障サプリの選び方
犬も人間と同じように高齢化とともに様々な病気になりやすく、目も例外ではありません。白内障もその一つです。愛犬の負担を考えると手術や薬は避けて、まずはサプリを試したいという方は少なくないと思います。
白内障のサプリの選び方は大きく分けて4つあります。
一つ目は、目のトラブルに役立つ成分(抗酸化作用)が配合されているものか。
二つ目は、愛犬に負担なく与えられる形状か。
三つめは、継続しやすい価格帯のものか。
四つ目は、原材料や成分表記が明確で不要な添加物などが使用されておらず、安全性と信頼性が高いものか。
以上の4つを目安に愛犬に適したサプリを選んでみてください。
犬の白内障トラブルに合った成分が配合されているかをチェック
白内障の進行を遅らせるためには抗酸化作用のあるビタミンCやビタミンE、アントシアニン、ルテイン、アスタキサンチンなどの成分が配合されたサプリが有効と考えられています。
白内障になると、目の水晶体といわれるレンズが白く濁ってしまいます。そのため、視力がさらに低下している状態になり、最悪の場合は失明してしまう可能性もあります。
白内障をわかりやすくいうと目にサビが溜まっている状態です。このサビとは、加齢や遺伝、糖尿病やケガなどが原因となりますが、活性酸素の発生により、細胞が酸化してしまった状態です。
代表的な症状は、視界が白っぽくかすんで見える、視力が低下する、物が二重に見える、光をまぶしく感じるなどで、行動としては物にぶつかる、散歩中に足を踏み外す、ご飯の場所が分かりにくいなどです。
初期段階では水晶体のふちが白くなる程度で、視力にも影響はほとんどないため、なかなか気づけないことが多いです。
また、一度白くなった目は元に戻ることはありません。適切なサプリメントでしっかり栄養を補給するようにしましょう。
タブレットや粉など形状をチェック
白内障のサプリの形状には、タブレット対応、カプセルタイプ、パウダータイプ、リキッドタイプ、ペーストタイプの5種類があります。それぞれの特徴を説明しますので、愛犬に適切なタイプを選ぶ際に参考にしてみてください。
冒頭でもお伝えしましたが、サプリは継続的に使用するので、経済的側面、負担なく与えやすい形状のタイプを選んであげてくださいね。
タブレットタイプ
ダブレットタイプの特徴は、粉上のサプリが苦手な犬が適しています。また、目安給与量がはっきりしていますので、わざわざ測る必要もないので軽量の手間を省くことができます。
ただ、噛む力や飲み込む力が低下している犬、口の小さな犬の場合は喉つまりを起こす可能性があります。
心配な方は錠剤クラッシャーを使用して、割ってから与える工夫が必要です。量さえ守ればおやつ代わりとして与えることもできます。
カプセルタイプ
カプセルタイプは中に粉や液体が入っています。特徴は、タブレット同様に軽量の手間なく与えやすいですが、中には一粒が大きいものがありますので、喉つまりする可能性があります。
錠剤クラッシャーを使用する場合はカプセルの中に粉や液体などの有効成分が入っていますので、注意が必要です。
また、飲み込みづらくのどに張り付いてしまったり、中にはカプセルの食感を苦手に感じる犬もいます。カプセルの中身だけをフードにかけるタイプもあります。
パウダータイプ
パウダータイプの特徴は、ドッグフードなどの普段食べている食事に混ぜやすい点です。ウェットフードにも混ぜやすいので、食欲が低下している高齢犬にも適しています。
一方で、毎回計量しないといけないこと、むせてしまう可能性があること、容器にこびりつき全量摂取できないこと、中にはご飯の味変わり食べなくなってしまう犬がいます。
また、粉末タイプは比較的原材料が多くなってしまうため、与える際にはアレルギー成分がないかしっかり確認しましょう。
リキッドタイプ
リキッドタイプは、液体であるため、粉末や錠剤よりも吸収されやすいです。
成分が凝縮されているので、給与量も少なくフードにかけたり、飲み水に混ぜたりできるので、愛犬に合わせて工夫できます。リキッドタイプはにおいや味が強い傾向にあるので、口に合わず食べない子もいます。
ペーストタイプ
ペーストタイプはおやつ感覚で与えられ、なめらかな食感なので、食の選り好みがある犬にはおすすめです。歯磨き粉のようなチューブの容器や個包装のもので販売されています。
しかし、個包装のものは開封後、早めに消費する必要があるため、食が細い子には食べきれない可能性があります。また、ペーストタイプのサプリメントは現状取り扱いが少ないため、選択肢が狭まる傾向にあります。
犬の白内障サプリの価格をチェック
