犬にマグロを与えても大丈夫?メリットや注意点、与え方について

犬にマグロを与えても大丈夫?メリットや注意点、与え方について

犬はマグロを食べてもいいのでしょうか。食べてもいいなら、与え方や注意点が気になりますよね。犬がマグロを食べてもいいのか分かりやすく解説しますので、参考として内容を最後までチェックしてみてくださいね。

犬にマグロを与えても大丈夫?

犬がマグロを食べても大丈夫

人間にも好まれるマグロは、犬が食べても大丈夫な食材です。

基本的には、良質なドッグフードを与えているのなら栄養は十分だと考えられます。しかし、マグロは栄養が豊富な食材であるため、様子を見ながら適度に与えてみるのも良いでしょう。

犬が食べても問題ない部位や量の目安などについて解説します。

犬が食べられるマグロの部位

犬が食べられるマグロの部位

犬が食べられるマグロの部位は「赤身・血合い・トロ」です。鮮度が良いものを少量与えるのなら、問題ないと考えられています。カマも人間が食べられる部分なら、基本的には犬に与えても大丈夫です。

ただし骨・皮・アラなどは、消化管を傷つけるリスクがあります。そのため取り除いてから犬に与えてください。赤身や血合い、トロについても喉に詰まらないよう食べやすい大きさにカットしてあげましょう。

生のマグロの刺身も少量なら大丈夫

生のマグロの刺身は少量なら犬に与えても大丈夫です。もし犬にあげるのなら、包丁で刻んでたたきにしてあげると食べやすくなります。

ただしマグロでも、わさびがついている寿司ネタは犬に与えないでください。また、ネギなどの薬味も犬にはNGですので避ける必要があります。

加熱したもの・生のもの、どちらの場合も人間用に加工されたものは避けましょう。

マグロに含まれる栄養素と与えるメリット

マグロに含まれる栄養素が犬に与える効果

マグロに含まれる栄養素が犬に与える効果には何があるのでしょうか。

「良い効果があるのなら愛犬に与えたい」と感じる方もいらっしゃいますよね。そこでマグロに含まれる栄養素と期待できる効果について紹介していきます。

ただし人間に期待できる効果が、犬でもすべて同じように発揮されるとは限りません。マグロは、ドッグフードのほかに与える補助食品として考えましょう。

血合いの鉄分が貧血の予防になる

マグロの血合いに含まれる鉄分は、愛犬の貧血予防に期待できます。貧血予防をするのなら新鮮な血合いを与えてみましょう。

血合いにはタウリンやビタミンEなどの栄養素も含まれています。そのため、血合いを与えるとコレステロールの低下や、肝機能の向上などにも効果が期待できるでしょう。

赤身のたんぱく質がダイエットに役立つ

マグロの赤身に含まれているたんぱく質はダイエット中の犬におすすめの食材です。赤身は脂肪が少なくて高たんぱく低カロリーな部位。減量が必要な犬のフードに混ぜてかさましするのも良いでしょう。

トロのEPAやDHAで老化予防ができる

トロに含まれているEPA・DHAは老化予防への効果が期待できます。EPA・DHAは老化防止に役立つ栄養素です。

特にDHAは、記憶力に効果がある栄養素としても知られていますよね。愛犬の老化予防を考えるのなら少量のトロを与えるのも良いでしょう。

犬にマグロを食べさせる時の上手な与え方

犬にマグロを食べさせる時の上手な与え方

犬にマグロを食べさせる時の上手な与え方についても紹介します。食事への食いつきが悪い時などに試してみてください。ここで紹介する方法は以下の3つです。

  • マグロの骨は与える前に取り除いておく
  • マグロは茹でる焼くなど加熱する
  • レシピを参考におやつとして手作りジャーキーを与える

1つずつ内容を確認していきましょう。

マグロの骨は与える前に取り除いておく

マグロについた骨は、犬に与える前に取り除いておきましょう。骨つきで与えてしまうと誤飲により器官を傷つける可能性があるため、気をつけなくてはなりません。

少し手間は掛かりますが、マグロに骨がついていないか必ずチェックしてあげてください。

マグロは茹でる・焼くなど加熱する

マグロは茹でる・焼くなどして加熱するようにしましょう。少しだけならマグロを生のままで与えても問題はありません。

ただし、養殖魚はリスクが低いものの、生の魚は寄生虫リスクが考えられます。ひと手間かけて調理すると生よりも風味がアップして嗜好性も高まり、食いつきが良くなるでしょう。さらに加熱すると保存もしやすくなります。

