ネフガードってどんなサプリメント?
ネフガードは、動物病院で主に「腎臓病」で使われることが多いサプリメントです。
ネフガードの主成分は「ヘルスカーボン」と言われる活性炭の仲間です。活性炭は様々な毒性物質を吸着し、体に吸収されるのを防いでくれる作用を持った優れものです。
一見、真っ黒い色をしているので「不味そう」に見えますが、活性炭なので基本的には味も臭いもなく、フードと混ぜてもしっかりと食べてくれます。
また、ネフガードには「粒」タイプと「粉末」タイプがありますが、どちらも作用は変わりません。
ネフガードの肝臓病に対する効果
腎臓病とは?
腎臓病と一言といっても様々な種類がありますが、そのほとんどが結果的に腎臓の機能を低下させる病気となります。
腎臓はもともと血液をろ過して、体に不要な老廃物をおしっことして体外に流してしまうための臓器です。
腎臓の機能が低下すると、このろ過する力が低下してしまい、本来排せつしなければならない老廃物が体にたまってしまいます。
そしてこの老廃物が体にたまってしまうと、いわゆる「尿毒症」と呼ばれる状態になり、嘔吐や食欲不振といった様々な症状がみられるようになります。
ネフガードの作用は?
腎臓の機能が低下して、体にたまった老廃物は、主に「腸管循環」と呼ばれる代謝経路を通ります。
腸管循環では、体で代謝されたものが一時的に腸に出て、そこから再び体内に吸収されるのですが、ネフガードはこの腸に出たときの老廃物や老廃物の元になる物質を吸着しその後、便とともに排出することで、毒素が体にたまっていくのを抑える働きをします。
ネフガードを使うときの注意点は?
ネフガードは腎臓機能低下時の老廃物をはじめ、様々な毒性物質を吸着してくれる優れたサプリメントですが、残念ながら体に入るすべての毒性物質を吸着できるわけではありません。
ですので、ネフガードだけで腎臓病を管理することは不可能ですので、食事療法や内服薬、あるいは輸液療法など、適切な治療を行いながら、それと一緒にネフガードを使ってあげることが大切です。
また、お薬の中にはネフガードにその成分を吸着されてしまうものもありますので、お薬を併用する際には、飲ませ方に注意が必要です。ネフガードの投与とほかの薬の投与は同時に行わず、必ず2時間以上ずらすようにしてください。
サプリメントと言えど、使用する前には必ずかかりつけの獣医師に確認するようにしてください。
まとめ
- ネフガードは、主に犬の腎臓病に使用されるサプリメントです。
- ネフガードは、腎臓病で体にたまる老廃物を吸着してくれます。
- 腎臓病の犬にネフガードを使用する場合は、適切な治療を行いながら使うようにしましょう。
- ネフガードを飲み薬と併用する場合は、飲ませ方について獣医師と相談しましょう。