サプリの効果を得るためには、適量を継続的に与えることが大切です。もちろんお金がかかるものですから、高いから効果があると決めつけるのではなく、予算の範囲内で与え続けられるものを選びましょう。
例えば安いサプリであれば一袋あたり700円代、一日あたりだと20円代という商品もあります。単純計算で1年で8,400円かかります。
逆に高いサプリであれば2一袋当たり20,000円弱、一日あたり600円代となります。単純計算で一年で240,000円かかります。極端な計算ではありますが、継続的にみると家計に与える影響は大きいことがわかります。
もちろんサプリは高いものでなければだめということはないので、継続しやすい価格帯のサプリを選びましょう。
犬の白内障サプリは添加物をチェック
ドッグフードでもいえることですが、詳細不明の原材料や不要な添加物がないものを選ぶようにしましょう。
サプリは毎日与えるものなので、犬に有害な成分が入っていないかしっかり確認する必要があります。よく言われる有害なものといえば、保存料、着色料、増粘安定剤、酸化防止剤などがあげられます。
もちろんこれらが多く含まれているものを日常的に口にしていれば、嘔吐や下痢、消化器の健康被害など様々な悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの対策として、ペットフード安全法というものがあります。これは、ペットフードの安全性を確保することで犬や猫の健康を守り、動物愛護に寄与するための法律です。
この法律により、使用してはいけない添加物を定め、科学的な知見に基づいて、使用してよい上限値となる成分規格が定められています。そのため添加物が含まれていたとしても、犬の体に有害には至らない量であることが多いです。
矛盾しているように感じてしまうかもしれませんが、添加物に過敏になりすぎず、正しい知識を持って、愛犬に適したサプリを選びましょう。
老犬の白内障にサプリメントが必要な理由
シニア犬になると、体内で必要な成分を分泌する能力が低下します。足りない成分を食材から摂取しようとすると、かなりの量の食材を食べさせなければなりません。
犬によっては食欲や飲み込む力も低下しているため、負担となってしまい現実的ではありません。また、ドッグフードで全ての栄養を摂取できるであれば、それで事足りますし経済的ですが、実際はそうではありません。
サプリメントのメリットとして、手軽に必要な量の栄養が凝縮されており、栄養が吸収されやすく、胃や腸の負担になりにくい点です。また、症状がでていない時から服用することで、予防する効果が期待できます。
白内障に限らず何事も早期発見・早期治療が健康へとつながりますので、獣医師とよく相談したうえで、予防的にサプリを与えてもよいでしょう。
老犬の白内障サプリに必要な栄養素
高齢期に入ると、若いころに比べて代謝が衰えますから、目に運ばれる栄養素が少なくなってきます。また、必要な栄養を吸収したり、体内で必要な成分を作り出す力も衰えてしまいます。
必要な栄養が枯渇した状態が続くと、病気になるリスクが高まってしまいます。ドッグフードのみでは十分な栄養素を補えないので、サプリを利用して必要な栄養素を補給する必要がでてきます。
特に目に必要と言われている栄養素は、冒頭でもお伝えしたように抗酸化作用のある「ビタミンc」、「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、「アスタキサンチン」、「アントシアニン」、「ルテイン」、「タウリン」を取り入れる必要があります。
以下で詳しく説明します。
ビタミンc
ビタミンCは体の酸化を防ぐ、抗酸化作用があります。年とともに抗酸化作用の働きが弱くなっていきます。
抗酸化作用の働きが弱まると、犬の体にダメージとなり、高齢化がどんどん進み、目の病気以外にも様々な病気を引き起こす可能性があります。
健康な犬であれば、ビタミンCは体内で生成できるといわれますが、高齢化に伴い、必要な栄養を吸収したり、体内で必要な成分を作り出す力も衰えてしまいますから、サプリでビタミンCを与えて抗酸化作用を促進する必要があります。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
DHAは「ドコサヘキサエン酸」といわれ、マグロ、サンマ、アジ、イワシなどの海水魚の魚油に含まれる脂肪酸です。
DHAは体内で作ることができないため、不足を補うためにはDHAが含まれている食べ物やサプリを摂取する必要があります。DHAは網膜に含まれる脂肪酸の40%を占めており、視神経の伝達に重要な役割を担っています。