レシピを参考におやつとして手作りジャーキーを与える

マグロを与えるのならレシピを参考におやつとして手作りジャーキーを与えてみましょう。手作りジャーキーの作り方を簡単に紹介しますので、参考にしてください。

  • 200度に熱したオーブンで切ったマグロを20分焼く
  • 裏返したらさらに10分焼く

温度や焼き時間などはマグロの状態を見ながら調整してみてください。

マグロは赤身だけでなく血合いもジャーキーとして加工できます。ジャーキーはおやつとしてだけでなく、フードにまぜるのもおすすめです。

犬にマグロを与える時の注意点

犬にマグロを与える時の注意点

犬にマグロを与える時の注意点についても確認しておきましょう。

摂取量・与える頻度・犬の体質などによってはリスクが生じる可能性があります。どのような注意点があるか紹介しますので参考としてチェックしておきましょう。

マグロへのアレルギー反応が出ないか観察する

犬にマグロを与えるならアレルギー反応が出ないか観察してください。初めてマグロを与える時は必ず少量にして、体調を崩さないか様子を見ます。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 震え

上記のような症状が出た時はアレルギーの可能性があるため早急に動物病院を受診しましょう。

痒がっていたり元気がなかったりする時にも、アレルギーが考えられます。アレルギーが疑われる時は与えた量や症状を獣医師に伝えるとスムーズです。

ビタミンB1欠乏症のリスクがあるため生のマグロは量に気をつける

ビタミンB1欠乏症のリスクがあるため生のマグロは量に気をつけましょう。

チアミナーゼが含まれているマグロを食べすぎてしまうと、ビタミンB1欠乏症を引き起こす可能性があるのです。人間と同じように、犬もビタミンB1欠乏症になる可能性があるため、注意しなくてはなりません。

ビタミンB1欠乏症の症状は以下のようなものです。

  • 食欲の低下
  • けいれん
  • 運動障害

生のマグロを与えて体調が悪化したらすぐに動物病院を受診しましょう。

ヒスタミン食中毒の予防に新鮮なマグロを与える

ヒスタミン食中毒を防ぐため犬には必ず新鮮なマグロを与えましょう。

魚に含まれるヒスチジンが、脱炭素酵素に反応した時に生成される成分が「ヒスタミン」です。生の魚は次第にヒスタミンの量が増え、加熱しても無毒化できなくなってしまいます。

そのため常温保存したマグロを与えるのは犬の体に良くありません。ヒスタミン食中毒を防ぐために、マグロは新鮮なものを選んで与えてください。

ツナの缶詰は無添加のものを選ぶ

ツナの缶詰を犬に与える時は、塩分・油分を含まない無添加のものを選びましょう。

塩分や油分が含まれていると犬の体に負担が掛かってしまい、体調不良の原因となってしまいます。犬が病気になるのは可能な限り避けたいもの。リスクを回避するため、缶詰は無添加のものを選んでください。

子犬は消化不良を起こしやすいので少量与えて様子を見る

子犬は胃腸が未発達で消化不良による下痢や嘔吐を起こしやすいので、少量だけ与えて様子を見るようにしましょう。体重や犬種に関わらず子犬に与えるのであれば注意が必要です。

もし、マグロを与えたあとに消化不良が疑われるなら、早めに動物病院を受診してください。不安に感じるのなら、成犬になるまではマグロを与えるのは避けるのが良いと考えられます。

水銀を含むため犬にマグロは与えすぎない

マグロは他の魚より水銀の含有量が多いので犬に与えすぎないようにしましょう。水銀により生じる中毒症状には以下のようなものがあります。

  • 脱毛
  • 失明
  • 腎臓障害

上記のような症状を引き起こさないためにも与えすぎには注意しなくてはなりません。

犬が喜ぶとなると、ついつい与えすぎてしまう飼い主も多いもの。たとえ、犬の好物だとしても健康のために与えすぎないよう気をつけましょう。

まとめ

マグロは犬の健康にも役立つ栄養素を多く含んでいる食材で、高たんぱく低カロリーです。

ダイエット中の犬に与える補助食品としても役立ちます。嗜好性も高いため、あまり食欲がない時に与えてみると食いつきが良くなるかもしれません。

ただし、アレルギーや中毒などのリスクも考えられるため、マグロの与え方には要注意。なるべく生ではなく加熱したものを与えるのが良いでしょう。

愛犬の健康を守るためにマグロを上手に取り入れてくださいね。

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