犬にサンマを与えても大丈夫!
結論からいうと、さんまはわんこに与えても問題ありません。それどころか、適切な量と調理法で与えることで、むしろわんこにも嬉しい効果がある魚なのです。
DHA・EPA(オメガ3脂肪酸)
さんまをはじめとする青魚には、DHA・EPAが豊富に含まれています。このDHA・EPAには、脳神経細胞の細胞膜機能を保護するといわれており、老化予防や認知症予防の効果が期待されます。
DHA・EPAは、オメガ3脂肪酸という脂肪酸に分類されます。このオメガ3脂肪酸は、今、わんこの認知症予防の面で期待されている栄養素の1つです。
ある実験では、認知症症状のあるわんこにオメガ3脂肪酸強化食を与えたところ、認知症症状が改善したという結果が出ています。
L-カルニチン
さんまは、魚介類の中では珍しく、L-カルニチンを多く含んでいます。このL-カルニチンは、細胞のエネルギー代謝の効率化をはかってくれる栄養素で、やはり、老化防止のキーとなる栄養素といわれています。
犬にサンマを与える際の注意点
犬にさんまを与える際には、注意することがあります。ここからは、犬にさんまを与える際の5つの注意点をご紹介します。
犬が1日に食べてもよいサンマの量
犬にさんまを与える際は「量」に気をつけましょう。さんまに含まれるDHAやEPAなどの脂肪酸は、体の中で酸化しやすい性質を持っているため、過剰に摂取すると黄色脂肪症(イエローファット)という病気を引き起こす場合があります。
さんまの適切な給与量は、体重10kgのわんこで、1日およそ20gが目安です。
- 体重10kgの犬:20g
ただし、初めて与える場合には、少量与えて体調不良を起こさないか確認してから量を増やすようにしましょう。
味付けはしない
さんまに限らず、犬用食品以外の食べ物をわんこに与える場合には、味付けなしが基本です。さんまを与える場合も同様ですので、人間用の塩焼きをお裾分けするのではなく、わんこ用に味付けなしで調理したものを与えましょう。
小骨はしっかり取り除く
さんまは小骨が多い魚です。骨を取り除いてから与えないと、小骨が喉や消化器官に刺さってしまう可能性があります。子犬や老犬などは特に注意が必要です。
ていねいに骨を取り除くか、圧力鍋などで骨までやわらかく加熱するなどして与えるのがおすすめです。
内蔵や頭も取り除く
さんまの内蔵や頭も消化が悪く、与えると嘔吐や下痢、消化不良を引き起こす場合があります。
与える際は小骨と同様、内蔵や頭も取り除いて与えるか、圧力鍋などで骨や頭までやわらかく加熱すれば、与えることができます。
お刺身など生で与えない
お魚をわんこに与える際には生のお刺身を与えることは避け、丸焼きや湯がいたものなど、加熱してから与えるようにしましょう。さんまの栄養価を逃がさずに食べられるおすすめは、やはり丸焼きですよ。
犬におすすめのさんまを使ったレシピ
今回は、さんまを使った老化防止レシピをご紹介します。さんまに含まれるDHA・EPA・L-カルニチンと、緑黄色野菜に含まれる抗酸化物質、胡麻に含まれるセサミンで、美味しく健康に長生きわんこを目指しましょう!
さんまと緑黄色野菜のそぼろごはん
- さんま 20g
- にんじん 5g
- 大根 5g
- ブロッコリー 5g
- 木綿豆腐 10g
- 白胡麻 少々
- 油 少々
【作り方】
- ① 丸焼きにしたさんまの小骨を取り除き、身をほぐします。
- ② にんじん、大根、ブロッコリーは軽く茹で(レンジでもOK)、細かく刻みます。
- ③ 油を引いたフライパンに②と木綿豆腐を入れ、木綿豆腐を潰しながら炒めます。
- ④ 木綿豆腐の水分が飛んだら火から下ろし、①のさんまと白胡麻を混ぜます。
- ⑤ 白ごはんやフードにトッピングして召し上がれ。
まとめ
愛犬と同じものを食べられるのは、飼い主さんにとっても嬉しいことですよね。
さんまは犬にとって必要な栄養素がたくさん含まれており、愛犬の健康をサポートする効果も期待できる食材ですが、与え方や与える量に注意することが大切です。
また、アレルギーなどがある場合は、与える前に獣医師に相談することをおすすめします。
今年の秋は、愛犬と旬の味覚「さんま」をおいしく、楽しく満喫してみてはいかがでしょうか。
ユーザーのコメント
女性 三太郎
その中でも、お魚をトッピングする時はサンマをあげることもありますが、心のどっかで・・・サンマをあげても大丈夫なんだろうかとは思っていました。
なのでこの記事を見てスッキリ!!!