そのため、DHAが減少すると、視覚機能に影響が及ぼすのがわかりますね。DHAのサプリを継続して与えることで、眼圧を正常に保ち、目の病気予防の効果が期待できます。
また、加齢に伴い、「考える」、「覚える」、「思い出す」といった行動が難しくなりますが、DHAは記憶力や集中力の維持に効果があるといわれています。
また、認知機能だけではなく、抗炎症作用効果により、アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルや関節炎の治療で薬の減薬につながったり、心臓や腎臓の保護、高脂血症などに効果が期待できるといわれています。
アスタキサンチン
アスタキサンチンはサケやイクラ、エビなどに含まれる成分で強力な抗酸化力を持つ成分です。眼精疲労の改善や動脈硬化の予防、疲労回復など多岐にわたって効果が期待できます。
アスタキサンチンは脳や目の奥など栄養が届きにくい細部にまで入りこみ、網膜細胞で強力な抗酸化作用を発揮します。抗酸化力はビタミンの約1000倍、ビタミンCの6000倍といわれています。
アントシアニン
アントシアニンはブルーベリーに含まれている成分です。アントシアニンは強い抗酸化作用を持ち、網膜や視神経を保護し、活性酸素の働きを抑制します。
ブルーベリーにはたくさん種類がありますが、含まれているアントシアニンの量には差があります。特にビルベリーと呼ばれる品種はアントシアニンが豊富に含まれていますから、より抗酸化作用の効果を期待できます。
ブルーベリーサプリを検討する際には、ビルベリーもしくはビルベリーエキスを用いたサプリが良いでしょう。
ルテイン
ルテインは緑黄色野菜などの植物に含まれている色素です。ルテインは水晶体に含まれていますが、加齢とともに減少していきます。体内で生成することができないため、サプリとして摂取する必要があります。
ルテインは抗酸化作用により健康な細胞を維持し、炎症を抑制する作用があります。継続的に与えることで、白内障の予防や進行を抑制する働きがあります。
タウリン
タウリンは肉や魚、特にカキ、あさり、しじみ、ホタテなどの貝類、タコ、まぐろなどにも含まれています。タウリンには様々な効果が期待できますが、目でいうと視力の衰えを防ぎ、健康的な脳や網膜の発達を維持します。
犬は体内でタウリンを合成する力は低く、フードに配合されたタウリンを摂取しても15%~20%の吸収しかできないといわれています。そのため、タウリンはサプリで補う必要があります。
犬が白内障になってしまったら
もし犬が白内障になってしまったら、飼い主として何をしてあげられるのでしょうか。受診して、治療するのはもちろんですが、日常生活を送るための環境整備も必要になります。
犬は多少目が見えなくなっても、鋭い嗅覚と聴覚で日常生活に順応することができますが、家具の配置は極力変えず、障害になるようなものは片づけて、犬の定位置を作ってあげるなど、室内の環境を整えてあげましょう。
また、目が見えづらい分たくさん話しかけてあげたりスキンシップをしてあげたりして、犬がさみしくならないようにすることも大切です。病院で処方された薬と合わせてサプリメントを取り入れてみることも良いでしょう。
犬の白内障の予防法
犬の先天性白内障は遺伝的要因が強いため予防は困難ですが、日々の生活の中で白内障にならないように工夫してあげることが可能です。
食事
酸化ストレスは犬の体にある健康な細胞を酸化させてダメージを与えたり、組織の老化を促します。体を酸化させないためにも、柑橘類に含まれるビタミンC、かぼちゃやナッツ類に含まれるビタミンE、レバーや鰹節に含まれるミネラル、鮭や鯛などに含まれるアスタキサンチンなどの抗酸化栄養素を豊富に含んだ食材を進んで食事に取り入れてあげましょう
また、コエンザイムQ10は強い抗酸化作用を持っていますが、年齢とともに体内で作られなくなります。食事から摂取するのは難しいので、サプリメントを活用しましょう。
アイケア
日々の生活の中で、犬の目に負担をかけないように気をつけましょう。例えば散歩は、紫外線が比較的少ない朝や夕方の時間帯に連れて行きましょう。犬用の紫外線カット用ゴーグルなど紫外線対策商品もあるようです。
散歩中は、草むらや落ちている枝が目に入ってけがをしないように注意してください。目にゴミが入り手で掻きむしってしまうようなら、人工涙液を処方してもらい、目の中のごみを流してあげることも大切です。
先ほど紹介したサプリメントを取り入れてあげることも必要に応じて検討してみましょう。
犬の白内障について
飼っている犬の目が、白く濁っている状態を目にしたことはありませんか?
