犬が寒天を食べても大丈夫？健康効果や与える量、ダイエットレシピまで

犬は寒天を食べても大丈夫！

まず、結論からお伝えすると、寒天は犬に食べさせても、大丈夫な食材です。

海藻から作られる寒天は、そのほとんどが食物繊維のため、体に吸収されることがなく、とても低カロリーでダイエット用の食材として活用する事が出来ます。

また、低カロリーなのに満腹感が得られ、豊富な食物繊維が腸内をきれいにお掃除してくれてる効果もあり、ミネラルも豊富に含んでいます。

私たち人間でも、健康のために活躍してくれる優秀な食材ですが、犬にも同様の効果があります。太り気味のわんちゃんや、便秘気味のわんちゃんには、特におすすめのダイエットフードです。

ドッグフードに混ぜてカサ増しをすればカロリー制限に役立ちますし、夏場は水分補給にも大活躍します。与えすぎはよくありませんが、適切な量を守ればこれほどダイエットの強い味方はないと言えるでしょう。

犬が寒天を食べることで期待できる健康効果

• 血糖値の急激な上昇を防ぐ効果
• コレステロールの低下
• 血圧効果作用
• 便秘解消
• ダイエット効果
• ミネラルの補充

寒天によってもたらされる健康効果で注目をしてもらいたいのが、やはりダイエット効果です。寒天は体積の250倍もの水分を吸収します。豊富な食物繊維は胃の中で水分を吸着して膨らみ、満腹感が得られます。

これによりカロリーの摂取量を抑えられるほか、血糖値の急激な上昇を防ぐことによって、肥満ホルモンといわれるインスリンの分泌を抑えます。糖質の吸収に時間がかかるので、満腹感が長持ちするというメリットも。

さらに食物繊維が、腸内でコレステロールなどの余分な脂質の吸収を妨害して、体外に排出します。悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールの降下を抑制する効果があることがわかっています。また血圧を抑制する効果もあります。また、便秘に悩む犬ならば便秘解消効果も期待ができます。

寒天は善玉菌を増やして腸の調子を整えます。食物繊維が大腸で水分を吸収し膨張することで便のカサを増し、柔らかくします。便が移動しやすくなり、腸壁を刺激することで排便がスムーズになります。

また、善玉ビフィズス菌を増殖しやすくする環境を整え、大腸がんの予防になると言われています。犬の健康維持には欠かせないミネラルも豊富に含まれているのもおすすめのポイントです。

犬に与える寒天の量の目安

犬に寒天はとても良いとは言っても、寒天に含まれる食物繊維はあまりにもとりすぎてしまうと、下痢などにつながる原因となります。

さらに豊富に含まれるミネラルも過剰に摂取すると体調不良の原因となることも。どんな有益な食材であっても、食べすぎてしまうのは逆効果となります。

ではどのくらいの量を愛犬に与えればいいのでしょうか？基本的に無害な食べ物であるため、どれくらいが適正かというのは判断が難しいようです。

実際に寒天を与えている愛犬家の方はドッグフードに少し混ぜる程度に留めていたり、食事制限によって減らしたドッグフードの分だけカサ増しさせている人が多いようです。

もし、寒天を使いたいという方はこれらを目安に考えてみてはいかがでしょうか？

犬に寒天を与える際の注意点

アレルギーの有無を確認する

寒天はダイエットや水分補給、栄養補給に大活躍する食材ですが、犬によっては寒天に対してアレルギーを持っている場合もあります。

寒天アレルギーと聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが、時々アレルギーを持っているわんちゃんがいます。アレルギーを持っているかどうかは食べてみないとわかりません。寒天を始めて食べさせるときは、できるだけ少量から様子を見て始めるようにしましょう。

少量でも下痢になる可能性がある

食物繊維が豊富で便秘にも効果を発揮する寒天ですが、中には食物繊維の効果が効きすぎて下痢になってしまう子もいるようです。お通じが良くなるのはとても良いことですが、与えすぎると下痢になってしまうだけではなく、体質によっては少し食べただけで下痢を引き起こす子もいますので注意をしてあげましょう。

腎臓への影響を考慮する

寒天に含まれるミネラルなどの成分は犬にとって大変優秀な栄養素ではありますが、あまりにも多量に摂取をしてしまうと腎臓に負担をかけてしまい腎不全を引き起こす原因となる場合もあります。