やっぱり人間と同じでお魚に含まれる栄養素がワンコにも良いんですね。
サンマ以外だとブリや鮭などもあげることがありますが、ブリや鮭には意外と大きな骨があるので骨に気をつけるのと、鮭はもともと塩付けされたものがあるので塩付けされていないものを選ぶようにしています。
ワンコにとって人間からみれば栄養素がきちんとバランス良く含まれたドッグフードが安心ではありますが、人間にも良いとされるものを少しづつでもフードにトッピングしてあげるとワンコも間違い無く喜ぶと思います。せっかく生まれて来たんですもの…美味しいご飯を食べられる喜びをワンコにも味わって欲しいなと思います。
もちろん過剰にならない程度と、アレルギーには気をつけて。
40代 女性 SUSU
愛犬にサンマなど切り身の状態ではない魚を与える場合、我が家で注意していることは2点です。まず、記事にもありましたが骨に注意すること、愛犬は魚が大好きで匂いをチェックして新鮮な物だと判断するとよく噛まずに飲み込むように食べてしまいます。小さな骨も気にせずに食べてしまうので、与える分量を計測後、手で触って小骨の感触がないか必ず確認するようにしています。
そして、サンマの内臓が好きな方もいらっしゃると思いますが、愛犬には与えないようにしています。火を通すとはいえ、寄生虫の心配がありますので、内臓は与えていません。
なお、我が家では新鮮な青魚(サンマや鯵、鰯など)が手に入った際には、圧力鍋で下ごしらえまでまとめて作るようにしています。
大まかな骨と内臓、頭、尻尾を取り除いた魚をぶつ切りにして圧力鍋に入れ水を加えます。圧力がかかったら弱火にして30分程加熱し、魚を取り出した後の煮汁で野菜(根菜類、キノコ類など)を5分程加熱します。加熱時間の目安は魚の骨が分からなくなる程度です。野菜は魚の煮汁を使うことによって、風味が増し食いつきは良くなります。
たくさん作ってこの状態で数回分にわけて冷凍保存しておけば、解凍後、魚と野菜を丸めてボール状にし、ご飯とその日にある材料を加えてスープ状にしたり、ハンバーグ風にすることも出来ます。毎晩作ることは時間的にも大変ですが、下ごしらえまではまとめて作っておけばわりと簡単に手作りご飯が完成します。
なお、記事にあったサンマの適切な給与量は10キロの成犬で1日20グラムとありましたが、出来ればその根拠を教えて頂きたかったなと思いました。必須脂肪酸を多く含み栄養満点の食材ですが、それなりにカロリーもあります。記事の最後の方にあったレシピはトッピング食としての紹介のようですが、タンパク質であるサンマを20グラム与えた場合に残りのフードは通常の何%を与えていいのか、計算方法をご教示頂けたらより実践しやすいのかなと思います。
青魚は脳の活性化にも効果があり、シニアになればなるほど与えてあげたい食材ですね。
魚の不漁が続き、新鮮な魚を買おうとするとかなりお高くなってしまうため、なかなか手にいれることが難しくなってきていますが、出来るだけ食事に取り入れていきたいと思っています。
女性 コーラ
季節のお魚は、食卓にのぼるときには愛犬用に味付けナシのものも用意します。家族と同じものを食べるときは、愛犬の満足度も違うのかとてもご機嫌になります。
人間が季節のモノを食べるのは理に適っているといいますから、(その時期に必要な栄養素を取れるとか)、犬にとってもそうだといいなと思います。サンマは脂が多いから、魚焼きグリルが汚れて後の掃除が大変ですが、家族と愛犬が喜ぶなら何度でも焼いてしまいます。
今は3月でサンマの時期ではありませんが、またサンマの季節になったら愛犬用にも1本追加で買ってこないとな、と楽しみです。
女性 もふころ
季節になると香ばしく焼いたさんまが気になるようなので、今年は少し取り分けて与えてみたいです。
40代 男性 鉄
骨は水分が抜けて脆くてカリカリなんでノドに刺さる心配もなく、愛犬のチワワも「ポリポリ」と良い音を立てながら食べています
頭は少しずつ分けながら与えています
火を入れたことでサンマの脂がほどよくジューシーに揚がって、これまた美味しそうに食べてくれますよ
注意点は、あまり火力が強いと残った脂で真っ黒に焦げてしまうので、トースターぐらいの火力で3分ぐらいを目安に火を入れてみてください