それは白内障かもしれません。犬も人間と同じように白内障になります。視力低下や失明の危険性もある犬の白内障について詳しくお伝えします。
犬の白内障とは
犬の白内障とは、目の中にある水晶体というカメラのレンズのような役割を果たす部分が白く濁ってしまう病気です。本来無色透明であるべき水晶体が白く濁ってしまうと、視界が常にかすんだり、ぼやけたりした状態になり視力が低下していきます。
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進行が進んで手遅れになると、失明してしまう場合もあります。また、白内障は一度発症してしまうと薬で治すことはできず、白く濁った眼が元に戻ることはありません。
物や壁にぶつかったり、壁を伝って歩くような行動がみられる場合は早めに受診しましょう。
犬の白内障の原因
犬の白内障の原因の多くは、加齢です。近年では住環境や食生活などにより犬の寿命が伸びており、犬の世界も高齢化になってきています。
犬の高齢化に合わせて、9歳以上になると40頭に1頭の割合で白内障を発症するという報告もあります。
また、犬の白内障には、遺伝的要因の先天性の白内障があります。ミニチュアシュナウザー、ボストンテリア、ビーグルなど多くの犬が好発犬種とされています。
その他、糖尿病をはじめとする病気からの合併症の場合や、外傷、紫外線、アトピー性皮膚炎など、犬の白内障はさまざまな原因により発症します。
犬の白内障のメカニズム
水晶体の役割のひとつとして紫外線の吸収がありますが、紫外線は水と反応すると、老化の原因でもある活性酸素を発生させる性質があります。
この活性酸素が水晶体を構成するタンパク質を酸化させ、目は徐々に老化し、タンパク質は白く濁ってしまい、白内障へと進行していきます。
正常な場合、水晶体を通して入ってきた光は、網膜まで十分に届きクリアな視界で見ることができますが、白く濁った水晶体を通って入ってきた光は、網膜に十分に届くことができないため、視界が霞んだり、まぶしさを感じたり、見えづらくなってしまうのです。
白内障の種類
白内障にはいくつか種類があり、原因や発症の時期により呼び方が異なります。
6歳以降の犬に発症した白内障を、老年性白内障と言います。逆に6歳以前に発症する白内障を若年性白内障、遺伝などが原因で生まれつき白内障の症状がある場合を先天性白内障と言います。
また、眼球が何らかの理由で傷ついてしまった結果、白内障になってしまった場合を外傷性白内障と呼びます。白内障の種類については素人の診断では難しいので、しっかりと診断してもらいましょう。
犬の白内障の治療方法
軽度の白内障の治療には、内服薬や点眼薬が処方されます。この投薬による治療は白内障の改善目的ではなく、白内障の進行を遅らせるための薬なので、根本的な治療にはなりません。
一方、重度の白内障の場合や、根本的な治療を望む場合には手術が行われます。白く濁った水晶体を取り除き、人工レンズと入れ替えることで視力が回復します。
白内障の手術は一般的に行われるようになってきましたが、手術には全身麻酔が適用されるため、体が衰弱した老犬などは手術が受けられない場合もあります。
白内障の治療の進め方を決める際は、犬の年齢や体調、白内障の進行状況などを考慮することが大切です。
病気の進行状況によっては、必ずしも手術を受ける必要がない場合もあるので、しっかりと診断をしてもらい相談しながら適切な治療計画を立てましょう。
また、治療に合わせてサプリメントを取り入れてみることも良いでしょう。サプリメントにはいろいろな種類があるので、目的や症状にあったものを取り入れ、適切な量を守って与えることが大切です。
まとめ
犬の白内障には、緑黄色野菜に多く含まれるルテインやブルーベリーに多く含まれるアントシアニンも目の健康に役立つ栄養素として有名です。食べ物やサプリメントを上手に使い分けて、犬の目の健康に気をつけてあげましょう。
犬の白内障は健康な犬であっても、加齢とともに発症することもある病気です。日常的にサプリメントを取り入れてあげることはもちろん、早期発見が大切なので、目が濁っていないか、見えづらそうな様子はないかなど様子を見てあげたり、定期検診を受診したりしましょう。