かなりの量を食べなければなかなか腎不全にまではならないようですが、可能性が0ではない限り、食べ過ぎには十分に気をつけるように心がけましょう。

傷みやすい寒天の保存方法

寒天は一度で大量にできるため、少量しか必要のないわんちゃんの場合は余ってしまうこともよくあります。冷蔵庫で2、3日はもちますが、暑い季節は冷凍保存がおすすめです。

一度冷凍保存した寒天は、解凍すると水分が出てスカスカになってしまうという欠点がありますので、おすすめは半解凍くらいで与えると良いでしょう。冷蔵保存で長期保管をしてしまうと食中毒の原因になることもありますので、十分に気をつけるようにしてください。

また、老犬の場合はあまりにも毎日与えてしまうと消化不良を起こす可能性もありますので、もったいないからとあまり与えすぎないように気をつけてあげましょうね。

寒天を使った犬用手作りダイエット食のレシピ

おすすめ食材

犬用に手作りダイエット食を作るのであれば寒天の他にもオススメの食材があります。犬のダイエット食で大切なのはズバリ「低カロリー・高たんぱく質」です。ダイエットをするため、低カロリーであることは大前提として、たんぱく質は犬の筋肉や体の組織を維持するために重要な栄養素です。

ダイエットをしているからと言って、寒天ばかりを与えてしまうとたんぱく質が足りずに健康に害を及ぼす可能性が高くなります。ダイエット食を作るのであれば、以下の食材も寒天と一緒に取り入れてみましょう。

• ささみ
• 野菜
• ヤギミルク
• ヨーグルト
• りんご

これらはほんの一例ですが、寒天と共にバランスよく食材を取り入れれば健康的な体をゲットできます。もし作るのが苦手というかたは、おやつに牛乳寒天を作ってあげるのもおすすめです。寒天で牛乳を固めるだけでできますのでぜひチャレンジしてくださいね。

鶏ササミと卵の寒天寄せ

愛犬にダイエット食を作ってあげたいけれど、自信がないという方にはこちらがおすすめ。材料もシンプルで工程も比較的簡単です。寒天の利点であるヒンヤリ感を味わうこともできるため、夏のピクニックなどにオススメの一品です。ダイエットがてら屋外でたくさん遊ばせてあげるときに持って行きたいおやつご飯です。

『鶏ササミと卵の寒天寄せ』のレシピを見る

いちごヨーグルト寒天

見た目も可愛く、味も保証付きの一品。応用してケーキ風にデコレーションをしても良さそうですね。いちごのピンクがとってもキュートで思わず人間も食べたくなる一品です。作り方も簡単なので、寒天のおやつに挑戦をしたい方はぜひどうぞ！きっと愛犬も喜んでくれますよ。

『いちごヨーグルト寒天』のレシピを見る

寒天の代用に使える食材

ぷるぷるのゼリーと、サクッとした歯ごたえの寒天。食感が少し違いますが、なんだか似ていますよね？寒天とゼラチンは一体何が違うのでしょう。

寒天の原料は、テングサやオゴノリといった海藻です。
ゼラチンの原料は、豚や牛由来のコラーゲン。原料が植物由来か動物由来かの違いがあります。また、寒天は常温で固まり、ゼラチンは冷蔵庫で冷やさないと固まりません。

寒天の特徴は、80％が食物繊維で出来ているということ。一方ゼラチンはコラーゲン主体です。ダイエットのためのかさ増しや、便秘解消などの目的だったら寒天を、美しい被毛や皮膚のためだったらゼラチンを、などワンちゃんの状態によって使い分けをするとよいでしょう。
またゼラチンは動物性たんぱく質のため、稀にアレルギーを起こすわんちゃんがいますので、少量ずつ与えながら様子を見ると良いでしょう。その他にも「アガー」というゼラチンや寒天よりも透明感がありふるふるしているものもおすすめです。

寒天がなくてもゼラチンやアガーを使って美味しくてヘルシーな料理を作れますので、ダイエット中の愛犬がいるという方はぜひチャレンジをしてください。

まとめ

人間だけではなくて、わんちゃんへの健康管理にも活用したい寒天。手作りごはんを実践されている場合は、どうしてもミネラル分が不足しがちです。寒天は豊富なミネラルが含まれますから、嬉しい食材ですね。

お散歩帰りや、夏場の暑い時期にはひんやりしてわんちゃんの体温調節におすすめの方法です。我が家の愛犬は、シャリシャリ音を立てながら嬉しそうん食べています。でも、与え過ぎには注意してくださいね。